ダン・ブラウンのベストセラー小説「天使と悪魔」やスタンリー・キューブリック監督の「アイズ ワイド シャット」をはじめ、数々の小説や映画で描かれてきた謎の秘密結社「イルミナティ」の真相に迫ったドキュメンタリー。1776年ドイツで創設されて以来、世界の政治・経済や文化・芸術も陰で操ってきたとされ、全容については明らかにされることがないイルミナティ。その歴史と真実の全貌を明らかにしようと決意した映像作家でフリーメイソン研究家のジョニー・ロイヤルが、数々のタブーに切り込み、貴重な資料の数々をもとに詳細な調査とイルミナティの正体を知る人物たちの証言を得て、驚くべき伝説と真実にたどり着く。(映画.comより)
<2021年2月14日鑑賞>
知らなかったです。「KKK」とか「フリーメイソン」は聞いたことがあっても、イルミナティは知らなかった(「アイズ ワイド シャット」は見ているのに!)。でも、結構フリーメイソンと重なっている部分もあったみたいです。この映画は実録というか、識者たちの冷静な意見を聞きながら再生画像を取り入れ、それで「イルミナティ」とは何かを説明してゆく形になっています。私のような素人にもわかりやすかったです。
イルミナティは、ドイツで始まりました。創始者は裕福で頭がよく、優秀な学校にも通っていました。それだけに、自分の理想とする社会を実現したいと思うようになったようです。組織を作るに当たって彼が参考にしたのはフリーメイソン。最初は自らメンバーとなり、その組織に深くかかわったようです。もちろん、本人に悪気はなく、本気で世の中をよくしたいと思っていたようです。しかし、理想が高ければ高いほど規律が厳しくなり、メンバーが増えれば増えるほどヒエラルキーができてしまうのは自然な道理。形式的な儀式もたくさん存在したようです。
しかし、結論から言いうと「KKK」や「フリーメイソン」は現存しますが、イルミナティは消滅してしまったようです。実際にはわからないのでは、とも思いますけれど。若かりし頃、クリス・オドネルの「チェンバー/凍った絆」(1996)を見てKKKの存在を知ったのでした。パンフレットにも詳しく解説されていて、結構驚いたのを覚えています。そんな怖い組織がいくつもあると想像できなかったアホな私は、永らくロマン・ポランスキー監督の妊娠中の妻が惨殺された事件もKKKだと思っていました。ごめんなさい。イルミナティは暴力的な事件は起こさなかったようです。その時代にそういう思想も、また必要不可欠だったのかもしれません。
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