田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか

2014年01月25日 23時25分20秒 | 日記

 

 原題、入らないのでここに付けときます。Dr.Strangelove: How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb

アメリカ軍基地の司令官が、ソ連の核基地の爆撃指令を発した。司令官の狂気を知った副官は、司令官を止めようとするが逆に監禁されてしまう。大統領は、ソ連と連絡を取って事態の収拾を図る。しかし、迎撃機によって無線を破壊された1機が、ついに目標に到達してしまう……。核による世界破滅を描いたSF近未来もの。キューブリック流ブラック・ユーモアが、ピーター・セラーズ演じる英国大佐、大統領、マッド・サイエンティストの一人三役や、ジョージ・C・スコット演じる超タカ派の将軍などを主軸に、徹底して貫かれているあたりがかなり好感触。ブラックな題材を扱っているにも関わらず、ラスト、期待を外すことなくそのままの勢いで突っ切ってゆき、臆することなく大いに笑わせてもらえる。頭からシッポまで楽しめる極上コメディ。(allcinemaより)

 

 

 今頃すみません(笑)。多分以前見たことがあると思うのです。でも、その記憶がおぼろげで他のキューブリック作品だったかもしれない、とか思ってわからなくなったので。

すごくド・ストレートな作品ですね。アメリカ軍の司令官が突然暴走するのはあり得るとして、下士官たちは命令に従わなければならないのは当然として、それにしても「しまった!」と思ってからの各国首脳が笑える。

アメリカ大統領は素直にロシア首相に謝るし、その上「そちらで撃ち落としてください」とか言うし(笑)、まぁそうとしか方法はないだろうけれど、それにしても子供同志のやりとりみたい。

それでも一機だけ通信の故障で帰還命令が届かなかった・・・それがキモになるんですね。なんたって核爆弾ですから、一機でも爆発しちゃうと地球が滅びちゃうんですよね・・・。なんとか止めさせようとペンタゴン(?)は必死。でも、命令を受けて遂行するほうも必死だから、発射装置の不具合があっても自らの身を挺して発射する。しかも発射に成功したときの隊長のうれしそうな表情。自分も一緒に落ちてゆくというのに。

結局、アメリカとロシアがあろうことか共闘したのに、地球は守れなかった。こうなったら滅びるしかない。そこでドイツからやってきた優秀な博士、「ドクター・ストレンジラブ」の熱弁が始まります。守られるべき優秀な人間だけを地下シェルターにかくまえばいいと。そうすれば、なんとか人類は存続できるはずだ・・・とね。

怖いのは彼の理論ではなく、 いとも簡単に「そっか」と納得してしまう首脳たち。エリート意識が高い彼らは「自分だけは救われるはず」と思っていますからね。これは、いつの時代もある意識。エリートに限らず、人間って、「自分はわかってる」と、自分だけは違うと思っている生き物ですものね。だからどの時代でも、簡単にコントロールできちゃうんでしょうね。

それにしても、ドクター・ストレンジラブの露骨なドイツ式敬礼。期せずして出ると言うには露骨すぎる(笑)。もう堂々とやればいいじゃないの、のレベルです。

あと、伝説のピーター・セラーズの3役演技。これって、なにか意味あります?別にそれぞれ違う役者が演じていてもなんら問題はなかったと思うのですが、何にこだわっていたのかな。役者の力量を試したかった?

でも、個人的には「アイズ・ワイド・シャット」よりは理解しやすかったと思います。

 

 

 

 

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