アダム・ドライバーが主演を務め、巨大隕石が衝突する直前の6500万年前の地球に不時着した男の運命を描いたSFサバイバルスリラー。
長期探査ミッション中の宇宙船が、小惑星帯と衝突して墜落した。乗組員のほとんどが命を落とし、船体は破壊され航行不能となってしまう。生き残った男ミルズは、どこかに切り離されたはずの脱出船を見つけ出すべく未知の惑星を探索する中で、コアという少女を発見する。実は2人がいるのは6500年前の地球で、恐竜を絶滅させた巨大隕石の衝突まであとわずかだった。
共演に「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」のアリアナ・グリーンブラット、「ガンパウダー・ミルクシェイク」のクロエ・コールマン。「クワイエット・プレイス」の脚本家スコット・ベック&ブライアン・ウッズが監督・脚本、「スパイダーマン」シリーズの監督サム・ライミが製作を手がけた。(映画.comより)
<2023年5月27日 劇場鑑賞>
最初、話の設定を聞いたときは「猿の惑星みたい」と思いました。未来の地球じゃなくて過去の地球なわけですが。でも実際、映画は巨大恐竜に襲われたり、墜落した時に切り離されたポッドを求めて、そこにたどり着くまでの道程だったりで、既視感のある場面が続きます。舞台も別に地球じゃなくても成り立ったのではないか、と思いました。例によって若い女性(今回は子供だが)がちゃんとパートナーとして生き残ってたりするし。
しかし、主演のアダム・ドライバーは、お金のために探査機に乗ってるという設定です。娘が重い病気で、その治療に多額のお金が必要なのです。はるかに文明が進んでいるはずの惑星ソラリスでも、そこ一緒なんですね。しかも地球でのサバイバルも妙にリアルというか、恐竜たちと対等で、高度な文明を持っているはずのソラリス人(?)も苦戦しています。少女とアダム・ドライバーの言語が違ったりするのも地球っぽかったし、言語が違うと意思疎通ができないところも然り。「本当に地球より高度なの?」って感じです(笑)。
でも、登場人物をうんと絞った設定は最後まで生かされてると思うし、娘と少女を重ね合わせることができたのも、安易と言えばそうなのですが、やっぱりじんと来ました。なによりアダム・ドライバーがうまい。彼は本当に稀有な俳優ですね。独特のナード感を漂わせているのに、背が高くて、カッコいい役もこなせるし、また個性派監督の妙な雰囲気にも飄々と乗っていたりする。すごい人だなぁと思います。近々wowowで録画した「アネット」も見てみようかなぁ、と思っています。レオス・カラックス監督は理解できないことも多いのですが。
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