goo blog サービス終了のお知らせ 

田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人(Jeanne du Barry)

2024年02月27日 18時56分44秒 | 日記

ジョニデ出演の話題作「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人」キャストのリアルな恋愛事情

ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人 : 作品情報 - 映画.com

ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人 – アップリンク吉祥寺

 18世紀フランスで59年間にわたり在位した国王ルイ15世の最後の公妾ジャンヌ・デュ・バリーの波乱に満ちた生涯を映画化。

貧しいお針子の私生児として生まれたジャンヌは、類まれな美貌と知性で貴族の男たちを虜にし、社交界で注目を集めるように。ついにベルサイユ宮殿に足を踏み入れた彼女は、国王ルイ15世とまたたく間に恋に落ちる。生きる活力を失っていた国王の希望の光となり、彼の公妾の座に就いたジャンヌ。しかし労働者階級の庶民が国王の愛人となるのはタブーであり、さらに堅苦しいマナーやルールを平然と無視するジャンヌは宮廷内で嫌われ者となってしまう。王太子妃マリー・アントワネットも、そんな彼女を疎ましく思っていた。

「パリ警視庁 未成年保護特別部隊」「モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由」の監督としても知られる俳優マイウェンが監督・脚本・主演を務め、ジョニー・デップがルイ15世を全編フランス語で演じた。シャネルによる衣装提供やベルサイユ宮殿での大規模撮影により、豪華絢爛なフランス宮廷を再現。(映画.comより)

 

 

<2024年2月4日 劇場鑑賞>

 ルイ15世がなんでジョニー・デップ?と思わないでもなかったですが(笑)、何事も結果往来。ジョニーは素晴らしい演技を見せていました。マイウェン、私は全然知らなかったのですが、素晴らしかったです。監督も自ら務めたとのこと。これから彼女の名を覚えておきます。

 ジャンヌ・デュ・バリーの名は、そういえばキルスティン・ダンストの「マリー・アントワネット」でも聞いたような気がします。チラッと出ていたような記憶です。でもあの映画は、あくまで主演はキルスティン・ダンストだったので、あんまり覚えていませんでした。なので、今回の映画は本当に勉強になりました。貧しい出でありながら、その美貌と頭の良さで才覚を表し、天性のものか環境から自然に備わったものなのか、多分に男好きのする性分を漂わせながら、あくまで「ついてきているのは男たちよ」と言わんばかりの自由な振る舞い。男中心社会での屈辱を味わいながらもへこたれず、最後まで型破りであり続けた女性。まったく、素晴らしいと言うほかありません。これは最近見たホアキンの「ナポレオン」でナポレオンを翻弄した妻よりも存在感があったように思いますね。どちらも史実なんでしょうけれど。フランスの歴史もの立て続けですね(笑)。それも、ハリウッドの人気男優主演で。どういう現象なんでしょう(笑)。

 私個人的には、自分も貧乏人の子だった、という背景も手伝ってか、地位のある女性たちの意地悪な仕打ちにほとほと呆れてしまいました。もちろん、高貴な生まれの女性たちはそれなりの主張や魅力があるのでしょうが、高い教養を受けているはずの女性たち、他人をないがしろにしてもいいと教えられてきたのですか?王のなさることは尊重するようにと教えられてこなかったのですか?いくら時代背景が異なるとはいえ、意地悪するだけでなく、大事にしていた義理の息子に決闘を申し込んで殺してしまう、それを悲しんで(王のそばで)泣いているジャンヌの泣きまねをして笑う、など、およそ大人とは思えない振る舞い。王が愛されている女性なのですから、せめて王の前では表面だけでも取り繕う、ということはなかったのですか。不思議ですね。

 しかし、彼女は本当に王を愛していましたし、王も彼女を愛していました。王が天然痘で亡くなる寸前でもまだ駆け寄って「愛しているわ」とささやいていました。王もある意味幸せだったのではないでしょうか。貴族たちは「最後のお別れはもう済みました」などと駆け寄ってきたジャンヌを阻止したのですが、皇太子が「通しなさい!」と一喝するのです。義理の息子や皇太子の彼女に対する態度からは、本当に彼女は男好きがしたのだな、と感じたわけですが、彼女もまた分け隔てなく、息子や使いとして連れられてきた黒人少年、その他みんなを愛したわけです。最後には皇太子に対しても「いつも優しく接してくださり、感謝します」と述べていました。公妾以上になるわけはなく、地位は変わらないのですから、そんなに彼女に目くじら立てることもないんじゃないかと思ったのは私だけでしょうか。貴族の女性たちも仕事を持つ時代ならよかったのかもしれません。ボランティアとか。やることないからそんなことにばかり目が行くのでは?

 この映画では、マリー・アントワネット(要は皇太子のお嫁さんね)も最初は彼女のことを「きれいな人ね」くらいに思っていたのに、周りの女性たちに「あの女は悪魔よ」「疫病神よ」などと入れ知恵されて洗脳され、冷たくするという風に描かれてました。本当のところはわかりませんが。

 ともかく、少し(たいぶ?)疲れましたが、楽しめる映画でした。見ごたえがありましたね。もう終わっちゃいましたが、おすすめです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« マクベス(2015)(Macbeth) | トップ | ダム・マネー ウォール街を... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事