田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

猿の惑星 創世記(ジェネシス)

2011年10月16日 16時43分12秒 | 日記
結構見応えのある映画でした。それにしても、ジェームズ・フランコってほんとうに男前ですねぇ。話の筋に関係ないけど、もしこの学者がこんなにハンサムじゃなかったら、印象も違ってくるような気がしますね(そんなことないか?笑)。

先進国はどこも高齢化が進み、画期的なアルツハイマーの薬はだれしも切望するところ。ここ日本でだって、そうでしょう。

研究者として、その薬の発明に成功したジェームズ。でも、まずはチンパンジーで検査です。

冒頭、人間の都合で荒々しく捕らわれてゆくチンパンジーたちが映ります。なんだかやりきれないですね。でも、私たちはみなその恩恵を受けて薬を服用しているわけですし・・・。

しかし、成功したと思われた矢先、治験のチンパンジーが暴れてしまいます。実際は、彼女は妊娠していたがために、子供を守るため暴れて抵抗したのですが、目先の利益のことしか考えない投資者たちはさっさと引き揚げてしまい、ジェームズも研究からはずされてしまいます。

いろんな成り行きから、赤ちゃんチンパンジーを育てることになってしまったジェームズは、彼に大変な知能があることを発見します。

家から出ないうちはすくすくと賢く育った子チンパンジー(シーザー)も、あるときジェームズのお父さんを守るため、暴力的な行為に出てしまい、捕らわれてしまいます。

そして、こっそり父親に薬を投与して成果を得ていたジェームズも、新たな副作用に悩まされることになります。

捕らわれ先でもあらぬ虐待を受けたシーザー。だんだんと現状打破の計画を練り始めます。また、ジェームズはジェームズで、薬を進化させることに成功。元の上司に掛け合うことに。

そして、その驚異的な頭脳を駆使して仲間と逃げ出し、新天地を築くシーザー。かたや、金になると見るとろくに副作用の研究もせずに製品化に急ぐ人間たち。この対比が描かれます。

さすが、古来の「猿の惑星」につながるだけあって、人間の愚かさと猿の賢さを見事に対比させています。


しかしですね・・・本当につまらないことかもしれないのですが、この話にはやっぱり突っ込みどころもあると思うのです。

一番思ったのは、あんなに賢いシーザーが、「ここで暴れる(あるいは近所の人を傷つける)と、自分の首を締める結果になる」と、なぜ予想できなかったのか。外を充分に観察しているように見えて、やっぱり主に家の中にいたからわからなかった、ということでしょうか(公園には出かけてた)。でも、どうも話しに都合のいいところだけ、”動物”に戻っているように見えて仕方がありません。

あと、いくら先進国が拝金主義とはいえ、進化形の薬をあれほど検証もせずに急ぐ、ということがあるでしょうか。身近な人たちに明らかに副作用の症状が出てるのも見逃されてるし。

あと、これは私の見聞の狭さから来るのかもしれませんが、アメリカの、町はずれの森に数十匹のチンパンジーが陣取ったからと言って、本当にプラネットを乗っとられるほどの広がりを持つのでしょうか。その道のプロに言わせれば「可能だ」というのかもしれませんが・・・。


まぁ、屁理屈をこねているとおもしろくないようですが、いやいや、そんなことはありません。手に汗握りました。ドキドキ。

そして、私はやっぱり人間よりシーザーを応援していた一人です。みなさん、ごめんなさい。

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