ブラム・ストーカーの古典小説「ドラキュラ」に登場する吸血鬼ドラキュラ伯爵のモデルとも言われる、15世紀に実在した人物ワラキア公ヴラド3世を主人公に、家族や国を守るため悪に魂を捧げたヴラドが、恐るべき力を得てドラキュラへと変貌していくさまを描いたアクション。トランシルバニアを治める君主ヴラドは、ある日、ヨーロッパ侵攻を目論む大国オスマン帝国の皇帝メフメト2世から、息子を含む1000人の子どもを徴兵するよう通達される。しかし、ヴラドはこれを拒否し、オスマン帝国と敵対することを決意する。「ワイルド・スピード EURO MISSION」「インモータルズ 神々の戦い」や「ホビット」シリーズでも活躍する英俳優ルーク・エバンスが主演を務めた。(映画.comより)
ドラキュラ映画は数々あれど、この作品は個人的には好みでした。ベラ・ルゴシやクリストファー・リーの作品は見てないのですが、映画を見るようになってからの個人的な好みで言うと(あくまで個人的な好み。作品の出来不出来ではない)、ゲイリー・オールドマンの伯爵はOK、辺鄙な作品だったけど、ウィレム・デフォーもOKだった。でもジェラルド・バトラーはダメでした。どうしても受け入れられなかった。
今回のドラキュラは素敵でしたね。ルーク・エヴァンスがこれほどハマるとは。まぁでも最近は「全能の神」も演じてましたからね。超人的なものが似合う雰囲気があるのかもしれません。
国同士の権力争いは、いつの時代もすさまじいもの。主人公ルークも、幼い頃は父王にオスマン帝国に人質として差し出され、気力・腕力共に優れていた彼は「串刺しヴラド」と呼ばれるほど強い闘士となってあらゆる敵を砕いて来たのでした。
それなりの年齢になり、自分の行為を恥じたヴラドは母国へ帰り、平和に国を治めていました。しかし、勢力拡張を続けるオスマン帝国の皇帝は、貢物だけでは満足せず、新たに少年兵を寄こすように脅して来ます。「おまえもそうだったじゃないか」と。
自分の息子も含め、少年に戦わせることなど避けたいヴラド。しかし、帝国は強大です。比類なき力を得るため、彼は悪魔に魂を売ることになるのです。
ヴラドの美しい妻にサラ・ガドン。美しすぎます。帝国の皇帝にドミニク・クーパー。よく見ると怖い顔をしてたりします(笑)。
ともかく、息子を守るため(妻は守れなかったけれど)、力と永遠の命を得たヴラドは、オスマン帝国を打ち破った後、宣教師に息子を預け、自らは時代をさまようことになるのです。
なかなかによく出来たCG映像と絵になる俳優達。お話はよく知られたもので新鮮味はないけれど、それなりに楽しめました。ヴラドに永遠の命を授けたチャールズ・ダンスも渋く、ラストのスーツ姿もキマってました。
続編もあるような、ないような終わり方だったように思います。どうなるのやら。
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