「戦場のピアニスト」のオスカー俳優エイドリアン・ブロディが主演するアクション。
凄腕の元殺し屋で、いまは孤独なゴミ清掃員として暮らす男が、心を通わせた少女を助けるため戦いに身を投じる姿を描く。深夜の街でゴミ回収車を走らせ、廃品や廃屋の修理を趣味にしている寡黙な男。「クリーン」と呼ばれる彼は、孤独な日々の中で隣人のディアンダという少女と心を通わせていた。ある時、ディアンダが街のチンピラたちに目をつけられてしまい、クリーンはディアンダを救うためチンピラたちを打ちのめす。しかし、その中に街を牛耳る麻薬ギャングのボスの息子がいたことから、クリーンはギャングから追われる立場となってしまう。
エイドリアン・ブロディが主演のほか製作、脚本、音楽も手がけた。(映画.comより)
<2023年6月11日 録画鑑賞>
この映画は駄作の誉れが高く、都会でしか上映されていなかったことも相まって、鑑賞せずに来たのでした。それが、どうでしょう!自動録画されてたのです。そういえば、エイドリアンだったかブロディだったかのどちらかを娘がキーワード登録していたような気もします。ともかく、これは縁だと思い、どれだけ駄作かと言う興味も手伝って、鑑賞することに。
結論から言うと、ごくごく普通の映画でした。確かに名作ではありませんが、駄作でもなかったと思います。話は上にある通り、ジョン・ウィック並みの経歴を持つ男が、過去を隠してゴミ収集人として生きているのだけれど、失ってしまった娘代わりに面倒をみていた近所の少女が、チンピラたちに巻き込まれたとき、思わず無謀な行動を取ってしまったのです。いくらいたいけな少女を守るためとはいえ、人を殺してはいけません(最初はぶちのめしただけだったかも。もはやわからなくなってます)。チンピラにだって、家族や仲間がいるのです。ここから壮絶な殺し合いが始まります。
ブロディは「ペン1本で3人殺した」とは言われてませんでしたが、それとよく似た逸話が語られていて、ジョン・ウィックを参考にしたのかと思いました(笑)。単に、強い男は似た逸話を持つだけかもしれませんが。
私が若い頃は、エイドリアン・ブロディというと、細身な見かけも手伝ってか、優男の役が多く、「サマー・オブ・サム」でジョン・レグイザモに面倒をみてもらっていたり、「スプライス」では妻に圧倒されっぱなしの学者だったり、「ヴィレッジ」で少し知能に問題がある青年だったりと(「心霊ドクター」なんてのもあったね、かわいそうな役だった)とにかく”強い男”には程遠いイメージだったから、最初に「プレデター」に出演と聞いたときには、きっと”アパム”の役どころなんだろうと思っていました。主演で眼光鋭い男として出てきた時は、心底驚いたものです。細身の体があれほど強く見えるとは。役者って、すごいですね。
それからは、時々強い男も演じてますね。もちろん、ウェス・アンダーソン監督の映画では飄々としていますし、ウディ・アレン監督の「ミッドナイト・イン・パリ」ではダリの役がめちゃめちゃハマってましたけども。今回、ちょっと久しぶりに”強い男”のブロディを見た気がします。
でも、はっきり言って、人が死に過ぎ(笑)。まぁやたら人が死ぬ映画は結構あるわけですけど、やっぱりブロディは優男が似合うんじゃないかなぁ。
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