山梨県北杜市の山間にある「増富温泉郷」は、甲斐国立公園内にあり、日本百名山の一つ瑞牆山の麓にある ラジウム含有量が世界一の温泉地です。
その中でも人気があるお宿「不老閣」・・・ 前編では名物の「天然洞窟風呂」を紹介しましたが、
後編では宿の中にある内湯を紹介します。
内湯(不老の湯)の湯船です。 地下40Mから自然自墳し、すべて掛け流しです。
こちらの湯船も洞窟同様、加熱された上がり湯(41℃)で体を温めてから源泉の湯船に浸かりますが、
こちらは少し加熱しているのか 30度前後 と 洞窟風呂と比べてもかなり入り易くなっていました。
療養に来た方 全員があの坂を登って、あの冷たい源泉に浸かれるわけないですからね・・・
洞窟風呂と比べると若干湯の感触が違うように思えますが、温度がぬるめなので時間をかけてゆっくりと浸かることができます。
源泉の力で言えば洞窟の方がやはり濃い(強い)かな・・・
源泉のかけ流し の証しである飲泉も もちろん可能です・・・
(循環・消毒をしていない証拠 飲泉ができる温泉は信用ができます。)
ラジウムを体内に取り込むと、体内環境がアルカリ性に変わって毒素や老廃物も排出されるそうです。
あましょっぱく炭酸水の気が抜けた感じがしで、美味とは言えませんが体にはとても良さそうでした。
ここ「不老の湯」では、「蒸気吸入室」といって、サウナのような小部屋も併設されています。
原理は、高温に加熱された石に源泉を直接かけて、蒸し上がった蒸気を吸って体内に取り込むと言うわけです。
惜しみなく源泉をぶっかけて、「スゥーゥー・ハァー」 深く深呼吸・・・
肺でガス交換の際に血中に取り込まれ、免疫力・自然治癒力を高めるそうです。
(低レベルの放射線は体に有益をもたらすと言われています)
※ ラジウムとは、アルファ線・ベータ線・ガンマ線といった放射線を放出する物質です。
放射線と聞かれると不安に思われる方もいると思いますが、人工的な放射線に比べ天然の放射線は約2時間で呼吸や排尿によって体内から放出され、蓄積されないことが明らかになっています。
ここ「不老閣」は、源泉をあえて適温まで加熱せずに 生(き)のまま使用し、その効果を訪れた方に正しく提供できる素敵(貴重)な宿でした。
それに加え、天然の洞窟風呂があったりと温泉と自然の魅力を五感で感じることができると思います。
機会があれは、天然のラジウムを皮膚や口からも取り込める「増富ラジウム温泉郷」を訪れてみてはいかがでしょうか。