雑穀試験で上京したその夜悲しい知らせが届いた。
レシピ確認はその後中断、他の友人達から次々連絡が。
辰巳先生の手足になり影になり支えてきた
矢板靖代先生が2年に満たない闘病で60代前半で天に召されたのだ。
私は先生と紅茶という共通項でもお付き合いさせて頂き
インドダージリン、中国雲南省を共に旅した。
帯広の自宅にも立ち寄られスープのアドバイスを
していただいた。
お忙しい方なのに庭で取れた夏蜜柑ジャムをさりげなく下さる
素敵な心遣いなど、見習いたいところがたくさんあった。
29日開催のスープ同窓会は急遽矢板先生への祈りの会になった。
辰巳先生と矢板先生のお二人の写真がネームカード。
アサリのコンソメ、アスパラのポタージュ、そして雑穀のスープ
それぞれのスープの意味をかみ締め人を思いやる調理が出来る様
一人ひとりが矢板先生への感謝を胸に会を後にした。
ホテルを出ると大雨で、矢板先生への涙雨かと思った。
私も先生に教えて頂いたことを大切に誰かの役に立つ一皿を
作り続けよう。