3月28日、山口のホテルで毎日新聞社主催「はがき随筆」山口県大会が開催された。2008年1年間に掲載されたはがき随筆の内、優秀作品17編の表彰式があった。
昼食をはさみ、午後は作家朝比奈敦先生から「一瞬一生」と題し、エッセイの書き方についての講演があった。
「エッセイの要点は、何をおいてもまず胸を打つ作品であること。そのためには、いい素材・ネタをつかむことが肝要。
素材・ネタは、作者自らが強く感動するもの、しかも時間的に持続するものでなければならない。言い換えれば、普遍性のあるもの、他の人に共感してもらえるものでなければならない。
また、良い素材・ネタは、作者に書かせる力を持っている。作者が書くように背中を押してくれる。作者自身には、生まれ出る子をすくい上げるような力がみなぎってくる。啐啄(そったく)同機ということであろう」と結んだ。
「啐啄同機」、久しぶりに聞く言葉であった。「啐」は、鶏の卵がかえる時、卵の中で雛がつつく音。「啄」は母鶏が殻を噛み破ること。意味は、卵が孵化するときは、卵の中のヒナが殻を自分のくちばしで破ろうとし、また母鶏も外からその殻を破ろうとする。そのタイミングがピタッと一致するからこそ、ヒナ鳥はこの世に生を受けて外の世界に出ることができる、という禅語である。
ヒナが殻を内から破ろうとするのが、また母鶏が殻を外から破ろうとするのが早すぎても遅すぎてもいけない、その絶妙な自然の摂理の時を「啐啄同機」という。
良い素材・ネタが「書いて書いて」と訴えかける。心でそれを聞いて作者自身が書いてみたくなる。この絶妙なタイミングで書かれたものが良いエッセイとなる、という主旨のお話だったと理解している。
さあ今から早速、感動できる素材を見つけて歩こう。そう思って、そく立つと動悸がした。「そったくどうき」とは、多分こんなことではない。
(写真は、S21年生まれ「作家 朝比奈敦先生」)
昼食をはさみ、午後は作家朝比奈敦先生から「一瞬一生」と題し、エッセイの書き方についての講演があった。
「エッセイの要点は、何をおいてもまず胸を打つ作品であること。そのためには、いい素材・ネタをつかむことが肝要。
素材・ネタは、作者自らが強く感動するもの、しかも時間的に持続するものでなければならない。言い換えれば、普遍性のあるもの、他の人に共感してもらえるものでなければならない。
また、良い素材・ネタは、作者に書かせる力を持っている。作者が書くように背中を押してくれる。作者自身には、生まれ出る子をすくい上げるような力がみなぎってくる。啐啄(そったく)同機ということであろう」と結んだ。
「啐啄同機」、久しぶりに聞く言葉であった。「啐」は、鶏の卵がかえる時、卵の中で雛がつつく音。「啄」は母鶏が殻を噛み破ること。意味は、卵が孵化するときは、卵の中のヒナが殻を自分のくちばしで破ろうとし、また母鶏も外からその殻を破ろうとする。そのタイミングがピタッと一致するからこそ、ヒナ鳥はこの世に生を受けて外の世界に出ることができる、という禅語である。
ヒナが殻を内から破ろうとするのが、また母鶏が殻を外から破ろうとするのが早すぎても遅すぎてもいけない、その絶妙な自然の摂理の時を「啐啄同機」という。
良い素材・ネタが「書いて書いて」と訴えかける。心でそれを聞いて作者自身が書いてみたくなる。この絶妙なタイミングで書かれたものが良いエッセイとなる、という主旨のお話だったと理解している。
さあ今から早速、感動できる素材を見つけて歩こう。そう思って、そく立つと動悸がした。「そったくどうき」とは、多分こんなことではない。
(写真は、S21年生まれ「作家 朝比奈敦先生」)
「書きたいときに書く」ですね。
今日は一日、岩国基地の中で、日本文化祭の手伝いをしました。外人さんに、書道の「福」という漢字を教えました。喜んで、書いてくれました。書けるかな?
これまでは何かないか、と歩いていましたが、これからは良い素材に出会えるように見る目を養いながら歩いてみます。難しそうですが。
抑えるところが的確且つ内容の説明もお見事。
6月のエッセイ教室は、講師はリーダーで行きましょう。「そったくどうき」毎月の定例会で復習教材に用いましょう。
URLの件、バッチリでした。大変ご迷惑を…。
感謝申し上げます。
お花見あたりはどうでしょう。
いいお話が聞けましたね。
噛み砕いて教えていただき、ありがとうございます。
ノートに書き留めました。
即立動機までありがとうございます。
即立動機→啐啄動機が思い出せると思います。