15年前、「岩国エッセイサロン」という、エッセイを創作し新聞に投稿する同好会を創設し主宰していたが1年前に解散した。その間、19人の会員中、私を含めて6人の会員が、自分が創作したものを1冊の「エッセイ集」として自費出版した。
今日のことである。山陽小野田市から12年間、同好会の会員として活躍してくれたKさんが、ご主人が運転する車で我が家にやって来た。目的は、昨年還暦を迎えたのを機に、それまでに投稿し掲載された65編を「エッセイ集」として自費出版するためである。
本にする原稿は、私がお手伝いしてパソコンで作っておいた。その出来栄えを確認した後、USBに記録したものをもって、いつもお世話になっている印刷屋へ向かった。B6版で100ページのものを100部作ってもらうように頼んだ。
還暦を機に作る本なので、表紙は渋い赤色で発注していた。2週間後には出来上がるという。他人ごとではあるが、なぜか我がことのように心が弾む。
掲載されているエッセイは、家族や孫、遠くに住むご両親のことを中心に、趣味や仕事にまつわることなどを、何気ない日常の中で感性鋭くとらえて書いたものばかりある。
これで7人目の自費出版となるが、Kさんにとっては生まれて初めて作る本である。多くの人にこの「エッセイ集」を読んでもらい、Kさんの優しく暖かい人となりに接していただきたいと思っている。「今年は春から縁起がいいわえ~」