この3連休、次男が職場の後輩を1人連れて、名古屋から車で帰って来るという連絡が1週間前に入った。金曜日、仕事が終わってから出発するので、深夜の2時に着くと言っていた。さあ大変。家族以外のものが来るとあって、奥さんは前日から布団を干すわ、掃除はするわ、風呂も磨くわ、台所は片付けるわなどと、日頃手を抜いているところの大掃除を始めた。
私の担当は、布団の持ち出し取り入れや、部屋の中にだらしなく並べている自分の書類の片づけだ。協力し合って金曜日の夕方までに何とか片を付けた。その疲れもあって、私は10時にはベッドに入った。気になっていたのだろう、2時過ぎに目が覚め、窓からガレージを見たちょうどその時、息子の車が帰ってきたところであった。
奥さんと眼をこすりながら2人を迎えたが、挨拶をしただけでまたベッドに入った。翌朝、8時には遠来の2人とも起き出してきた。交替しながら運転してきたと言い、旅の疲れも余りないという。まだ若い。元気が余っているのだろう。その日の予定は、錦帯橋・岩国城と津和野だという。
その前に、まずは朝食をとることにした。奥さんがかいがいしく、旅館の朝食に似たメニューを並べた。塩シャケ、ベーコンエッグ、酢もの、味噌汁にもう1品は煮ものだったか。私の隣に座った後輩君の食べっぷりはいい。聞けば、走るのが好きで、今までにフルマラソンに5回も出た、富士山にも登ったというスポーツマンだ。中肉中背だが筋肉の塊のような男である。
私が少な目のご飯を半分食べたころには、もう1膳を食べ終わっている。しばらくそれに気がつかなかった奥さんが、あわてて2膳目を勧める。味噌汁もご飯も素直にお代わりをして食べ終えた。こんな景色を見たのは何年振りだろうか。息子たちを含め我が家に来る人はみんな小食で、2膳目を差し出すような者はついぞいなかった。
味噌汁を作った奥さんも、2杯目は予期していなかったのだろう。鍋を空っぽにして注いでも、椀に一杯にはならなかった。ともかくも、気持ちがいいくらいの食べっぷりであった。久しぶりに若者のエネルギーを感じることが出来、わが身も少し元気になってきた。