啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「ノボロギク」と3つの「コンサート」

2012-12-31 00:22:36 | 山野草

早いもので、もう一年過ぎてしまった。いつものことだが「めでたさも 中ぐらいなり おらが春」。家族、友人達が皆元気で過ごせたのだから守備上々。山行は年間で50回近くになり、海外にも遊ぶことができた。

「啄木鳥の詩」はスタートして1011日を越えたが、通産の訪問者数(IP)が8万5千弱、閲覧数(PV)は22万件に達した。悲しいかな?!ランキングが気になるが先週1週間では180万件のブログのうち“上位8・9%に入っている。ありがとうございました。ややマンネリ気味ですが、もっと見ていただけるよう来年も頑張ります。よろしくお願いします。

「ノボロギク」はキク科キオン属の1年草または越年草。草丈は20-40センチほど。色は薄緑色から寒い今の時期では茎の色を含め赤紫色に見えるものもある。開花は通常5-8月。関東平野の北辺りでは12月も咲いており、年中咲いている。花は長さが1センチ弱で黄色。舌状花は無く筒状花だけ。種子には白い冠毛がついており、綿毛を飛ばして繁殖する。

ノボロギクとやや可哀相な名がついているが、野に生えており、冠毛(綿毛)の部分を“ボロ(襤褸)”に見立てて呼んだもののようだ。大晦日に「そこら中にありふれたノボロギクは無いだろう」という御意見ありそうだが、外来種で“世界中何処にでもあるグローバル性、憎まれるほどの繁殖力”に期待した。



12月に3回、音楽に関するイベントに参加した。元・ブルコメ三原綱木やタイガースの加橋かつみ、尾藤イサオなどプロの“懐メロコンサート”。ピアニスト辻井伸行による最高クラスのコンサート。当家のカミさんの古い?友人が参加するC&Wバンドのディナーショー。皆最高!!!!30代半ばの元気な頃。仕事で一番忙しかったクリスマスの頃。取引先からN響のコンサートチケットをいただき、熊谷市の会場で聞いたことがあった。久し振りのコンサートに“こんな世界があったのか”と感激したことを思い出した。

C&Wバンドの一番目立たない隅で、リードギター以上に盛り立てる“スチールギターのNさん”に乾杯!!!
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「ムクドリ」

2012-12-30 11:31:24 | 野鳥

ヒヨドリとムクドリ、モズを見分けるのが“野鳥観察の第一歩”とか何かに書かれていた。我が家の庭にもこの3種類の鳥がやってくる。お陰で、間違いなく区別できるようになった。庭の柿の木に大挙押し寄せてくるのがムクドリ。このところ毎日“うるさいほどに集まってくる”ので写真もを撮りたくなくなるほど。ところが・・撮ろうと思ってカメラを持ち出すと素早く逃げてしまう。美しくも、可愛くもない鳥なので・・・逃げなくても良いのではと思うのだが・・・・。

「ムクドリ」はスズメ目ムクドリ科の留鳥。体長が24センチほどで、羽を広げると40センチとなる。人家の周辺で暮らす鳥で、街路樹や電線などに大群を作る。図鑑によると鳴き声は「キュルキュル、リャーリャー。ギヤー」とか・・。街路樹に大群で止まっているときは“ジュジュググ・・・”など妙な声で鳴いている。その糞や、騒音で問題となることもある。

羽色は全体的に黒っぽく顔と尾羽の部分に白い毛が入っている。嘴と足の色はオレンジ色。繁殖期(3-7月)以外に群れを作って活動する。

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「コゲラ」と赤い羽根の「アカゲラ」

2012-12-29 11:07:08 | 野鳥

今日は“小春日和”と言う言葉がピッタリ。散歩コースの竹沼では野鳥が元気に飛び回っていた。元気が良すぎて、うまくピントが合わなかったが、コゲラを何とか捉え、羽の赤色を微妙ながら映したアカゲラをゲットした。

※今日の民放TVゴールデンタイムのタイムテーブル「中居正広の七番勝負!なでしこ&五輪メダリスト終結!」(日テレ)「関ジャニの仕分け∞」(テレ朝)「超人気芸人大集合!!ガチで大ゲンカ祭2012」(TBS)「所さんのビックリ村!“世界の秘境でスゴイ集落と人々を発見」(テレ東)「今夜決定・・全日本!!ボウリング王決定戦!」(フジ)・・・・お粗末でした

「コゲラ」はキツツキ目キツツキ科の留鳥で1年中見られる。キツツキの中では一番小さく体長は15センチほど、羽を広げると27センチもあるという。今の時期にはカラ類の群れに混じっていることがよくある。ギーとかジーと聞こえる鳴き声やコツコツと木を打つドラミングで存在に気付く。

背中や翼に白い横斑があり腹の辺りはダーク系の白色で側胸から脇に黒褐色の縦斑が入っている。コロコロと小さく、目立たない色調だが縞模様が可愛く見える。今年はコゲラが少ないとブログに書いた途端に見かけることが多くなった。


「アカゲラ」(キツツキ目キツツキ属)も居た。いつも居る付近で見掛けなかったので「鳥が多い割には・・・」と思いながら歩いているとはっきりとしたドラミングの音。アカゲラが木をつついている。2,30メートルの距離。日光の加減が良く、頭と腹の赤い色が何とか撮れたが、目が写っていなかった。
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静寂と信仰の山「金剛ノ萱」(788M)

2012-12-28 09:03:05 | 低山歩き

テレビ(民放)の番組がハチャメチャになってきた(私だけの感想かもしれないが・・)。年末年始とか、春・秋の番組改変期には穴埋め番組というか再編集番組や長々とやるクイズ番組、お笑い番組などオンパレード。テレビ局の人は正月休みかもしれないが、視聴者は毎日見ている・・。「ぐるナイ最終ゴチクビは○○サンに決定」(日テレ)「いきなり!黄金伝説」(テレ朝)「SASUKEライジング~451日ぶり復活」(TBS)「とんねるずのみなさん(中略)豪華年末4時間SP」(フジ)がゴールデンタイムのメニュー。“意味わかんね~よ”・・・お粗末でした。

昨日のテレビで私が見たいと思った(民放)のはテレビ東京の「新ニッポンの針路」とBSジャパンの「にっぽん民謡紀行」。両方とも期待を裏切らない内容だったが、山と民謡、人々の暮らしを中心に会津磐梯山をテーマにした番組の中で、今年の夏に会った人が登場した。山頂直下の弘法清水で売店を経営する女性の方。小屋脇に咲いていた花を先方からこれがバンダイクワガタですよと教えていただき、近くのミヤマキンバイまで名を聞いてしまった。植物に詳しかったので、登る途中で撮った赤い花のデータを見せて名を伺うとコウリンタンポポですよ。外来種で最近増えてきましたと即座に教えていただいた。初めて見た高山植物という期待を外したのはがっかりしたが、この方の親切なガイドが嬉しかったのを思い出した。

「金剛ノ萱」(788M)はコンニャクや下仁田ネギで知られる下仁田町の南にある静かな山。下仁田の市街地から青倉地区に向かって県道を走る。青倉集落に滝の下バス停と鹿の湯と呼ぶ小さな橋があり、ここを左折。タレントの井森美幸サンの実家が経営していた鹿の湯があったところだそうだ(現在は廃業)。林道を5分弱走ると舗装がなくなるが、ここに車を置く。

林道をノンビリと歩く。山への入り口が心配になってきた頃に林道が分岐し、地図で確認して東に分ける。スタートして30分ぐらい経ったところで、山への入り口のテープ。2箇所ある。踏み跡のはっきりした方に入ったが、5分ぐらいいくと沢が崩れた場所。手前に目印があったが、沢の先に見えないので引き返した。


ヒノキとスギの林の中を微かな踏み跡とテープを頼りに登る。30分弱で尾根に出たと思ったら小さな石仏(不動明王様?=写真)が鎮座していた。ここからは明るい。尾根道で約10分・・五体目の石仏がある場所が山頂だった。スタートして65分。小沢岳や稲含山が真近。雪を抱いた浅間山なども望めた。誰一人いない静かな信仰の山という感じだった。
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「氷滝」

2012-12-27 16:44:37 | 里山

時間があるというのは嬉しいことだが“ありすぎる”と困ることも多い。今日は今年最後の山歩きを計画し、朝8時過ぎには県西部の下仁田町方面に出発。今日はブログを休むつもりでいた。山は予定通りだったのだが、家に着いた時間が予定より早く、雑用?を二つ、家事?を二つこなしてもまだ余裕。ブログを書くことにした。

今朝も寒く、山行を中止しようかと迷うほどだった。1週間ほど前の御巣鷹の尾根の登山口に向かう林道。今の季節は1日中陽が差さない場所があるのだろうか・・。細い谷川の流れの縁が少しずつ凍っていた。

歩き出したのが午前10時頃。御巣鷹の登山口への道は手前3・4キロの場所でゲートが降ろされており、既に冬季閉鎖されていた。舗装された立派な道を歩く。人気が全く無く、陽が当たらないので何だか厳しい感じがしする。520人が亡くなった悲惨な航空機事故の現場に向かうと言う緊張感もあるのだろう。凛とした空気が張り詰めているように感じられた。

歩き出して20分ほど。凍りついた滝が目に入った。カラカラに乾燥しているため、霜は降りていないが、所々が凍り付いている。寒い。標高では1千メートル強の場所。例年ならまだ滝が凍ることは無いような気がするが、完全に凍りついた6-7メートルの高さの滝があった。陽の差さない静かな場所にある滝が、厳しい姿を曝している。

登山口から先の山道には、小さい流れが凍って止まってしまったところがあちこち。数日前に降ったと思われる雪が、薄っすらと融けずに残っている。谷川の反対側之急斜面では鹿が食べものを探していた。事故から既に27年を経過した。御巣鷹の尾根の上空は今でもひっきりなしに飛行機が飛んでいる。空の賑やかさとは逆に、御巣鷹の尾根や谷は静寂に包まれていた。





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「エナガ」と「メジロ」

2012-12-26 11:37:05 | 野鳥

新政権が今日発足するようだ。その前に、自民党の役員が決まり報道されているが、女性二人が党三役に入ったとマスコミは大騒ぎ。石破幹事長の補佐役?お目付け役?のお2人。嫌いなタイプ。加えて広報本部長とかに就任した御人も・・。小渕優子議員はどうしたのだろう。有力な閣僚候補に上がっていたが・・。世襲議員であることは残念だが“女性らしい”議員さんに見える。女性議員がもっと活躍することも必要だが、女性らしい感覚を備えた人であるべき。最低でも子育ての経験は必要と思うのですが・・・。意見を聞いたことも、会ったこともありません。見てくれだけの好き嫌いです。何だかメチャクチャ・・でした。

「エナガ」はスズメ目エナガ科。平地から山林に棲む留鳥。冬季はヤマガラやシジュウガラ、ヒガラなどに混じり数羽から十数羽の群れをつくることが多い。3月ごろには群れを解散し、つがいとなり繁殖期にはいるのだという。尾が長く体長は13,4センチあるが小さな鳥。羽を広げても16センチぐらいしかない。

今の時期、数羽のグループで人前に姿を現す。ただし、動きが細かく早いのでなかなか写真には納まってくれない。少し離れた場所の太い木の幹に止まったところをかろうじて捉えることができた。

「メジロ」はスズメ目メジロ科の留鳥。体長は約12センチで、羽を広げて18センチほど。春には梅や桜の花に蜜を吸いにくる姿を見かける。秋には柿の実に寄って来るといい、親しみのある鳥。“ウグイス色の羽”が印象的で、ウグイスと間違えている人も多いのだそうだ。目の周りが白く、ウグイスとは区別できる。ただし、藪の中にいて動き回る姿は良く似ている。必死でカメラで追いかけると目の周りが白く、がっかりすることがあるが動きがヒョウキンで可愛い鳥だ。

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「ノゲシ」

2012-12-25 09:03:32 | 山野草

今年も、残すところ1週間しかない。昨日、年賀状を完成させた。何だか判らないうちに1年が過ぎてしまうのは歳のせいだろう。早すぎる。時間があり、やろうと思えば何でもできそうなのだが、結局は何もできていない。“マッ・・・いいか!”ノンビリと行こう。今日は久し振り?に野草を紹介できる。

「ノゲシ」が咲いているのを見つけた。キク科ノゲシ属の1年草または越年草。ヨーロッパ原産の帰化植物だというが、遠い昔から世界中に繁茂している。畑や道端の肥沃地を好み、冬をロゼットですごし、春に急に伸びるのが一般的。草丈は大きいものでは1メートルを越える。花期は“春ー秋”と何時でも咲いている。タンポポに似た径2センチ弱の黄色の花を付ける。舌状花だけで構成される。

良く似た草に「オニノゲシ」がある。葉の基部が茎を巻く、その巻き方で区別できると覚えていたのだが、何だか怪しくなってしまい、写真のアップロードからやり直してしまった。葉が「矢じり形に茎を巻くのがノゲシ」で「半月形に巻くのがオニノゲシ」などと図鑑に書いてあるが、わかったような気がするものの個体差があるから区別は簡単には行かない。“全体的に荒々しいのがノゲシ”などと漠然としてしまう。

ノゲシとオニノゲシの見分け方を調べてみました。
1、葉の緑色が濃く、表面に光沢があるのがオニのゲシ
2、花枝が多いのがノゲシ
3、トゲが大きく触ると痛いのがオニノゲシ
4、上記の葉の茎の巻き方

ノゲシは霜が降りる今の時期になっても花を付けている姿を見ることがある。窪地で風の当たらない場所、水の流れていない下水路の端などにへばりつくように咲いている。実は写真の個体は、当家の給湯機のヒートポンプユニットと土台の間にしぶとく生きていた。気温は下がりにくいし、風も当たらない場所だが、陽は当たらないし水分も少ない。こんな場所で良く頑張った・・・と誉めてあげたくなった。
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「アオゲラ」と「アカゲラ」

2012-12-24 09:09:40 | 野鳥

1昨日の当ブログにアメリカの方からコメントをいただいたので驚いた。辻井伸行さんのファンだというLさんで、1月のアメリカのどこかで開催される辻井さんのコンサートを楽しみにしていると言うような内容だった。“ほんまかいな”と思う一方で、妙に嬉しいものもある。無論、当ブログ云々ではなくて、辻井さんのピアニストとしての名声と実績の高さが関心を呼んでいるということです。もうひとつ、ピアニスト辻井伸行の写真はパンフレット(プログラム)から撮ったもので、著作権法に反していると思います。問題になるレベルではないのですが、一応念のため・・・。


野鳥の種類や数が今年は昨年より多い気がする。私が大好きな“啄木鳥”に、昨年はなかなか出くわす機会が少なかったが、今年はいつもの散歩道で良く出会う。その代わり、例年数が一番多いコゲラは余り姿を見せない。シジュウガラやジョウビタキ、ウグイスなどもいつもより目立つようだ。竹沼の周回道で、7-8メートルの距離でウグイスに遭遇した。カメラを取り出した途端にヤブの中に・・・。やっぱり難しい。

冒頭の写真は「アオゲラ」。20メートルほどの距離で絶好のチャンスだったが、夕方で完全な逆光。図体が大きいのでアオゲラと想像できるが、目視でも色が確認できない。場所は庚申山の山頂から藤の丘公園に歩き出したあたり。トリミングして何となく緑色の羽毛が感じられる程度。

昨日の夕方。竹沼の東側で微かなドラミングを聞く。50メートルほど離れているが「アカゲラ」が熱心に楢の木を突いている。光線の具合はまずまず。何枚かシャッターを押す。“もう少し接近したい”と思う。落ち葉をガサゴソ鳴らしながら山に入るが逃げない。そこで撮ったのが上の写真。“もう少し光が欲しい”と思って、左に回り込もうとしたら気付かれてしまい、サッと飛び去ってしまった。

「もう少しズームの効くレンズが欲しい」と思い始めているが、なにしろ先立つものを欠いている。有馬記念で原資を稼ぐ夢は見たのだったが・・・。気候と同じに寒くなるばかり。
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「サザンカ」

2012-12-23 11:32:25 | 山野草

♪サザンカ サザンカ咲いている 焚き火だ 焚き火だ 落ち葉焚き・・♪と言うような唱歌があった。歌詞もオボロにしか記憶が無い。今頃の時期にちょうど合う曲なのだろう。山野にはほとんど花がなくなってしまった。春を待たずに咲いているタンポポやホトケノザなど狂い咲きの花も、新しい年を迎えるまでは・・・と頑張って無視してきた・・。

「サザンカ」はツバキ科ツバキ属の常緑広葉樹。晩秋から冬にかけ寒い時期に花を咲かせる。野生の花は白が基本で部分的に淡いピンクが入っている。園芸種は赤、白、ピンクやその交雑種など多彩。園芸種を含め花の色や形、咲く時期などで基本的に3タイプに分類されると言う。サザンカ群/カンツバキ群/ハルサザンカ群。サザンカ群を覗いてはツバキとの交配種だそうだ。

寒い時期に咲く割には、暖かい地を好むようで、野生のものは山口県や四国南部、九州中南部から西南諸島などに自生。台湾、中国、インドネシアなどにもある。ツバキの仲間は常緑で葉が厚く濃い緑色をしており、寒いところの植物のイメージがあったが、基本的には熱帯・亜熱帯が中心と言うから驚いた。サザンカやツバキは日本が北限なのだそうだ。

白い花は高崎自然歩道の根小屋城址に咲いていた。ヤブツバキの蕾は未だ固かったが、今の時期に咲く花としては派手な径7-9センチの大輪。カメラが向いてしまった。下の赤いサザンカは庚申山総合公園の男坂の両サイドに植えられているもの。先週あたりからポツポツ花が咲き始めている。

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「辻井伸行」日本ツアー2012/13

2012-12-22 08:52:46 | その他

素晴らしいコンサートだった。ピアニスト辻井伸行さんの演奏に酔いしれた。ピアノのソロ演奏会を聞くのは初めてだったが、優しく滑らかで・・何だかバックにオーケストラ・・というかビオラやバイオリンと競演しているような感覚の中にゆったりと浸っていた。

ド素人が演奏テクニックを方っても仕様がないが“128分音符????が譜面いっぱい並んでいる”というか、ナノ単位の超高速というのか、・・・とにかくあきれるほど。これを全て頭の中にインプットし、人々を感動させるように表現する技術はもはや神技。

演奏曲目はドビュッシーの「2つのアラベスク」「ベルガマスク組曲」「版画」「喜びの島」の4曲。ショパンの「華麗なる大円舞曲」「スケルッオ第2番変ロ短調作品31」「幻想ポロネーズ」「英雄ポロネーズ」の計8曲。知っている曲は“英雄ポロネーズ”のみ。知らない曲でも引き込まれてしまう。

補助者に誘われてピアノへ。ピアノの角に確かめるように手を置き、3方向に深々と挨拶。演奏が始まる。首を振る動きはテレビで見たのと同じ。指の動きは遠くて見えないが、メチャクチャ早く激しい。足や体全体はどっしりと安定していたのが印象的だった。

フィナーレを終え、鳴り止まぬ拍手に1曲応えた後でピンマイクをセットし口を開いた。子供の頃に群馬に来たことがあり「ダルマ弁当と焼きマンジュウが美味しかった」と。アンコールに2曲応えてくれて・・もう少しと思った瞬間に再度ステージに。総員感激!!
ご自身がNHKの震災復興支援「花は咲く」プロジェクトに協賛しているがテーマをソロバージョンで演奏してくれた。作曲者の菅野ようこさんと紅白歌合戦に出ることを紹介すると大きな拍手。驚いたことに、4曲もアンコールに応えてくれて、最後に震災復興を祈って作曲した「それでも、生きていく」を演奏。笑顔でぎこちなく手を振りながら会場を去る辻井さんが輝いていた。

※当家のカミさんは辻井伸行さんのことを「辻井君」と呼ぶ。会ったことも無いくせに・・。私は「クンで呼ぶのは木村くん」ぐらいは許せるが・・と思っている。もうひとつ。開演前に「変なタイミングで拍手しないでよね!!!とひとこと。アンコールの3曲目に周囲の人より一瞬早く拍手をすると・・手を押さえつけられた!!無論、曲は終わっていましたよ。
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