啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「小さな春」

2021-01-30 13:06:08 | その他
「ウメ」
 北陸、東北の日本海側、北海道などは本日も冬の嵐。各地での大雪の模様が、ニュース
で放映されている。旅をした観光地などが映し出されると、美しかった風景は白一色になり、冬の厳しさを思う。
 当地では、上州名物の空っ風が強く、相変わらずの冬晴れが続いている。群馬県と長野県の境に位置する浅間山は雪化粧をし、堂々とした雄姿を見せている。まだまだ冬本番のさなかで、寒々しい日々ではあるが、それでも季節は着々と春に向かっているようだ。季節の訪れを告げる花は、暮らしに潤いを与え、心を和ませる。物言わない草木であっても、段々と日が長くなり、暖かさを感じるのか、長い間の眠りから目を覚まして、徐々に生命を噴き出させている。
 自身にとって、早春の花といえば、梅。花に近づいてみると、梅特有の甘く、いい香りがする。少し遠慮がちで、咲いても誇らしげに見せつけず、そっと咲く優しい花。大好きな花だ。
 

「特別収蔵品展 ブルーノタウトの世界」

2021-01-27 10:09:56 | その他
 1934年から2年余り、高崎に滞在していた建築家ブルーノタウトは、以前当ブログでアップし、その住まい少林山、洗心亭を紹介した。今回、歴史博物館では、この2年間滞在中指導した作品を展示している。日本の竹や漆に注目して、数多くの工芸作品をデザイン。その個性的なデザインは、高崎周辺の職人により製品化された。その作品を、木工、金工、竹工、漆工の世界という形で展示されている。作品と同時に展示されているのは、細かく指導した直筆の文字とデザイン画。私ごときが言葉にするのもおこがましいが、どれをとってみても洗練された美しい作品で、本立てなどその材質は高級な、黒柿が使用されている。そして、そのデザインにもとずき、忠実に創り出した職人の技術力の高さにも驚くと同時に尊敬をする。
 館内では、隈研吾インタビュー動画が流れていた。およそ10分間。しかも英語で。字幕も英語。
まっ、スペルを見ればなんとか・・。


ところで12月、某テレビで放映された、ノースライト。ブルーノタウトゆかりの椅子が登場していたが、その原作者、横山秀夫氏の講演会が、昨年11月末に開催された。自身、都合がつかなく行けなかったが、友人がサインをもらってきてくれた。

「強い味方」

2021-01-24 16:03:40 | 庭の花木
「ウグイスカグラ」 スイカズラ科
 新しいパソコン、初期化はプロにして頂き、通常使用するアプリは、使い勝手がいいように、若いkさんに入れていただいた。ところが、OutIookが開かない。今までのパソコンでは問題なく、メールもできたのに・・・。二台のパソコンを見ながら、一つは開くし、新しいものは開けない。
どうしてか?・・よく見れば、その原因の一つは、私が渡したメルアドのスペルミス。しかし、そこを訂正したり、試行錯誤を繰り返したが、やっぱり開けない。彼女、なかなかパソコンに詳しい。Kさん、とうとう片手にスマホ、一方ではキーボードをたたき、ITのプロのご主人とコンタクト。契約書を見たとたん、不具合の原因が判明。自身が使っている会社のプログラムがバージョンアップしているため、それに対応しないとOutIookが開かないということだった。開けたとたん、両手を挙げて、ばんざ~い! 「さすが!」です。とても感謝してます。機械音痴の私の周りには、心強い助っ人がたくさんいてくれて、ありがたい。初めて、zoomもやりました。時間がたつのも忘れて、すごく楽しかったです。
 ウグイスカグラ(鶯神楽)が、ラッパ状の小さな花をつけだした。枝にはまだ若い葉は一枚もなく、枯れた葉が数枚残っている。近づかないと、花があるのか認識できないほど遠慮がち。名前の由来は不明だが、ウグイスなどの小鳥が集まることから、という説もあるという。
いずれにしても、素敵な名をいただいた個体は、幸せな植物です。





「冬鳥」

2021-01-20 14:17:00 | その他
「ジョウビタキ」
 今年もわが家の庭に、ジョウビタキが来てくれた。いつも来ているスズメ、それに、あまり歓迎したくないカラス、ハト、ヒヨドリと違い、ジョウビタキの美しさは格別。胸からお腹辺りにかけて、オレンジ色、頭はグレー、背は黒褐色、何よりも特徴的なのは羽の白。美しく目立つ白色だ。一目でジョウビタキと分かる。クリックリッとしたちっちゃな目、あっちをむいたり、こっちをみたりせわしない。人懐こくて、見ていて飽きることがない。現役時代は、鳥が鳴こうが花が咲こうが、ただ聴こえているだけ、ただ見ているだけで、自然と共に生きているという実感がなかったが、最近は四季の変化と共に、見せてくれる自然の表情に、鳥も花も虫も人間も、あらゆるものが共生していると実感する。

「出費多難」

2021-01-17 16:50:44 | 山野草
「ノボロギク」 キク科
 電化製品は、壊れる時期が不思議と重なる。常時使うとか、使わないとかにかかわらずだ。そちら方面の知識がないので、自分で治そうにも治しようがない。同時期頃に壊れるのは、買った時期が同じころだからと、言われそうだが、機械類は”当たり” ”はずれ”があるような気がしてならない。過去に買ったパソコンは、たった3年間で液晶画面が真っ黒になり、使い物にならなくなってしまった。
 今回はパソコンを買いに行ったわけではないが、以前から買い替えをしたいと思っていたところ、店員さんに勧められ、急に買うことになってしまった。(店員さん、商売上手)思いがけずの出費にややショックだが、でもこれでまた、暫くは遊べそう・・・。
 ぼろ菊との名前は、少し可愛そう。花が終わった後につく白い毛がたくさん寄り集まった様子が、まるでボロくずのように見え、さらに個体は、野に生えていることからの命名という。確かに、道ばたや空き地など、何処でもはえている。普段は気にすることのない草花であるが、冷たい風が吹きすさぶあぜ道に、黄色のちっちゃな花は健気だ。

「陽ざしは春」

2021-01-14 12:36:47 | その他
「菜の花」
 なっ、なんと最高気温17℃の予報。名物、からっ風は吹かず、暖かくやわらかい光がさんさんとそそぐ。春が来たかと思うほど光は春色。家の窓を全開し、室内に暖かい空気を取り込む。
 近所の畑には、早生の菜の花が一面に咲いている。花が少ない冬の季節、黄色は目に鮮やかで、心に元気をくれる。そんな花姿をみていたら無性に食べたくなりスーパーへ。おひたしによし、パスタの添え物に緑色は食欲を増す。一輪を花瓶に入れ、愛でている。この暖かさで、だいぶ開花し、その周りは春の使者が来たようだ。心が軽くなる。
 一方、生来のおっちょこちょいが災いしてか、物の角に足の指をぶっつけ、痛いのなんのって・・。連休明け、急いでレントゲンを撮ってもらったが、ドクターは、骨はだいじょうぶだよ~とそっけない。けど、けれど歩くたび痛い!家の中で、スマホ片手にうろうろしていたのが良くなかった。「もう、歳なんだから、やることは一つにしなさいよ。二つ同時ににやるんじゃない。電話は、椅子に座ってやんなさいと、友人にきつく言われた。私的な緊急事態。お陰で、外出自粛中。

「不思議な花」

2021-01-11 16:22:11 | その他
「ルスカス」 ユリ科
 「これ見てくださぁ~い。凄くないですか?」やや興奮気味に差し出されたものは、緑の小枝。???。「葉っぱの裏に花が咲いているんですよ」と彼女。ちらっと見た感じでは、小さな虫でもくっついていているのかと思ったけれど、メガネをかけ、確かによ~く見れば花。まるでハナイカダのようだ。葉の真ん中あたり、葉脈のうえに花、大きさはマッチ棒の頭程度。こんな花、過去に一度もみた記憶がない。彼女は9月頃に頂いて、ず~と水中にさしていたら、花が咲いたとのこと。差し出された枝をよく見ると、これから咲きそうな蕾らしき姿がある。え~、9月ですか?今、1月・・・。葉っぱは、まだ枯れそうにない。
 調べると、ルスカスの葉は、実は枝が変化したもののようだ。枝に花をつけるのは、ごく自然な事と思うが、実際、本来の葉は退化してしまったらしいのだ。しかし、どこをどう見ても葉っぱとしか思えない。世の中には、本当に不思議な花があるものだ。
 個体をアップするために撮った写真は、なんと45枚。花瓶に入れたり、横に置いたり、小さい花のアップは四苦八苦、これもややピントがずれていて、満足しているというのではないが。花言葉「陽気」 。1月17日の誕生花だそうです。

「切なる願い」

2021-01-08 16:57:51 | 庭の花木
「シロワビスケ」 ツバキ科
 1都3県、再びの緊急事態宣言。昨日、東京では2447人、全国で7571人と、目を覆いたくなるほどの感染者。県内でも過去最多の83人。あれよ、あれよという間に、感染が拡大している。収束どころか、その急な増大は、この先不安は増すばかり。そして、近々のイベントは、10日の成人式。県内では、延期あるいは中止とした自治体は、ほんのわずか。当該市は出身中学校別に、午前午後の2部形式で開催とか。成人式は一生に一度のこと、普段会えない友との語らいや交流は、それはそれは楽しいもの。充分に理解できる。しかし一方現状を考えると、疑問もある。人と人との接触を減らそうと知恵を絞っているのに・・。なにせ県内ステージはレベル4。”1カ月で改善へ全力”と首相は言っているが、是非、是非そう願いたいものだ。まっ、それにしては、対策の甘いところも感じてしまうが。今日も東京の感染者は2300人を超している。
 椿にはたくさんの種類があるけれど、炉の季節の茶花として重宝しているのは、シロワビスケ。霜にあたったことが原因か、花びらのまわりが少し傷んでしまった。ひっそりと、しかも上品な佇まい。今日も乾燥した冬ばれ。

「七草粥」

2021-01-05 14:46:52 | その他
 7日は七草粥を食べる習慣がある。七草とは春の七草。せり、なずな(ペンペン草)、ごぎょう(ハハコ草)、はこべら(ハコベ),ほとけのざ(タビラコ)、すずな(カブ)、すずしろ(ダイコン)。古くは中国の、占いの習慣に由来するという。江戸時代に五節句の一つになり、行事として確立したようだ。七草粥を食べて万病を取り除く、あるいは一年間の無病息災を願う行事として定着。年末年始の疲れた胃を休める為に、身体にやさしく、しかも若菜のエネルギーが身体に元気をくれる。時季的にも、野山に出て若菜を摘むのは無理があるが、これらの食材はスーパーでパックになって売っている。しかし,わざわざ買わなくても、他の食材で代用すればいいのではないか。例えば、ミズナやシュンギクなどもいいと思うが。
 おかゆには、10の効能があるという。風邪をひかない、喉の渇きをうるおす、血流がよくなる・・・。折しも今日は寒の入り。これからが冬本番。お粥は身体を芯から温めるという。7日をまたずに明朝は、七草粥にしよう。

「心新たに」

2021-01-02 11:59:52 | 庭の花木
「マンリョウ」
 新年おめでとうございます。当家、元旦の朝は、毎年恒例の初参り。家族揃って菩提寺にお参りし、その足で墓参をし、先祖を我が家へ連れて来て、皆で新しい年を寿ぐ。昔からの慣習だ。新しい年を迎えて、改めて今年も無病息災、家内安全で1年が暮らせるようにと願う。
 ところで、今年は十二支の中の二番目、うし年。イメージとしては、ゆったり、のんびり、縁の下の力持ち、忍耐などという言葉が浮かぶ。牛は古の時代から、農耕生活をしてきた日本人と関わりが深く、暮らしには重要な役目を果たしてきた。勿論、私達の食生活を豊かにしてきている事は、言うまでもない。その食生活、乳牛を日本に最初に日本に輸入したのは、8代将軍、徳川吉宗と、書物に記されてあった。4つの胃を持ち、なんと1日8時間食物を反芻しているという牛。これにあやかって、自身も食に留意し、健康で暮らせるように願う。
 マンリョウ(万両)とは、何と縁起が良い名だろうか。お正月にぴったりの名だ。当家の実は、淡い黄色だが、真っ赤な実は目を奪う。最近、この実を求めて、ヒヨドリが賑やかな声と共に、集まってくる。花言葉「寿ぎ、慶祝、徳のある」など。
 本年もよろしくお願いします。