啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「群馬県民の日に」

2019-10-28 20:49:45 | その他
 今日は、群馬県民の日。友人のKさんと訪れたのは、群馬県立近代美術館と歴史博物館。”白衣観音、慈悲の御手” と 上毛かるた にも詠まれている白衣観音は、高崎のシンボルともなっている。その原型作者が、伊勢崎出身の鋳金工芸家、森村酉三。没後、70年を記念した企画展。鋳金は、銅、鉄、銀、金などの金属を高温で熔かし、形に流し込んで器や銅像などをつくる技法、とガイドに記されていた。会場には、青銅の置物、銀香炉、鋳銅香炉などの森村作品や同時代の鋳金家など140点が並んでいたが、唯一、撮影が許可されていたのは、”鋳銅鯰置物”。群馬には、有名な芸術家がいない、という人もいるが、それは知らないだけ。「上毛かるた」に載せたい程の偉人だ。
 一方、歴博では”ハート形土偶大集合!!縄文のかたち・美”の企画展。土偶と埴輪どこが違うのかと言えば、土偶は縄文時代ー女性を表現、安産や豊かな自然を表現、一方埴輪は、古墳時代ー男女あり、葬送の場面、生前の功績を誇示するためのもの、との考えもあるという。
 会場には、仮面土偶、山形土偶、みみずく土偶・・それぞれにチャーミングポイントがあり、何とも愛らしい土偶の数々。”これ、誰かににていない?”などと言いながら、土偶の前で同じポーズをとったり・・。最後は、群馬県のマスコット「ぐんまちゃん」と記念写真。年甲斐もなく、ハイテンション。
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「パレットガーデン」

2019-10-25 10:48:52 | その他
 ぐんまフラワーパークで。
 「この葉っぱの匂いかいでみて~、何かの匂いがするでしょう?」と彼女は、落ち葉を拾いながらいう。私たち4人は、1枚拾っては又1枚と、匂いの正体を探そうとするのだが、さっぱりわからない。それでは、生の葉っぱはどうか、と背の低い私は、枝にピョンピョン飛びついて、ようやく1枚ゲット。ちぎったり、もんだり・・でも匂いがしない。そして・・皆で気がついた。さっき、ミカン食べたよね~(笑い)。指には、強いミカンの香りが残っている。
 実は、この葉っぱ、カツラの木。調べたところによると、葉は萎れると、キャラメルや醤油のような匂いがするという。新緑より、秋の葉は香りが強く、少し離れた場所でも、カツラの木がある、とわかるのだそうだ。結局、彼女は”醤油の匂い”という解答をもとめていたようだが・・。
 フラワーパークは、秋のバラ(種類によって、上品な香り、甘~い香り、ちょっとすました香り、強い香り、タバコのような香り・・)、コスモス、ケイトウ、ダリア、センニチコウなどが咲き誇り、ハロウィンのかぼちゃ展も企画されていた。来月からは、イルミネーション、23日 花火大会、年末にかけ、フラワーパークは光の魔法に包まれる。
 5人のばばちゃん、スタンプラリーにも参加。帰宅中、大胡の荒物点で、炭やお気に入りのザルを求め、桑風庵でお蕎麦・・大満足。暑くもなく、寒くもない秋の一日。花は満開、ばばちゃんの笑顔も満開。

  カツラの木
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「ISH LIEBE DIE JAPANISCHE KULTUR・・・ブルーノ・タウト」

2019-10-22 17:38:10 | その他
 読書の秋、スポーツの秋、食欲の秋、芸術の秋・・四季のなかで、秋にちなんだ表現は多い。空気が乾燥し、気温も丁度よく、快適で爽やかに過ごせ、秋は格別。20日、高崎少林山、達磨寺において、群馬県大茶会が催された。それぞれの流派でお好みのお道具、素敵なお花、心ずくしのお茶やお菓子。境内の、少し色づいた木々に包まれ、今回は客として、日本の文化を愉しんだ。
 ところで、その達磨寺の講堂横の小路を、東へ少し下った隅に、洗心亭が静かにたたずんでいる。人がほとんど訪れない、ひっそりとした場所。そこは、ドイツの建築家、ブルーノ・タウトが、S9年~11年の2年間、居住した小さな建物。群馬県指定史跡になっており、説明文によれば、タウトは、洗心亭を拠点として、地場産業の育成や、日本研究を行い、「日本文化私観」 「日本美の再発見」などの著書の多くをここで執筆された、と記されていた。記念碑には、”私は日本文化を愛する”とドイツ語で刻まれていた。
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「津軽三味線に魅せられて」

2019-10-19 21:43:20 | 庭の花木
 「ヒャクニチソウ」
 ひょんな事から、津軽三味線ライブショーに招かれた。三味線や尺八などは、あまり縁がなかったが、まじかで聴くその演奏は迫力そのもの。よされ節の合奏、じょんがら節、民謡 南部牛追唄、ソーラン節や花笠音頭は、会場の客のハイハイ、ドッコイショ、チョイチョイの掛け声や拍手で大いに盛り上がる。演奏者も会場も一体となっての1時間30分、津軽三味線をたっぷり愉しんだ。
 バチは鼈甲。リズム感ある軽妙な明るい音、悲しい音色、撥をたたきつけるような力強い音、開放的な音・・・音色はさまざまな表情を醸し出す。そして、尺八。この音を、何という言葉で表現したら伝わるだろうか。心に響く・・心を揺さぶられる・・古の文化の音・・何とも言えないこの音色を、表現する言葉を知らない。目を閉じ、耳を澄まして聴いていたら、いつもと違う風景を見た気がした。
 ジニア、という立派な学名を持っているヒャクニチソウ(百日草)。昔から馴染みのある花だ。ジニアでは、ちょっとピンとこない。7月から咲き始め、赤やピンクの花は、今も健在。今は会えない人への想いを表す、という花言葉を持っている百日草。実際、百日以上花もちがよく、気温が下がり始めた今頃は、より一層あざやかさを増す。
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「秋の祭りに」

2019-10-16 18:45:15 | その他
 自宅近くに、小さいけれど、立派なお寺がある。中学時代の同級生から、”今年は、落花生がうまく出来たよ~。塩ゆでして持って行くから、祭りの会場にきて。○○も○○も来るからさ。顔を見せるだけでもいいから~”と誘いの電話。そこまで言われちゃ、断るわけにもいかない。車が、ようやく通れる細い道を進むと、確かにあった小さなお寺。国旗が掲げられ、太鼓もあるのだが、境内には子供が数人いるだけ。本当にお祭り?本堂に入れば、皆さん片手あげ・・ヨッ!なんだ、もう出来上がっているじゃん。テーブルには、おつまみ、飲み物、もちろんお酒も。話題は中学時代の思い出話。私の呼び名は、○○ちゃん。この歳になって、その呼び名はちょっと、くすぐったい。9年間、ず~と一緒。しばらく会っていなくても、会えばすぐ、10代の頃に戻ってしまう。同級生って不思議だ。ジイジ、バアバになっているのに。ところで、お祭り。昔は、おみこしを担いだり、境内は賑やかだったけど、今は太鼓をたたいて知らせても、あまり人は来ないと嘆く。
 お手製の塩ゆでの落花生、本当に美味しかった。ゆで加減と塩味が抜群のあんばい。粒もかなり大きい。手入れも、かなりご苦労があったと思われる。ご馳走様でした。来年も春には祭りがあるという。
今度は、お抹茶をご馳走しょう!

 奉納されていた鬼がわら


 お手製の落花生
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「初めての体験」

2019-10-13 16:29:07 | 庭の花木
 12日(土)、朝から大雨、洪水警報。風はさほど吹いていなかったが、消防車が警鐘を鳴らしながら急ぐ。おそらく、近くに川があるので、災害の警戒を促しているのかと思われた。ところが、10時半頃、防災情報…大雨警戒レベル4に相当する状態と。さらに、1時間後、緊急連絡のメール。お昼頃から、急に風が強まる。3時半頃、大雨特別警報。TVでは、どんどん緊迫した情況を報道し、雨戸を叩きつける強い雨音、そして風に、心持も尋常でない。当家は、隣の畑より1m以上は高く、道路より、かなり高い。雨は大丈夫かと思ったが、河の堤防が決壊したら……突風で屋根が飛ばされたら大変!にわかに、千葉県での惨状が頭をよぎった。一気に、心が騒ぐ。刻々と時間が経過。5時過ぎ、地域を特定し、非難のメール。もう迷わない。弟夫婦と非難を決めた。6時半頃、避難所の体育館は、すでに100人以上。住所、氏名、年齢を記入。避難所では、風雨の様子は一切分からない。本当に、台風が来ているのかと思うほど。そのうち、毛布、水、非常食の配布。食欲なし。就寝の為の環境作りをしてくれるが、とうとう一睡も出来ず。
 朝、5時頃、退所したが、東の空はうっすらと明るく、空には、ひときわきれいな星々が輝いていた。
友人から、メールや電話、本当に有難うございました。自然災害は、いつでもやってくると覚悟し、それなりの備えが必要。今回停電にはならなかったが、家庭用発電機も必要か…?今回、屋根の上で、ベランダで助けを求めている映像をみたが、屋根に登れない人、二階がない家などは、どうしているのだろう?
今回、非難体験をとおし、考えさせられたことが多かった。
 強い風雨にも負けず、秋バラが咲いている。なんと、けなげな!バラのまわりの草は、風知草。


提供された非常食。群馬県のマスコットぐんまちゃん絵柄の水と乾燥米飯、五目ご飯。
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「嵐の前の静けさ」

2019-10-10 12:53:29 | 庭の花木
 「ケイトウ」 ヒユ科
 今日も秋晴れ。朝は少しひんやりするが、日中は青空が広がり、日差しもたっぷり。空気が乾き、空はすみわたり、爽やかな陽気。勿論、半袖で過ごせる。心配なのは、大型で猛烈な、台風19号。今年、最強。気象情報によれば、東海、関東直撃らしい。明日、午後から非常に強い風の恐れ、もちろん雨量も。まだ、先月の傷が癒えぬ間に、また、それ以上に強い台風という。植木鉢や家のまわりの整理、懐中電気、水、ガソリンを満タンにし・・。連休中、楽しみにしていた家族旅行もキャンセル。残念・・。
 今年のノーベル化学賞、リチウムイオン電池を開発した吉野彰氏、受賞。そのリチウム電池の仕組みが、図解されていたが、全くの門外漢。しかし、スマホに入っている電池と言われれば、グッと身近に感じる。日常、あたり前のように使っているスマホやパソコンだけれど、多くの研究者の、力の積み重ねがあったればこそ、と改めて認識する。
 植物の名も、それぞれの特徴をとらえ、”よくつけたものだ”と感じ入るが、ケイトウ(鶏頭)もその一つ。確かに、帯状に広がったその花は、ニワトリのトサカに似ている。花言葉「おしゃれ、風変わり」。少し寂しくなった秋の庭に、真っ赤な花は目を引く。
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「波に乗って」

2019-10-07 18:55:25 | 庭の花木
 「シュウメイギク」 キンポウゲ科
 初めてのラグビー観戦は、熊谷ラグビー場。ずいぶんと、昔のことだ。応援チームは、三洋電機ワイルドナイツ。黒地に、武士の絵柄の模様Tシャツが、やけに印象的。当時は、夫も私も全くルールが分からず、ただ、過去に出会ったことがないほどの、大きな体格の選手と、爆発するそのエネルギーに驚いた記憶がある。ラグビーW杯、日本、快進撃。TVにかじりついて、毎回、応援している。W杯が始まる数日前、ある番組で、初心者でもわかる、基本的ルールのポイントを解説していた。非常に分かりやすく、”観る”きっかけになった。ガンガンぶつかるあの迫力、怪我をしないのだろうか・・。息子さんが、ラグビーをしていたというお母さんの話によれば、スクラムを組む時は、まるで骨と骨がぶつかるような、言葉では表せない、凄い音がするという。試合を観ているこちらも、ついつい力が入り、大声を出したり、ウエーブしたり、会場と一体になってしまう。血潮が騒ぐのだ。あまりルールが分からない”にわかファン”だけれど、次回も応援。
 シュウメイギクは秋明菊。美しく優しい音の響き。こんな上品な名前をもらった植物は、幸せ者だ。菊とあるので、キク科と思うが、実は、秋咲きのアネモネ。原産は中国。草丈1m程。風に揺れるその姿は、すこし儚げでもある。
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「新米に舌鼓」

2019-10-03 15:58:05 | 庭の花木
 「フジバカマ」 キク科
 「新米、食べ比べてよ」と長岡、Iさんから届いた新米。”新之助と藤兵衛の特選、コシヒカリ”。新之助は、海のミネラルたっぷり、魚のアラで作った「元気ゆうき君」を使って栽培しました、とあり、生産者の顔写真付き。一方、藤兵衛は、新潟県認証特別栽培農産物とあり、栽培責任者、連絡先などのシールも貼付。早速、仏様にお供え。
 偶然にも、あるTVで、新米の炊き方、古米でも炊き方を工夫すれば、いくらでも美味しくなるテクニックを放映していた。教えられたとおり、新米を炊いた。本当に、ほんと~に美味しく、いくらでもお腹に入る。お米、大、大好き人間の私。舌ざわり、甘み、もちもち感、つやつや・・今年初めての新米に、舌鼓をうった。感謝!!
 フジバカマは漢字で藤袴。秋の七草の一つ。淡い紅紫色で、花の長さは、1cm程度。冠毛を含めたその形が、袴を連想させるところからつけた名前らしい。古今和歌集では、その香りをたたえる歌があるようだが、確かに、花に顔を寄せれば、香りはするが、たたえるところまでは・・・。
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