啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「ハンゲショウ」

2016-06-29 16:07:04 | 庭の花木
 「ハンゲショウ」  ドクダミ科
 “半夏生”とは、夏至から数えて11日目。今年は7月1日。農家では、この頃までには田植えを終わらせ、数日の休みをとったという。また、この時季降る雨を“半夏雨”と言い、大雨になることが多いようだ。九州各地では、激しい雨が続き、土砂災害に厳重警戒のニュースが流れている。当方では、毎日の梅雨空だが、雨は比較的少ない。埼玉県と群馬県の境にある下久保ダムでは、水位も低く、これから本格的な夏をむかえ、田んぼに、家庭にと給水が懸念されている。最近プールでも、“節水に協力を”と、大きなシールが貼られるようになった。
 個体は、多年草のハンゲショウ。草丈、80cm位。湿地を好む植物。確かに、植えた場所が適していたのか、根で、グングン増えて、群生している。陽が当たると、上部の葉が数枚白く変色するが、しかし、一枚の葉が全部、白一色になるのではなく、緑の部分も多少残っているので、化粧したようにも見える。従って、半化粧という文字を充てることも。花も小さく可愛らしいのだが、やはり葉が見どころでしょう。アジサイと同じ、個体も梅雨のシーズンによく似合う植物と考える。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ネジバナとナン」

2016-06-26 15:19:00 | 山野草
 「ネジバナ」  ラン科
 ぽつぽつと降る雨の音は、嫌いではない。時に、心落ち着き、安らぎさえおぼえる。本日は、雲の間から、時々お日様が顔を出している。当家の畑は、適当な温度と湿度で、雑草が元気いっぱい! いきいきしている。何とかせねば・・。いや、何とかしてもらわないと・・。その様子を撮り、息子殿にラインで送信したのだが・・。今頃は、笑っているに違いない。
 散歩中、土手の斜面で、ひときわ可愛い花と出会う。ピンク色の小花を茎に巻き付けたネジバナ。まさに、ねじれて咲くのでネジバナ。別名、モジズリ。何と、ユニークな咲き方。花もいろいろあれど、らせん階段のようで楽しい咲き方。当家にも、鉢の中でそれなりに可憐な花姿ではあるが、やはり、この花は、草丈の低い雑草の中で咲いてこそ、風情があるというものだ。
花言葉「思慕」。
 
 “ナン”を食べに行こう、と誘われた。訪れたのは、INDIAN RESTUARANT  AMBER。スパイスの効いた料理はあまり好まないのだが、ナンなら大丈夫ナンじゃないかと。とにかく、ビッグサイズ。食べられるだろうかと、一瞬躊躇したが、おしゃべりしながら、あっという間に、お腹の中に入ってしまいました。驚いたのは、店員さん。日本語のうまさに感激。チェンナイ出身で、来日して9年目という。当方、インドに行ってもあちらの言葉はたぶん無理。英語なら大丈夫、と言っていたが、中学生から長い間学んできたが、いまだ、ものにならないのだから。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ナツツバキ」

2016-06-23 12:37:48 | その他
 ナツツバキ  ツバキ科
 “Flora! 花の饗宴 ルドゥーテの「美花選」と植物図譜の世界展”をみた。訪れたのは、群馬県立近代美術館。植物図譜って何?興味を持った。植物の種類がわかるように、正確に描いた絵を「植物図」。そして、これらを集めたのが「植物図譜」とガイドブックに記されていた。文は、学者が、絵は、画家が担当して本を作成。その画家、ルドゥーテ。フランスで活躍した植物画家。マリー・アントワネットやナポレオン妃、ジョゼフィーヌに仕えたという画家。数々の植物画は、実に正確で美しい。彼女たちは、とてつもない大庭園で、どのように、この花々を愛でたのだろうか、と想像の翼を広げてしまう。中でも、朝露がおりたバラには、美しさと気品さに、しばし、釘付けになった。
 美術館は、群馬の森公園にあるが、その公園を散策中、ナツツバキを発見。別名、シャラノキ(沙羅樹)。“祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす”と平家物語で有名な一節の沙羅双樹とナツツバキは同じものと思っていたが、実は違うもの。本物の沙羅双樹は、インドの高地に自生し、日本では1か所でのみ生育されているようだ。木肌のツルツル感とか、朝咲いて、夕方には散ってしまう一日花、花の色などが似ているので、沙羅双樹と間違えたらしいという事が図鑑に解説されていた。しとしと雨の中、緑豊かな公園で、芝生におちている白い花は、やはり、無常感やはかなさを感じさせるには充分だ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「シロツメグサ」

2016-06-20 10:06:46 | 山野草
 「シロツメギサ」 マメ科
 道端、空き地、芝生の中、どこと場所を特定することもなく生えている草。その昔、海外からの輸入品の梱包時、その隙間を埋めるため、この草を乾燥させ、いわゆる、詰め物として使われた、というのが名の語源。漢字で白詰草。クローバーの名で馴染みが深い。毬のような球形の花序が可愛い。花を摘んで、髪飾り、首飾り、腕輪など作って遊んだことが懐かしい。そして、見つけた四つ葉のクローバー。良いことがあるような、ちょっとした幸福感に包まれる。

山形の友人からサクランボが届いた。もちろん、佐藤錦。みずみずしくて、果汁たっぷり。口に含むと、ジワーッと甘味。さわやかな酸味も加わり、あ~、幸せ。

突然の誕生日プレゼント! 紫外線を防いだり、冷房がきつい時に使ってねと。嬉しいです。ありがとうございました。センスもよく、さすがです。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「オカトラノオ」

2016-06-17 10:40:18 | 庭の花木
 「オカトラノオ」  サクラソウ科
 およそ、“お笑い”という名のつくTV放映は、あまり観たことがなく、そちらの方のお名前はほとんど知らない。今回、たまたまご縁があり、友人と出かけたステージ。一部、有名な方もいらして、客席とかなりの一体感もあったが、その雰囲気に戸惑う自分がいて、やや冷めた心持ち。時々、苦笑い程度。“落語”の笑いの質との違和感がそう思わせるのか。しかし、人を笑わせる職業は、大変な仕事だと感じ入った。
 一般的に、トラノオとよばれる植物は種類が多いが、当家では、オカトラノオとカクトラノオがある。現在、オカトラノオが花盛り。茎の先に、白い小花がまとまって、まるで、虎のしっぽのように、曲がった形で咲くので、この名がある。丈夫で、繁殖力旺盛。特段、手をかけずとも、根で増えてゆく。花穂は皆、同じ方向を向いて咲くという。中には、へそ曲がりはいないか、と群生している花に目をやれば、あっちをみたり、こっちをみたり、それぞれ、よそ見ばかりしている。その花の姿が、何とも言えずユーモラスなので、茶花として楽しんでいる。そういえば、誰かさんは寅(とら)年生まれ。檻に入った、優しくおとなしいとら(虎)です。ウフッ。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「クチナシ」

2016-06-14 20:19:42 | 庭の花木
 「クチナシ」  アカネ科
 ピアニスト、金子三勇士、サマーコンサート。200人しか入れない会場は満席。ショパン/幻想即興曲 革命 、リスト/ラ・カンパネラ 愛の夢 ハンガリー狂詩曲第2番、 モーツァルト/キラキラ星変奏曲など名曲の数々。なかでも、ドビュッシー “月の光”は幻想的で素敵。優しさの中にも力強く、のびやかな音色に、いつしか引き込まれた。迫力と緊張した空気感が会場を包み、心地よさに酔いしれた。
 純白で清らかな花、クチナシ。強く甘い香りが梅雨に漂っている。その香り、花の美しさから、家庭でも庭木として植えられている。しかし、クチナシを植えると、アリが来るといって敬遠するとも言うが、確かに、花びらをよく見れば、小さな、小さなアリがたくさんくっついている。クチナシとは興味深い命名だが、果実が熟しても割れないために“口無し”とか果実の突起を、くちばしとみたクチハシからの転訛などがあるようだ。
 月夜の晩には、ドビュッシーの“月の光”を聴きながら、優しい光に照らされた、純白のクチナシの花を愛でるのもロマンチックかも。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ウツボグサ」

2016-06-11 10:30:27 | 庭の花木
 「ウツボグサ」  シソ科
 その会場は、小さなレストラン。むし暑い夕暮れ時、木々に囲まれた小さなテラスには、ほんのり灯りがともり、暮れゆく一日を愉しむ人がいる。華やかでないしっとりした佇まいは、とても雰囲気があり、今後、私のお気に入りの場所となりそうな予感。“リハーサルのつもりで出ましょう”と言われたライブは、昨夜の事。いや~、実に驚きました!リハーサルなんてとんでもない。出演者は、ギターも歌もプロ並み。高校生の頃から、ステージで活躍していたメンバー、CDを出しているギターの先生、ご自身で、なんとギターを作って、それで演奏した方、それぞれが多才。ジャズかシャンソンを歌っていましたか?と個人的に言われたが、もちろんそんな経験ないわけで・・。で、ワルツの指導をしていただきました。あっ という間の3時間。すっごく刺激を受け、そして、仲間と充実した時間を過ごした。
 同日、早朝からメール。“今日は命日ですよね”。友人たちから便りが届く。まだ覚えて、気にかけて頂き、本当に嬉しく思う。あれから、3年。早いのか、遅いのか。先日、彼の愛車、フォレスタをようやく手放した。主がいないのでは仕方ない・・。でも、その他のものは、例え写真1枚でも、まだそのまま。山野草の名前も、山の楽しみも教わった。一緒にいて、精神的に楽。まだまだ隣でニコニコ笑っていたかったのに・・。
 ウツボグサ・・紫色の小さな花が重なり合う美しい野の草。ウツボとは昔、武者が矢をさして背負った武具の事で、この植物の花穂が、それに似ていることからつけられた名前、と図鑑に記されてあった。草原や山間の道端に生えているので馴染みがあり、いろいろ地方名があるらしい。例えば、コムソウグサ、ツチノコグサ、スイバナなど、なかでもカコソウ(夏枯草)は、漢方の名で使われているという。因みに、夏枯とは、夏には、花が枯れて茶色になることから。
 緑の風が吹いている草原で、この花は、一段と美しさを増すことだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「マツヨイグサ」

2016-06-08 15:53:32 | 庭の花木
 「マツヨイグサ」 アカバナ科
 いよいよ梅雨入り。雨のシーズンがやってきた。カエルも、我が意を得たりとばかりに、ケロケロ元気に合唱。彼らは、皮膚が敏感だから、温度や気圧の変化をいち早く察知する。雨に似合うカエル、花ならアジサイか。雨にしっとりうたれ、艶やかで、しかも大きく、色もバラエティーに富んでいる。多数の花が毬のように集まっているので、別名、テマリバナとも呼ばれるようだ。TV映像で、鎌倉のアジサイが紹介、その見事さに心魅かれ、早速、鎌倉在住の姪に連絡したところ、返信は、赤ちゃんの映像の数々・・。まっ、それはそれで・・。
 マツヨイグサのことを、子どものころから、ずっと長い間、月見草とよんでいた。しかし、実際、月見草は別の植物と知ったのは、そんなに遠いことではない。河原などでよく見かけ、この花で遊んだ記憶はないが、鮮やかできれいな花、という印象は強い。マツヨイグサは漢字では“待宵草”。文字どおり、花が夕方咲くのを、まるで宵を待って咲くようだ、としてなづけられたという。歌手、高峰三枝子の宵待草、多分、これは待宵草。そして、私の子供の頃からのよび方、月見草も同じ花ではないかしら。ここ数日、お月様にお目にかかっていない。♪ 今宵は月も出ぬそうな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ホザキノナナカマド」

2016-06-05 10:35:25 | その他
 「ホザキノナナカマド」  バラ科
 植物名が、ホザキノナナカマドなのか、ノが入っていない、ホザキナナカマドなのか、実はよくわからないのだが、友達とは、ホザキノナナカマドとよんでいる。葉の形が、ナナカマドに似ていることからの命名という。ナナカマドは、10m位になる高木。秋には、赤い果実と、紅葉が美しい。ホザキノナナカマドは、せいぜい3mの落葉低木。冷温地帯に広く分布し、日本では北海道に多いという。ところで、この葉、羽状複葉。鳥の羽のように、左右に小さな葉がいくつか並び、葉の先端に1つだけ小さな葉がついて、それが、1枚の葉として全体を構成している。片側に何枚の葉があるのか数えてみたが、8枚だったり9枚、10枚などとまちまちだ。葉は細長く、周りはギザギザしているが、柔らかいためか、触れても痛くない。花は、極めて小さく、径5mmの5弁花。白く、小花が集まって咲いているので、全体がふんわりして、まるで泡のよう。緑の羽状の葉と白い小花。さわやかで上品な佇まい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「マツモトセンノウ」

2016-06-02 14:40:35 | 庭の花木
 「マツモトセンノウ」  ナデシコ科
 深夜、スーパーマーズ見ました。南の空にひときわ明るく、赤く輝いている火星。この10年間で地球に最接近とのこと。その距離、7500万kmという。近いんだか、遠いんだか・・当方、距離感がつかめないが。暫く、ぼんやり眺めていたが、残念ながら、感動も薄く、しかし、夜空は何となく魔力があるのか、あるいは寝そびれたのか、なかなか寝つかれない。そのうち、ラジオから万葉集、恋のうた、“あかねさす 紫野行き 標野行き 野守はみずや 君が袖ふる”の解説を聴いているうちに、だんだん話に引き込まれ・・当時、袖をふる行為は、愛してる、愛してるよ~と大声で叫んでいるのと同じなのだという。大海人皇子は、どんな袖の振り方をしたのかと、想像しているうちに、可笑しくて、おかしくて・・。で、どんどん眠れなくなり、睡眠不足。
 昨年、求めたマツモトセンノウ、今年も咲いた。たぶん、絶えてしまうだろうと、あまり期待をしていなかっただけに、庭で濃いオレンジ色の花を見つけた時は驚いた。盛夏の時なら、暑苦しい印象にもなろうが、この時季、その鮮やかな色に、ハッとする。来年も、咲いてくれる事を期待して、半日蔭で、風通しの良い所に、山野草の土をたっぷり入れ、大切に育ててゆきたいお気に入りの花。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする