啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「早春の香り」

2024-01-27 19:55:26 | 庭の花木
「ロウバイ」
 当家のロウバイが満開をむかえている。つやがあり、透明感のある黄色い花は、ほのかな甘い香りを漂わせている。花の少ない季節を彩るロウバイは、貴重な存在で、その小さな可憐な花姿は、多くの人に好まれ、公園でも一般家庭でもよく見かける花だ。県内の名所といえば、安中市松井田の「ろうばいの郷」。30年ほど前から地元農家が遊休農地の植え始めたのがきっかけで、今では12000本が植えられているという。
 ロウバイは中国が原産地で、唐梅(からうめ)とも言われ、英名ではウインタースウィート。花言葉は「ゆかしさ」「慈しみ」など。冬の空気がすんだ鮮やかな青い空に、黄色の花は良く映えて美しい。

最近見つけた雰囲気のあるレストラン。ランチはいつも満席。予約しないと入れない人気のお店。ここのウインナーコーヒーはいつも可愛い動物の似顔絵。クリーミーで濃厚な味で美味しいです。

映画「PERFECT DAYS」

2024-01-20 18:20:29 | その他
 「梅の花」
 毎日、決まった時間に起き、決まった時間に仕事に出かけ、そして仕事を終わると銭湯に行き、地下街で酒を飲む。帰宅すると本を読み、そして睡眠。主人公の仕事は、公共トイレの清掃。毎日同じことの日常を繰り返す日々・・のように見えるが、しかし全く同じことの日々ではない。身の回りの植物を愛し、ふとした木漏れ日の美しさを目や皮膚で感じ、いま生きている実感と大切な何かを手に入れた喜びを味わっている。仕事に行く車の中では、いつも音楽が寄り添う。懐かしいカセットテープ。私の時代には、あのケースから出す音はあまりにも懐かしく、昔の思い出のシルエットが浮かぶ・・あんな時代もあったのかと。同じことの日常のようでもあり、まるで「日常」という一枚の絵の中に存在しているような錯覚を受けるけれど、決してそうではない。一人で暮らしていても、身の回りには人々との接点があり、自然があり、知的な芸術もある。主人公をとおして、人としての生き方といとなみ、そして心の豊かさ、「生きる」ことの大切さを教えられた映画だった。
 プールの駐車場の隅に、今年も梅の花が咲いています。他の花に先駆けて咲いているので、何だか心が和みます。白色の清楚な花びら、少し甘ったるい香りがなんとも言えません。花、香、果実、いいとこどりの梅。各地に名所があり、人々をたのしませている。物を言わない樹木ゆえに、厳しい冬を耐え抜いて咲く花に心を奪われる。

「星降る夜」

2024-01-13 19:15:47 | 庭の花木
「日本ズイセン」 ヒガンバナ科
 太陽の空から星の空へと変わっていく頃、遠くにチラチラ街の灯り。山を下り、湖に近づくにつれ、その灯りは湖周に設置されてある灯り。行き交う車はほとんどなく、冬の夜の湖は静寂そのもの。闇夜のヴェール包まれた湖は、物音ひとつしない。四つ足動物でも出てくるのではないか、と暗闇に目を凝らしてみるのだが、それらしい姿はない。星を見るには絶好の場所。車から降りると、外気は-6℃。寒い、とても寒い‼防寒着をしっかり身に着け、ダルマのような格好だが、仲間以外、誰一人いないのだから、はずかしくもないが・・。
 時間の経過と共に、闇も深くなり、満天の星空‼ 中でも、オリオン座は格別に立派な星座だ。子供の頃、たぶん一番早く覚えた星座ではないだろうか。雲一つない夜空は、明るい星、暗い星、青白い星、赤い星など数えきれない星々が、キラキラ一面に散らばっている。時々、飛行機の灯りが点滅しながら、星々を追い越してゆく。きれいです。この美しさを表す言葉が見つからない。まるで、夢の世界にいるような・・・。
 スイセンが庭で咲いています。漢字で水仙と記するので、水の中の仙人という意味を持っているらしい。花びらは白色、中心に黄色の盃状の花冠。ニホンズイセンはやや扁平な茎に、いくつかの花をつける。花の少ない冬の茶室に、凛と咲いている姿は心が引き締まる。

「災害」

2024-01-07 19:06:11 | 山野草
「ジシバリ」 キク科
 新年早々、あまりに大きな地震、その悲惨さは日がたつにつれ、ますます状況が明らかになり、被害が拡大し、多くの犠牲者が出ている。TVで報道される映像に、目を覆うばかりだ。数年前、自身も漆器で知られる輪島の朝市通りで、漆器を求めた。あの通りが一面の焼け野原。信じられない光景だ。停電、断水、通信障害などが続いてる非常事態。さらに、天気予報では雪。被災地に早くいろいろな支援物資が届きますように・・。
 道端、公園、アスファルトの隙間でさえも生えているので、一度は見たことがあると思われるジシバリ。花径の根元から出た細長い茎が生い茂って、地面(地)を縛るというところからの命名
と、図鑑に記されてあった。確かに、個体が咲いているところは、かなり群生が見られる。黄色で2cm程の花。通常はあまり気にかけなかったが、何も花がない冬枯れの半歩道で、可愛らしく咲いていた。