啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「長野県諏訪・・美術館への旅」

2024-05-28 13:48:41 | その他
 江戸千家、群馬不白会、長野県諏訪への美術館めぐり。当家の周りの木々の葉は、すっかり深い緑色に変わってしまったが、、上信越道を走るバスの車窓から見える山々は、まだまだ緑のグラデーションを愉しめる。遠くには、うっすら南アルプス。佐久南ICから大門街道。ガイドさんの楽しいおしゃべりをききながら、バスに揺られること3時間弱。到着したのは、諏訪湖畔のほとり、サンリツ服部美術館。服部セイコーで有名な服部一郎が、こよなく愛した美術品の数々を紹介している。26日の当日は「煎茶のたのしみ」 (4/23~7/21) と題して、煎茶の数々のお道具が展示されてあった。お煎茶のお道具は、あまり馴染みがなかっただけに新鮮な印象を受けた。個人的には、楽しみにしていた本阿弥光悦の国宝「不二山」の茶碗が拝見できなかったのは残念‼
 次いで訪れたのはハーモ美術館。「諏訪湖のほとり、富士山を望む癒しの空間」とパンフにもあるように、確かに素敵な建物で、館内の一室には絵画と共にピアノも常設。アンリ・ルソーやシャガールは、あまりにも有名であるし、その画風は独特なので、記憶に刻まれていた。しかし、記憶にない作者の作品も多く、勉強不足は否めないが・・しかし知らないけれど、作品と向き合っていれば、何か心安らぐものを感じる。そして、初めて知ったのは素朴派。画家を職業としないで、他の仕事を持っている者を、素朴派というのだそうだ。例えば、ルソーは税官吏を生業とし、独学で絵を勉強したという素朴派を代表する画家とのこと。それを知り、1つ心に響きました。
 久方ぶりの美術館、諏訪の旅、楽しい1日。それにしても、お買い物が・・・。凄い‼

「鼻髙展望花の丘と高崎おとまち」

2024-05-20 11:47:12 | その他
 諸般の事情により、タイムリーにお花がアップできない。今回の花はネモフィラ。県内、高崎市西部にある「鼻髙展望花の丘」は、地域住民の手作りの花の丘。訪れたのは、およそ10日前。まだ、鯉のぼりが元気に大空をおよぎ、丘は、春の彩にあふれていた。ここは、1年をとおし、四季折々のお花を愉しむことが出来る。
 「菜の花まつり 4/20~5/12 花密度は日本一、70万本のネモフィラ」の立て看板。ネモフィラで有名な茨城県のひたちなか市の海浜公園まで行かなくても、十分に愉しめる。何といっても入場料無料ですし・・。地域住民の手間を考えると、申し訳ない気がするのですが・・。また、この丘からは、上毛三山が美しい山並みを見せてくれる。特に、山の端を染める秋の夕暮れの美しさは、言葉がいらない。まるで、魔法の国に吸い込まれていきそうな錯覚を覚える。
 そして・・・12日。 50年ぶり、もっとかな?上信電鉄にのりました。山名駅から高崎へ。
~音楽のある街、高崎~「高崎おとまち」。この日は、街中20か所、166組のミュージシャンによる路上ライブ。どこもかしこも街中が音楽であふれた1日。初めて見た楽器もあり、それぞれのグループの腕前はプロ級。生の演奏は迫力があり、ただただ「凄いな~」と感動するばかり。こちらも無料で、大勢の観客。楽しめました。

「今年もまた・・キンランとギンランと」

2024-05-12 10:20:59 | 山野草
 春は、野にも山にも花が一斉に咲き、それぞれが美しさを競っている。中でも毎年GW中の花の楽しみは、環境省レッドリストとしてあげられているキンランとギンランに会いに行くことだ。近くの自然環境で見られる花の中では特別な存在。スッとした立ち姿は、小さいながらも凛として、個体を見ていると、自分の背筋までも伸びる気がする。
 今年も咲いているかしら?盗掘されていないように・・・。祈る気持ちでその場所に行くと・・「ない‼」。ショック‼立派なキンラン1本を見つけたのは2年前。散歩をするたびに、その場所に来ると、ちょっとしたドキドキ感がある。とっても、とっても楽しみにしていたのに。あまりにも目立ちすぎる花。あ~、やっぱり盗掘されてしまった・・。ガッカリして、ふとその先を見ると、とても小さなキンラン2本発見。去年は全く気がつかなかった。大きな個体に、目がくらんだためか・・。どうかどうか来年、無事でありますように。
 アップしたのは、高崎市の、ある丘陵地のキンラン。丸太階段の脇に咲いている。あまりにも目立ちすぎ。踏まれやしないかと、ハラハラする。どうして、こんなにも人目の多いところに咲いているの?まるで「どうぞ、盗ってね」とでも言っているかのよう。どうか来年も会えますように。そして、こうした花が咲く環境を大切にしたい。
 今日は「母の日」。息子夫妻から素敵なお花が届きました。感謝です。

 キンランもギンランも花が全開した姿を見たことがない。いつも半開きか蕾です。どうも写真がピンボケ。上手に撮らせてくれない。

「家族で長七郎山」

2024-05-09 10:22:48 | 登山
 GWもさり、当家の台風も無事に去り、ようやく穏やかな、静かな(ちょっと寂しい)日常が戻ってきた。GWは何処も混んで、人を見るだけでも疲れてしまい、出かける元気がない。エネルギー溢れる孫たちを発散させる場所はないかしら。そうだ、山だ‼ と思い立ち、早速、赤城の長七郎山へ。長七郎山は小沼の東にあり、山道は危険な箇所はなく、安全で、山頂は展望も良く、しかも森林浴もできるという楽しい山だ。里ではすっかり若葉の美しい頃、1579mある山は、木々の芽吹きが始まったころだ。
 山頂へ続く道は歩きやすい箇所もあるが、ところどころ石がごろごろ、中には大き目な石もあり、孫たちは、わざわざその上に足をのせ、そんなたわいないことも、きゃあきゃあ言いながら楽しむ。危ないから、やめるように注意するのだが、私はハラハラドキドキ。とにかく元気そのもの。一方、大人は少々疲れ気味。時々、景色に見とれながらの尾根歩き。「パパ、ママ早く早くう~、すごいよ」と大きな声で、せかせる。
 展望の良い山頂。○○ちゃん1番、ばあば2番、○○3番・・。到着順に番号をつける。ぜんぜん疲れを知らない。羨ましい~。しばしの昼食。パパは準備で忙しい。景色を見ている余裕がない。
たくさんいた家族ずれが、あっという間にいなくなり、私たちも下山。荒山を前方に見ながら広い斜面を下るのだが、ここは雨でえぐられた歩きにくいガレ場の山道。注意しながら下山すると小沼。小さな魚が群れて泳いでいたので大喜び。
 初めての登山。赤城に登った、登ったと興奮。今回の経験が記憶に残り、将来の心の財産になって欲しいと願っている。(すぐに忘れてしまうかしら?)

名前の分からない小さな魚がたくさん泳いでいました。

「タラの芽とエンレイソウ」

2024-05-02 13:17:43 | その他
 里ではすっかり桜が散ったころ、県内高山では八重の桜が美しい。今回の目的は、タラの芽。昨年は葦や茨が縦横無尽にはびこり、着ていたジーンズは棘でボロボロ。昨年の轍は踏むまいと、今回は、何と上下の迷彩服、そしてその帽子、登山靴、サングラス、柄の長い改良した鎌、収穫時のショルダーバッグ‼人が見たら「ひどい恰好」と思うかもしれないが、これが結構似合っているから、自分でも呆れる。写真も撮ったが、あまりにも似合いすぎているので、ブログにアップするのは、ちょっと・・・です。
 準備万端、いざ出発‼ 意気込んでいったものの、昨年の場所はきれいに整地されている。新地開拓。今回は藪こきしない安全アプローチ。人目につく道の両側はほとんどとられていたが、それでも目こぼしがあり、3番手が出ていたり(2番手は絶対とらない。木が枯れてしまうから)で、まずまずの収穫。タラの芽、たけのこ、ふきのとうなど食べると、春がきたとしみじみ実感します。
 さらに足を延ばして水上、そして矢木沢ダム見学。このダムでできた奥利根湖の釣り解禁が26日とあってか、訪れた26日でもボートを持ち込んだ人でにぎわっていた。
 帰宅中、友人の知人宅別荘裏に咲いていたエンレイソウ2本をお土産に頂いた。

エンレイソウ
 この独特な花姿は、一度見たら忘れられない。大きな3枚の葉、何といっても長い柄をのばして花を咲かせているのだから。齢(よわい)をのばすという名前もインパクトがある。我が家では絶対つかないので、切り花でいただいた。