啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「春 近し」

2016-01-31 10:09:18 | 山野草
 「フキノトウ」  キク科
 例年より早く、フキノトウが収穫されている、という事を、TVの情報番組で伝えていた。早速、当家の畑を覗いてみた。ありました。ありましたッ!薄い緑色したフキの蕾。今、まさに、花を咲かせようとしている。美味しそう~。雪がとけて、土が湿っていることもあり、緑色がみずみずしい。“春も近い”と感じさせる山野草の代表格。視覚も楽しませてくれるが、味も最高。ほろ苦い中に、独特の風味があり、舌でも春を感じる。スーパーでは、パックの中で、お行儀よく整然と並んだフキノトウを見るが、自生しているものとは一味違う気がする。たくさん食するものではないが、フキ味噌は大好物。花が開いたフキノトウより蕾の頃が最も美味しい。調理方法もさまざまで、細かく刻んでお味噌汁に入れてもよし、煮つけ、和え物、天ぷら最高。また、フキが豊富に出回る頃には、きゃらブキを作る。長期保存ができ便利。 日本原産で全国に分布。
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「タネツケバナ」

2016-01-28 15:29:16 | 山野草
「タネツケバナ」  アブラナ科
 もし、この花が、春のさかりに咲いていたら、たぶん目にも止まらなかったであろうし、ブログにアップすることもなかったと思う。事実、数年前までは、花の名前さえ知らず、ナズナが栄養不足の為、生育不良をおこしているのか、と思っていたほどだ。草丈、15cm位、花径も約5mmと極めて小さい。花びら4枚だが、拡大しないと明確にはわからない。日本全土、どこにでも生えているが、あまりに小さいので、意識しないと見過ごしてしまう。漢字では、種浸花。この花が咲くころに、農家では田植えの準備をするために、種籾を水につけることからの命名という。従って、本来ならば4月~5月頃に咲く花なのだろう。田んぼの水路の溝の、比較的水気のありそうなところに、生えていた。若い苗は、茹でて食用にできるという。二年草。
 春に、豪華に、華やかに咲く花も美しいと思うが、野草の、あまり人目にふれず、主張せず、時には、足で踏みつけられるかも知れない花に、よくぞ咲いてくれました、と声をかけたい。
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「タンポポ」

2016-01-25 11:11:50 | 山野草
 「タンポポ」 キク科
 千駄ヶ谷、東京体育館。25日、ルーセントカップ、全日本東京インドアソフトテニス大会の会場。ソフトテニスは、どちらかといえば、マイナーなスポーツで、観客は、あまりいないのではないか、と思っていたが、そんなことはなく、熱気に包まれていた。会場は、1,2階ほぼ満席。3階の自由席まで、人で込み合っていた。高校1年生から3年生まで、インターハイ出場、特に3年生では、関東優勝、インハイ8の成績を持つ息子。親は、追っかけをして、九州でも富山でも、どこでも応援に行った事を懐かしく思い出す
 新宿で待ち合わせ、会場につけば、“球友、全国にあり”。ちょっと大げさな言い方をすれば、真っ直ぐに歩けない程知人が多い。友は宝物。数組の試合を観戦後、数人と共に浅草でぶらぶら。まあ~、よく飲む飲む、食べる食べる、そのうえ饒舌。そして、勘定はこちら払いで・・・。まっ、こんなものかぁ~。
 誰でも知っているタンポポ。春を感じさせる代表の花。凍えそうな寒空に、黄色の花を力いっぱい広げ、風が当たらぬよう茎を短く、葉も這いつくばるように広げている。こんな姿を見ると、何故か心にしみるものがある。タンポポは、その昔、ツヅミ草(鼓草)と言われ、それは、茎の両端を細かくさくと、反り返って、鼓のような形になる事からの命名という。古風なつけ方で、なかなか趣がある。根には、健胃、利尿などの効果があるという。
 今季、一番の寒気が上空を覆い、当地は冬晴れの良い天気だが、赤城おろしが厳しい。あぜ道に、けなげに咲いている鮮やかな色に目を奪われ、春を待つ。
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「ウメの花」

2016-01-21 15:06:58 | その他
「ウメ」 (梅) バラ科
 今日は大寒。冷え込みが厳しい。昨日も、午前中は、よこなぐりの雪。18日に降った雪が溶けず、時々屋根から、雪の塊が落ち、ドスン!と大きな音をたてる。庭や畑はもちろんの事、道路でも端には雪が残っている。
 散歩道の両側に、白梅と紅梅が咲き、目を楽しませている。紅梅はだいぶ前から咲いているが、白梅も、ちらほら、ほころび始めている。“香”という文字は、この花の事を言うのかと思うほど、甘く、かぐわしく、上品だ。5弁の花の形も好きだ。以前、陶芸教室に通い、焼き物のまねごとをしたことがあったが、梅の花びらを模した深鉢の菓子器を作った。上手とは言えないが、作品展に出品し、今でも気に入って使用している。
 ウメは、中国原産で、奈良時代初期に渡来とのこと。学名をPrunus mume。江戸時代の呼び名はムメだとか。園芸品種もたくさんあり、開花時期もさまざま。個体は、早咲き種かも知れない。当家の白梅は、まだまだ硬い蕾。梅といえば、やはり梅干し。身体にいいから、一日一粒食べるようにと、食卓に常時あったように記憶している。クエン酸があり、疲労回復、殺菌、老化予防など効果があるという。ウメは、和歌山、福岡の県の花、ブンゴウメは、大分の県の花として知られる。
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「雪の花」

2016-01-18 10:24:16 | 庭の花木
 市のホットメールからスマホに寄せられた警戒、注意報。18日未明から18日昼過ぎまで、平地で最大降雪量30cm。
 カーテンを開けると、一面の雪景色。情報どおりだ。“初雪”と表現するには、少々厳しい雪の降り方。ラジオ、TVでも詳細な情報を伝えている。交通機関の乱れ、停電、路面の凍結、学校の始業時間の遅れ、屋根からの落雪、カーポート、農業用ハウスの転倒・・・テロップには情報が途切れることがない。確かに、雪になれていないので、事故が起こりやすいのは事実なのだ。
 新聞を取りに行くため、庭を少し除雪したが、湿った雪は重い。庭のミツバツツジの細い枝に、雪が積もり、まるで花のように美しい。“何をのんきな事を!”とおっしゃるかも知れないが、当地では、雪などあまり降らず、自身もサンデー毎日なので、せかせかすることもなく、時間がゆっくり流れてゆく。気がつけば、“冬景色”の曲を口ずさんでいる私でした。
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「キンカン」

2016-01-15 14:31:45 | 庭の花木
「キンカン」 ミカン科
 雪や曇りの天気が続いている地方の方には申し訳ないけれど、当地では、冬ばれの穏やかな日が続いている。上州名物、からっ風もなりを潜め、晴れていれば、部屋の奥まで日がそそぎ、過ごしやすい。
 初産は、一般的に予定日より少し遅れるというが、姪は逆に、4日ほど早く出産した。母子ともに健やかで、久方ぶりに見る赤ちゃんの可愛いことと言ったら、言葉で表現できない程だ。顔だちもしっかりし、眼は可愛く、時折、背伸びをしたり、あくびをしたり、笑うようなしぐさをしたり、私の指を、小さな、小さなモミジのような可愛い手でしっかり握ったりして・・・ずっと見ていて飽きることがない。新しい命の誕生だ。新米ママちゃんもとびっきり元気。S君も丈夫で、元気に育ってほしいと心から願っている。
 キンカンは、ミカン科の常緑低木。当家では、だいぶ丈をつめてしまうので、150cmほど。中国原産。花は年に3~4回咲くという。地味目な白い花であり、何度も咲くという認識がなかった。果実は、初めは緑色だが、冬になると黄色に変わり、木全体が小さい割には実をたくさんつける。皮ごと丸かじりでき、比較的種も少なく、ほんのり苦味があるが、甘く食べやすい。故に、野鳥達にも目をつけられた。贅沢にも、つついて一つ全部食べるのではなく、少しつついてはやめ、また新しい果実をつつくので、美味しそうな黄色の実も無残な姿。まぁ、観賞用に植えたので、許してあげようっと~。
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「冬が来た」

2016-01-12 13:16:16 | 庭の花木
 「シモバシラ」  シソ科
 学校へ通う道、通称、学校道と言われる道は、昔、舗装されていなかったので、所どころに水溜りができる。冬の寒い日は、そこに薄氷が張る。ランドセルを背負い、靴が濡れようがどうしようが、そんなことはお構いなしに、わざと、その薄氷を踏み、パリンッ! パリンッという軽やかな音に、何とも言えない楽しさを味わったものだ。ところが、誰かに先を越され、すでに、割られたあとの薄氷をみるとガッカリし、“明日はもう少し早く学校に行こう”などと思ったものだ。そんなたわいもない遊びを、今の子供たちはしているのだろうか。おりしも、今日は、寒気が関東を覆い、今シーズン最も低い気温という。薄日はさしているが、朝から雲が広がり、気分が重い。
 2~3日前、冷え込んだ朝のこと、あたり一面霜が降り、庭のシモバシラの茎のもとに、たくさんの氷の花を発見。カメラ片手に庭に出ると、ヒヤーッと冷気が身体をおそう。
 シモバシラはシソ科の多年草。9月頃に白い花を咲かせる。草丈、50cm位。花が終わると、根元から20cm位残して切る。もちろん、茎は冬には枯れてしまうが、枯れた茎に水が吸い上げられ、外の気温が氷点下になると、茎に入った水が凍って、そこに霜柱ができる。秋の花も楽しめるのだが、むしろ、冬のシモバシラこそ面白さと言おうか、自然現象の不思議とその美しさを味わえる。
 
 
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「ナンテン」

2016-01-09 11:30:22 | 庭の花木
 「ナンテン」  (南天)メギ科
 ヒヨドリが、元気にナンテンの実をついばんでいる。近くで、じっと見ていたが、逃げる気配がない。野鳥にとってナンテンの実は、美味しいのだろう。初夏には、地味めな白い花を咲かせ、冬には、真っ赤なパチンコ玉くらいの可愛い実をつける。中国原産で、縁起の良い木として、庭に植えてある家庭も多い。ナンテンは、その音の響きから、“難を転ずる”ということで、庭に植えれば、火災を避けられるともいわれ、江戸時代にはどの家庭でも“火災除け”として植えられたという。また、葉は、南天葉という生薬で、食品の防腐に役立つという。そういえば、お赤飯の上にナンテンの葉が添えられており、彩の良さから添えるのかと思っていたが、葉に殺菌作用があるとは。このナンテン、なかなか丈夫。地植えすれば、ほとんど手がかからない。日陰、寒さ、暑さにも強い。肥料もいらない、水やりもなし。ただ困るのは、枝葉がおいしげること。放っておくと、根元からどんどん枝がはえ、幹の上に葉をしげらせる。こうなると、風通しも悪いし、形も悪く、もじゃもじゃして、うっとうしい。調べたところによると、一度、実の付いた枝は、およそ3年間は花芽を付けないとのこと。従って、その枝は、ためらわず、根元からバリバリ切って、間引きすることにしている。
 近所の家庭では、真っ赤な実にビニール袋をかけ、野鳥を避けているようだが・・・それじゃぁ、あのコロコロした可愛さと色合いは楽しめないわぁ~。
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「ロウバイ」

2016-01-06 16:29:00 | 庭の花木
 「ロウバイ」 ロウバイ科
 最近、あちらこちらで、ロウバイの花が目につくようになった。県内、安中市では、ロウバイの花が、早くも見頃をむかえているとのTV放映があった。暖かさで開花が進み、当家でも満開だ。落葉樹なのだが、まだ葉がだいぶついていて、黄色一色の花びらから、強く甘い香りが漂う。ツヤのある透き通る質感は、まるで蝋細工のようだ。中国原産で、日本には江戸時代に入ってきたとのこと。別名「カラウメ」ともいわれるらしく「唐からきた梅」という意味らしい。花が終わった後は、花からは思いもよらない茶色の実がつく。楕円形で、梅とは似ても似つかない形をしているのが面白い。ロウバイにも品種があり、花の中心に、褐色の輪が入り、それが満月のように見えるところから命名されたマンゲツロウバイ、花の中心に褐色が入らず、透き通るような黄色一色の「素心」から命名のソシンロウバイがある。一般的に、どちらが目につくかといえば、個人的観察だが、圧倒的にソシンロウバイ。青空のもと、淡い黄色の花びらが華やかだ。
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「申年に因んで」

2016-01-03 12:15:42 | 庭の花木
 「オモト」 ユリ科
 新年 おめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。
 今年は申年。申は、十二支の九番目。方位は、西から30度南の西南西。時刻は、今の午後3時~5時の間という。動物では、猿があてられた。猿にまつわることわざといえば、猿も木から落ちる、猿真似、見ざる聞かざる言わざる、猿芝居、猿がラッキョウをむく・・・などたくさんある。県内には、猿ヶ京という地名もある。苗字、駅名など、猿の文字が含まれているのも多い。有名な“西遊記”では、猪八戒、沙悟浄と共に活躍する孫悟空は馴染みが深い。従って、動物の中でも、猿は知能が高い故、人間は昔から、深いかかわりを持っていた、という証なのだろう。
 元旦から非常に暖かく穏やかで、まるで春のような陽気。息子たちと恒例の初詣。場所は、牛臥山(吉井町)。当家から西南に見える小高い山。山頂には、ひときわ目立つ天守閣風展望台。」491mの低山ながら、関東平野を一望できる山だ。4月はさくら、6月はアジサイなど花の名所であり、時々ハイキングを楽しんだ。金毘羅神社と鐘つき堂をめざし、坂道を登って行く途中に、大きな臥牛の石像がある。少しばかり息子の姿が見えない、と思っていたら、石像の陰から「ヘビだよ~」と言いながら私の足元に、それをほおった。ギェ~ッ!。 アハッ ハッ~と笑い声。見れば、枯れた棒切れ。夫に似て、全くお茶目なヤツ。
 オモトは漢字では“万年青”。おめでたい植物として知られている。暑さ、寒さにも強く秋には真っ赤な実をつけ、葉も厚く根元から密生している生える。四季を通じ、葉の濃い緑とツヤのある果実が可愛らしく美しい。いかにも野鳥が好みそうな果実で、気がつけば、1つしか残っていなかった。冬になると、単調になりがちな庭に、鮮やかな実は、彩を添えてくれる。花言葉「長寿」
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