啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

那須「南月山」と小田代原の「イブキトラノオ」

2012-06-30 08:59:30 | 旅行

“那須岳”は日本100名山に入っている。昨年、主峰の「茶臼岳」(1915M)に登ったので、今年は尾根を通じて接している南月山を歩いてみた。ロープウェイで山頂駅まで登ると山頂まで40分足らずで行ける(茶臼岳)ため、重装備の登山姿のひとから観光客スタイルの軽装の人まで多くの人が山頂を目指す。多くの山でそうであるように、那須岳というピークは無いようだ。「茶臼岳、朝日岳、三本槍岳、南月山、黒尾谷岳」の“那須五峰”による連山の総称。ただし、標識などに1915メートルなどと具体的な標高を示して「那須岳」と示している場合もあり那須岳を探してしまった。

「南月山」(ミナミガッサン=1776M)は茶臼岳の西南に尾根で連なるノンビリとした山。茶臼への登山道はロープウェイ山頂駅から先は火山らしい岩場やザレ場の急登となる。こちらは、岩やザレ場は多いが山腹をゆっくりと横切るなだらかな上りが牛ヶ首まで続く。今でも噴煙を上げる噴火口に挟まれた牛ヶ首からは西に低木帯の尾根道が続く。うす曇の雲の切れ間から那須の平野や連山、噴煙など眺めながらノンビリと歩く。このペースだと同行するカミさんもすこぶる元気が良い。山頂まで80分ほど。

夏と春の境で花の種類は多くない。ゴヨウツツジやミネザクラ、ガンコウランなどが多い道のようだが今は花の姿なし。咲きかけのカラマツソウやすくすくと成長するウスユキソウ、マイヅルソウなど植物の種類が多い。イタドリと思っていた植物が「ウラジロタデ」という種だっり、シモツケに花がそっくりだが葉が違う「マルバシモツケ」など勉強した。また、登山道脇に草丈が7,8センチと小さく、咲きかけの「ツバメオモト」(?)を発見した。

「イブキトラノオ」はタデ科イブキトラノオ属の多年草。日光・小田代原の木道沿いで撮った。草丈は30-50センチほどだが、周囲の植生によって1メートル近くまで花茎を伸ばすこともあるようだ。タデ科の植物らしい先の尖った細い葉がタデ科を物語っている。花茎の先端に3-4センチの白から淡い赤紫色の花穂をつける。写真を撮るのが難しく、昨年も同じ場所で撮ったが何となく気に入らずボツになってしまった。比較的背が高く、草の中で葉の形が撮り難く、焦点を合わせにくいのだ。私の技術下は背が高い植物は難しいものがある。


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「イワナシ」と「イワカガミ」

2012-06-27 08:37:02 | 高山植物

昨日、ブログの編集画面を開くと“アクセス・ランキング”に初めて「啄木鳥の詩」が18、521/1732、557と掲載されていた。6月25日から2万位ぐらいまで表示できるように強化されたようだ。開設してから2年。ランキング表示されるのはアクセス件数が上位の1万件程度とされていたので、訪問件数が1日当たり100件強の泡沫ブログがランキングされるのは無理と思い込んでいた。

正直なところ昨日の結果は嬉しい。ご覧いただいている皆さんの御支援の賜です。有難うございます。今後とも、たまに時間のあるときには覗いてください。誤字脱字を勉強するのに丁度良い・・という厳しいご指摘もありますよ!?

昨日と似たような訪問件数ながら、今日はもう表示外!!!“オサバグサ”と珍しい植物だっただけに期待したが・・残念至極!!似たような訪問件数のブログがゴチャゴチャしているのだろう。今日のテーマも私にとっては新鮮な「イワナシ」です。

「イワナシ」はツツジ科イワナシ属の常緑低木。帝釈山への登山道の脇。地面すれすれに小さな淡いピンク色の花が咲いている。単独の山歩きだったら見逃していたかもしれない。この辺はグループ登山の良いところで、先行している人が写真を撮っており「イワナシだ!!いやサルなし?」と騒いでいる。何人かいると詳しい人がおり、名前まで教えてもらえる。

茎には赤褐色の粗い毛が生えているといい、地上を這うように広がるという。葉は常緑でツツジというよりシャクナゲ(ツツジ科)ににている。花期は5-6月。花の部分は長さが1センチほど、鐘状で先端が5裂し径が7-8ミリの淡い赤色。実は最初緑色で、熟すと赤褐色になり、径が1センチほどの扁球。甘く、食べられるそうだ。

「イワカガミ」はイワウメ科イワカガミ属の常緑多年草。高山植物。田代山(湿原)ではピークは過ぎていたが、あちこちに見られた。葉の表面に光沢があり、岩場や湿地に多いことから名がついている。コーオオーヒメなど冠した仲間がある。トキの島の里山ではもっと大きいものをイワカガミと呼ぶ。桐生の鳴神山では田代山と同じ位の大きさのものをコイワカガミと呼んでいた。

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「オサバグサ」

2012-06-26 08:52:10 | 山野草

オサバグサという白くて、小さくて、可愛い花を初めて見た。“銀の鈴”に例えると大袈裟かもしれないが、日当たりの少ない樹林の中で真っ白に輝いている。場所は尾瀬国立公園の一角。桧枝岐村から東南に自動車で40分ほどの帝釈山ー田代(山)湿原の登山口・馬坂峠(1798M)から湿原手前までの間に群生しているのが見られる。地元の若者がオサバグサ祭りの記念バッジを配ってPRしていた。水芭蕉並みに有名になっても良い花に思えた。
=記念バッジ。

「オサバグサ」はケシ科オサバグサ属の多年草。日本固有種で1属1種。外見はシダの仲間に見えるが、そうではない。分類の仕方でケマンソウ科とされるが、これも??という感じ。オサバグサ科として独立させることもあるという。

シダ様の葉は根生で枚数が多く濃い緑色。長さは10-20センチで幅が2-3センチの細長い形。葉の中心部から花茎を直立させ、長さは15-20センチほど。白い4弁の花をいっぱい下向きに咲かせる。どこかでで聞いたようなありきたりの表現だが銀の鈴とした。何よりも清廉な感じが良い。花冠の長さは10ミリほど、花径は7-8ミリ程度。6-7月に咲く。今年は例年より開花が1週間遅れたそうだが、24日に訪ねた辺りが盛期に思えた。

日本特産種というのも嬉しい。高崎ハイキングSのSさん(山行のリーダー)は「八ヶ岳にもある」と教えてくれた。中部地方東北の亜高山帯の針葉樹林の林床に自生するという。馬坂登山口に入ってすぐの場所から群生が始まり、帝釈山の山頂直下、田代湿原手前まで群生が見られた。湿原以降の登山道脇には猿倉登山口まで殆ど見られない。

和名は「筬葉草(おさばぐさ)」。筬とは機を織る時に糸を通す櫛状のもの。葉の形がこれに似ている草ということのようだ。水芭蕉を尾瀬で初めて見たときというと大袈裟だが、久し振りに新鮮な思いで写真を撮った。
=あちこちで群生が見られた。
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高層湿原「田代山」とオサバグサの「帝釈山」

2012-06-25 08:52:13 | 低山歩き

数年前に訪ねた会津駒ケ岳と桧枝岐村。“もう一度来たい”と思った理由が広い頂上湿原がある「田代山」(1971M)とこれに連なる「帝釈山」(2060M)を歩いてみたいということ。4月に加入させていただいた高崎ハイキングサークルの6月の企画に組まれており、初めて参加した。単独でも行きたい山と思っていた。車で行けば登山口まで5時間近くかかり費用も含め大変な負担。Goodな企画に飛びついた。

25人のグループに入っての山歩きは初めて。人との関係調整には苦労しないタイプだが、正直なところ山で出会う大人数のグループには戸惑ってしまうことが多い。狭い登山道や木道、写真や休憩スポット、岩や急な坂道など占有してしまう。田代山山頂の標識のある場所で、後から来た4人組が写真の順番が来るのを待ちきれず“先に撮らせていただけあせんか!!”と煙たがられた。

だたし、高崎ハイキングサークルの皆さんは大ベテランがリード役。大人数となると周りに迷惑をかけることがあるのは事実だが、対応にはかなり気を使っている。「登りの人2人、行きまーす」「道をあけてくださーい」などかなり気を使い、声を掛けている。少人数での山歩きの経験も豊富だけに、その辺は十分に気配りしている。手前味噌ではない。グループ側の大変さも理解できた。

行程は桧枝岐村から馬坂峠(1798M)の登山口へ。今年初めての超2000Mとなる帝釈山へ小一時間ほど。白く小さく可愛らしい“オサバグサ”は例年より1週間遅く今がピーク。オサバグサ祭りのPRに観光協会(役場の人?)の若者も爽やか。ただ、山頂は写真を撮るのも大変なほど大混雑。


大展望を惜しみながら急坂を下る。オサバグサの群生を楽しみながら上り返すこと1時間半弱で田代山湿原。昼食の予定地は先客で一杯。先を目指す。湿原はタテヤマリンドウ、チングルマ、ワタスゲなど尾瀬のアヤメ平と似てる。山頂らしきスポットはなく湿原の一角に標識(トップの写真の近く)、一方通行で1本の木道が2本になった場所で昼食。

すぐ近くの会津駒ケ岳、尾瀬の燧ケ岳、日光の山々、遠く越後の山や吾妻連峰など雄大な展望を楽しんだ。下りは岩交じりの急坂で小田代を経て猿倉登山口(1390M)まで2時間弱。全行程は昼食を含め6時間ほど。湯の花温泉の源泉で汗を流した。
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「ヒゲネワチガイソウ」と「ミツバオウレン」

2012-06-23 09:22:43 | 山野草

高崎ハイキングクラブに入会して初めての山行(明日)は、栃木と福島県の県境にある「田代山」と「帝釈山」。尾瀬の近くで、湿原などあり尾瀬と似たような植生が予想されるが、リーダーのSさんが「是非見ていただきたい」という“オサバグサ”など期待している。やや、ネタ不足気味となってきたときだけに、タイミングの良い山行である。

「ヒゲネワチガイソウ」はナデシコ科ワチガイソウ属の多年草。写真の個体は桐生市の北東部、鳴神山で撮ったもの。草丈は10-20センチと小型。登山道脇のやや湿った場所にポツリポツリと咲いている。濃い緑色の葉は上部の2対がやや大きく、その上に花径で15ミリほどの小さな白い花をつける。花弁は6枚。オシベの先が目立ち、花弁に斑点があるように見えることもある。

春の中低山でたまに見かけるこの花。写真にも何回か撮っており「ワチガイソウ」だと思っていた。今日、掲載しようと思って図鑑で調べると、この花は“花びらが5枚の花”に分類されている。写真は花弁が間違いなく6片ある。形は似ているのだが・・・迷ってしまった。ネットで20分ほどかかって調べヒゲネタイプに行き着いた。根がヒゲ根状になっているのでこの名が付いたというが、根までは比べられない。

「ミツバオウレン」はキンポウゲ科オウレン属で常緑の多年草。高山植物。尾瀬の横田代で、木道の間ーー風が当たらない場所に咲いていた。草丈は5-10センチの小型。常緑というが枯れ草の中から花茎を伸ばしているように見え、先端に上向きに花を咲かせる。花径は1・5センチ前後。花弁に見える白い5枚の部分はガク片という。オシベが目立つがその回りに小さい黄色く見える部分が花弁になる。

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「スイレン」と「ヒツジグサ」??

2012-06-22 09:22:00 | 山野草

我が家の畑は湿地帯?の如く、昨夜の雨でまた水が溜まっている。雑草が溺れて枯れてくれれば良いのだが、先に野菜がやられてしまう。梅雨の時期は、1年中でもっとも嫌いな時期。野草の花も盛夏を前に少し種類が減ってきた。散歩コース牛伏山の麓にあるミニ公園の池に、スイレンが咲いていた。

「スイレン」はスイレン科スイレン属の水生多年草。池の中(地中)の地下茎から長く茎を伸ばし、水面に葉や花を浮かべる。葉は円形でほぼ中心についている葉柄に向かって深い切れ込みがある。裏面が水に接しているという事情もあるが、不通の植物のはと逆で“葉の表面に気孔がある”という。花はこの辺では6-8月。根茎から長く伸びる花茎の先に、鮮やかで派手な白や淡いピンクの花冠5-10センチの花をつける。

ウィキペディアで調べたが日本に自生する「スイレン属」は“ヒツジグサ1種しかない”と書かれている。尾瀬ヶ原の「ヒツジグサ」を当ブログで取り上げたことがあるが、形はスイレンと似ているが、葉や花がスイレンと比べ3分の一ほど小さく、固有種と思っていた。“これがヒツジグサか?”と感心した記憶がある。

それでは“スイレンは何なんだ?!”と調べてみた。良く分からない。ただ自然の中で自生しているのがヒツジグサでスイレンは園芸種という書き込みがあり、これを信じることにした。花の付け根の部分の色が・・とか葉の付き方が・・とかあるが判りにくいし無理やり分けているようだ。

予断だが「ヒツジグサ(未草)」も「スイレン(睡蓮)」も花が午後の咲くという意味合いがある。未(ヒツジの刻=午後の2時)に咲く草とということなのだそうだ。ただし、実際には1日中咲いている。
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「キキョウソウ」

2012-06-21 09:08:59 | 山野草

山を歩く時には、良い天気であることが最高のポイント。山行を計画していても、雨が降ると温泉に入って引き返す・・というような“適当”な動き方をしていた。時間に余裕ができた今は、晴天の日を選んでいけるので、余計にその傾向が強くなっている。来月には友人と日を決めた山行計画が何回か入っているが、私のわがままは許されないだけに、好天を今から祈っている。

「キキョウソウ」はキキョウ科キキョウソウ属の1年草。麦刈りが始まる頃に、農道脇の草地に咲いている。草丈は20-40センチほど。赤紫色の花は花径で1・5センチほどの小さな花。花の先端から深く5裂しており、5弁にみえるほど。先に向かって何段か花をつける事から“ダンダンギキョウ”の別名もある。北アメリカ原産の帰化植物。

写真のように、ある程度接写してみると“キキョウに似ている”と思うが、草むらの中では「ちょっと変わった花がさいている」ぐらいにしか思わなかった。昨年、初めてこの花の存在を知った。何となく可愛い花である。
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「ニワゼキショウ」

2012-06-20 10:43:58 | 山野草

台風4号は藤岡市直近の上空を通過していった。被害は甚大!!農家の方からは“ふざけるな!!”と叱られるが1、イチジクの木が根元から折れる2、トウモロコシが倒れる3、枝豆が倒れる4、シシトウ1本根元よりポッキリ5、トマトやゴーヤの支柱が倒れる6、物置の中で吊るしてあったタマネギが落下・・・・・など大変。とりあえず、応急手当をしてきたところ。かなり強い風が吹き大雨が降ったが、被害のあった農家の方など大変だろう。テレビで見たが、桃やサクランボなど収穫期に入っていたものもあるようだ。

「ニワゼキショウ」はアヤメ科ニワゼキショウ属の1年草。散歩道の農道脇の草地に小さく群生している。たまに、芝生の隅のほうにぽっつりと咲いているのを見ることもある。花期は5-6月。花径で6-7ミリの小さな6弁の花をつける。色が白っぽいののと赤紫っぽいものがある。花の中心部は黄色い。受精し終わると花は1日で萎んでしまうという。

北アメリカ原産の帰化植物。アヤメ科ときいて驚いたが、茎や葉の様子を良く見るとなるほどとうなづける。良く似ている。

山の植物に目をとられていたが、近辺の散歩コースにも色々の花がさいている。ブログに未だ登場したことのない種でも、タイミングがずれてしまい、そのままになったものもあった。


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「ショウジョウバカマ」

2012-06-19 09:26:25 | 山野草

台風が近付いている。雨が降らないうちに、トウモロコシなど少し養生しておいた方が良いかもしれない。夏前に台風が本州に接近するのは最近の傾向のようだが、竜巻や台風、大雪など何だか異常な気がするのは私だけか。24日には高崎ハイキングに入会して初めて参加する山行が予定されているが、今のところ天気は良さそう。天気予報が当たるといいが・・・。

「ショウジョウバカマ」はユリ科ショウジョウバカマ属の多年草。残雪が残る早春に、少し湿った場所で咲き出すというイメージがあるが、アヤメ平では今がピークで赤紫の花を開いていた。

ロゼット状の細長い葉の中心から10-20センチの花茎を伸ばし、先端に線香花火が開いた時のような変わった形をした花を付ける。花色は赤紫が多く、濃淡には差があるようだ。低山では3-4月、高層湿原などでは6-7月。

和名では「猩々袴」と書く。猩々は中国の伝説上の動物だそうだ。赤い顔をした人間のような姿で、酒を好むのだそう。オランウータンを想像すればよいと書いてあった。顔の赤いオランウータンとどう結びつくのか良く判らないか、葉の形容を袴に見立てて名が付いているという。

燧ケ岳を池塘に映しこむ好展望の富士見田代では雪が残る中から角のような新芽がニョキニョキ出始めていたが、コバイケイソウ(ユリ科シュロソウ属の多年草)も新芽の季節。富士見峠から3キロほど鳩待方面に歩いた横田代では水芭蕉の白と対照的に緑が新鮮な立派な株がスクスクと育っていた。

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「ワタスゲ」と「ミヤマキスミレ」

2012-06-18 09:09:26 | 山野草

「ワタスゲ」はカヤツリグサ科ワタスゲ属の多年草。フワッとした白い綿毛が群生している様子は夏の高層湿原を象徴する。標高で2000メートル近い尾瀬・アヤメ平は1週間ほど前、春が来たばかりの景観だったが、ショウジョウバカマとタテヤマリンドウを追いかけるようにワタスゲが花をつけ始めていた。

花をつけるのは5-6月で、その後に直径2-3センチで種が集まった毛綿状の白い実をつける。これが名が付いた理由。群生していることが多く、白い綿毛が湿原を渡る爽やかな風に揺れる姿は心地良い。

写真は綿毛状態ではなく“花が咲いている様子”。図鑑に草丈は30-50センチになると書いてあるが、今の尾瀬で花が咲いている状態では10-15センチ程度だった。

「ミヤマキスミレ」はスミレ科スミレ属の多年草。花の黄色いスミレでキスミレ、オオバキスミレなどもある。湿原ではなく、木道沿いの草原で、岩が多い場所で見つけた。鳩待峠から山ノ鼻に下った辺りにオオバキスミレが咲いている場所がある。写真の個体は草丈が7センチほどと小さく、葉も大きくなかったのでミヤマタイプとした。オオバキスミレは「ミヤマキスミレの変種」と言う書き込みもあった。正直にいうとどちらか分からない。

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