啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「アミガサユリ」

2015-03-30 12:01:52 | 庭の花木
「アミガサユリ」 (網笠百合) ユリ科
 昨日は春のお茶会、夜は、ベリーダンスのショーを見学、と忙しい一日だった。ベリーダンスは、2012年、5月、夫と共にトルコへの旅行で見学。懐かしく思い出す。お茶会の会場は、高崎少林山。数日の暖かさに、桜も一気に咲き、山の斜面には、カタクリやショカツサイの紫色が目にまぶしい。
 冬の間、リビングから庭を見ていると、日一日と春を感じさせてくれた植物、アミガサユリ。グングン茎が伸びていくのが、はっきり分かる程、成長が早い。中国原産。草丈30~70cm位。茎の先端部の葉の脇から花を咲かせる。花は淡い黄緑色。花の内側は、黒紫色の網状の模様がある。ここから、編み笠を連想してつけた名のようだ。うつむいて釣り鐘状に咲くので、そよそよとやさしい風が吹くと、花がゆらゆら揺れ、可愛らしい鐘の音が聞こえてきそうだ。頼りなげな、楚々とした姿が愛らしい。また、葉の上部は線状葉で、クルクルと巻き毛のようになっている。
 別名のバイモ(貝母)は、球根が二枚貝に似ていることからつけられた様だ。
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「ネコヤナギ」

2015-03-27 09:37:04 | その他
 「ネコヤナギ」 (猫柳) ヤナギ科
 ジャガイモを植えようか、植えまいか、とグズグズしているうちに、3月も終盤。たまたま、近所のJAにでかけたら、ジャガイモが目にとまり、勢いで買ってしまった。彼岸で、来宅していた妹に「今日の予定は?」ときかれ「ジャガイモ植え」と答えてしまった。・・・ので、以前、夫が購入していた”野菜の上手な育て方辞典”なるものを引っ張り出し、手順を確認していると「何やってんの?昔、さんざ手伝ったじゃない」とのお言葉。う~ん、ごもっとも!! というわけで、草取り、土おこし、肥料まき、畝づくり、ジャガイモの切り口に上質な灰までつけて、無事終了。何だか、収穫に期待が持てそうな予感?
 昔、河原でよく見かけたネコヤナギ。最近は河原に行くこともないので、あるのかないのかわからない。カワヤナギ(川柳)という別名もあるように、川岸にはえるが、庭にも植えられる。高さ1~3mの落葉低木。寒い間は、鎧をつけたような硬い冬芽も、春になり、鎧を脱ぎ捨て、なめらかな白毛が集まり、まるでネコの毛のようにスベスベした感触が肌に心地よい。葉に先駆けて花をつけるが、今では若葉も少し顔をだし、春の息吹を感じる。1本の穂にたくさんの花が密集している。銀白色の花穂が日に照らされ輝いている。
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「オキナグサ」

2015-03-24 10:18:55 | 庭の花木
 「オキナグサ」 (翁草) キンポウゲ科
 サクラの蕾がだいぶゆるみ、その先には、可愛らしいピンク色の花びらが顔をのぞかせ、もうすぐ開花か と期待を持ったが、昨日から強風と冷たい風にみまわれ、開花も足踏み状態。本日も冬型の気圧配置。冬の寒さが戻ってきた。しかし、陽ざしは春の光に輝いている。
 オキナグサが咲いた。数日前、暖かい日差しが注ぎ、芽を出したかと思ったら、花芽をグングン伸ばし、短い毛で覆われた赤紫色の花を下向きに咲かせた。草丈10cm位で、花を茎の先に1個だけ、うつむきかげんにつける。その姿は、愛らしくかわいい。実は、花びらに見える部分はガクで、本来の花びらはない。オキナグサの名は、花の後にできる種に、白く長い毛があり、その種が密集して風にそよぐ姿を、老人の白髪に見立ててつけたという。確かに、この花からは想像もできないような種の姿である。個人的に、山野草として好きな花だが、実は有毒植物。植物から分泌される液に触れると、皮膚炎を引き起こすこともあり、誤食すれば腹痛、嘔吐など様々な症状があらわれるという。
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「ジンチョウゲ」

2015-03-21 14:04:09 | 庭の花木
「ジンチョウゲ」 (沈丁花) ジンチョウゲ科
 鹿児島では、全国で最も早くソメイヨシノの開花。選抜高校野球、甲子園で開幕。高校野球ファンには、楽しみなシーズンがやってきた。突然だが、先日の、某新聞に「あの世」を信じている人はどれくらいの割合かを調査したら、20歳代で45%が信じると答え、70歳代では31%。占い、おみくじを信じる人も、若い世代ほど多い という記事を読み、ちょっと驚いた。若者といえば、希望に満ちている世代。現代の時代を反映しているのだろうか。この背景には、何か理由がありそうだ。
 玄関に近づくと、漂ってくる強い香り、ジンチョウゲだ。香木の、沈香のような匂いで、ちようじのような花をつける木、という意味でつけられた名、だとネットには記されていた。蕾のうちは、濃い紅色だが、開花すると淡い紅色となり、どちらかというと、全体には白っぽく変化してきた。枝先に、小さな花をたくさんつけ、毬のように固まって咲いている。当家では、日当たりが全くなく、しかも風にさらされている場所に植えられているため、葉がやや傷んでしまうのだが、花は咲く時を忘れない。
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「 クロッカス 」

2015-03-18 13:48:52 | 庭の花木
「クロッカス」 アヤメ科
 賑やかなガビチョウのさえずりにまじり、ツピー、ツピーと鳴いているシジュウカラ、さらに、キッ キッ キッとの鳴き声。コゲラがいると確信。耳をすませば、例のドラミング。そっと近づいても私のことなどお構いなし。懸命に樹皮をつついて食事中。そして、雑木林の彼方から、春を告げるシンガー、ウグイスのホーホケキョ。花曇りの庚申山は、のどかな春の一日だ。
 15日(日)、アートマルシェ カントリーライブに友人といった。会場は、高崎市役所21F。ところが、同じ会場の1Fでは、歌手 May Jの無料ライブ。来場希望者1万人と新聞では報道されていたので、その数におののき、仕方なく高崎まで電車。ところが・・・である。夜のとばりが下りるころ、市役所周辺は、報道とは裏腹に全く混雑なし。う~ん、車にすればよかった とちょっと悔やんだ。帰宅はまた電車・・・。しかし、ディナーをいただきながらのカントリーライブは最高。22曲、2時間30分、充実した時を過ごした。
 庭にクロッカスが咲いている。植えっぱなしで、手入れすることもないのだが、毎年美しい花を咲かせてくれる。耐寒性があり、日当たりと水はけの良い所を好むようだ。気温が高くなると、6枚の花びらが開く。しかし、曇りや気温が低くなると閉じてしまう。黄色、白色、紫色などがあり、葉は細く、真ん中に白い筋がくっきり入っている。別名、花サフランというらしい。花言葉「青春の喜び」
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「 心から…感謝」

2015-03-14 09:32:15 | その他
 昨夜は、親しい仲間から、退職祝いをしていただいた。昨夏、一時、体調を崩し、つらい時間の中で、そのまま退職してしまった。もちろん、今は全快、元気だ。年度末を区切りに、本当に親しい仲間の集まりで、お一人、おひとりから暖かいお言葉を頂き、ジ~ンと胸が熱くなるものがあった。素敵な人たちが自分のそばにいてくれたんだ と、長い間、最高の仲間と仕事ができたことに、心からありがたいと思う。当グログを、お気に入りに入れてくださり、ブログの話を披露くださる方もいた。20人足らずの少人数なのに、とにかく賑やかで、人の話を聞かず、授業態度があまりよくない人達だが、愛すべき仲間だ。そして、大きな花束。「花より映える素材かな」の掛け声。超 うれし~い!
 Sさん 「これからは、キョウヨウとキョウイクですよ~」
 私   「な~に、それ?」
 Sさん 「今日、用があること、今日、行くところがあること」
 私   「ガッテン!!」 
 結婚、子育て、家事をしながらのフルタイムの仕事は、大変な事もあったが、自分の望んだ仕事だったので、やりがいもあったし、楽しい時間を過ごしたと思っている。そして、40年間も続けられたのは、夫の協力だ。改めて、その存在の大きさに感謝している。この花束は、夫と私の二人でいただいたもの。早速、彼の元へもって行こう。
 
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「 ツクシ 」

2015-03-13 11:30:54 | 山野草
「ツクシ」 (土筆) トクサ科
 抜けるような青空。風もなく穏やかな日和。うららかな陽気に誘われ、庚申山は散歩を楽しむ人が多かった。その一角、藤の丘公園のなだらかな斜面には、芝生が一面に敷きつめられ、市民の憩いの場所ともなっている。周囲には、サクラ、藤 の樹木をはじめ、季節の草花も植えられている。今は、ピンク色のカワズザクラが見頃を迎えている。ぶらぶら散歩を楽しんでいると、賑やかな子供たちの声。見れば、芝生の斜面の上から、先生に手を引かれ、青い帽子をかぶった50人くらいの園児が、お互い仲良く手を結び、心もとない足取りで斜面を下りてくる。暫く眺めていると、ボールけり、かくれんぼ、段ボールを使って芝滑り・・・。元気で賑やかな可愛らしい情景に頬がゆるんだ。
 アサツキの酢味噌和えを作ろうと畑に出てみれば、いつの間にか顔を出していたツクシ。ツクシはスギナの胞子茎で、スギナについているため、 付子 (ツクシ)とよぶという説や土をついているから 突く子 (つくし)の意味だという説があるようだ。ツクシは草丈10〜20cm位だが、スギナはこれよりやや高い。ツクシは、方言で様々な呼び方があるようだが、当方では、ツクシンボウと呼んでいる。その姿から可愛いと思うのだが、スギナはどうにもならないしつこい雑草。退治するには根が深く、土をどこまで掘っても延々と続く。これからの季節、草退治に苦労しそうだ。
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「シバザクラ」

2015-03-10 10:46:59 | 山野草
 「シバザクラ」 (芝桜) ハナシノブ科
 早春賦 ♪ 春は名のみの 風の寒さや・・・・という歌詞のごとく、本日は風が強く、県内南部には強風注意報。冬の気圧配置だ。冬の嵐? 春の嵐? それでも、晴れたり曇ったりの天気の中でも、時々パァ~と明るい陽がさすと、心が軽くなる。2~3日、お日様を見なければ憂鬱になり、気分もブルーになってしまう。どんなに、からっ風が強く吹こうとも、たっぷりの日差しの中で生活できるのは、ありがたいと思う。
 3月10日は、太平洋戦争も末期、東京大空襲があった日だ。この日未明、東京はB29の無差別の猛爆撃をうけ、約2時間半の間に、10万人に及ぶ死者を出したという。昭和20年のことだから、あれから70年。今日のような風の強い日に、火に包まれたことを思うと、何ともやるせない。新聞によれば、東京都では、慰霊大法要、平和のつどい、平和祈念コンサートが開かれるという。戦後生まれの私には、書物で過去の歴史を知るしかないが、忘れない日にしたい。
 公園の日当たりの良い斜面で見つけたシバザクラ。名のとおり、サクラに似た形の花びらで、ピンク、白、薄紫と色も様々だ。葉も小さく、よく枝分かれし、地面を覆うように密生する。芝生がわりにうえられているので、シバザクラの名所になっているところもある。近在で名所といえば、県内、みさと芝桜公園、埼玉県秩父市の羊山公園は何度か訪れたことがあり、まさに花の絨毯。
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「 ショカツサイ 」

2015-03-07 09:38:56 | 山野草
 「ショカツサイ」 (諸葛菜) アブラナ科
 私のお気に入りの散歩コースは大きく分けて3つ。竹沼コース(釣り人は時々見かけるが、人が少ない寂しいコースなので、最近はほとんど行かない)、庚申山を含む総合運動公園、そして自宅周辺。散歩の楽しみは、何か目的が決まっているわけではなく、あちこち道草しながらぶらぶら歩いていると、どこからともなく野鳥のさえずりがきこえたり、思いもかけず、美しい花にあったりすると、ついニコッとしてしまう。昨日もそんな散歩だった。当家から北方に少し歩くと、麦畑が広がっている。突然、上空から雲雀のさえずり。しばらくすると、草むらに急降下。もっぱら、春の風物詩として見慣れた情景ではあるが、何だか幸せな気持ちになれるから不思議だ。そして、思いがけない花との出会い。なんと道端にショカツサイが咲いていた。三国志に登場する諸葛亮が、出陣の先々で、この花の種を巻いたことからショカツサイといわれたとか、菜の花(ハナナ)に似た4弁花で、紫色であることからムラサキハナナ(紫花菜)と呼ばれたとか、名前の由来は諸説あるようだ。中国原産の帰化植物。江戸時代、日本に輸入され栽培。繁殖力が強く、日本全土に分布。土手などに群生して咲いている風景に出合うことがあり、野に咲く花としてのどかな春を告げる花だ。
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「 サンシュユ 」

2015-03-04 13:06:44 | 庭の花木
 「サンシュユ」 ミズキ科
 雨上がりの今日は、気象情報によれば、春のぽかぽか陽気とのこと。前橋では、16℃にもなるとの予報だが、吹く風は強く、青空のもと、木の枝はだいぶ揺れている。春には、4Kというのがあるそうで、強風、黄砂、乾燥、花粉がそれにあたるという。確かに最近、目がしょぼしょぼし、鼻も何だかあやしい。またまた、悩ましい季節の到来だ。
 庭の片隅で満開に咲いているサンシュユ。黄色の小花を木一面に集めて咲いているのでハルコガネバナ(春黄金花)、秋には、楕円形の紅い実を付け、それをサンゴにたとえて、アキサンゴなどとも呼ばれているらしい。原産地は、中国、朝鮮半島。江戸時代に種子が日本に持ち込まれ、薬用植物として栽培されるようになったという。葉がつく前に、木全体に黄色の小花が鮮やかだ。早春を代表する花木のひとつだ。
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