啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「ミカエリソウ」

2016-10-29 11:34:16 | 庭の花木
 「ミカエリソウ」  シソ科
 ~懐かしの名曲を迫力の男性合唱で楽しむ~  角田和弘&トリオ・ベルカント のコンサートを楽しんだ。ベルカントとは、美しい声 という意味だとか。正直、あまり期待していなかったのだけれど、それが、実に素晴らしかったのです!テノール、バリトン、バスの美しい三重唱。誰でもが知っている名曲の数々。小さい秋見つけた、カントリーロード、フリクラフニクラ、千の風になって・・・ちょっとウルウル。大好きな曲、“落葉松”は、心を酔わせた。さらに、高瀬真由子さんのヴァイオリン、ツィゴイネルワイゼンは感動!最後は、全員総立ちで、ブラボー!!アンコールの拍手が鳴りやまず。客席と一体となり、迫力ある魅力的なコンサート。通路側に席のあった私は、全員と握手して頂きましたぁ~。柔らかい手・・♡ うふふっ。
 ミカエリソウは、以前アップしたテンニンソウによく似た花姿。見返草 と漢字では記するが、実は草ではなく木。高さ、60cm程度はあるだろうか。思わず振り返ってみたくなる程、花の姿が美しいことからの命名という。みた感じどうです?振り返って、もう一度、見たくなりましたか?紅紫色の小さな花をたくさんつけ、まるでブラシのようだが、触れるとフワフワして、手に優しい。茶花としては、少し大きいのだけれど、手を入れて使っている。病葉(わくらば)も自然で風情がある。花言葉「詩的な愛」。
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「伊勢 志摩 鳥羽への旅」

2016-10-26 18:31:13 | 旅行
 一生に一度はお伊勢参り と古くから言われるように、江戸時代では、6人に1人は伊勢を目指したという。当方、遅ればせながら、ようやくお伊勢参り。本当は、式年遷宮の年にお参りしたかったのだけれど。
 あの有名な木造の宇治橋をわたり、五十鈴川で手を清め、耳に心地よい砂利道を踏みしめる事しばし。ここは、深い森に囲まれた神秘的な空間。一段一段、石を踏みしめ、内宮 正殿で参拝。おごそかな・・といいたいけれど、とにかく、人の数が多い。アップした映像は、ほんの瞬間。現在は、交通機関が発達し、何の苦労もなく、お参りができるが、しかし、その昔、遠方より、自身の足だけを頼りに、数十日もの長い間歩いて、ようやく、この正殿にたどり着いた時の、人々の気持ちはいかばかりか・・・。旅の苦労もあったろうに・・、途中で悲しみもあったかも知れない。それらが、この石段の、一つひとつに吸い込まれていったのだろう。人生、長く生きていると、神様にお願いしたい事、たくさんあるけれど、年間、800万人も訪れるようだから、私の願いは、叶えていただけそうもない。「お伊勢参りに来ることができました」 という感謝の気持ちだけをお伝えした。
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「ナンバンギセル  秋の田  おけさ柿」

2016-10-22 11:17:59 | 山野草
 「ナンバンギセル」  ハマウツボ科
 ナンバンギセルは、寄生植物。他の植物に寄生し、そこから養分をとりながら生育する。以前、ススキの根に寄生した個体をみたことがあるが、これは、ミョゥガの根に寄生したもの。ミョゥガにも寄生することを、今回、初めて知った。ナンバンギセルは、「南蛮煙管」と記するように、昔、南蛮人とよばれていたポルトガル人やスペイン人などが、くわえていたパイプに見立てての命名という。淡い紅紫色で、横向きに1個つける花は、なかなかユニークで、まさに、キセルにピッタリ! 別名、オモイグサ 花言葉「物思い」。

「秋の田」
 この辺りでは、ようやく、稲刈りが始まった。10月中旬ともなれば、晴れた日が続き、昔は、田から、サクッ サクッと、鎌で稲を刈る気持ちの良い音が響いていたものだが、今では、コンバインにとってかわった。稲刈りから脱穀まで一人で作業してしまうのだから、随分と便利になったものだ。シーズンともなれば、家族総出で、とりいれをした頃が懐かしい。そして、この時、忘れられないのが、刈った直後の匂い。稲そのものには匂いはないが、草を刈ったような、でも草とは違う独特なそれは、幼い頃の思い出をよみがえらせる。

「おけさ柿」
 トキの島から、おけさ柿が届いた。種なしの渋柿。“柿が赤くなると、医者が青くなる”といわれるほど、栄養がいっぱい。渋抜きされたおけさ柿は、柔らかくジューシー、味もまろやか。とても美味しいです。感謝!
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「テンニンソウとオンブバッタ」

2016-10-19 16:48:17 | 山野草
「テンニンソウ」  シソ科
 植物の名前は、その花姿や色、かおりや味などからつけられるようだが、小さくて、愛らしい花を咲かせるのに、どうして、こんな名前がついたのかと、気の毒になる名もある一方、何とも雅な名もある。テンニンソウ・・何と優雅な名前なのだろう。学名を、Leucosceptrum japonicum,漢字で、天人草。天人といえば、天の羽衣を想像するが、淡く黄色の花は、確かに、心もとなげであるが、テンニンとまでは・・・。羽衣を、そよそよと風になびかせる姿が、花が、だんだんに咲いていく様子に似ているのだろうか?北海道から九州に分布する多年草で、個体は、赤城自然園で撮影した。虫が、この葉を好むのか、だいぶ食べられてしまっているが、私は、完全な、整った葉よりは、少し虫食いの葉が風情があり好きだ。

少し遅れてまいた野菜の種、大根、カブ、カキ菜もだいぶ成長してきた。ダイコン葉のうる抜きをしていると、カキ菜の葉の上に、仲良しのオンブバッタ。全く動かない。お母さんが子供をオンブしているのかと思ったけれど、どうもそうではないらしい。メスがオスをオンブしているらしいのだ。こんなに小さいオスにびっくりしました。
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「ツチグリ」

2016-10-16 17:26:52 | その他
 「ツチグリ」 クチベニタケ科
 えっ! ボブ・ディラン? ノーベル文学賞受賞。人種差別、ベトナム戦争に反対する歌として“風に吹かれて”は、よく聴いたし、歌いもした。いや、今、この瞬間でさえも、世界中のどこかで、誰かが歌っているのではないだろうか。歌手の受賞は、初めての事という。文学賞といえば、“本”と固定観念を持っていたが、詩や音楽で高い評価が得られ、それがノーベル文学賞という新たな1ページをなした。一若輩が、感想を述べるのは、非常に、おこがましい事であるが、素晴らしい決定と思っている。
 初めて、この物体を発見したのは、数年前。夫と林の中を散歩していた時の事。何だか奇妙な姿に、不思議な違和感を覚えた。後に、彼が調べて、ツチグリと判明。それ以来、強烈な印象故、一度見ただけで忘れることはなかった。図鑑によれば、ツチグリは、初めは、直径2〜3cmの球形だが、熟すと厚い皮が裂けて開き、星型になる。そして、内部の球形の袋があらわれる。ふくろの中には胞子が詰まっていて、穴があき、胞子をちび散らす。山の道端の地上に多く生える と記されていた。
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 「ホトトギス」

2016-10-13 16:05:20 | 山野草
「ホトトギス」  ユリ科
 日に日に気温が下がり、季節の変わり目。朝晩はグッと冷えるようになった。TVでは、県内の紅葉情報も伝えられるようになり、徐々に秋の深まりを感じる。昨日の天気とは打って変わって、本日は陽も陰り、空いっぱいに雲が広がっている。今夜は、十三夜だというのに・・・。雲の間から、月明かりが、少しでもみることができたらいいのになぁ~。
 アップしたのは、ヤマホトトギスとタイワンホトトギス(たぶん)。花びらに、紫色の点々と入っている模様が、野鳥のホトトギスの胸に、模様が似ていることによりつけられた名前という。草丈、50cm程度で、半日蔭を好む。林の縁や山の草地に生育している。愛らしく、気品のある花で、茶花としてよく用いるが、当家の庭で咲いているタイワンホトトギスは、花の数が多いので、かわいそうだと思いながら、少し落として生けている。

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「シュウメイギク」

2016-10-10 10:56:10 | 庭の花木
 「シュウメイギク」  キンポウゲ科
 芸術の秋に因み、日本画の観賞。高崎市タワー美術館で、現在、開館15周年記念として、“みんなが選んだTOP30”が開催されている。横山大観 酒井抱一 片岡球子・・・。当方、絵心もないのだけれど、観賞するのは嫌いではない。ボーっと眺めているだけなのだが、何だか心が満たされるから不思議。
 草花が少ない秋の庭に、ひときわ高い茎の先で、キクに似た白い花が咲いている。シュウメイギク、漢字では、“秋明菊”。秋に咲く花としてピッタリの名だが、実はキクではない。学名を、Anemone hupehensis var.japonica 。アネモネの仲間。草丈、1m程度あり、やや強い風が吹くと、倒れてしまいそうで、ハラハラするのだけれど、これが、なかなかしなやか。右に揺れたり、左にゆれたり、重たげな花をゆらゆら揺らして、秋風を楽しんでいるようだ。茶花として重宝しているが、水揚げがあまり良くない。寒さに強く、半日蔭を好む。冬は枯れてしまうが、春には芽吹く。中国から渡来し、京都の貴船山に多いことから、キブネギク(貴船菊)の名も。

ピンク色のシュウメイギク。
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「レイジンソウとアサギマダラのオス」

2016-10-07 16:54:27 | 山野草
 「レイジンソウ」 キンポウゲ科
 秋晴れに空高く、白く流れる雲、時々、木の葉を散らす、ちょっといたずらな風に、深く息を吸うつかの間の幸せ。赤城自然園では、すっかり秋の気配。森は、もうすぐ深い秋を迎えようとしている。木陰に沿った、木の皮を敷いた径を歩き始めると、フジバカマの香りに誘われたアサギマダラに出会う。カメラに収めていると、そこに、年配のご夫妻がいらして、雌雄の区別を教えていただいた。羽に黒の文様があるのがオス、ないのがメス。広い園内で、同行の妹と、観察していると、私たちによってくるのは、全部オス。なんで? なんで?。渡りチョウのアサギマダラ。園を訪れるのが、少し遅かったようだ。
 受付で、頂いたリーフレットをみて、目にとまったレイジンソウ。初めて見る花。その美しい名前に魅かれた。レイジンソウは、漢字で麗人草という文字を想像したが、実は伶人草と記す。花の形が、舞楽の奏者がかぶる冠(立烏帽子)に似ていることからの命名という。草丈、50cm程度はあったろうか。淡い紫色で、気品のある花色。関東以西の本州、雄四国、九州に分布。

モリアザミの花に誘われた、アサギマダラのオス。
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「ダンギク」

2016-10-04 14:40:47 | 庭の花木
 「ダンギク」  クマツヅラ科
 “大隅氏 ノーベル賞” 新聞一面、トップ記事。授賞理由は、オートファジーの仕組みの発見という。オートファジーって何?Auto(自分)とphagy(食べる)の言葉からの命名という。細胞が、自分自身のたんぱく質を分解して、再利用する仕組みと記されていた。当方、名前さえ耳にしたことがないので、ちんぷんかんぷんなのだけれど、この発見が、多くの人たちが悩み苦しんでいる病気のメカニズムの解明や、その治療法を見つけることができるよう、切に期待したい。
 ダンギクは段菊。キクと名がついているけれど、キクの花とは違う。下から上に向かって、だんだんに咲いているし、葉がキクによく似ているので、このような名がついたのかもしれない。学名はCaryopteris incana というそうだ。青紫色の鮮やかなふわふわした花が、秋の庭にアクセントを添える。日当たりの良い場所を好む多年草。冬になると、すっかり姿を消し、春にはまた、芽を出してくれる。草丈、30cm程度。害虫もなく、特段、手を入れることもない。
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「我家でもハマギクが咲きました」

2016-10-01 14:37:13 | 庭の花木
 「ハマギク」  キク科
 今日から10月。秋、本番といいたいところだけれど、朝から雲が広がり、どんよりしていた空模様。午後になり、太陽が時々顔を見せてくれたが、それも少々遠慮がち。当家から西に位置する妙義山、浅間山、南西にみえる御荷鉾(みかぼ)山は、厚い雲に覆われ、その美しい姿を見せてくれない。
 “両陛下 ハマギク観賞の大きな見出し。岩手県、大槌町の宿泊先で、ハマギクを観賞されているご様子が、記事に掲載されていた。ハマギクは、学名、Nipponanthemum  nipponicum。“日本の花”という意味だそうだ。和名、ハマギク(浜菊)。日本原産の野菊。青森県から茨城県の、太平洋側の海岸沿いに自生。花だけをみれば、まるでマーガレットのよう。花径は5cm程度で、白く、清楚で可憐。葉は肉厚で、やや光沢がある。寒さや乾燥に強く、丈夫で手がかからない。茎は、木質化し、花が終わると枝をつめてしまうが、春になると、根元に近い枝からたくさん芽を出してくれる。本日、弱い光の中で、ようやく一輪咲いてくれました。
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