啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

カワラナデシコ

2010-06-30 17:21:22 | 山野草

カワラナデシコは秋の七草に数えられる。我が家の庭では夏が来る前に
すでにピークを過ぎようとしている。花弁が細かく裂けて、ピンク色の
美しい花である。

ナデシコの仲間は、カーネーションを筆頭に広く親しまれており
園芸種も多く作られているという。私の場合には、似た花のイメージ
としては、草ではなく「ねむの木」を思い出す。

話が飛んでしまうが、秋の七草の覚え方をご存知だろうか?
「おすきなふくは」が一番簡単と思うので紹介しよう。
お=オミナエシ
す=ススキ
き=キキョウ
な=ナデシコ
ふ=フジバカマ
く=クズ
は=ハギ      ということになる。

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白花のホタルブクロ

2010-06-29 21:07:57 | 山野草

トキの島の第2弾はヤマホタルブクロ。江戸時代の財政を支えた佐渡金山に咲いていた。
ホタルブクロはリンドウ科のホタルブクロ属だと書いてあった。図鑑によると萼片の間
にある小片が反り返らず、盛り上がるのがヤマホタルブクロ。反り返るのはホタルブク
ロだという。

トキの島で自然に咲く(園芸種でない)ホタルブクロは白花が多い。白花のタイプ
をヤマホタルブクロと思っていたが、調べた結果は違うようだ。伊豆諸島周辺には
花が白いシマホタルブクロがあるという。トキの島のものは同種ではないのか?また、
高い山で咲くのがヤマタイプと思ったがソウでもないようだ。

金山の駐車場の脇、坑道跡の周辺などの崖にあちこち咲いている。群馬で見る限り、薄紫
の花をもっているがここでは全部白だった。
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トビシマカンゾウ

2010-06-28 22:10:18 | 山野草

トキの島の北西側の突端に咲いている「トビシマカンゾウ」を撮ってきた。
もう、盛りを過ぎており、海岸沿いの大群落は姿を消し、ぽつ々と立って
おり、元気な花の姿を求めるのが大変だったが、梅雨の谷間の好天と青い
海に映えて綺麗に咲いていた。

トビシマカンゾウと言うと、耳慣れないが「ニッコウキスゲ」と呼べば
「ああ、尾瀬に咲いている」と知っている人が多い。関東では1千㍍以上
位の湿った草原に咲く。初夏の尾瀬を代表する花で、大群落は見事。このキスゲ
(黄菅)が、気候の厳しいトキの島のシベリア側?では、海岸沿いに咲く。
島に咲くので「トビシマ」を冠したようだ。

映画「喜びも悲しみも幾歳月」に登場した鷲崎灯台の近く、「君の名は」の舞台
となった尖閣湾から北に40㌔ほどのところ。大野亀と二つ亀の間の草原に群落
を作る。切り立った断崖と青い海、これに黄色のキスゲが絶妙な演出で加わる。
厳しい北の海岸線に訪れた緑の初夏、青い海が寂しさを優先せざるを得ない場所
を明るく見せてくれる。この群落を見に、島外からも多くの人が訪れてくれる。
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八重咲きのドクダミ

2010-06-24 17:30:00 | 山野草

北関東辺りの日陰の林の淵や道端など、今が盛りのドクダミ。
写真のドクダミは良く見ると八重咲き。カミさんがお茶の先生の
お宅から株分けしてもらったもの。珍しい花でも、綺麗な花でも
ないが、一輪挿しで主役となり、他の花の脇役としても有効のようだ。
ドクダミは私には雑草だが、お茶の場では活躍している。

図鑑(小学館)で見ると、この花はドクダミ科と科を構成し、ドクダミ属
に所属。毒がつくが、薬効が多いようで「毒や痛みをとる」ことから
=毒痛み=がドクダミに変化したとか。10年以上前のことだが、当家の
奥さんは「ドクダミから化粧水が作れる」というテレビ番組を見て本気
になり、採りに連れ出されたことがある。乾燥した後はどう処理したかは
判らないが、使っていたのは記憶している。

ドクダミの化粧水が、今の美しさ!!!?に繋がっているのかは不明。
毒々しさ?もこの草の成分を染み込ませたせいかもしれない。<削除!>

八重でも清々しさや凛々しさを感じるところがある花だ。園芸種なのか
も知れないが。
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レンゲツツジ

2010-06-23 22:57:34 | 山野草

春の「ツツジシリーズ」の最後になるかもしれません。もう一回登場するかも?
今回は「レンゲツツジ」。今、赤城山や湯の丸高原など名所では満開で賑わっている
だろう。この花は、榛名山の遊歩道「ユウスゲの道」で撮ったもの。ピークは過ぎて
いる。

私の中でのツツジ暦。アカヤシオ、ミツバツツジ、ヤマツツジ、シロヤシオツツジ
と続き、初夏のレンゲツツジで終わる。野山を歩く時間が増えた今年は、あでやかな
ムラサキヤシオツツジが加わった。この他にも、キバナやコメ、アブラなど冠する
ツツジの種類は多い。木々が芽吹く前、新緑の中に浮かび上がるように浮かび上がる
ツツジの花はいとおしい。

榛名のユウスゲの道は春から夏への季節の変わり目。ピークを過ぎたレンゲツツジの
他は目立った花もなく、ハルゼミがガンガン鳴いていた。キスゲは本数が多くない
様に感じたが、スクスクと育っていた。

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アツモリソウ

2010-06-20 21:08:55 | 山野草

「アツモリソウ」は平家の御曹司、平敦盛に花の名をもらっている。
独特な袋状の花弁?を母衣(ほろ=矢をふせぐため背負った衣ー図鑑より)
に見立てたものという。16歳で戦死した若者と可憐な花をダブらせている。
この若者と戦い勝利した、源氏の武者は熊谷直実。花の状態は良く似ており、
葉の部分が異なる「クマガイソウ」もある。

この花は、倉渕村(現・高崎市)の権田から、2度上峠ー北軽井沢に抜ける
路から、北に分けて入った「わらび平」森林公園に移植され咲いているもの。
地元紙に紹介されていたので散歩を兼ねて写真を撮りに行った。公園の裏手
にある浅間隠山(1756㍍)に自生していたものを、地元の人がここに
移植し保護しているものと紹介されていた。その通りに、厳重に檻に囲まれて
育っている。花が白の個体もあり、とにかく可憐な花である。

北のはて北海道の礼文島に咲く「レブンアツモリソウ」が有名。この花を見る
ために礼文に行く人も多いと聞いた。ブナ帯以上の草原に咲くが、フィールドで
目にすることはまず無い。絶滅寸前といわれている花。ところが、人の手で
栽培され、山野草の展示会などでは同道と展示される。クマガヤソウもそうだが
販売されていることもある。妙なことだ。
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イナモリソウ

2010-06-19 22:41:56 | 山野草

三重県の稲森山で発見されたことから「イナモリソウ」の名がついたという。
図鑑でしか知らない花だったが、東京の八王子、高尾山で現物を初めて見た。
可愛い花でも、綺麗な花でもないが何だか気になる。全く関係ないが、イナモリ
の文字に、京セラの創業者「稲盛」を何とはなしにイメージしていた。

高尾山の自然観察6号路。ビワ滝の辺りで「セッコク」のの所在地など情報
を教えてくれた婦人。イナモリソウとウメガサソウともうひとつランの花を
見に来たと話していた。植物の知識が豊富で、高尾山にも詳しく、とにかく
親切な方だった。先行していたが、私たち夫婦が登ってくるのを待つように
して「咲いていますよ」と教えてくれました。感謝!

本州の中部以西に、四国や九州に多いというが、自然豊かな高尾山だけに
自生しているのだろう。
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セッコクを見に高尾山へ

2010-06-17 16:25:04 | 低山歩き

カミさんの誕生記念のお祝いに、高尾山(599㍍)を歩く。
テレビで見た「セッコクの花を見に行きたい」というリクエストに答えたもの。
関越高速に乗るまでは一緒だが、山に登るため、東京に向かって走るのは
少し違和感がある。都民のオアシスとして、人気が高いという高尾山だが
予想を上回る自然の宝庫を実感し、なるほどと思った。

京王高尾山口駅に近い駐車場に止め、ケーブル駅の脇から自然観察6号路に入る。
ネットで調べると、ここのコースで2箇所ほどセッコクを観察できるポイントがある。
そのひとつ「ビワ滝」のあたり。滝の前にある施設の若い人(お寺さん関係の人?)
に聞くと「もう終わった(シーズンが)?判らない」と興味の無い返事。情けない。

登山道に引き返した所で会った、植物にやたらに強い中高年の婦人は親切な人そのもの。
もう少し先に、セッコク葉咲いているはず。「大きな杉の枝を見てください」と
のアドバイス。婦人は、セッコクとイナモリソウ、ウメガサソウを見るのが目的で
歩いていると教えてくれた。その先、花のポイント々で親切に教えていただき感謝!

セッコクを撮ったつもりの写真が添付したものだが、技術不足に、カメラの程度が
加わり、ご覧の通りに何を撮ったかわからない状態。写真の中央部、上から2番目の
枝の先ほどに、白く感じる部分があるがこの辺に咲いている。ランの一種で珍しい
花。愛好家が栽培しているものを展示会などで競っているが、全く興味がわかない。
隣接した木には、もっと多く咲いていたが、光線の関係で、写真が?????。

高尾山山頂でコーヒーを入れて休憩。その直ぐ後ろでは、大勢の人を無視して
コゲラ(啄木鳥の一種)が、巣穴?作りに懸命。帰路は薬王院を回って1号路を下る。
ここでも杉の大木に寄生?しているセッコクがあった。

帰路で、猿園と植物園(野草)を兼ねた施設があり、野草が目的で入場券を買った。
切符切の婦人に「今の時期の目玉は?」と聞くと「今は何も無いのよ」の返事。
返す言葉で「どうします?」。猿を見ても仕方が無いのでキャンセルしていただいた。
良心的と2人で感激。観音様で有名な高崎の丘の売店の小母さんなら、売りつけた物は
何が何でも返品など受け取らないと思うと、余計に嬉しくなった。
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タテヤマリンドウ

2010-06-16 21:47:53 | 山野草

尾瀬ヶ原の湿原(標高1400㍍ほど)でタテヤマリンドウが最盛期を迎えていた。
標高で2000㍍近いアヤメ平では、早春に咲くショウジョウバカマが全盛期で
タテヤマリンドウがちらほらと咲き始めていた。このブログで、5月中旬トキの島の
フデリンドウを紹介した。フデリンドウ、ハルリンドウの区別が難しいとしたが、
このタテヤマリンドウも外形がハルリンドウに非常に良く似ている。

私の目から見ると区別がつかないのだが、ハルリンドウは図鑑に「花径が長く
伸びる」と書いてあり、どちらかといえばタテヤマリンドウはハルリンドウに
似ると思う。室堂に行ったとき買った「立山の花々」にもタテヤマリンドウが
載っており、間違いはないようだ。だだ、どこが違うかというと、立山など
高いところに咲いているのが、タテヤマリンドウというほか無いほどほど区別は難しい。
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リュウキンカ

2010-06-15 08:09:10 | 山野草

早春の尾瀬の湿原。清潔な水芭蕉の白とリュウキンカの鮮やかな黄色が際立つ。
6月11日の尾瀬ヶ原は晴れで無風。残念ながら、水芭蕉もリュウキンカも成長
しすぎたものが多かった。今年は、遅い降雪や春の寒気などから、草花は遅れて
いると聞いているが、どうもそうばかりではないようだ。早いところと遅れてい
るところと差があるようだ。

リュウキンカはキンポウゲ科というが、葉の形などやや違う。独自の属を形成
しているから、当たり前かもしれないが違和感を感じるのは私だけだろうか。
水芭蕉ほどには注目されないが、春の尾瀬では存在感の高い植物だと思う。特に、
竜宮小屋周辺に咲くそれは、遠景の至仏山とよく似合う。
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