啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「コシオガマ」

2011-10-31 08:47:18 | 山野草

ヨツバシオガマ、ミヤマシオガマ、トモエシオガマ、シオガマギクなどシオガマを冠する植物は多い。高山帯に多い種だと思っていた。桜山公園(藤岡市・旧鬼石町)を歩いていた時、地元の名石を配したモデル日本庭園“三波石庭園”から第一駐車場(公園入り口)に戻る道路の脇に、小さな薄紫の花をつけた見慣れない花を見つけ写真に撮った。調べて見るとコシオガマだった。全国に自生しているが、数は多くないので目にすることは少ないと言う。

「コシオガマ」はゴマノハグサ科の一年草。山野の日当たりの良い場所、草原や林の縁などに咲く。シオガマギクに似て草丈が20-40センチと小型なのでこの名がついたという。塩竈は塩を煮詰める窯のこと。漢字で“小塩竈”と書くが、薄紫色で唇形の小さな花から塩竈を想像するのは難しい。塩竈とはどんな形のものか知りたいと思ってネットで検索したが、直接関係無いものが多過ぎて途中で諦めた。

シオガマの仲間で特徴的な鋸状の葉をしているが、切れ込みが少ない。この葉で光合成を行うが、他の植物に寄生する半寄生植物なのだそうだ。今度見かけたら調べてみようと思う。外見では判らない。
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「涸沢」の紅葉/10月9日

2011-10-30 09:30:40 | 低山歩き

岐阜に住む友人のO氏から「紅葉の涸沢」の写真が届いた。憧れの北アルプス登山への拠点で、紅葉の名所。この秋に入ってからもテレビの中継で2回ほど見た。残念ながら私は、涸沢はおろか上高地までしか行った経験が無い。穂高の山にここ数年のうちに“チャンスがあれば”と思っている。が、何が何でもという訳ではない。どうなるか・・・。

O氏は学生時代からの友人。卒業後は年賀状付き合い程度だったが、還暦を過ぎた後に山を通じて旧交が復活。仕事で群馬に来た彼と尾瀬を歩き、私にとっては初めての3000メートルの南アルプスの山を2年連続で案内してもらった。年に1回のイベントだが体力の続く限り、愛知のK氏や岐阜の2人のO氏の3人組にくっついて歩きたいと思っている。

涸沢の写真を撮った日が10月9日と記されていた。もう、標高1600メートル前後の群馬の山でさえ、稜線付近の木々は葉を落としている。涸沢はもう初雪のころだろう。写真を見ても、尖っているのは槍ヶ岳?どれが前穂?奥穂ー何が何だか判らない。好天の日に群馬の山の山頂から見える槍ヶ岳の姿は直ぐ判るのだが・・。とにかく美しい風景だ。行った人にしか味わえない・・・・。

昨晩テレビ(BS)で放送していた東北の山々、北アルプスの山々などまだ登ってみたいところは多い。もう少し早く山の魅力に気付けば良かったという思いと、まだまだこれからと言う思いが交錯している。



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「ナンテンハギ」

2011-10-29 09:29:12 | 山野草

「ナンテンハギ」はマメ科ソラマメ属の多年草。もう2-3週間前に「竹沼」の堰堤、南側に向いた日当たりの良い草むらに咲いていた。萩の仲間と思ったが、なかなか種が特定できなかった。27日の散歩をしたときにも咲いており、結構長い花期があるようだ。

草丈は30-60センチほど。草に囲まれた中で、マメ科独特の形をした赤紫色の花序が目立つ。2枚が対になっている葉の形がナンテンに似ており、花がハギに似ているのでこの名がついている。別名でフタバハギの名もあるが、葉の形を素直に表現したもの。

若い葉や茎は“くせがなく、まろやかで上品な風味”があるという。昔から和え物、おひたし、煮物などとして食されてきたようだ。ネットで調べていたら「飛騨地方ではアズキナの名で、畑で栽培しているところも珍しくない」というから驚き。茹でると、アズキに似た香りがするのだそうだ。
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「マルバルコウソウ」

2011-10-28 08:53:28 | 山野草

「マルバルコウソウ」はヒルガオ科のツル性植物。観賞用として持ち込まれたもので、熱帯アメリカ産だそうだ。鮎川の堤防沿いを歩いていると、草に絡まって咲いていた。もう、ひと月ほど前に撮った写真だが、調べてもなかなか種類が特定できず、そのままになっていた。偶然、他の花の名を調べている時にネット上で見つけた。

外形はアサガオやヒルガオに良く似ているが、全体的に小振りで栽培種とは思えない。ところが、注意してみると意外とあちこちに咲いている。“庭には咲いてい無い”が、道端や少し荒れた花壇の外れ、網のフェンスにも雑に絡まっている。住宅の周辺に自生しており、山野草の図鑑に載っておらず、ザッとだがネットで検索してのわからなかったので、栽培種と思っていた。

同じ熱帯アメリカ産で観賞用に持ち込まれたルコウソウというヒルガオ科の植物がある。似たような花だが、こちらは殆ど野生化していないそうだ。花の色で紅色が少し強いが外形は殆ど同じ。ただ、葉の形が全く違い、ルコウソウは細く細く切れ込んでいる。葉の形が丸いと見てこの名をつけたようだ。

根や葉を乾燥させて痔ろうや解熱剤として利用するという。
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霧積温泉から「鼻曲山」

2011-10-27 09:07:02 | 低山歩き

私としては珍しく、4人での山歩きとなった。友人を通じ何回か山井行経験のあるAさんから誘っていただき、初対面のKさん・Nさんの3人のグループに加えていただいた。1人では味わえない、紅葉を愛でながらの愉快な山歩き。剣が峰の頂きではイノシシが歓迎?してくれた。

「鼻曲山」(1655メートル)は今回が4回目。山歩きを始めた頃に友人と霧積から。会社の同僚と二度上峠から。昨年は1人で、軽井沢の熊野神社から留夫山経由。霧積温泉のスタートは7時半。先頭をマイペースでゆっくりと歩かせてもらう。普段と違いペースがつかめない。金湯館のある分岐で先頭を交代してもらった。

途中に16曲峠に0・2キロの標識。右に分岐するように見える。かなり進むが16曲がりらしきものは無い。地図で確認し、間違って進んでいることを確認したが、時間に余裕があり「剣が峰」(1430メートル)まで往復する。山頂の一角ではイノシシに出会うと言う幸運?だった。花は咲いていないが、紅葉が見事。往復で1時間30分ほど。



16曲分岐に戻り、紅葉が進んだ緩やかな登山道を歩く。小さなピークを2つほど越す。時折、浅間山や妙義の岩山など見え隠れする。鼻曲山の鼻の部分(岩)が近くなるに従って急登となる。

山頂は、東ー南側に展望が広がる。高崎の市街地から西上州の山々。他の登山道を登って来た人もいたようで、山頂は意外に賑わっていた。冷たい北風が強く、西側の浅間山の大展望が広がるところに移動し、風を避けて昼食。八ヶ岳連邦も雲の上から顔を出していた。

ゆっくりと休んで山々を眺めたが、途中で登って来た「剣が峰」の場所について、私が主張したピークは間違い。Kさんの説が正しいようだ。かつて私が登った剣が峰は“角落山”で、剣が峰は2回目となった。午後の3時半ころに登山口の霧積館に到着。歩行時間で7j巻ほどの快適な山行だった。下の写真は剣が峰の山頂。樹林越しに浅間隠し山が望める。








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「ツルニンジン」

2011-10-25 08:48:58 | 山野草

「ツルニンジン」はキキョウ科ツル性の多年草。尾瀬沼に大清水から三平峠経由で向かう林道脇で初めて見つけ、花の名をしった。深い山に自生する植物と思っていた。昨年、藤岡市の里山、高山地区の道路沿いでこの花を見つけ嬉しくなり、ブログに紹介した。今年もまた出会えた。山芋のムカゴ採りに出掛けた牛伏山(高崎市)に咲いていた。花芯に向かって赤紫の色が濃くなるが、緑色の葉とともに今がピークの状態。私としては写真も上手く撮れた。

根が太く、オタネニンジン(高麗人参)に似ているのでこの名がついているという。日本では食べないが、韓国ではトドックと呼び代表的な山菜なのだそうだ。根をキムチや揚げ物、和え物にし、若芽も食べると言う。野生が多くないので栽培されているのだと言う。
高麗人参と同じような効能があり薬用にされる。漢方ではツルニンジン属の他種を含め“党参(トウジン)”とよばれ、55種ほどあるそうだ。とはいうものの、群生しているわけではなく、山菜としても薬用としても数が少なすぎる。採取するのは止めましょう。
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「オモダカ」「カヤツリグサ」

2011-10-24 08:49:53 | 山野草

今月初め、トキの島に帰省した時、水田単作地帯の魚沼地方や越後平野では9割方、穫り入れが終わっていた。新潟よりひと月近く遅れて田植えをしたはずの麦と米の2毛作地帯の藤岡近辺でも21、22日の週末まで終わったようだ。稲が姿を消し景色がすっかり晩秋にかわった。水が入ったままの水田に咲いていた花、乾いた水田に咲いた草の写真が残っていた。

「オモダカ」はオモダカ科の水生植物で多年草。高く伸ばした茎に、先が尖り、根元が2つに割れた葉をつけるが、この形を人の顔に見立て面高(オモダカ)の名がついたと言う説があるようだが・・。水が張られている田に咲く白い花が印象的。

栽培変種の“クワイ”は根茎をおせち料理に使う。球根状の魂茎の先端から芽を出すが“芽をだしやすい形”から縁起が良いと歓迎されるのだそうだ。

「カヤツリグサ」はカヤツリグサ科の一年草。乾いた田んぼの畦近くに咲いていた。田や畑では難敵の雑草だと思う。道端でもあちこち見られる。草丈はせいぜい30センチほど。カヤ状の細い葉から節が無い3角形の茎を伸ばし、独特の花をつける。この花を“吊っているように見える”ことから名がついたと思っていたが、そうではないようだ。子供達が、茎を引き裂いて“蚊帳を吊ったような形を作る遊び”をやっていたことからついた名だそうだ。古代エジプトで紙の原料としたのがパピルスで、この草はカヤツリグサの仲間。

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「尼ヶ禿山」とブナ平

2011-10-23 09:12:36 | 低山歩き

尼ヶ禿山(アマガハゲヤマ=1466メートル)とは妙な名だが“雪が積もると禿た状態”に見えることからこの名がついているようだ。友人と紅葉を愛でながら歩いた。玉原高原は沼田市の北西にあり、天狗のお寺「迦葉山」の更に奥。スキー場のほか、夏場のラベンダーパークが少し人気。純揚水式ダムとしては世界最大級という「玉原湖」(東京電力)や周囲4・3キロと小型ながら、植物の種類が豊富な「玉原湿原」、大好きなサンカヨウが自生する「鹿俣山」(1637メートル)などあり、年に何回か訪ねるところ。今年は3回目。尼ヶ禿山は4,5年前に鹿俣から縦走して以来2回目。

1人歩きが多い私の低山歩きだが、この日は高校時代からの友人と一緒。センターハウス前→ブナ平→玉原越え→トンネル→鉄塔→尼ヶ禿山→玉原湿原→センターハウスの予定。歩行時間で約4時間。平野部は曇り空だったが、玉原上空は上々の天気。紅葉したカエデやブナと青空、差し込む光が絶妙。何とか良い写真をとチャンスを狙ったが、結局駄目だった。

ブナ平の分岐を左に分ける。ブナの大木の中をノンビリと歩く。登山と言うよりはハイキング。湿原から水上町方面(長沢橋)と尼ヶ禿山方面への登山道が交差する玉原越えで小休止。一度舗装された道路に出て、トンネル(閉鎖中)の手前を左折。沢を渡ると禿山への登り。ようやく登山道らしくなり、送電鉄塔を過ぎると30分足らずで山頂に着く。

山頂からは玉原湖、鹿俣山(武尊山)方面、谷川岳方面など好展望、紅葉に染まる玉原の山々が迎えてくれた。山頂では味噌汁、コーヒーつきのフルコースとマル秘?話で2時間近く過ごしてしまった。

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「ガガイモ」と「アレチウリ」

2011-10-22 08:59:40 | 山野草

来月半ば、高校時代からの仲間で一泊ゴルフの計画があり“年中閑”の私が会場確保に動いている。驚いた!!日曜日にホテルに泊まって、翌日ゴルフの計画だが、もう殆ど一杯。特にゴルフは、平日なのに早いスタートの一組しか空いていなかった。震災、放射能、就職難、不景気と世相は最悪だが、年金世代は元気なようだ。友人の話では、ゴルフ場も“平日の方が混んでいる”のだとか。ダムや道路を作るより、お金持ちのお年寄りが将来に不安なく暮らせるような政策を採れば、消費は増えるし、雇用も拡大する。

「ガガイモ」はガガイモ科のツル性多年草。花期は8月だが、写真を撮ったのは9月の半ば、鮎川の堤防沿いに咲いていた。葉の脇から長い花柄を出し淡い赤紫が入った花をつける。この個体は白っぽいが、最っと赤が強い場合が多い。イモのつく植物は根茎が芋に似た形をしているケースが多いので、この花もそうであろうと思っていた。種の形をイモに例えたという説もあるようだ。

白い毛のついた種を風で飛ばすが、例の不詳の浮遊生物?“ケサランパサラン”の正体はガガイモの種と言う声もあるとか・・?若芽は茹でて食べられるといい、種子は強壮剤に使われることもあるそうだ。そろそろ種も実ってくる頃だ!?

「アレチウリ」はウリ科のツル性植物で1年草。9月末に鮎川堤防沿いの落合橋付近で撮った。ガガイモの仲間と思ったがかなり違っていた。北米原産の帰化植物だそうで、輸入マメなどに混じって入ってきたようだ。見た目には淡い黄色のおとなしそうな花をつけているが「侵略的外来種ワースト100」に登録されているということ。結構しぶとい草のようだ。

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元気を感じる「小布施町」

2011-10-21 08:39:17 | 旅行

長野市の北にある小布施町まで、藤岡から片道150キロ余り。先週の日曜日(16日)に往復約5時間余り、文字通りのピストン往復で買い物に行ってきた。観光と果樹及びその加工品などで知られるところ。人口1万2千人足らずの小さな町だが、何だか“元気”が感じられる町だった。

小布施への目的は“リンゴの購入”と“茶菓子”の購入のようで、私はついて行っただけ。誰かさんが買い物をしている間に、しっかりと?観察する時間があった。この町はなんだか元気だ!!お店が綺麗に整っており、住宅も小ぎれい。車道は狭いが、車が多く買い物のために入る駐車場を探している。伝統を感じさせる羊羹の店、栗おこわの店など人が溢れている感じ。農協系?の直売所は価格もリーゾナブル。花の市場もかねている感じ。アップルロード沿いの直売所から飲食店まで、何だか元気に見えた。過疎や老人問題が深刻な田舎が大半。調べて見ると、この町はなんだか元気そうだ。

長野市の北に車で30分弱走ったところ。山懐に広がっている。リンゴと栗を中心にブドウなど果樹栽培が盛んのようだ。特に“小布施の栗”は有名のようで、加工品の羊羹などは全国に知られる存在。休日にあれほどの集客力を見せる元気な町を調べて見ると、何と長野県有数の観光地「上高地」とちりピート率(何回行ったか)が高いのだ。

小布施町。人口は1万2千人足らず。中心街から半径2キロの園に大半が収まるコンパクトな町。国勢調査での世帯数はわずかだが毎回増え続け、人口は頭打ちながら減っていない。こんな町は、首都圏近郊の住宅地など限られている。元気があるからのことだろう。

第2は町が行った調査(委託調査=平成20年)では、観光の経済効果が105億円。交通関連など公共支出があり、直接消費支出は65億円と言うがそれでも素晴らしい。この規模の町が豊かになれる大きなポイントだろう。

観光客の平均リピート率は3・91回。上高地が3・74回だとしており、美ヶ原など名だたる観光地を上回ってトップ。「平均滞在時間が2時間ほど」と低いことを問題としているが、無理に温泉など作って引き伸ばさない方が懸命だろう。とにかく、ここまで調べ公表しているほど自信があるということだろう。
写真は混雑する竹風堂の店内(栗おこわ売り場)、2回のレストランは満員で入れない。

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