啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「ミツバシモツケ」

2017-05-29 12:01:16 | 山野草

正午の茶事に、お招きいただいた。連客は4名。玄関では、「いらっしゃいませ」と、笑顔でお出迎え。緊張していた心が和む。寄り付きで身仕度を整え、露地を通り、つくばいで心身を清め茶室へ。床の掛け物、お道具組の拝見。そして、心のこもった懐石のおもてなし。この日の為に亭主は、準備万端手落ちなく、心配りをなさったにちがいない。濃茶、薄茶を頂きながら、なごやかに時を過ごす。研究会しか顔をあわせない他の社中の方々と、そして、主人側の亭主と話をするうちに、お互いに、心の交流がふかまった気がした。それと、お酒の美味しかったこと😊。新潟のお酒、さすがです❗
広いお庭には、手入れの行き届いた季節の花が、咲き乱れていた。クリンソウ、ヒメヒオウギ、ニリンソウ…まるで、別世界に来たようだ。中でも、初めて目にしたミツバシモツケ。草丈60㎝ほどで、白く清楚な花。寒さに強く、暑さにも、そこそこ耐えられるという。花びらが細く、繊細な花。白と緑色の葉が、いかにも初夏に相応しく、ゆらゆらとそよいでいる花姿は、「よく、いらっしゃいました」と、歓迎されている心もちであった。




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「名品ずらり」

2017-05-26 09:34:52 | 庭の花木

「ヒルザキツキミソウ」 アカバナ科
東京国立博物館にて、特別展、茶の湯が開催中。昨日は妹と共に楽しんだ。私ごとき者が、“立派なお道具でした”というのも憚られるが…とにかく、立派なお道具でした。かつての部将や茶人が手にしていた、数々の名品がずらり。茶入など、国一つと交換できるほどの価値があったというから、相当なものです。ところで、見学中、私の隣で年配のご夫婦の会話から一つ。
「釜の両側の耳みたいなもの、ありゃあ何だい?」と御主人。“あれはね、あそこに、わ(形を手で必死に説明)を入れるのよ”と奥様。「何の為にだい」“釜を持ち上げる為よ”「どうして?」“釜を持ち上げなかったら、どうすんのよ。アンタ、何年茶室みてんのよ~”。…声を出して笑いそうなのを、必死にこらえて、知らん顔してましたよっ。因みに、その耳みたいなものは、鐶付と申しますです。はいっ!
種をまいた記憶はないけれど、鉢の中の毎年咲いているヒルザキツキミソウ。薄い花びらのピンクが可愛いらしい。丈夫で水さえくれていれば、手間入らず。多年草で、北アメリカ原産という。月見草は昼間は萎んでしまうけれど、個体は昼間にも開花している事からの命名。ともすれば、雑草のごとく抜いてしまうところだが、あまりの儚い色に、むしってしまいには気がとがめる。
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「ニセアカシア」

2017-05-23 14:48:35 | その他

「ニセアカシア」 マメ科
5月のコンサートは、MINO&RlSA クラシックファンタジー。MINOとは、作曲家、ピアニストでもある加羽沢美濃さんのこと。NHK.Eテレ「ららら🎵クラシック」の司会を、つい最近まで担当していたので、馴染みのある存在。 ピアノを弾きながらの曲の解説と楽しい語りは、短時間の中にも、少し敷居の高いクラシックを身近に感じさせてくれた。
流れるような旋律と華やかなヴァイオリンの調べ…。日中は暑く、5月と思えない日差しであっても、夕方になれば、わたる風も肌に心地よい。そんな夕暮れ、美しく奏でられる音色。ゆったり、至福の一時だ。もう1つ嬉しいことは、サインを頂けたこと😊
わぁー美味しそう!と言ったら、笑われるだろうか?ニセアカシアの花は、天ぷらにすると、サクッとして、とても美味しいのですよ。信じられない、という声が聞こえてきそうですが。枝にたくさんの小花をつけ、まるで藤の花のように。そして、あま~い香り。この香りに誘われて、ミツバチが。アカシアには、良質な蜜があるようです。


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「いろ、色」

2017-05-20 10:18:18 | 庭の花木

初めて知った、日本の伝統色、二人静という色を。暗く渋い紅紫色。「静」とは、源義経の愛妾で、美しく舞の名手だった静御前のこと。資料によれば、室町幕府八代将軍、足利義政がこの演目を舞った際、紫の衣装をまとったことから名付けられたという。二人静といえば、植物ばかりだと思っていたが、さまざまな色があるのですね。
ところで、個体は山野草のフタリシズカ。花穂が2本で、そこに米つぶのような白い花をつけることから命名されたとのこと。まるで、義経と静御前のように。当家では、2本どころか、6人静、5人静までも…。
花言葉…いつまでも一緒に
それにしても、二人静色などと名付ける、日本人の美意識には、驚かされる。
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「この差って何?」

2017-05-16 20:19:39 | 山野草

「アメリカフウロ」 フウロソウ科
スマホの画面が、突然、縞模様。まだ購入して2カ月弱。え~どうして❓こんなに早く壊れるはずないよ。早速、○ ○ ○ショップに駆け込む。画面を見て、あちこちタップするが、一向に要領を得ない。しかも、二人がかりで。さんざん時間をかけた挙げ句、修理に出さないとダメとの結論。1週間から10日かかるという。しかも、代替のスマホは、全部アプリを自分で入れるようにと紋切り型。カチン‼他のショップに持って行く。瞬時に…「直りましたよ」と。う~ん❗これにも、びっくり。丁寧に対処方法を分かりやすく教えてくれた。この差って何でしょうか。
アメリカフウロは、日本全土に分布しているので、馴染みの花。草丈、20㎝ほど。道端、あぜ道など、今が盛りとばかりに咲いている。薄いピンク色の小さな花が愛らしいが、一般的には、雑草と思ってしまうかも知れない。葉も深い切れ込みが特徴。花言葉「誰か私に気づいて」
今年も、母の日プレゼント。ピンクの可愛いカーネーション。花もうれしいが、私だけのために、大切な時間を使ってくれたのですね。その気持ちが、もっとうれしいです。
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「オドリコソウ」

2017-05-13 10:24:41 | 庭の花木

「オドリコソウ」 シソ科
人の目に入らないように、物を片付けるのが、スッキリした生活を送れるコツと心得ている。それには、なるべく物を持たないこと。身の回りには、生活に必要でないけれど、心を豊かにしてくれる物もあるので、それは保管する事にして。ところで、一番困るのが本。重い、場所をとる、何度も読む事が少ない…だけど捨て難い。しかし、決心した。元気な内に片付けようと。そこで、思いついたのが友人。図書館司書、図書館司書教諭がいたではないか!読みたい本を連絡すれば、探してくれるし、予約もしてくれる。少し時間がかかるけれど。昨日も2カ月待った本を、わざわざ自宅まで持って来てくれた。有難いです。
四角い茎を取り巻くようにつく花の一つひとつが、人が笠をかぶって踊っている姿に似ているのでつけられたのが、名の由来と記されていた。祭りに、和服姿の女性が、笠をかぶって踊っている姿を想像しながら見ているのだが…似ていますか?
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「チゴユリ」

2017-05-10 14:57:00 | 庭の花木

「チゴユリ」 ユリ科
「お母さんからで~す」と渡されたのは、タケノコ。と、一緒に添えられていたのは手紙。しかも、英文で‼見たことない単語がズラリ…。なんだ、なんだ、この意味。まずは、辞書を引っ張りだし、意味調べ…いや、いや、いや~。四苦八苦しながらも、まあ、こんな意味かなぁ、と大雑把に内容をつかんだところで、今度はもっと大変。返事を英語でしたためないとォ~❗
稚児百合。いろいろな花の中でも、やっぱり好き、この花が。当ブログの冒頭にも、掲載している。草丈、20㎝ほど、花茎も小さく1、5㎝位で、うつむいて咲く可憐な姿。野にあれば、目立つというほどでもないが、咲いていれば、足を止め、思わず佇み、見入ってしまう上品な花。派手でなく、小さいながら、茎の先をわずかにしならせ、風が吹いても倒れない。数本しかなかった当家の庭でも、最近はだいぶ賑やかになった。
花言葉「私の小さな手をいつも握って」
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「ケマンソウ」

2017-05-07 11:09:48 | 庭の花木

「ケマンソウ」 ケマンソウ科
咲いている花を見ても、きれいだとは思っても、ただ眼がそれを見ているだけで、なかなか記憶に残らず、まして、名前まで覚えようという認識がなかった時期もあったが、気をつけて見れば、いろいろな面白い姿があることに、つくづく驚かされる。個体のケマンソウもその一つ。別にタイツリソウの名も。こちらの方が覚えやすいかも。茎にそい、魚のタイのような形をして、花が一列にズラ~と並びさく。まるで、釣り竿にたくさんのタイが釣れたようなユニークな形をしている。朝鮮半島、中国が原産の多年草。当家では、鉢から土に移し数年経つが、かなり小さくなっているが、消えてしまうことなく、春になれば若葉を出し、花をつける。
又、ケマンソウとは、花を寺院のお堂を飾る装飾品「華鬘」に見たてつけられたという。
花はその季節になれば、野であれ、山であれ、道端であっても又、人に愛でてもらおうが、もらうまいが、ただただ、そこに咲いている。人間はどうなんだろ…?
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「チヨウジソウ」

2017-05-03 17:11:52 | 庭の花木

「チョウジソウ」 キョウチクトウ科
夏野菜の苗をいただける約束になっていた知人から、苗が虫に食べられ、全滅との連絡。おっとっと~❗早速、近くのJAに、ナス、トマト、キュウリ…など買いに出かけた。休日でもあり、段ボール片手に、多くの人でにぎわう。数日前から、土作り、更に畝を作りマルチを張る。そこに、本日は苗を植え、支柱をたて、苗の周りに風よけを作る。また、マルチに平行して、防草シートを敷いた。ままごとのように、数本しか植えないけれど、もうクタクタ‼買って食べるのが、手っ取り早いが、収穫の楽しみを想像し、野菜の育て方事典をチラチラみながら、今年も植えつけ終了。もう、ぐったり!
その人は、筆記具を持ちながら「先生、今日の花の名前を教えてください」と。施設で働いているその人は、花をよく知っている。施設の庭にも色とりどりの花が咲いているが、私はできるだけ珍しい花を持って行くことにしている。5月は、チョウジソウ(丁字草)。やや湿った草地に生える多年草。茎の先に青紫色の花を散らしたようにつける。日本全土に分布。花が、香料をとるチョウジに似ていることからの命名と記してあった。清々しく可憐な花。
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