啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「セグロセキレイ」

2012-01-31 08:52:39 | 野鳥

背中が黒く、胸から腹にかけて白い毛。川原や用水路、畑などにいる可愛らしい小鳥はセグロセキレイと思っていた。ところが、・・・である。殆ど似ているハクセキレイと言う種があることを知った。田や畑の道を歩いていると良く見かける“小さい白と黒の鳥”はハクセキレイが多く、セグロタイプは河川や山地の沼などに多く生息しているようだ。散歩の途中で見かけるのはハクセキレイが多いというこのようだ。

「セグロセキレイ」はセキレイ科で体長が17センチほど。ツバメぐらいの大きさで、水辺をチョコチョコと飛び回っている。日本固有種だそうだ。鏑川と鮎川が合流する辺りの水辺で見かけ、少し大きく見えたのと、黒い部分が目立ったので写真を撮ってみた。「ツィツィー、チィチィー、ジョイジョイ」とさえずるという。

セグロセキレイという名は知っており、一発で野鳥のガイド本のページを引き当てた。ここで新しい知識(直ぐ忘れるが・・)を得た。耕運機で畑を耕す時に、後ろに付いてきて虫を探しているのはハクセキレイ。川原などにいるのがセグロセキレイということだ。混在していることもあるというから紛らわしいが。

見分け方もあるようだ。体の上面と胸の部分が黒く、眉の辺りに白い線があるのがセグロタイプ。頭が白いのがハクタイプということ。飛び方など習性は殆ど似ていると言うことで、動いているのを見る限り良く見ないと判別しにくい。


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「ホオジロ」

2012-01-30 10:12:27 | 野鳥

射程距離に入れてからシャッターを押したつもりだったが、どうも上手く行かない。連写の機能もあるのだが、使い分けができていない。この鳥、何とかご覧いただけるのではないかと思うが、ホオジロだと思っている。ブログに野鳥を掲載する前まで“頬が白い鳥は何でもホオジロ”だと思っていた。シジュウガラの写真を撮って調べるまで“これはホオジロ”と思っていた。ホオジロはどちらかと言えばスズメに似た姿をしている。

「ホオジロ」は体長がスズメより一回り大きい17センチほど。ホオジロ科で本に拠れば“チョピー、チュルル”と鳴くそうだ。日本全国に生息しており、林の縁や低木の混じる草原などに多い。藤岡市の南西部、ヘラ鮒つりの名所になっている三名湖の堤防下で出会った。数羽の群れでいたようで、最後に残った中の一羽。距離も接近しており、3枚もシャッターを切ったのだが何とも苦しい絵。どうも上手く行かない。

ホオジロという名から、頬が白い野鳥を連想するが、実物はどちらかと言うと茶色系が目立ち、スズメに似ている。頭の部分に黒っぽい毛があり、頬から咽喉の辺りにかけ白い線が入っている。なかなか覚えにくく、今でもこの鳥とヤマガラを間違ってしまう。


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「ミズバショウ」の芽

2012-01-29 09:12:03 | 山野草

昨年、今日の写真と同じ株のミズバショウを掲載したような気がする。2月に入ってからだったと思うが、戻って考えないのが私流と開き直っている。凍てつくような寒さの中、ミズバショウの芽が育っていた。芽はあちこちで顔を出しているが、白く見える“仏炎苞”まで成長しているのはこの株だけだ。思い出した・・“仏苞炎”と間違って書いて後で訂正した記憶がある。昨日のマンサク、今日のミズバショウ・・・自然のものを見つけたらもう一度!!!

「ミズバショウ」はサトイモ科の多年草。「夏の思い出」(江間章子作詞、田中喜直作曲)♪水芭蕉の花が 咲いている♪で知られるが、山を歩くまでは“尾瀬に行かないと見られない花”だと思い込んでいた。自生しているものに他でも何箇所かで出会ったし、植栽されているものはどこでもあるといえるほど。30年ほど前に子供を連れて、初めて尾瀬を歩いた時の小さな白い花と尾瀬の青空は今でも頭の中に残っている。

花期は3-5月。尾瀬など高い場所では雪融けと同時に咲き、その頃の花が一番可愛く見える。夏になると、漬物で知られる野沢菜状?となってしまい1メートル近くの立派な葉に成長。面影は失われてしまう。写真の白い部分は花ではない。「苞」と呼ばれる部分で“蕾を包んでいた葉”のこと。萼ではない。花はこの白い部分に包まれるように伸びる「肉花穂序」に密集して咲く。肉花穂序も難しい専門用語だが、先が丸く尖った円柱状のもので、淡いグリーン。花は小さく密集している。
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「マンサク」が今にも咲き出しそう!

2012-01-28 09:28:15 | 山野草

“春はもう直ぐ”などと悠長なことはは言っていられないほど寒い日が続いている。ただ、フクジュソウやヤマシャクヤクなどの丸々とした可愛い芽が凍った土から顔を出し始めた。“もう少し暖かくなってからの方がいいんでないの?”と声を掛けたくなる。2年連続で同じ場所での写真で恐縮だが、前橋市中心街の北東、赤城山麓の嶺公園でマンサクがもう少しで咲き出すところだった。自生していたものではないと思うが、遊歩道脇に数本が妙に自然に溶け込んでいる。

「マンサク」はマンサク科マンサク属の落葉小高木。全国の山地、ブナ帯の下部や低山の尾根近くなどに自生しているというが、群馬と栃木の県境の仙人ヶ岳のほか、根本山か鳴神山の尾根沿いでしか見たことが無い。春早くに咲き出すので、出会う機会が少なかったのかもしれない。オオバ、マルバ、ウラジロなどを冠する変種・異種が多い。自生しているものより、庭木として植えられたものを見る機会のほうが圧倒的に多い。

写真は未だ十分に開花していない。花期は低山の尾根沿いで3-4月。黄色の花弁は1・5センチほどで細長いひも状。茶色っぽい萼片から弾けるように咲く。咲き揃うと尾根沿いの枯れた雑木のなかで淡い黄色の花が浮き上がったように見える。青空を背景にすると最っと鮮烈になる。実は1センチほどの?果をつける。?果とは・・果皮のなかに仕切られたかたちでいくつかの実ができ、果皮は先端を開いて実を排出するタイプの果実・・大丈夫???

変わった名だが「早春に、他の花に先駆けて咲く→(東北弁で)まんずさく→まんさく」というもの。「花が立派で早く咲きだし花びらも多く、豊年満作を連想する」などから来ているという。
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「地蔵岳」(赤城山)

2012-01-27 08:55:15 | 低山歩き

積雪のある山を歩いた経験が無い。冬の間は里山を歩き、体力を温存する?のが私流。ところが、時間に余裕が出てくると体が疼いてくる。片道40分ほどの赤城「地蔵岳」(1674メートル)なら、雪が積もっていても何とかなるのではないか?タイヤはスタッドレス、フルタイムと言えども4駆。軽アイゼンとザックから放り出していたスパッツも戻した。

地蔵岳は標高こそ1674メートルだが、登山口とした新坂峠が1300メートル程なので標高差で3百㍍ほど。距離が約2キロ、雪の無い時期なら40分ほどで登れる。途中、鍋割山の登山口には7-8台の車があった。皆さん元気だ。この辺から道路が凍結し、積雪もある。今年、雪道を初めて走るスタッドレスタイヤは喜んでいる?

新坂峠の駐車場のうち1箇所は積雪が多く、駐車しておくと脱出できなくなりそうで、除雪してあるところに戻る。積雪が多くスパッツはつけたが、アイゼンは様子を見る。吹き抜ける風が冷たく、安物の手袋では凍える。仕方なく、油のついた軍手をザックに入れた。それにしても寒い。

登山道に入ると30-40センチの積雪。数日前の踏み跡はあったが、雪が軟らかく靴が沈み込んで歩きにくい。息が切れる。鹿が歩き回った跡があちこちに見られ、鳴き声も聞こえた。途中、見晴山駐車場からの道との合流で、先行者の足跡。これを辿ると、沈み込まなくなり歩きやすい。ステッキを吹き溜まりに突くと3分の2が埋まる。急登の場所になって、先行者のアイゼンの踏み跡がくっきり残っているのが判る。面倒で、それでもつけなかった。

小雪が舞い、展望ゼロの山頂までには55分かかった。登りが苦しく、最っと時間がかかったと思ったが・・。天気が良ければ、雪のある赤城山は“楽しそうだ”。少し勉強してみよう。
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名前が判らない“野鳥”

2012-01-26 16:05:27 | 野鳥

“ようやく見える”程度のお粗末な写真だが、ここ数日で何枚かの野鳥の写真が撮れた。掲載したいのだが、名前が特定できない上に、写真の品質がミジメなため掲載できないでいた。今までに撮ったことの無い貴重な絵なのだが・・。今日は、朝から山歩き。山頂は吹雪状態で早々と退散。予定以上に早く自宅に戻ったのでパソコンに向かっている。

最初の写真は、かなり距離が離れていたが、ヒヨドリより一回り小さな中型の鳥だった。鮎川の河川敷(藪)を歩いていると、離れた小さな木に止まった。頬のところに入った白い線、頭や少し赤みが入った胸の毛の様子など特徴があり“調べやすい”と思っていたのだが、手持ちの図鑑では見当たらない。



2枚目の写真は“鷹の仲間”だと思うのだが、ややピンボケで判断が難しい。“ノスリ”ではないかと思うのだが・・・。この写真も鮎川の堤防沿いの散歩道のはずれ。大型の鳥が止まっているのを散歩に同行したカミさんが見つけた。距離はかなり近かったのだが、夕方だったせいだろうか、上手く撮れていなかった。もう少し近付いてと思った瞬間に飛び立ったが、その姿も間違いなく鷹の仲間。

どなたか、教えてください。この写真では難しいですか?野鳥を狙って2年目なのだが、昨年の方が上手に撮れているような気がしてしょうがない。去年ほど時間を掛けて歩いていないのが大きな理由だろう。
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「フクジュソウ」

2012-01-25 08:38:27 | 山野草

もう、フクジュソウが咲いていた。高崎市観音山の染料植物園。去年も同じ場所で写真を撮り掲載したのが少々情けないところ。トキの島では山の中の田んぼと林の境や肥えた茅原の辺り。日当たりの良い斜面などで自生しているものをたまに見かける。当家(藤岡)の庭にもあり、栽培されているものは珍しくない。ただ、群馬の山では自生しているのを見たことが無い。大切に保護されているもの(福寿草の里など群生地)はあるが・・。

「フクジュソウ」はキンポウゲ科の多年草。初春に包に包まれた短い茎に、花径3センチほどの鮮やかな黄色い花を咲かせる。腐葉土を押し分けて伸ばす芽、凍える時期に咲き出す花はおっとり、ふくよかな感じ。徐々に茎を伸ばし、ニンジンに似た葉が目立ってくる。夏前にはイガグリ頭状のキンポウゲ科独特の種を残し枯れてしまう、スプリングエフェメラルの一種。草丈はもっとも高くなる時期で30センチ弱。

別名で「元日草」「朔日(ついたち)草」と呼ばれる。旧暦の正月頃に咲き始めることからそう呼ばれるようだ。正月向けの鉢植えで、ナンテンと寄植えで使われると言う。“災いを転じとなす”ということのようだ。

根はゴボウに似ており深く伸びる。これに強心、利尿などに効く成分が含まれており民間薬に使われるという。逆に、同じ成分が持つ反作用効果も強く、これは毒性を持つと言う意味。食べるのは止めましょう。ふくよかな芽がフキノトウに似ていると言うことで、間違えて食べてしまう人がいるのだそうだ。以下、芽の写真。

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「ノゲシ」

2012-01-24 09:15:15 | 山野草

数センチの降雪で首都圏の交通網は混乱しているようだが、当地群馬はカヤの外。今朝は穏やかな朝を迎えた。東京の美術館行きの予定を変更した誰かさんの心が平穏な一日でありますように。

「ノゲシ」はキク科ノゲシ属の1年草。道の脇や草叢などあちこちに咲いている。花期は春から夏。秋に芽吹きロゼットで冬を越す。春から夏に掛けて茎を伸ばし花をつける。この写真は、昨年末の12月中旬に、散歩道で撮ったもの。灌漑用水路の分岐点となる草地で、コンクリートに囲まれ、風が当たらないところに咲いていた。若葉は食用になるという。

オニノゲシ、アキノノゲシと掲載してきたので“ノゲシ”が撮りたいと思っていた。良く似ているオニノゲシとのチェックポイントは「茎と接する葉の巻き方」「トゲの有無」などと調べており、触ってみると軟らかく棘は無い。葉の色が紫がかっているが、これは季節外れを生きているから仕方が無い!とノゲシに決めた。

図鑑で改めて調べると、自信が揺らいだ。別名で“ハルノノゲシ”と呼ばれるように、花期が春から夏となっている。狂い咲きが多いといっても・・・。葉の付きかたも明確には区分できない・・・。結局、今日まで掲載をためらっていました。ノゲシに「問題あり」と思われる方は是非ともご指摘下さい。

昨年夏に箱根の植物園で撮った写真を3日連続で載せましたが、PV件数が急激に落ちました。その後、書き込みの無かった19日にはスタートして間もない頃と同じ程度の70数件に低迷。未だフィールドで見たことの無い“珍しい花”と大事に保存していたのですが・・・。ネタ不足の中で、反響の多い山野草に頼り、復古版の写真(未掲載です)を掲載する自分を恥じながら??足で稼いだ自然との出会いを目指すことを誓います???
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「ニホンスイセン」と吾妻山公園の「菜の花」

2012-01-23 08:46:59 | 山野草

旅の最終日は二宮町(神奈川県の湘南)にある吾妻山公園の散策の予定だった。強い風と冷たい雨。外に出るのをためらうほど。ノンビリと花の香りを楽しみながらの散歩は諦めざるを得なかったが、それでも歩きを止めないのが団塊の心。傘で風に逆らいながら歩いた。ニホンスイセンと菜の花が目いっぱい咲いていた。

「ニホンスイセン」はヒガンバナ科スイセン属の球根植物。ヒガンバナ科と知ってドキッとするが、細い線形で緑の濃い葉をみると頷ける。吾妻山公園の中腹の花壇にいっぱい植え込まれていた。伊豆下田の爪木崎、福井県の越前海岸の群生地が有名なところだが、この公園も菜の花や桜など季節の花が多く“神奈川県花の100選?”に入っている。日本の名がついているが原産は地中海沿岸で、中国を経由して室町時代以前に入ってきたそうだ。

花の盛期は12月から2月とされるが、関東地方なら今時珍しくない花で、あちこちで見られる。白い花に黄色の花芯が落ち着いた静かさ、甘い香りと共に優しさを感じさせてくれる。

説明が逆になってしまったが「吾妻山公園」はJR線二宮駅北口から町役場などある公園入り口まで徒歩5分のところ。ここから階段や整備された遊歩道を花を楽しみながら約20分で最高部の展望台(136メートル)に着く。箱根、富士山、丹沢の山々。南側には大島や初島など大展望が得られると言うが、当日は全て雨の中だった。頂上部を飾っていたのが「菜の花」。冷たい雨のなかで煌いていた。
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「レンギョウ」

2012-01-22 08:34:35 | 山野草

十国峠から見えるという昔の国名(地名)・・10国。確認してみた方はいたのでしょうか?私達は2人でそれなりに真剣に考えてみたのですが「安房」と地元の「伊豆」など最後まで出てきませんでした。正解は1、伊豆2、武蔵3、下総4、上総5、安房6、信濃7、甲斐8、相模9、遠江10、駿河ーーです。峠を歩いた翌日は、満開の菜の花と富士山を眺めながら、吾妻山公園のウォーキングを楽しむ予定だったがあいにくの雨と強い風。冷たい雨の中で、もうレンギョウが花を開いていた。

「レンギョウ」はモクセイ科レンギョウ属の落葉低木。相模湾に面した二宮町。海を見下ろす小高い丘にある吾妻山公園。冷たい雨と強い風邪が吹く中で黄色の花が目に付いた。花の盛期は3-4月で枝いっぱいに黄色い花を付け、枝が重なり華やかな春を演出する。温暖な気候の湘南だけに、もう花を開いたのだろうが咲いているのは未だ数輪。ミゾレに近い冷たい雨に打たれていたが、それでも明るい光を放っていた。

レンギョウは半ツル性の植物で中国から伝わった。改良種も多数あり総称をレンギョウと呼ぶこともあるという。木の高さは1-3メートルで枝葉良く伸びる。枝は下に垂れ、地面に着くとそこが新しい株になる。葉が芽吹く前の早春に枝いっぱいに4弁の黄色い花をつける。花径は2-3センチほど。


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