啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「ギンラン」

2015-04-30 14:37:15 | 山野草
「ギンラン」 (銀蘭) ラン科
 夫の弟さんからは山菜が、実弟からは、自分でとったというワカメの塩漬けが、そして本日は、長岡のIさんから、大好物の笹だんごを大量に送っていただき、幸せでいっぱ~い。ありがとうございました。皆様に感謝!感謝!そして健康にも感謝。
 カメラを持っていない時ほど、思いがけず素敵な花に出会ったり、野鳥が顔を見せたりすることがある。そんな時、カメラを持たないことを後悔する。とりあえず、携帯で撮り、パソコンに送るのだが、花の表情が違う。
 いつもの散歩道。ギンラン 1本、はっけ~ん!心臓がドキッ! え~っ カメラがない。すぐ、自宅にとんで帰り、再び庚申山。雑木林の径の脇にひときわ輝くギンラン。滅多にないだけに、見つけた時の喜びは大きい。何とも表現のしようもない気品があり、孤高の美しさがたまらない。どうか、どうか盗掘されませんように、と願わずにはいられない。「こんな目立つ所に咲かないでね」とつい声をかけてしまった。キンラン(金蘭)は、金色に輝く花の意味でキンラン、ギンランは、花が白色でギンラン(銀蘭)。共に、国の絶滅危惧種に登録されている。この花は「菌根菌」と呼ばれる菌と共生する性質があり、この菌が土に含まれていないと生育しない。あまりの美しさに、花を採取して、家庭で移植したとしても、まず根づくことは不可能だ。昨年のこと、「我が家では、毎年咲くから1鉢あげるね」と妹からいただいたキンラン。当家では、半日蔭の特等席に、鉢ごと土に埋め、それは、それは大切にしてきたが、現在、鉢の中では何の反応もない。やはり、菌が関係しているのだろうか?考えてみれば、彼女の家の前は雑木林。我が家で咲かないのは、気候、土壌・・何か関係がありそうだ。それにしても、美しい。
 
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「オオデマリ」

2015-04-27 15:44:00 | 庭の花木
「オオデマリ」 スイカズラ科
 ‘キングサリ‘が見たくて、埼玉県神川町の渡瀬 天神山山荘 原邸を尋ねた。ここは、明治時代の実業家、原善三郎の故郷だ。横浜を拠点とし、原財閥をなし、横浜の原家の屋敷跡は、あの三渓園だ。神川町の原邸は、4月の1か月間だけ一般公開されており、この期間は桜、ツツジ、ミツマタ、水芭蕉、リキュウバイなど多種類の樹木や草花に包まれている。邸内をあちこち歩き回ったが、それらしい樹木が見つからない。たまたま、出会った方にお尋ねすると、「ここには、キングサリはないですよ。キブシでは」とのこと。キブシは知っている樹木なので、間違うことはないと思うのだが・・・。きっと、他の場所で見たのかもとガッカリしていると、「教えてほしい花がある」と、逆に尋ねられた。似ているような花や葉はたくさんあり、特定することは難しいのだが、「オオカメノキかも」と回答。誤っていないといいのだが・・ちょっと気がかり。
 数年前の春のこと。あるお宅で、見事に咲いている白い花を発見。オオデマリだ。その花に魅せられ、花木センターに行ったのだが、残念ながら、見当たらず、仕方なく、似ている花、テマリカンボクを求めた。しかし、あきらめきれず、翌年求めたオオデマリ。数年間、花が咲かなかったのに、ようやく今年咲いた。待って、待っていたのに、夫はとうとうその花を見ることはなかった。咲き方が、アジサイに似ていて、小さな花が密集し、毬のようだ。咲きはじめは、黄緑色だが、だんだん白く変身!葉の縁は、ギザギザがあり、葉脈も鮮明。まるで、スカートのひだのようだ。清楚な花も美しいが葉も美しい。
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「アケビの花」

2015-04-24 12:49:02 | その他
「アケビ」 アケビ科
 庚申山、南斜面、いつもの小径。ふと目にとまった小さな紅い花。何の花か とその先を見れば、アケビの花。秋の実は承知しているけれど、花を見たのは初めてだ。興味深く写真を撮っていると「アケビの花ですね」と女性の声。芽の出たての、若い茎は食べられるそうだ。味を尋ねると、少し、ほろ苦い味だという。花の色は、個体の他に白がある。花弁はなく、3枚の花弁のように見えるのはガク。秋には、果実が実り、熟すと裂け、中から白い果肉と、たくさんの黒い種。果肉は、ゼリー状になっており、多少の甘味もある。個人的には、美味しい というほどではないが、「子供の頃、山に遊んでは、おやつ代わりにたべたよ」 と夫が話していたことを思い出す。果実も珍しいが、花も可愛く魅力的だ。ツルは、カゴなどに細工する。まさに、山の恵みだ。
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「賢人会サミット開催」

2015-04-21 19:09:56 | 山野草
「エンレイソウ」 (延齢草) ユリ科
 20日(月)、21日(火)、1泊2日の賢人会。会場は磯部温泉。雨の予報に、心配していたハイキングも、それなりに実施。ホテルでは、恒例の竹細工教室が開催。(今回は、波縁六つ目籠の製作)。個人的には、多少のイメージトレーニングをして、のぞんだつもりなのだが、いつものように四苦八苦。「先生、これでいいんですかぁ~。 先生、みてくださ~い。わかんな~い。」とか、まるで子供同然。ほろ酔い気分もさめ、本気モードにスイッチを入れたのだが・・・先生もお疲れ気味。しかし、終わってみれば、立派なかごが完成。また、思い出が1つ増えた。夜は、楽しい、楽しい宴会。政治談議に花が咲き、サミットらしい雰囲気。それぞれが、強烈な個性で、話題を盛り上げる。それにしても、生ビール美味しかったなぁ~。最高でした。結構頂いてしまいました。なのに、夜も更け、今度は私の出番の茶会。可愛らしい茶箱でのお点前。アルコールを頂いた後の抹茶は、格別なおいしさのようだった。夜の茶会も味わいがある。いつも楽しい賢人会。メンバーの皆さんに感謝している。夫が私に残してくれた宝物と思っている。
 ハイキングの途中で見つけた花、エンレイソウ。草丈20~40cm位。多年草。土壌が豊かな肥沃な広葉樹林で自生。3枚の大きな葉を輪生し、独特な姿をしているので、かなりインパクトがある。大きな葉から短い茎が伸び、白く、花びらに見えるのは、ガク。実際の花は、3枚の小花。ちょこんとのっている感じ。山で見かけたら、忘れない花だ。やはり、山のものは山でみるのが美しい。
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「タンチョウソウ」

2015-04-18 15:52:47 | 庭の花木
「タンチョウソウ」 (丹頂草)
 県内の桜も、猛ダッシュで駆け抜け、今は、ピンクや白の芝桜が見頃を迎えている。本日は穏やかでレジャーには最適な日和。この1週間は、突然の春雷。一日中めまぐるしく天気が急変。個人的にも行事が重なり、めまぐるしい日々が続いた。県内、お茶の師範の研究会の集まり、ボランティア活動での茶会が数回。高崎、埼玉県へも出かけたので、突然の雨や風に難儀した。
 庭の片隅で咲いているタンチョウソウ。隅に咲いているにしては、なかなか存在感がある。別名、イワヤツデ。大きな葉には、切れ込みがあり、ヤツデに似ている葉からの命名。花は、葉が出る直前に咲きだし、葉と共に成長する。最初は、毬のような形をした、ややピンクの蕾が、みるみる成長し、草丈20~30cm位になる。白い花びらの頭頂部には、紅いおしべの花粉。それらが密集して咲く。その姿を「丹頂鶴」に見立てた。寒さに強く、丈夫な植物。茶花として好きな花だ。
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「サヤエンドウ」

2015-04-16 11:56:27 | その他
 「サヤエンドウ」 マメ科
 今年は、花が一斉に咲いている気がする。いつかアップしようと撮っておいたハクレン、イセヒカゲツツジ、イヨミズキ、ミツバツツジ、ユキヤナギ・・・すでに散ってしまい、今では黄緑色の若い葉がまぶしい。家の前の畑では、サヤエンドウの赤い花がたくさん咲いている。形は、スイトピーに似ていて、小さく愛らしい。花も楽しめるが、実も楽しめ、栄養も豊富。ビタミンC、カロチン、ビタミンB1や食物繊維などが多く含まれ、炒めもの、和え物、煮物、卵とじなど料理には便利な食材。育て方も、そう難しくない。・・・と思う。この私でも何とかなるのだから。ただ、種をまく時期はきちんと守るべし。早すぎると寒さにあいやすくなる。友人に教えられたのだが、市販されている種の袋に、適切なまき時が書かれているが、早くても、遅くてもだめで、その中間にまくのが失敗しないのだという。収穫のタイミングは、開花後15日程が良いという。緑が濃く、実が感じられない程薄いのが上質とのこと。エンドウの若いさやは柔らかく美味しい。収穫が楽しみ~。
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「カタクリ」

2015-04-13 10:06:11 | 山野草
 「カタクリ」 ユリ科
 「黄色のカタクリが咲いたから見に来ませんか」と義妹からのお誘い。早速、庭を見ると、珍しい黄色のカタクリ。今年は、1本しか咲かなかったのだという。私も、自宅の庭に植えたことがあったが、生育環境が合わなかったのか、残念ながら育たなかった。一般的に、赤紫色はよく見かけるが、白や黄色は珍しい。花期は3~5月頃まで。スプリング・エフェメラルとよばれ、木の葉が茂る前の陽の光を利用する、春先のはかない命。書物によれば、種子から開花まで7~8年かかるという。種子には、アリの好物があり、アリが種子を運び子孫を残す。そして、この球根から片栗粉を採るのだけれど、現在はジャガイモのデンプンに替わってしまっている。草丈20cm位で、下向きに咲き、花弁が反りかえる形から、カタカゴ(かたむいた籠状の花)といったようだ。カタカゴーカタコーカタコユリーカタクリと変化したようだ。林の斜面に群れて咲いているカタクリは見ごたえがある。
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「クサノオウ」

2015-04-11 14:44:24 | 山野草
「クサノオウ」 ケシ科
 菜種梅雨だろうか。最近、雨や曇りの日が続く。当家から高崎に行く途中、鮎川サイクリングロードがある。ここには、数キロに及ぶ桜並木があり、その見事さは地元のニュースで紹介されていた。美しさに誘われ、訪れてみると、たくさんの花びらが道路一面を、まるでピンクの絨毯を敷いたように覆っている。まだまだ、しっかりと枝に咲き誇る花びらと土手には黄色の菜の花、ショカツサイの紫色、若草の萌える黄緑色、そして道路を覆うピンクの花びら。まるで、「春」というタイトルの一枚の絵を見ているようだった。
 その、土手で見つけた黄色い花、クサノオウ。全国に分布し草丈40cm位、花径2cmの4弁花。ヤマブキソウに似ている。全体に毛が多く、茎や葉を切ると黄色の液が出る。この液、有毒だが、薬にもなり鎮痛、解熱の薬効もあるという。名の由来の面白い。Wikipediaによると 
 1 植物全体を傷つけると、黄色の液を出すので草の黄。
 2 薬草の王様という意味で草の王。…などと諸説あるようだ。
 4月〜7月まで咲いている。土手や草原で黄色の花が目立つ。花言葉「思い出」。
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「ヒメリュウキンカ」

2015-04-08 19:40:12 | 庭の花木
 「ヒメリュウキンカ」 (姫立金花) キンポウゲ科
 花散らしの冷たい雨。おまけに、みぞれまで降り、吐く息も白く、日中は真冬並み。前橋では、5年ぶりの降雪。時ならぬ雪に草花も震えがち。つい先日まで、20度を超えていたのに・・寒暖の差が激しい。それにしても、満開の桜に雪、息をのむ美しさです。
 こちらの花も、冷たい雨に身を縮めていた。ヒメリュウキンカ。花はとても小さく、あまり目立たないので、見過ごしてしまいがち。しかし、丈夫で手間がかからず、毎年咲いてくれる。草丈5cm位、黄色の花を次々と咲かせ、、比較的長く目を楽しませてくれる。葉は可愛いハート型。乾燥にはやや弱く、木漏れ日が当たる程度の場所を好むようだ。当家では、一年中、日が当たらない場所に植えてあるのだが、それでも春になれば咲いてくれる。多年草。原産地はヨーロッパ、日本へは園芸用として渡来したらしい。
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「カエデの花」

2015-04-06 17:57:48 | 庭の花木
「カエデ」 カエデ科
 東京駅近くの某ホテル。昨日は、結婚式に招待され、一日中和やかで、心温まる幸せな時間を過ごした。同席のテーブルには、祝福の笑顔に満ちた友人たちの顔、顔・・・。皆、立派な大人になったと感慨もひとしおだ。人生の最高の良き日にお招きいただき○○冥利に尽きると感謝した。
 TVの天気予報のバックに、カエデの花が映し出された。秋には、紅葉した全体の姿を見るのが良いが、春には近づいてみるのが良いとのこと。早速、玄関わきに植えてあるカエデを見ると・・・ありました、ありました、何とも可愛いカエデの花!。たぶん、TVをみなければ気がつかなかったかもしれない。花が、当ブログに登場するのは初めてと記憶する。花は、風媒花。風媒花とは、字の如く、風を花粉の輸送手段にするものであり、鳥や昆虫を呼び寄せる必要のない花なので、極めて小さい。花を広げてみても、5mmにも満たない程度。とにかく目立たないので、花とは気づかない。香りもないし、非常に地味な花。花言葉「大切な思い出」「美しい変化」など。しかし、花とは対照的に、薄緑色の新緑の若葉が何とも美しい!
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