啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「涼を求めて」

2023-07-29 11:29:00 | その他
「ウバユリ」 ユリ科
 連日、気温40℃に迫る猛暑。以前は、夕方になれば雷があり、ザア~とひと雨降れば、一気に気温が下がり、雨のしずくに涼を感じていたものだ。自然の雨は、水道水と違い、浸透力も高く、草花も喜んでいるように感じる。が・・雨が降らない。雷もない。最近、いつ降ったのか記憶もない。朝から、強い日差しは照りつけ、散歩に出かける勇気さえない。
 そんなある日、友人に誘われ榛名湖へ。標高1000m。当日は県内伊勢崎は39.4℃を記録したが、湖畔は23℃。半袖では、ちょっと寒い。木陰にテントを張り、ちょっとしたキャンプ。サマーベットに寝ころび、涼を楽しむ家族、読書をしている人、釣り人など、さまざま。私も、釣りを試みたが、1匹もつれない。小さな魚はたくさん泳いでいるのに、どうやらそっぽを向かれてしまったようだ。カナカナカナ・・ヒグラシが涼しそうに鳴く。散歩したり、昼寝をしたり、釣りをしたり、ギターを弾いたり、アルコールもちょっと・・。日がな一日の~びり過ごす。本当に、リッチな時間。 夕暮れ時、もう一度釣りをしたが、あたりもなく・・残念!
 前回、停車した山側で、偶然にもレンゲショウマが1本。まだ、かたい蕾だったので、今回は咲いているのではないかと期待していたが、それは、跡形もなく・・盗掘?
一度、その花の姿と名前をきけば、忘れがたい花「ウバユリ」。花を水平に咲かせ、独特。花の咲く頃は、葉が(歯が)枯れてくることが多いため「姥」の名がついたという。花は全開しなく、先の方しか開かない。花の長さは10cm位。

 むせかえる様な強い香りを放つヤマユリ。榛名へ行く道すがら「いつ咲くの?」と気にかけていたヤマユリ。ついに、大輪の花を咲かせ、真夏を告げている。その美しさは、際立っている。
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「夏の風物詩」

2023-07-23 16:50:18 | その他
 梅雨が明けたとたん、元気よく鳴き出したのはセミ。羽が樹木の皮と同じ様な模様で、木にへばりついて、チーチーと鳴くニイニイゼミ。ジリジリジリ~と、けたたましいアブラゼミ。ミーン、 ミーン、ミンミンミンミンミ~と鳴くミンミンゼミ。カナカナカナと涼やかな鳴き声のヒグラシ。そして、オーシンツクツクと鳴いているようなツクツクボウシ。鳴いているのは、みんな「雄」。それぞれが自分の強さを雌にアピールし、相手に存在感を示し、恋の相手を求めている。夏の暑さに加え、これらのセミの鳴き声は、人間にとってみれば、余計に暑苦しく感じるが、一方セミにとってみれば、それは必死だ。何としても、雌に気に入ってもらわなければ、恋も成就できない。何と、なみだぐましい・・・。ところで、雌も好みがあるのかしら?「見た目がかっこいい」とか「鳴き方が素敵」とか・・。何で判断するのかなぁ~。私には、例えばアブラゼミなら、皆、同じに見えるのだけれど・・。などと、ちょっと他愛のない事を考えてしまうのは、暑さのせい?
 夏といえばスイカ。大好物のスイカ。自身でも、畑で作っているし、友人からもいただく。従って、毎日、水代わりに食べている。内側が少しピンク色のものは、ジュースにすると、また一段と美味しい。あまりに食べるので、「そんなに食べると、顔がスイカになっちゃうよ」などどからかわれるのだが。そういえば、少し顔が赤くなったような?いやいや、それは日焼けですよ!
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「日本百名山・・四阿山(あずまやさん)」

2023-07-19 09:24:45 | 登山
 憧れていた山、四阿山(2354m)に、ようやく登らせてもらいました。四阿山は、群馬県と長野県境にそびえる山で、登山コースはいくつかある。今回は、最短楽々、パルコール嬬恋スキーリゾートコースを選択。ゴンドラで、3200mを15分で、標高差570mを登ると山頂駅。
 9時30分出発。前日、雨が降ったのか、深い林の登山道はぬかるみ、大きな岩もごろごろあり、歩きにくい。1本道なので、迷うことがないが、自身、健脚でもないので、ただひたすらストックを頼りに歩くしかない。「あの山が四阿山ですよ」と休憩していた登山者に教えられ「あんなに遠くまで・・」。ちょっと気が遠くなりそうになったが、忍耐強く、歩くしかない・・。

四阿山
 およそ、1時間ほど歩いただろうか・・今度は尾根歩き。多少雲もあったが、鼻曲山や浅間隠山などがみえ、素晴らしい景色。尾根歩きは気持ちがいい。ツガやダテカンバが多く、時々サァ~と吹く風が、ササの葉を渡る。登山はつらいけれど、この幸せが忘れられないので、次の登山を考えてしまうのかもしれない。ここを過ぎると、直登。山頂手前のピークだろうか・・急登。そして、クサリ場。四つん這いになって、ただひたすら上だけを見て登る。あれは、てっぺん?今度は2度目のピークの岩場。それを、クリアすると・・山頂!さすが、人気の山。かなり混雑。歩き続けること、2時間10分。頂上で~す!2354m‼この頃は雲はすっかりとれ、眺望抜群。何と素晴らしい、遠くの山の名前は分からないが、登ったからこそ見える景色。「あの山は○○山、むこうは○○山・・」と同行者から教えてもらったが、私は、よく分からない。
 昼食タイム。日差しは強く暑いが、2000mまで登ると、さすが木陰は涼しい。
16時が最終ゴンドラと思い、のんびり花々を楽しみながら下山。

ゴゼンタチバナ

バイケイソウ

名前が分かりません。とっても可愛い花で、清楚で気品がありました。
 登山者に教えてもらった近道を下山。無事ゴンドラ山頂駅付近を歩いていると、「最後のゴンドラですよ~。急いでくださ~い」と大きな声。時間を確認すると、15時20分。「えっ、最後は16時でしょ」というと「それは冬ですよ」。わぁ~滑り込みセーフ。あの近道をとおっていなかったら、どうなっていたことやら。危ないあぶない。すごいハプニング!
 ワクワク、ドキドキ憧れの四阿山。てっぺんまで登れました、景色を堪能、気分も最高‼
夢が叶った日。
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「掃部が岳から杖の神峠の縦走」

2023-07-15 20:43:21 | 登山
 昨年、7月20日、榛名、掃部が岳への登山をしたが、曇天の為、何も見えずガッカリした。今回はその再挑戦。高崎市営駐車場10時20分発。その時、榛名は気温24℃。聞くところによると、下界は37℃もあったとか。まさに、ドライヤーの熱風!
 湖の涼風に足どりも軽く、前回行かなかった硯岩へ。ここは1251m。展望抜群。アップしたのは、硯岩からのショット。美しい眺めでした。景色を堪能後、いよいよ榛名で一番高い山、掃部が岳を目指す。笹が多く、木の階段は整備されているが、人が通った形跡はなく、むしろササが生い茂るところが登山道のようになっている。その道を、どんどん直登!息が上がり、足も疲れ辛いけれど、時々吹いてくる、さわやかな風に身体が癒され、それは一番のご馳走だ。ただ、困ったのは、アブやブヨ。この子達に好かれてしまったのか、ずっとまとわりつかれ不快。
 木の階段をひたすら登ると、今度は岩を直登。こうなると、山頂は近い。階段、土道、そして岩・・ようやく山頂、1449m。ばんざ~い。ほとんど休むことなく、登り続けた山頂は、勿論、展望抜群だ。トンボが気持ちよさそうに飛び交い、足元には、シモツケが可愛い花をつけている。まとわりついていたアブもブヨも、どこかへ飛んで行ったのか、見当たらない。10分ほど休憩し、ささの多い登山道をアップダウンを繰り返し、西峰の山頂へ。さらに、1本道を歩き大きな岩「耳岩」へ。ここを直登するのがいいのかもしれないが、あまりに怖そうなので、岩を迂回。ほとんど休まず、「杖の神峠」到着。ここから、さらに歩くこと1時間30分。15時、ようやくPへ到着。
 今回は、ほとんど休まず、おまけに昼食もとらずの強行軍。山道を歩き続けること4時間30分。ちょっと無理をしてしまったけれど、天気良好。花もあまり咲いていなかったので、寄り道せず順調な二度目の掃部が岳登山。硯岩や耳岩をめぐる、少しきつい登山ではあったが、いずこも展望が良く、気分は上々。榛名湖畔での昼食、コーヒータイムは、とても贅沢な時間でした。
  そうそう、下山中にアサギマダラに会いました!ラッキー‼
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「榛名 オンマ谷」

2023-07-08 20:23:38 | 登山
「オンマ谷風穴」
 いつもは山登りなのに、今回は谷下り。オンマ谷は、相馬山と二ツ岳(雄岳と雌岳)の間にある火口原で、底は直径1kmもあるという。
 オンマ谷駐車場から下ること数分の場所に「オンマ谷風穴」がある。この谷は、火山の隆起と冷却の過程に、山も岩も砕けて、山全体に隙間が出来たものという。その岩の隙間から、絶え間なく冷気が、霧のようになって出ているのが見える。谷底は薄暗く、岩も樹木も苔が生えていて、何かが出てきそうな不気味な雰囲気。火口底には「まゆみの原」という場所があり、マユミの木がたくさんあり、秋には、美しい紅葉を見せてくれるのではないだろうか。
 この底部は歩きやすく、シダが群生している。右手には、ド~ンとそびえ立つ相馬山。岩の多い道を登りつめたところに、雄岳、雌岳の分岐の標識。
 駐車場から分岐まで、30分程度でいける、とガイドさんは言っていたが、その倍くらいはかかってしまったかしら?
 二つ岳噴火の際にできたという火口原。こういう場所を歩くのは初めて。太古に思いを馳せ、一度歩いてみてはいかがでしょうか。

苔に覆われた樹木
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「榛名 関東ふれあいの道」

2023-07-04 11:54:37 | 登山
 「スルス岩」
 高崎から榛名への道は、下室田から榛名神社をとおる天神峠、箕郷町からの七曲峠と松之沢峠、伊香保方面からのヤセオネ峠。他にもあるかもしれないが、バスが通っている天神峠が、榛名へ向かう一般的なルートかも知れない。
 今回はスルス峠から相馬山へのトレッキング。松之沢峠手前の「関東ふれあいの道」の標識がある地点から登り始める。いつもなら、難なく登る山道も、久方ぶりの山の道は身体に堪える。登山道は、シモツケ、アジサイ、いろいろな草花を愛でながらいくと、やがて前方に見えてきたのは「スルス岩」。ゾッとするほど高く、ここを鎖を使い登頂する人がいるというから驚き。まるで忍者みたいに!頂上には「カラス天狗」の石像が鎮座しているという。さらに尾根を歩いてゆくと、東屋。ここからの見晴らしは素晴らしく、耳をすませば、メロディーラインからは「静かな湖畔」。のんびりして癒されます。素敵です。その先には100段を超える石段、そして、またまた木の階段の連続。階段はつらいけれど、丸太よりはいいかも・・とプラス思考。遅咲きのヤマツツジあざやかだ。

その階段を抜けると、相馬山登山口の赤い鳥居。  ごろごろ・・・雷!雨具は常備しているが・・ポツリ ポツリと。大急ぎで下山。ショートコースの「ゆうすげの道」をかけあしで逃げ帰りセーフ。昨年からの、榛名の山のトレッキングは、今回でほぼ完走。
 登りはじめに、中学生の団体とあう。みんな元気に「こんにちは!」の挨拶。礼儀正しく、こちらも気持ちが良く、さわやかな印象。私も、こんな時代があったのか‥です。
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