啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「平成最後の茶会」

2019-03-31 18:14:16 | 山野草
 「オウレン」  キンポウゲ科
 本日、ビエント高崎にて、高崎茶道大茶会。6つの参加流の茶席が設え、それぞれの茶席はどこも、おお賑わい。季節の美しいお道具の設え、季節の花、季節のお菓子。次から次へと、茶席に入る順番を待っている人が多く、”ゆっくり一服”というわけにはいかないが、勉強することはたくさんあった。お茶には終わりがない。これでいいということもない。正解もない。勉強の連続で、先が長い。平成最後の茶会、本当に最後の茶会。節目の日を、お茶で迎えた幸せの記念日。
 オウレンは、漢字で”黄連”と記すという。根が黄色で、漢方薬に利用されるのだとか。胃や腸を整えたり、心を鎮めたりする働きがあるとのこと。花は小さく可憐。まるで、パチパチ輝く線香花火のよう。
花言葉は「変身」。明日からは元号も変身。
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「えちご 雪割草街道 後編」

2019-03-26 19:02:26 | 里山
 「カタクリ」 ユリ科
 雪国の里山をそのままに、48万株のユキワリソウが群生する雪国植物園。のべ1万8千人もの市民ボランティアが参加して造成したという。手入れが行き届いた里山は、実に気持ちがよく、居心地がよい。ミズバショウ、フクジュソウ、ショウジョウバカマ、オウレン、キクザキイチゲ、ナニワズ・・・全てが大自然と調和し、絵本のような世界が広がっている。もうじき雑木林には若葉がしげり、そのもとには可憐な山野草が咲き乱れ、里山を彩ってゆくのにちがいない。
 白色のカタクリがあります、とガイドさんに案内されたその場所は、一面のピンク色。その中に、ポツンと咲いていた白色の花。この上品な佇まい・・表現する言葉が見つからない。雨で中の様子が見えない。晴れていれば、絵筆で描いた美しさが見えるのに。カタクリは、種がこぼれてから花が咲くまで、8年かかるという。

チョウジサクラ
 まだ、冬枯れの里山に、何と桜が咲いていた。説明によれば、チョウジは、丁字であって、花の形を横から見ると丁の字に見えることからの命名という。どうですか?・・横向きのサクラ”丁”に文字に見えますか?
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「えちご 雪割草街道」  前篇

2019-03-22 17:43:24 | 山野草
 友人の”古希のお祝い”にバスツアーに参加。行先は”えちご 雪割草街道”。3つの雪割草群生地を訪れる旅。ユキワリソウはミスミソウ(三角草)とも呼ばれ、名の由来は、葉の形から。葉が3つに分かれ、しかもその先がとがっているので、三角草。
 まずは、越後で一番早く咲き始めるという、大崎雪割草の里。柏崎市西山、日本海沿岸を少し山に入った里山。およそ、30万株が群生。ここは、オオミスミソウの群生地。葉も花もミスミソウより大きい。紫、白、濃い紫、紅、淡いピンク・・言葉では表現できない微妙な色合いの花・・何と可憐で美しいのでしょう。出会った瞬間、その可愛さに魅了されてしまう。昨日は、あいにくの天気で、お花も小さく、うつむいてしまった。花言葉のように、はにかんでいるように。山の斜面は勿論、目立たず、ひっそり咲いている花に、いじらしさと厚い雪に耐えた力強さにも心奪われる。


 「エンレイソウ」  ユリ科
 山野草豊かな里山。ユキワリソウのほか、キクザキイチゲ、コシノカンアオイ、ショウジョウバカマなどが咲き、ガイドさんは植物の説明に余念がない。どんどん先に行かれ、自身は写真を撮るので、いつも遅れ気味。一人、雨で湿った遊歩道を歩いていると・・道の脇にはエンレイソウ。大きな葉が3枚、その中心にポツンと1本の茎が出て、褐色の小さな花。一度見たら絶対忘れない。好きな花だ。


当家のユキワリソウ。昨年の今頃、Iさんから頂戴したユキワリソウ。枯らしてはならないと、当家の特等席で育てた。今か、いまかと待ちわびた一輪の花。嬉しい~、咲きました。他にも蕾が・・。種が落ち、小さな葉も出てきた。昨年の猛暑に耐え、咲いてくれたことに感謝。
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「花散歩」

2019-03-18 18:27:33 | その他
 「ショカツサイ」  アブラナ科
 ツピー、ツピー少し甲高い声でさえずる野鳥。雑木林をよ~く見ると、いました、いました、目の下が白く、胸にはネクタイ姿・・シジュウカラだ。可愛いそのさえずりに聴き惚れていると、突然・・ホーホケキョ。お~おっ!その声はまさしくウグイス。残念ながら、姿は見せてくれないが、散歩の足を止め、しばらく聴き入ってしまった。
 ぶらぶら土手を散歩していると、タンポポ、ツクシ、ナズナ、ハナニラ、ヒメオドリコソウ、ナノハナ、オオイヌノフグリ・・そして紫いろの花、ショカツサイ(諸葛菜)。三国志に登場する諸葛亮が、出陣の先々でこの種を蒔いたことが名の由来、とネットに記されていた。こぼれ種で増えるのか、明るい光をうけた紫色は春の色。野鳥に色とりどりの可愛い花々、暖かい陽ざしに包まれた花散歩でした。
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「受け継ぐDNA」

2019-03-15 10:20:55 | 里山
 「ヒメリュウキンカ」  キンポウゲ科
 男爵、キタアカリ、メイクイーンこれらは、じゃがいもの種類。JAの店先には、多種類の種が並べられている。今年初めての畑仕事は、じゃがいもの植え付け。とはいっても、当家では僅かばかりで、ままごと状態なのだが。苦土石灰、堆肥、化学肥料をまいて耕し、畝を作る。種イモを切り、木灰で乾燥させてから植え付ける。他人からは、スーパーで買った方が早い、といわれるけれど、親が土と共に生活してきたし、そんな関わり方を見てきたものだから、そのDNAを自身も受け継いでいるのかもしれない。4月中頃になれば、芽が出て茎や葉がグングン伸び、花が咲く・・待ち遠しい。
 ヒメリュウキンカ(姫立金花)。鉢に植えた個体を、そのまま土に埋め、かれこれ3年は過ぎただろうか。植え替えもせず、肥料も気がついたときだけ、という自身の怠け者ぶりで、春先になると、花が咲いてくれるだろうか、とヒヤヒヤする。しかし、この心配をよそに、この花、なかなかの根性持ち。寒さにも、乾燥にも、暑さにだって強い。草丈15cm程度、黄色の花は春の色。
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「あれから・・8年」

2019-03-11 17:01:55 | 庭の花木
 「ジンチョウゲ」 ジンチョウゲ科
 何をどのように書いたらいいか・・8年前の”今日”という日を思い出していた。書きたいことは山ほどあるのに、キーボードを打つ手が止まってしまう。
 某新聞では、”東日本大震災”の別刷り特集が組まれ、”つながる春、走り出す” ”復興の架け橋かける”という見出しで、三陸鉄道リアス線の”今”を伝えている。あれから、8年。今なお、5万2千人もの人たちが、避難生活を余儀なくされている現実。以前の平穏な生活が戻ってこない暮らし、悲しくつらい記憶、やるせない思い、生活環境の変化・・いろいろなことを考えていたら、言葉が見つからなくなってしまった。
 ジンチョウゲは、漢字で沈丁花。沈は、花の香りが沈香に似て、十字型の花が、丁字に似ていることが、名の由来という。蕾の期間が長く、その間は全く香りがしないのに、ひとたび一輪でも開花すれば、強い香りを放つ。
 春のジンチョウゲ、夏のクチナシ、秋のキンモクセイは、「三大香木」と言われ、それぞれの木からは、その季節の香りを漂わせる。当家にもこれらが植えられ、季節の香りを楽しんでいる。
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「春は名のみ」

2019-03-08 17:32:02 | その他
 「オキナグサ」  キンポウゲ科
 ”春に3日の晴れなし”というが、3日どころか2日も晴れない。今日は雲が多く、さす光は弱い。さらに風も冷たく、まさに春は名のみ。春を感じる時・・植物の芽吹き、タンポポやつくし、陽の長さ、空気の暖かさ・・・そうそう、花粉症もその仲間に入るかも知れない。そして、陽の光。それは明るく、その光のまぶしさの中に、ウキウキ、ワクワク感さえある。光の春を期待したいところだ。
 開花が少し早い感があるが、うつむいて咲いているオキナグサ。花が終わると、タネに白く長い毛をつけ、それを老人の白髪に見立て、オキナグサ(翁草)と呼ばれている。夫は、ヒゲじいさんと呼んでいたが、彼の出身地では、親しみを込めて、そのように呼んでいるのかもしれない。
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「勇気をくれる言葉」

2019-03-05 12:00:34 | その他
 「ホトケノザ」  シソ科                                   
 ”池江璃花子選手に応援メッセージを書こう”。プール入口の壁には、大きな模造紙が貼られ、テーブルにはカラフルなペンが置かれている。書く余白もないほど、それは数々のメッセージで埋められている。子供たちが懸命に書いた言葉の数々、胸がジーンとする。
 数年前、、自身も体調を崩し不安な日々。そんな時、力強く勇気をくれる言葉をいただいた、「大丈夫だよ」と。大丈夫、大丈夫と何度も自身に言い聞かせ、長く暗いトンネルではあったけれど、徐々に冷静さを取り戻し、いつのまにか、心が整った。
 応援メッセージの余白を見つけ”池江選手、大丈夫!”と記した。
 ホトケノザは、いわゆる雑草。畑、道ばた、どこでも生えている。茎をぐるりと葉が囲んでいる形が、仏像を据えるための台座に似ていることからの名。早春に、どの草にも先駆けての紫色の花は、可愛くもあるが、これから畑仕事を控え、一面に咲いている様は、少し複雑。
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「花粉地獄」

2019-03-01 10:41:11 | 庭の花木
 「クロッカス」  アヤメ科
 くしゃみ 、喉の痛み、目のかゆみ、鼻の不快感・・・今年もやってきました花粉症。マスクは必須アイテム。スギの枝が、たわむほど付いている花をみると、ゾッとする。情報によれば、花粉が多く飛ぶ時間帯は、正午頃と午後6時頃という。そして、気象条件も大いに影響。晴天、気温が高い、強風、雨が降った翌日・・・。今日は花粉日和になりそう。
 冬に別れを告げるクロッカスが、庭の片隅でちょこんと咲いている。クロッカスは、球根植物で寒さに強い。特に手入れをしていないのにもかかわらず、毎年花をつけてくれる。草丈も短く、あざやかな紫色の花は可愛らしい。
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