啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「フジバカマ」

2013-10-30 14:16:04 | 庭の花木
「フジバカマ」  キク科

「秋は夕ぐれ。夕日のさして、山のはいと近うなりたるに 烏の寝どころへ行くとて・・・・・」と枕草子に記されているように、秋は何といっても夕暮れが美しい。夕日が照り、山の稜線が近くなった頃に、烏がねぐらに帰って行く様子は、昔も今も変わらず、しみじみした風情がある。おそらく、今日の夕暮れ時も、美しい秋の景色が楽しめることでしょう。そして、この秋の景色に似合う花「フジバカマ」。名前の響きが何とも耳に心地よい。花の色が淡い紫色で、花弁の形が袴のようであることから、この名がついたらしい。全く私的な感覚だが、花が可愛らしく、美しいと思うのは、やはり咲き始め。もちろんフジバカマも同じ感覚。花言葉が多数あり。「ためらい、遅延、躊躇、あの日を思い出す、優しい思い出」。言葉を全部つなげてアレンジすれば詩の一つも書けそうだ。
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「ダンギク」

2013-10-28 11:23:13 | 庭の花木
「ダンギク」  クマツヅラ科

多年草。キクという名がついているのでキクの仲間かと思われるが、キク科ではない。花は茎の節ごとに丸くなり、青紫色で密集して咲き、だんだんになって開くことからこの名がついたようだ。確かに、葉はキクに似ていて、縁にはギザギザがある。葉をつまんでみると、ほのかな香・・というより、独特なにおいと表現した方が適当か?  植える場合は、日当たりのよい場所が良い。花が終われば、株の元で切り、根を凍らせないように注意さえすれば、、毎年さわやかな色の花を咲かせてくれる。青紫色の優しそうな色合いに心が和む。
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「サルノコシカケ」を見つけた

2013-10-26 11:48:43 | その他
緑豊かな群馬の森公園内にある、群馬県立近代美術館。現在、「kimono Beauty 、シックでモダンな装いの美、江戸から昭和」と題して、当時の公家、武家、商人の小袖が、刺繍や絞り、染めなどで組み合わされた、美しく豪華な着物展が開催されている。特に、アメリカ人のビゲローコレクションの着物なども展示され、一つひとつの文様の繊細な表現に、美に対する追及の深さを感じる。当時の着物に接し、気が付くのは「日本の色」。微妙な色合いの変化である。例えば、一口に「赤」といっても、紅、朱、緋、丹、茜などの文字のようにちょっとした違いがある。「色」に対する日本人の感性の豊かさを感じた。
ところで、着物を観賞後、公園内を散策。見つけちゃいました「サルノコシカケ」。キノコの一種。枯れた木や生枯れ木にも発生。半円形をしていて、ちょうどサルが腰をかける椅子のように見えることからこう呼ばれたという。種類も多く、姿もさまざま。個体のものはどの種類のものか全く不明。
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ようやく咲いた「サラシナショウマ」

2013-10-24 17:16:22 | 庭の花木
「サラシナショウマ」  キンポウゲ科

待って 、待って、 待って、ようやく咲いてくれたサラシナショウマ。個人的には好きな花ベスト5に入る。数年前、近くのJA花木センターで買い求めたもの。なるべく半日蔭の湿った場所に植えるよう教えていただいた。林や草原で出会うサラシナショウマは、それは、それは美しく、長い花穂は真っ白で、そよ風になびく姿は、「ハッ」とするほど心が洗われる。個体のものは、当家のもので、花と目があい(ん?)「ねぇ〜、ねぇ〜 撮って、とってぇ きれいでしょ?」と言われたような気がしてパチッ。アップするには少々(だいぶかなぁ)恥ずかしいのであるが、でも、頑張って咲いてくれたご褒美に皆様のお目に・・・。普通、花穂は30cm位の長さになるのだが、当家のはわずか10cm位しかなかった。漢字で書くと「晒菜升麻」。若芽を水にさらして食べることに由来。アクがなくゆでて水にさらし、おひたし、和え物にすると美味しいらしい。来年はチャレンジしてみようかと思うが、大好きな花の若芽を摘む勇気がない・・・と思う。



コメント (2)
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「コスモス」

2013-10-22 10:08:19 | 山野草
「コスモス」  キク科

コスモスは秋にピンク、白、赤などの花を咲かせるまさに秋の花であるが、春の桜のように美しいからというのでアキザクラ(秋桜)という名がついている。でも、一般的にはコスモスという名が親しみやすい。原産地はメキシコ。日本には明治20年頃渡来したという。秋のやや強めの風に吹かれ、見ていると、か弱そうでゆらゆら揺れながら、しかも、倒れそうになりながらも立ち上がろうとする芯の強さを感じる。コスモスは英語では「宇宙」の意味だが、植物のコスモスはギリシア語で「美しい」という意味があるそうだ。誰にでも好かれて美しく優しい花である。
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「タカサブロウ」

2013-10-20 19:53:56 | 山野草
「タカサブロウ」  キク科

こんなにも面白い名だとは・・・初めて知った。田んぼのクロや道ばたにたくさん生えていて、気にもとめなかった。人の名前の様のようで興味深い。何といっても「高三郎」って書くんですよ。この植物の名前きっと忘れない。草丈は30cm位。一年草。葉はザラザラしていて、花は小さく1cm位あるだろうか。かなり地味目ではあるが、散歩していると、つい目がいってしまうのは名前のためか。
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「ススキ」

2013-10-18 19:50:37 | 山野草
「ススキ」  イネ科

秋の七草の一つ。多年草。とりたてて美しいとか、きれいとか、可愛いという植物とは思わないが、ススキを見ると一段と「秋」を感じるとともに「わびしさ」が一層つのる。遠い昔、十五夜のお月見には、畑で収穫した野菜やお団子と共に必ずススキが添えられていた。なぜ、ススキなのだろう・・・。よくわからないけれど、月にはよくお似合いだ。「ススキによく似ている植物があるよ」とМさんから聞いたことがあり、その違いも教えられたが、その時は「ふぅ〜ん」としか意識せず。「穂を見るとわかるよ」と言われたかすかな記憶を頼りに調べてみた。「オギ」という植物があった。ススキの穂はスマート、オギはフワフワ感があるが、実際二種類並べて比較しないと良くわからない。個体のものは、ススキと決めた。
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「ハマギク」

2013-10-16 10:57:10 | 庭の花木
「ハマギク」  キク科

高さ50cm位の多年草。東北地方の太平洋側の海岸を代表する花。和名は「浜菊」。花期は秋〜冬。花は比較的大きく直径8cm位。白く清楚で美しい。茎が四方八方に枝分かれし、ボリュームたっぷりに咲いてくれる。葉はちょっと特徴的で、厚手で光沢があり、茎の先のほうだけ段々になって重なっている。また、茎そのもの自体頑丈で、まるで「木」。花が咲き終わると、茎を半分くらい刈り込んでしまい、かわいそうな姿になってしまうが、それでも春になると、小さな緑色の芽をたくさんつけている。それを見ると「寒い冬の間、よく耐えたね」と声をかけてあげたくなるのである。
ところで、台風は凄まじかった。当家の前の畑はまるで海。友人が植えてくれた野菜はどこにあるのかわからない。大丈夫です・・・・・よね。
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「マルバルコウソウ」

2013-10-14 18:21:42 | 山野草
「マルバルコウソウ」  ヒルガオ科

散歩中、時々見かけるツル性のオレンジの花。カメラに収めたものの、名前がわからない。数少ない手持ちの図鑑などで調べても要領を得ない。アップしようか悩んでいるうちに、思いつきました植物に詳しい人のお顔。花の特徴を説明したところ「それ、ルコウソウ。オレンジで、今頃咲いているのはそれしかない。葉が丸いのはマルバルコウソウ。」と、いとも簡単なお答え。というわけで、個体のものは「丸葉縷紅草」。11月頃まで咲いている。様々なものに絡まりながら、3m位伸びている。繁殖力があり五角形の小さな花を次から次へと咲かせる。
原産地は中央アメリカ。江戸時代末期、観賞用として渡来。また、ルコウソウ(縷紅草)は葉がコスモスのような形で、細く花は紅色。「縷」は確かに細い糸という意味がありますね。
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「ムラサキシキブの果実」

2013-10-11 16:21:42 | 庭の花木
「ムラサキシキブ」 クマツヅラ科

名の由来は、もちろんご存知、平安時代の女性作家、「源氏物語」の作者「紫式部」。この植物に、こうした名がつけられたのは、もともと「ムラサキシキミ」とよばれていたためだという。「シキミ」とは重なる実。つまり、実がたくさんなるという意味だとか。花は6月に咲き、果実が熟すと紫色になる。実は小さく可愛らしい球形。当家には「シロシキブ」といって、白色の果実のものもあったのだが、どういた事か枯れてしまった。  余談だが、紫式部にたいそう興味を持っている知人がいる。しかし、花のムラサキシキブはご存知ないご様子。作家の紫式部さんについては、彼女からたくさんレクチュアをうけた。例えば、紫式部は「オノマトペ」の使い方の天才とか、 源氏物語の中に出てくる「はかなし」について、 「あわれさ」について・・・等々。「オノマトペ」ってどこかで聞いたことがあった気がしたけど・・・。それについて、またまた詳細な説明。個人的には「古典」は好きな方なので、楽しく拝聴。ついに「大学受験 源氏でわかる古典常識」なる本を貸してくださいました!! ありがたく読ませていただきま〜す。
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