啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「日照りの朝曇り」

2023-08-27 19:55:18 | 庭の花木
 綿菓子のような真っ白な雲が、朝から空いっぱいに広がる。まさに夏空。こんな風景を眺めていると、青いススキや草花がはえている小径を、少年が麦わら帽子をかぶり、釣り竿を担ぎ、魚釣りに出かけていくような光景が、頭に浮かぶ。「日照りの朝曇り」というが、毎日太陽が照りつけて暑い。こんな日は、自宅でじっとしているか、プールに飛び込むか、山に行くか、湖畔に涼みに行くかなど・・。草は容赦なく伸び、草むしりに忙しい。
 フウセンカズラが見頃だ。カズラなので、蔓はグングンのび、木の枝に絡みつく。花は白くとても小さくが、その後の果実が、なんとも可愛く滑稽だ。紙風船のように、ぷっとふくらんだ袋状の果実。茶色になった果実を破ると、中には丸い種。黒字にハートのような形。これがこぼれ種となって、来年も花を咲かせてくれるでしょう。雨がほとんど降らず、蒸し暑い日が続くが、風に揺れる果実は、なんとも涼やかだ。
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「夏は花火でしょ」

2023-08-22 12:21:03 | 山野草
「ツユクサ」 ツユクサ科
 暑いです。本当に暑いです。暑い、暑いと何度言っても涼しくなるわけではないけれど、つい口から出てしまう。雨は降らず、遠くで稲光はするけれど、それもお騒がせだけで、夕立も来ない。首都圏の水がめでもある、利根川水系のダムもピンチ!TV映像によれば、特に、矢木沢ダムは水面が大きく下がっているという情報。矢木沢ダムは、何度か訪れているが、あの満々と水をたたえていたダムが、こんなことになっていおうとは! 以前は、そこで魚釣りを楽しんだが、今はボートが出せないので、釣りどころではなさそうだ。まとまった雨を望みたい今日このごろだ。
 この夏、地方に限られたローカルな、ちっちゃい花火大会を見に行った。ドーンとなって、夜空に咲いた大輪の花、花火。そのたびに、近くにいた人たちは、一斉に夜空を見上げる。「オーツ」という声がどよめき、打ち上げられたその音は、なかなかの迫力だ。「まるで宝石のようだね。」と5歳の孫は、目をまん丸くして、歓声を上げる。ほんの一瞬、ほんの一瞬の輝きだけれど、何故か、見る人の心を打つものだ。真夏の夜の日本の情景だ。
 ブルーの2枚の花弁が、涼やかな印象を与えるツユクサ。早朝、花を咲かせ、午後にはしぼんでしまう1日花。昔から愛されている野草。可憐な花であるが、茎は地面をどこまでも這って、群生する。暑い盛り、草むしりをするわが身にとって、ちょっと厄介な植物でもある。
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「竹沼にて」

2023-08-15 15:45:20 | その他
「スイレン」 スイレン科
 「コツ コツ コツ・・」あの音はもしかして?けれど、いつもの音より鈍い。音のする方へ、そっと近づいていくと、枯れた幹を懸命にたたいているコゲラ。頭の脳みそが、飛び出てくるのではないか、と思うほど一生懸命。人が近づいていくのを、警戒する様子もない。双眼鏡でその様子を観察していると、近づいてきた一人の老人、「花に興味がありますか?」と。勿論です!「ちょっと、こっちに来てください」と案内されたのは、駐車場の一角の小さな沼。こんなところに、沼があるとは、初めて気が付きました。そこには、美しいスイレンが咲いていた。花が好きで、ここに草花を個人的に植えているという。自宅から持参したものもあれば、買ったものもあるという。そういえば、アジサイ、オダマキ、ナルコユリ、オシロイバナ・・季節の花々。また、沼の一部には、ボタンクサギも今は、赤紫の花をつけ、目を愉しませている。また、その一角に誰がつくったのか、野鳥の餌場が設置され、ヒマワリの種がおかれていた。木材にはホームセンターの名札がついていたので、野鳥を好きな人が設置したのでしょうか。世の中には、私財で社会奉仕をする人がいる。頭が下がる思いだ。「○○のボランティア募集」というフレーズをたびたび目にするが、実際、自ら行動するその考えは、とても尊いものと考える。
 水面に大きな花をさかせているスイレン。別名「未草」(ヒツジグサ)の名もあるという。熱帯から温帯に分布し、葉っぱには1つ深い切り込みがある。蓮と間違えやすいが、蓮は葉っぱにきりこみがないし、花は水面より上に咲く。今が見頃だ。花言葉「信頼、清純な心」など。
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「埼玉 秩父 武甲山」

2023-08-08 15:22:05 | 登山
 異様な山肌を表しているのは、埼玉県秩父地方のシンボルの山、武甲山(1304m)。石灰石の採掘で、北面の上部は、なんとも痛ましい姿だ。当地からもそれは確認でき、一度は登りたいと願っていた山だ。
 当家から、車を走らせること2時間、一の鳥居、生川起点(壱丁目石)駐車場到着。この鳥居下が登山口。表参道コースを往復するコース。
 最初、舗装林道を小沢沿いに歩いていくのだが、これがまた地獄の舗装林道!急勾配だし足に負担が来る。同行者と話す元気もなく、ただひたすら下を向いて歩くのみ。忍耐、忍耐。しばらくすると、林道に入り、なかなかきつい斜度。それでも、歩き始めて1時間、「不動の滝」到着。汗も滝のように流れ、山から流れ来る滝の水で一息。ここからが本番。山道はさらに斜度を増し、ジグザグ道が続く。岩や鎖などがない登山道だけれど、木の根っこに足をとられる。「もう・・嫌になっちゃう・・」と思う頃、目の前に「大杉の広場」。滝から黙々と歩くこと50分。時計は13時を示している。軽食でしのぎ、15分の休憩後目指すは山頂。さらに、急勾配。頼りになるのは気力だけ。辛い!花はなく、ただ雑木林の中をしばらく歩くと、御嶽神社。何と52丁目。この裏が展望台の山頂。歩き始めて3時間。ようやく到着。標準タイムは、2時間10分とあるので、わたしたちにとっては、超頑張ったタイムだ。山頂はかなり狭く、フェンスが張られている。展望はまずまずといったところだが、小さな虫がたくさん飛んでいて、昼食どころではない。そそくさと下山。何と、駐車場まで1時間30分の猛スピード。無事下山。とても疲れました。虫に好かれたYさん、足のあちこち刺されて・・(雄の虫?)
 80代、70代の高齢者の登山。私は疲労困憊でしたが、皆さん元気で驚きです。帰りは武甲温泉で疲れを癒し、ようやく昼食。
 当地から見える武甲山、山頂まで登れて満足です。
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「赤城 地蔵岳」

2023-08-04 22:10:40 | 登山
 県立赤城公園大洞駐車場で、友人と待ち合わせ。彼らは、約束の時間より1時間も前に到着し、何度も電話を私にくれたようだが、私はうっかりして携帯を忘れてしまって・・。昔は携帯がなくても不自由でなかったが、いつの頃からか、これがないと生活が不便になってしまったようだ。
 地蔵岳(1673m)の登山ルートはいくつかあるが、今回は駐車場前の道路を挟んだ登山口から出発。一歩山に踏み込んだ途端、急登‼ その登山道は最初からゴロゴロした岩だらけ。とても歩きにくい。誰が最初に歩き始めたのか、その登山道に沿って、ササを踏みしめた脇道が出来ている。そこも決して容易くはないが、それでも雨が降れば、滝のように流れるであろう本来の道よりは、よほどいい。歩くこと40分、少し足を休められる尾根。汗が滝のように流れる身体を、サァ~と心地よい風が吹き抜ける。生きている実感と幸福感で満たされる瞬間だ。頂上付近は、ちょっとしたガレ場。およそ2時間で山頂。そこは電波塔が設置されている。たくさんのトンボが悠々と飛び交い、賑やかにたわむれている。天気も上々、素晴らしい展望、可愛らしい花々が、その美しさを競うかのように咲き誇っている。写真の一枚も撮りたいのだが・・・突然カメラが故障。スマホはないしカメラは使えないし・・キオンやハクサンフウロ、オダマキ、オトギリソウ・・・何もとれない。1時間の昼食タイム後、30分かけて八丁峠へ。さらに、小沼一周の散策。楽しい山旅でした。
 
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