昨日、何気なくTVを見ていたら群馬県水上町に住む植物(自然?)写真家をテーマにした番組をやっていた。名前を忘れてしまって失礼だが、キノコが胞子を放出する瞬間や植物が種を飛ばす瞬間など抜群の発想で捉えていた。番組の中で登場した一つが今日の「カテンソウ」。受粉の際に昆虫に頼るのではなく、オシベがはじけることによってメシベに地力で花粉を送り受粉するのだそうだ。
「カテンソウ」はイラクサ科カテンソウ属の多年草。少し湿った山裾などに多いが、生えてくると駆除するのが大変な雑草の一つ。草丈は10-20センチほど。茎は茶色系で葉は回りに鋸きり状の切れ込みああある。花期は4-5月。雌雄別花で目立たない小さな花。
花径は5ミリにも満たない小さな花で、上部の方に咲く雄花はやや赤みを帯びている。その下の葉腋に付き雌花は更に小さい。受粉の方法が昆虫や風に頼らない独自の方法をとることで知られる。
雄花にはガク片5、オシベ5本があり、下方に集まっているメシベに近付きオシベが1本ずつ順番に爆発?(反り返る)し、花粉を飛ばし受粉させる。「昆虫や風に頼らない」とするところや、最終的には風の影響があると見るのだろう「風媒花」と解説する図鑑もある。
今までに何回か写真を撮った記憶はあるが、ブログに載るのは初めて。地味な花だからだろう。花いっぱいの季節では目立たない小さな花。