啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

自爆で受粉できる?「カテンソウ」

2013-04-30 08:53:46 | 山野草

昨日、何気なくTVを見ていたら群馬県水上町に住む植物(自然?)写真家をテーマにした番組をやっていた。名前を忘れてしまって失礼だが、キノコが胞子を放出する瞬間や植物が種を飛ばす瞬間など抜群の発想で捉えていた。番組の中で登場した一つが今日の「カテンソウ」。受粉の際に昆虫に頼るのではなく、オシベがはじけることによってメシベに地力で花粉を送り受粉するのだそうだ。

「カテンソウ」はイラクサ科カテンソウ属の多年草。少し湿った山裾などに多いが、生えてくると駆除するのが大変な雑草の一つ。草丈は10-20センチほど。茎は茶色系で葉は回りに鋸きり状の切れ込みああある。花期は4-5月。雌雄別花で目立たない小さな花。

花径は5ミリにも満たない小さな花で、上部の方に咲く雄花はやや赤みを帯びている。その下の葉腋に付き雌花は更に小さい。受粉の方法が昆虫や風に頼らない独自の方法をとることで知られる。

雄花にはガク片5、オシベ5本があり、下方に集まっているメシベに近付きオシベが1本ずつ順番に爆発?(反り返る)し、花粉を飛ばし受粉させる。「昆虫や風に頼らない」とするところや、最終的には風の影響があると見るのだろう「風媒花」と解説する図鑑もある。

今までに何回か写真を撮った記憶はあるが、ブログに載るのは初めて。地味な花だからだろう。花いっぱいの季節では目立たない小さな花。
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やっと出会えた「アズマイチゲ」

2013-04-29 08:40:28 | 山野草

赤久縄山の林道で昨日、アズマイチゲに出会うことができた。2回ほどこの花の写真を撮りに行ったが既に花期は終わっていた。庭のヤマブキソウが咲き始めたので、カミさんを誘って御荷鉾スーパー林道をドライブ。日当りの良いところならヤマブキソウが咲き始めているのではないか?・・・運がよければアズマイチゲに出会えるかも・・・。里では藤やツツジなど春の花が満開のゴールデンウィークだが、標高で1300メートルほどの赤久縄山直下の林道は芽生えが始まったばかりだった。

ちょっとだけ早かったと悔やみながらも今日の散歩を兼ねて林道を歩いてみる。登山口では“山頂への欲望を抑えるのに必死”だった。「あと100メートル言って引き返そう」と決めた途端、カミさんから“あった!!こんなに可愛い”の喚声。林道の端に落ち葉に埋もれるように、10株ほど可愛い小さく優雅な花を開いていた。その先の樹林でも小群落を見かけた。

「アズマイチゲ」はキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。周辺の木々に若葉が茂る頃に葉姿を消し、1年の大半を地下茎で過ごす、はかないスプリングエフェメラルの一つ。茎に付く葉には柄が亜3本が輪生、柄の先に3枚の葉をつける。キクザキイチゲに姿が似ているが、葉の先が丸みを帯びているのが決定的な違い。

花期は3-5月。草丈は10-20センチ。茎の最上部に径2-3センチの花を1個つける。花は横向きか斜め上を向いて咲くが、キクザキイチゲが上を向いて咲くのでここも区別のポイント。花弁に見える白い部分はガク片が変化したものだと言うのに驚く。

葉だけでなく、花冠の部分も何となくフックラとしており“優雅”を感じる花。
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「藤の花」と「ヤマ/ジロボウエンゴサク」

2013-04-28 07:31:37 | 山野草

私の住んでいる町は“藤岡市”。藤棚や鉢植えをあちこちの農家で見るし「藤の丘公園」と呼ぶ藤をテーマにした公園もある。里山にも藤はあちこちに自生している。ヤマザクラの淡いピンクのあと、里山に濃い目の紫の花が浮かび上がり、あちこちに咲く姿は優雅。ゴールデンウィークは藤が丘公園は賑わうが、山の藤も静かで趣がある。

先日“ヤマエンゴサク”の記事を載せた。ジロボウエンゴサクとの区別に苦労したと書いたが、トキの島の柿畑の隅で“葉の先が丸い”タイプ=ジロボウが咲いているのを見つけた。

「フジ」はマメ科の落葉ツル性植物。ツルは“右巻き”で巻き上がるのだそうだ。今度確認してみよう。葉は互生し表面が甲緑色の小さな葉を11-19枚付けるのだそうだ。

花は5-6月に咲く。枝先に長さ30センチ程の花房を下に向かって伸ばし、付け根の方から順に開く。その姿は艶やか。花房が重なれば賑やかになるし、1~2房でも輝いて見える。一つの小さな花はマメ科らしい蝶形で長さは2センチほど。

花房の見事さゆえ、園芸種として数々の改良種が誕生している。足利のフラワーパークは房の長いフジの古木で有名。開花中は入園料が高くなるとか?(要確認)写真の個体は竹沼の周回道沿いに自生している野生の藤。

「ジロボウエンゴサク」はケシ科キケマン属の多年草。数日前に、良く姿が似るというかほとんどイコールのヤマエンゴサクを体裁した。キケマン属の仲間は当然のこと、地下に根茎1センチほどの塊茎があり、そこから花茎と根出葉を伸ばすなどの特徴も同じ。区別のポイントとしたのははさきの形。図鑑(小学館)によると葉の先が鋸状に凹凸があるのがヤマエンゴサク。先が寸なると細まり丸っぽいのがジロボウエンゴサクッ賭する図解があった。これを判断の理由とした。

ジロボウのほうの写真がやや見難いが、かろうじて葉の先に凹凸の無いのは確認できる。ヤマエンゴサクの方はあきらか。

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チゴユリ

2013-04-27 20:13:52 | 山野草

いつもの散歩コース竹沼。今日は特に風が強く、日差しのわりには、少し寒かった。それでも夫とともに目に鮮やかな新緑の小道を散歩できる幸せを感じた。

「チゴユリ」はユリ科 チゴユリ属の多年草。その名のとおりとても小さく可愛らしい。花言葉は「恥ずかしがりや」とか。清楚で大好きな花だ。
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「オドリコソウ」と「イカリソウ」

2013-04-27 17:45:16 | 山野草

藤岡近辺の畑のくろでヒメオドリコソウがいっぱい咲いている。トキの島でも咲き始めていた。島の花で好きなものの一つが仲間の種の“オドリコソウ”。名は似ているが、姿形は似つかないものがある。葉の形など似ている部分もあるが・・・。イカリソウは庭に植えてあるののを既に紹介した。トキの島では1週間前に、イカリソウが満開だった。トキの島で私が見るのはほとんど白花。庭に植えてあるものも、トキの島から連れて来たものだが、こちらでは紫色の花をつけている。大分前のことで“花が紫のものを持ってきた”のかもしれないが、自生しているものはほとんど白花タイプしか見かけないから・・群馬に来て変わったのだろう。

「オドリコソウ」はシソ科オドリコソウ属の多年草。草丈は30-40センチほど。葉は対生しシソの葉に良く似た形。図鑑調だと「卵状3角形で先が尖り、粗い鋸葉状」と言うことになる。

花期は4-5月。唇形の白色。淡いピンクのものもある。輪のように丸く咲かせる。葉の脇に2-3段つける。花の付き方が笠をかぶった踊り子が並んでいる姿を想定したものだという。名が可愛い花である。

「イカリソウ」はメギ科イカリソウ属の多年草。草丈は20-40センチ。花期は4-5月。花の色は紫、ピンク、白、黄色などあるのだという。花弁は4枚で距を伸ばす。形を船の碇にに見立てて名が付いている。3つに枝分れした先にそれぞれ3枚の葉をつける。

トキの島で見るイカリソウは白花がほとんど。イカリソウにも仲間があり、紫の花と白の花は別種と思い込んでいた。今日調べてみて、改めて両方ともイカリソウにマリがいないことを確信した。ネットで見ると花の形がそっくりなトキワイカリソウがあるが、こちらは葉が緑のまま冬を越すのだというから、このタイプではない。

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「キクザキイチゲ」

2013-04-26 08:31:54 | 山野草

「一華」は一厘の花という意味だと聞いたことがある。キクザキイチゲは花が菊に似ていて、茎に一厘の花を咲かせるという意味なのだろ。イチゲを冠する仲間は多く一番良く似ているアズマ、草丈は10センチの満たないほどのヒメ、見たことはないがユキワリやエゾタイプなどがある。

桜の咲く頃、トキの島の里山では白や青紫の花をつけたキクザキイチゲの群落を良く見る。少し山に入ると珍しくは無い。群馬の西上州の山では葉の先が丸く、花が横や斜め上向きに咲くアズマイチゲが多い。ヒメイチゲも良く見る。尾瀬ではキクザキイチゲの印象が強い。乾燥する山ではアズマ。雪の多い湿り気のある山はキクザキなのだろうか??

アズマイチゲは葉だけでなく、花びらもやや丸みがありフックラ・・優雅。花色は白、淡いピンクしか見たことが無い。キクザキイチゲは花びらが細いもの、枚数が多いものなど変化が多い。花冠は上を向いて咲く。花の色は青紫、赤紫で濃淡の差も大きい。白が一番多く、淡いピンクのものもある。


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「雪割草(オオミスミソウ)」が咲いていた

2013-04-25 08:37:44 | 山野草

所用があり1泊2日でトキの島に行ってきた。桜の花が残り、山野草が咲き始めていた。帰路の高速船アイビスではイルカと並走したりで自然豊かな島を実感した。一度見てみたいと思っているシラネアオイの群生地に行く時間は無かったが、道路わきや実家近くの里山でユキワリソウやキクザキイチゲ、イカリソウなどさいている。不覚にも、用意していたデジカメをザックに入れ忘れてしまった。携帯で撮った写真しかない。先日高崎ハイキングの方が「ユキワリソウやシラネアオイを見るためドンデン山など歩いてきた」と教えてくれ嬉しかったが、ジェットフォイル(高速船)の中に、本格的にザックを担いだ人が何人かいた。そのうちの1人は、熱心に植物図鑑を見ていた。多分・・・花の旅だろう。トキも良いが、山野草ファンも訪ねてみて欲しい島ですよ。是非一度・・・よろしく。

「雪割草(オオミスミソウ)」はキンポウゲ科ミスミソウ属の多年草。日本海側・・新潟県に多いミスミソウを“雪割草”と呼んでいる。本来は雪を割るように雪融けと共に咲く植物と言う意味で、何種類か荷この名が付いている。ネットでユキワリソウを検索すると、サクラソウ科サクラソウ属の多年草・・・としてハクサンコザクラに似た植物が載っている。ただ、いわゆるミスミソウ=雪割草の記述も多いのだが・・・。

新潟生まれの私にはユキワリソウはユキワリソウ??。北半球には仲間の種が9種類自生しているといい、日本にはミスミソウやスハマソウ、オオミスミソウ、ケスハマソウが自生している。佐渡=トキの島に咲いているのはオオミスミソウだと思うのだが・・。

ここ2年ほど、気象のせいだと思うが(一部は盗掘)ユキワリソウが減っていた。今年は何だか増えている。実家近くの里山。ユキワリソウの群生している場所を知っていたが、2年前から1本も咲かなくなっていた。今年もその場所にはイチゲとショウジョウバカマしか咲いていない。ただ、数百メートル離れた今までなかった場所でポツポツと咲いているのを見つけ嬉しくなった。

急になくなったのは“盗掘のため”と思っていた。ただ、急に花株を増やす場所を見つけたので、ローテーションで場所を変え咲いているのではないか??とも思う。

5-8センチほどの葉茎の先に3枚の先が尖った緑の葉をつける。花茎も8-10センチ弱で青紫、赤紫からシロまで多様な色の可憐な花をつける。花色だけでなく、花びらの枚数など変化に富んでいる。園芸種として人気になる理由で、交配を繰り返し八重咲きなど
多様な形態が開発されている。

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「夏野菜を植えた」「クサノオウ」

2013-04-22 08:42:27 | 山野草


昨日、気温は低かったが午後から日が差した。楽しみにしていた孫達との畑仕事が実現した。孫達と言うか、久し振りに一家揃っての活動。余計に嬉しくなる。兄弟喧嘩を始めたり、ナスの場所にキュウリを植えたり・・大変な騒ぎ。何をやっても許してしまうのが不思議だ。

「クサノオウ」はケシ科クサノオウ属の越年草。この辺では4月中旬になると、堤防沿いや道端など草原に黄色い花が目立つ。茎や葉を切ると黄色い汁がでる。これが、名の理由となっている。この花も狂い咲きはほとんど見られない。周囲の気温が上がってようやく花を咲かせる行儀の良い種。花弁は4枚。オシベが多数あり、雌しべは一本。





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「予定が狂った雨の日曜日」には“サンカヨウ”“シラネアオイ”

2013-04-21 07:34:20 | 山野草

今日(2013・4・21)は、せっかくの日曜日なのに雨。孫が遊びに来ているのに何と言うことか。孫と一緒に植えようと準備した夏野菜。午後までに雨が上がって、植えたいものだ。孫と過ごす時間は全てを忘れさせてくれる。昨日午後からの子供夫婦一家との半日は、ぐったりと疲れるほど楽しい時間だった。

一夜明けて・・・。残念ながら「今日までに咲いて欲しい」と思っていたヤマブキソウは咲いていない。この雨では、散歩も大変かも。まご2人と元気良く遊べるように、登山服を着て1日を過ごすことにした。

今日は、私の一番好きな花「サンカヨウ」と初めて撮る事ができた啄木鳥の写真など、好きな写真を並べてみた。

「サンカヨウ」はメギ科の多年草。深い山の肥えた場所に咲く。写真の個体は玉原高原の奥、鹿俣山で撮ったもの。自然で自生しているのを見たのは、ここと尾瀬の富士見峠など数箇所しかない。小さな白い花が、雪融けに咲く姿はなんとも愛らしい。

「シラネアオイ」はキンポウゲ科の中型の多年草。武尊牧場から上州武尊山に登る登山道。最後の急登は雪解け水を被りながら登ったが、雪が残る崖ッ淵にしがみつくように咲いていた。


「キクザキイチゲ」はキンポウゲ科の多年草。トキの島に高校生までいたが、花の存在を感たことが無かった。植物に興味を持つようになってようやく自然豊かな島と気付いた。


「シナノキンバイ」もキンポウゲ科の多年草。カミさんと妹さんの3人で木曾駒ケ岳に登った時、千畳敷カールで撮った写真。高い山に夏行くとあちこちで出会う。山に温かく迎えてくれる花だ。


もう一つ。「オオアカゲラ」はもっと上手く撮りたい写真の代表!!



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「センボンヤリ」

2013-04-20 16:31:33 | 山野草

センボンヤリを見つけた。この記事はブログの練習用です。失礼・・・・・。
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