啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「アゲラタム」

2016-09-28 17:00:51 | 庭の花木
 「アゲラタム」 キク科
 “もう一度 ユースホステル”の新聞記事。ユースホステルは、いまだ健在なのかと懐かしかった。初めてのYH体験は、学生の頃、サークルに入部した時。当時は、YHならではの独特の規則があり、夕食後、全員でのミーティング、ゲーム、場合によっては、キャンプファイヤーもあったように思うのだが・・何十年も前の事で、記憶がたしかでない。若者が多く、活気に満ちていた印象がある。夫も学生時代、YHを利用したらしく、北海道から九州まで、各地のYHスタンプが、会員証にびっちり押され、机の引き出しに大切に保管されてあった。記事によれば、現在では家族同室で宿泊OKとのこと。また、開設45年目になる佐渡ベルメールYHは、料理自慢の宿と記されてあった。確かに佐渡は、山の幸、海の幸が豊富。そして、コシヒカリは本当に美味しいのです。
 アゲラタム(Ageratum)、この学名はageratos(年をとらない)という言語が、語源という。事実、花期が長く、6月〜10月まで咲き、爽やかな淡いブルーが美しい。花つきが良く、小さな頭花がまとまって咲く。夏の暑さにも強く丈夫。草丈、40cm程度で、花言葉は、永久の美。花期の長さから、こんな言葉が生まれたのでしょうか。日本名は、「カッコウアザミ」。この名は、生薬「カッコウ」の原料になる植物、カワミドリに葉が似ていることからの命名という。
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「タカノハススキ」

2016-09-25 19:14:36 | 庭の花木
 「タカノハススキ」  イネ科
 久々の太陽。朝から気持ちがよく、ルンルン気分・・ハッと気づいたダイコンの種まき。例年なら、上旬に済ませなければならないのに、今年は雨の日が多く、畑が耕せず、そうこうしているうちに、すっかり忘れていた。午前中の用事を済ませ、種を買いに近くのJAに走った。一口に、ダイコンといっても、たくさんの種類があり、どれがいいのかわからない。そこに、少し腰の曲がったおじいちゃん。尋ねると、「種をまくんには、はぁ~、ちぃ~とおせえやいねぇ~。そんでも、まいときゃ、芽がでらいねぇ~、どんなダイコンでも皆うめ~よ、そんでも、あおくびがいいかね~」と。ニコニコしながら話してくれた、笑顔の素敵な、感じの良いおじいちゃん。という事で、あお首ダイコン、カブ、カキナなどの種、肥料を買い、早速、土作り。慣れない事をした為か、今日はヘトヘト。ちょっと、腰も・・・。
 秋の風景を一段と演出するのは、やっぱりススキ。草原で群生し、風になびいて穂が揺れる様は、秋の悲哀そのもの。観賞するには、誠に美しいのだが、以前、庭に地植えして懲りた。非常に強く根が張り、そのうえ高い丈。手に負えず、根こそぎ掘り起こした。以来、ススキは鉢の中。個体は、タカノハススキ(鷹の羽薄)。草丈、40cm程、葉に黄色みがかった斑が横に入っている。これが、鷹の羽にみえるというわけだ。肥料はいらず、丈夫。きれいな葉で好みだけれど、うっかり触ると、鋭い葉で手を切ることがあるから要注意。当家には、ヤクシマイトススキもあるが、これも鉢植え。屋久島産といわれ、葉が糸のように細くしなやか。共に、茶花として趣がある。
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「ヌスビトハギ」と「シロハギ」

2016-09-22 15:37:36 | 庭の花木
 「ヌスビトハギ」  マメ科
 秋雨前線の影響で、連日、雨が降ったりやんだり、うっとうしい日々が続き、そろそろお日様が恋しくなった。木の葉は、まだ緑が深く、雑草は元気そのもの。稲穂もだいぶ色づいてきたが、茎や葉はまだまだ緑で、収穫にはほど遠い。あれは、郡山付近だったろうか・・車窓から、ふと目をやれば、雨にうたれた黄金色の田んぼ。実りの秋。田んぼで、とりいれにいそしむ農家の暮らしを想像した。
 ヌスビトハギは漢字で盗人萩。7月頃からピンク色の小さな花をつける。その後、果実ができるのだが、これがまた面白い形。長さ、2cm程度なのだが、まるでメガネのよう。表も裏も、表面はザラザラしている。知らないうちに、衣服にたくさんくっついている事がある。果実が、どろぼうの足跡に似ている(足音をたてないように、外側を地面につけて歩く)ことからの命名という。別名、泥棒草とも。

 「シロハギ」
 万葉集で詠まれた植物では、ハギが第一位というから、すでにその頃から庭には、ハギが植えられ、愛でられていたのでしょう。枝には、たくさんの花をつけ、地面につくほど長く枝垂れる。以前、東京、向島百花園を訪れたことがあるが、今頃は、ハギのトンネル内の花が、満開になっていることだろう。
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「フジバカマ」

2016-09-19 18:38:26 | 庭の花木
 「フジバカマ」  キク科
 “クラシック界のヴィーナスが奏でる チェロの名曲の世界 新倉 瞳 チェロの小部屋”。秋の夕べにピッタリのコンサート。彼女が奏でる音楽は、まるで、たくさんの音が、おしゃべりしている感じ。楽しい話、愉快な話、ちょっぴり悲しい話・・それらが音となって、心に響く。まさに、音を楽しんだひと時だった。エルガー 愛の挨拶・・エルガーが、奥さんにプロポーズするときに贈った曲、として知られ、耳に心地良い。サンサーンス 白鳥・・これも馴染みの曲。バッハ、シューベルト、ラフマニノフ・・名曲の数々。櫻井さやかさんのピアノも花を添える。チェリストもピアニストも共に音の職人。お二人とも、スイスを拠点に活躍。チェロもピアノも、木でできているので、日本は湿気が多いため、木のタッチが多少違う と話されていたのが印象的。
 フジバカマは、もちろん秋の七草の一つ。藤 という名のように、花の色はふじ色。花が咲いた姿が、袴を連想させることからの命名というが、当方、その袴にみえなくて・・。でも、フジバカマという名が、古典的な印象であり、うすむらさき色の花が上品で、好きな花の一つ。本州、関東以西、四国、九州などに分布。草丈、1mほど。今が見頃。満開の花よりも、もうすぐ咲きそう、という花姿が好み。
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「サクラタデ」

2016-09-16 09:09:02 | 庭の花木
 「サクラタデ」  タデ科
 雲の間から、うっすらと見えた中秋の名月は昨夜の事。一年中で、この夜の月が、最も澄んで美しいというが、昨夜のように、ぼんやり、あわい光もまた、趣があるというものだ。月を眺めては、もの思いにふける・・秋と月・・・日本人ならではの感性だろうか?
 “台風の置き土産?”新聞記事のタイトル。北海道、釧路市で季節外れのサクラが咲いたという。立て続けにやってきた台風で、葉が飛ばされたり、葉が枯れたりすると、春が来た と勘違いし、花芽をつけるという。これを、不時現象というらしいが、赤く色づいたナナカマドの実のそばで、サクラが咲く。何とも奇妙な現象だ。そして、気になる台風16号の進路。今後、連休明け、西日本に接近との予報。被害がないことを祈る。
 アップしたのは、サクラの文字がついているが、草のサクラタデ。花びらが、サクラに似ることからの命名。やさしい淡い紅色の花びらを蜜につける。草丈、1mほど、花径は、4mmにも満たない。地下茎を横にどんどん伸ばし、増える、多年草。姿形も見栄えが良く、茶花として活躍中。10月頃まで楽しめる。タデ科の中でも華やかな印象。花言葉 “愛くるしい”。ちっちゃくて、やさしい花色が、こんな言葉を想像させたのかも知れない。
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「オミナエシ」

2016-09-13 15:33:12 | 庭の花木
 「オミナエシ」  オミナエシ科
 秋の七草の一つ、オミナエシ(女郎花)。クイズにでも出てきそうな漢字であるが、“女郎”とあらわすのに意味があるのかと思い、広辞苑で調べれば、オミナとは“女”の意。しかも、しかも若い女。同じ、オミナでも、老女は“嫗”と記してあった。“エシ”はどうか? “飯”が訛った言葉らしいのだが、黄色の細かな花が、ツブツブの粟飯にたとえられた様だ。また、“圧”という漢字もあてられたようで、オミナエシは、若く、美しい女性を圧倒するほど、花が美しいという事なのだろうか。10月頃まで、長く楽しめる。草丈、1m位で、1cmにも満たない花は、まさにツブ。日本全土に分布し、草原で、ひょろひょろ咲く花姿は人目を惹く。因みに、黄色いオミナエシに対して、花の色が白い オトコエシ(男郎花)がある。
 秋の草花は、春や夏とはちがった独特の趣がある。季節が人の心を捉えるのだろうか。
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「シュウカイドウ」

2016-09-10 20:31:15 | 庭の花木
 「シュウカイドウ」  シュウカイドウ科
 9月に入っても、日中は厳しい暑さだが、それでも、朝晩は涼しく、夕刻になれば、秋の虫の音が耳に心地よい。まして、ふとした瞬間、サァ~と涼しい風が吹くと、少し寂しさがしのびよる。そして、毎月届く訃報。本日は、友人のお母様にお別れをしてきた。昔から親しくさせて頂き、今ここに、永遠の別れを告げるのは、実に悲しく寂しいものだ。
 シュウカイドウは、和名「秋海棠」。うつむき加減に咲いた、ピンクの花色が愛らしい。大小のハート型をした葉も見どころの一つ。こぼれ種で増え、放置しておくと、庭を占領されてしまうほど。やや湿った場所、半日蔭を好む。花の中央の、黄色い球を涙に見立て、“楊貴妃の涙”という別名もあるようだが、世界の三大美女 といわれた彼女の波乱な生涯に、想いを馳せれば、確かに、こんな大粒の涙をこぼしたくなるというものだ。
 俳句では、秋の季語。花言葉は、片思い、恋の悩み。葉の形と淡い紅色の花びらが、“恋”を想像させるのかも知れない。
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「茶筅供養」

2016-09-07 15:50:56 | その他
 茶筅は大切な茶道具。茶を点てるための道具であり、かつ消耗品。茶筅は竹でつくられているが、回数を重ねて使えば、穂先が折れて使えない。そこで、そのようなお茶筅を感謝の気持ちを込めて、焚きあげを行う。これが、茶筅供養。高崎、成田山で執り行われたのは、5日の事。お菓子、お茶がふるまわれたのち、住職による法話“莫妄想”(まくもうぞう)。当方、仏教用語は、ほとんど無知に等しい。人間は、あれやこれやと思い悩み、他人と比較して劣等感に悩むことがある。人間は、未来がわからないから煩悩や苦しみが生まれる。しかし、そんな事いくらかんがえても仕方ない事。大事なのは、自分が今やるべき事を一生懸命にやりぬくことが大切だ。と、要約すれば、こんな内容だったかと記憶する。要は、“妄想することなかれ”。“莫妄想”、心にとめておきたい言葉。
 ところで、茶筅は茶筌とも記す。一般的に、“筅”の文字を使っているようだが、私は意識的に“筌”の文字を使っている。細い竹を、八十本、百本、あるいはそれ以上に、細かくさいて、全身全霊をかけ、穂を作っていることを思えば、職人さんは、“竹が全て”と思うのではないかと考えた。
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「念願叶う」

2016-09-04 11:22:01 | その他
 ライオンキング   四季劇場にて
 あらららぁ~ 、最寄りの駅に到着したら、事故で列車が大幅の遅れ、一部運休。新橋で、12時の待ち合わせの約束なのに・・。とにかく、きた列車にとびのり、東京を目指したのだが、先発が各駅で詰まっており、当列車はノロノロ運転か、どこか途中で止まってしまい、到底、時間に間に合いそうもない。在来線での乗り換えなど、いくつかのパターンが、子供からメールで連絡来るのだが、その駅までたどり着けそうもない。そうだ、新幹線 と思いつき、滑り込みセーフで熊谷駅。ハラハラ、ドキドキ、バタバタ。約束を東京駅に変更。子供たちに会い、ようやく一息。ホッ。都内に来るときは、いつも新幹線なのに と叱られたが、在来線なら、乗り換えなしで目的地までつけるので、便利だったのだ。高崎線は、結構遅れることが多く、当方、信頼度はいまいち。
 時間を急いでいた理由は1つ。かねてからの願い、ライオンキングのステージ。2カ月前からチケット購入。前列、通路側。その通路を、大きなゾウ、ヌー、ハイエナ・・たくさんの動物たちがとおり、舞台に登場。その大きさと、せまりくる迫力と、生のパーカッションで、アフリカの大地を想像させる。  すでに、心は大草原。動物たちにより、繰り広げられ自然の営み、限りある命、命の尊さ、命の連鎖、子をいとおしむ父親の愛、父を追い求める子のせつなさ、リーダーとしての自覚。役者の情熱ある歌声、それぞれの動物の動きが、本物と見間違えるほどの的確な表現力、せりあがる舞台装置、影絵の美しさ。プロの心意気をみた。

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「ケイトウ」

2016-09-02 16:25:35 | 庭の花木
 「ケイトウ」  ヒユ科
 台風10号による豪雨で、岩手県や北海道で大惨事。高齢者グループホームでの、凄まじい光景に胸を痛めている。懸命な捜索活動、道路の寸断による集落の孤立、いまだに停電、断水が続き、改めて水の怖さを認識する。そして、また、台風12号。明日には奄美地方、九州に近づくという。災害はいつ起きるかわからない。防災グッズを準備しなければと思いつつ、この辺りは災害が少ないから大丈夫、という安易な気持ちがあるのも事実。災害を他人事と思わず、自分の問題として捉えなければならないと自覚する。備えあれば患いなし、の精神で。因みに、昨日は防災の日であった。
 ケイトウは“鶏頭”。お盆の頃の花に重宝だから、と義妹から小さな苗を数本頂き、地植えにした。大きく成長することを想像していたのだが、20cm位の草丈。真っ赤な色が目に鮮やかだ。ケイトウはその色と花姿から、まさに鶏の頭によく似ている。昔から、どこの家の庭にも咲いていて、古くから親しまれていたが、何だか最近は目にすることも少なく、個人的には懐かしさから“昔の花”という感覚がある。ユニークな花姿におもしろさを感じるけれど、あまり好まない人もいるかも知れない。
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