啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「ブレイン」

2021-08-28 17:47:55 | 庭の花木
「フウセンカズラ」 ムクロジ科
 ウイルス国内感染者、昨日で新たに2万4200人確認、重症者数は過去最多2000人、自宅療養者なんと10万人を超えたと、某新聞に記されていた。このような状況で、入院できた人はラッキーで、大勢は「自宅で療養」と言われたところで、辛い症状が出ているのに、どのように身を処したらいいのか、自身に置き換えて考えれば、不安で困惑するばかりだ。「安心、安全、命を守るのが仕事、災害級の危機」とか政治家に言われても、正直なかなか心に響いてこない。昨日は都内で、若者対象の接種センターに長蛇の列。最近は若者の大勢が接種希望と聞く。それなのに、300人分しか準備していないとは・・。一連の政府のコロナ対策は十分とは言い難い。偉い人の周りには、優秀なブレインが大勢いると思うが、イエスマンではなく、今こそこの危機を乗り越える力を発揮して欲しいと切に願う。最近、総裁選、衆議院選挙が話題になっているが、有権者は賢いです。
 1cmにも満たない小さな白い花、フウセンカズラ(風船蔓)。花後につける緑色の実は、紙風船のようにふっくらしている。カズラと名前にあるように、「ツル」でぐんぐんのびる1年草。秋には種が出来、一つの種に黒と白があり、思わずニコッとしてしまう可愛い種子。
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「決断の重さ」

2021-08-25 17:19:58 | 庭の花木
「タカサゴユリ」 ユリ科
 東京パラリンピック開幕。トップの競技は競泳。大きなストローク、水をキャッチする力強さなど、健常者と全く変わりなく、どこに障害があるのかと思うほど、素晴らしい泳ぎ。しかし、水中映像では、さまざまな障害があるにも関わらず、本人の持ち味を生かした泳ぎに、心を動かされる。選手はメダルを目指して、日々過酷な練習、想像できない努力をしていることは、推して知るべしだ。小耳にはさんだ最近の話題で、メダルがオークションに出品されていることを知った。そもそもメダルを売却してもいいのかと、自身少し戸惑いの感は否めない。しかし、これには様々な事情があり、例えば自他ともに病気の治療費、世の中に貢献するための費用等々・・用途はいろいろなケースがあることを知った。多様な条件の中で、大切なメダル売却という本人の決断の重さを考えれば、値段はつけられるものではない。値段があるとすれば、それはその決断の対価ということになるのかもしれない。
 白いラッパ状の花、タカサゴユリ。あら、不思議?植えた覚えのない場所にユリの花。球根だけで増えると思っていたが、そうとばかりとは限らない。花後、種子ができるが、その種が運ばれて成長し、やがては花が咲く。もし、種を付けない状態にすれば、球根が大きくなり、茎も太くたくさんの花をつけるのです。従って、球根を植えた記憶がなくても、不思議ではないのです。いずれにしても(・・?誰かさんの口癖が移ってしまった)ユリの花は姿が美しい。
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「クロウリハムシ」

2021-08-22 16:18:36 | 庭の花木
「ヤブミョウガ」 ツユクサ科
 頭が黄色、羽は黒。ハチジェットを思い切りプシューツ! 葉っぱから花から一斉に飛びたつ虫、クロウリハムシだ。体長およそ1cm、てんとう虫くらいの大きさ。食欲旺盛なこの小さな昆虫、草花の天敵。放っておけば、葉も花も食べられてしまう。殺虫剤が効力を発揮したのか、ここ数日は姿を見せない。畑や草原などに生息し、幼虫は地中で、ウリなどの根を食べて育つようだ。記憶の糸を手繰ってみれば、春、夏野菜の苗を植えると、ある程度まで成長するのに、途中で元気がなくなり、ついには萎れてしまうという経験をしている。もしかしたら、この虫が原因かも。
 独特の香りは、薬味などとして好まれるミョウガ。秋を告げる食材だ。
 アップしたのはヤブミョウガ。食材としてのミョウガではない。葉っぱがミョウガに似ていることからつけられた名。「藪」が示すように、ヤブなどを好んで生える。晩秋には、青く熟した果実をつける。花の白と葉の緑が美しく、茶花として使用している。

クロウリハムシ
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「雨ニモマケズ」

2021-08-19 11:49:42 | その他
 「雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ・・・」カタカナと漢字交じりの有名な宮沢賢治の詩。シャツの胸ポケットに入るくらいの黒い手帳に、メモ書きのように記されている。その手帳、右綴じ縦書き、独特な文字で51頁~60頁にかけて書かれていた。初めて見た直筆と手帳。宮沢賢治の作品との出会いは・・たぶん教科書。まさに当該作品と記憶している。いろいろなものが、ギュギュっと凝縮されていて、若い頃の感受性が豊かな時期であったからこそ、言葉のもつ一つひとつが、心に響いたのだろうか・・。
 群馬県高崎市、土屋文明文学館で、9月20日まで宮沢賢治の企画展が開催中。彼の❝まなざし❞は独特の世界観を持っていて、童話や詩の中にも、規格外の才能が、いたるところにちりばめられ、凡人の自身には、やや難解と思う作品もある。今回、気が付いたことの一つは、彼の生家は富裕な社会階層に属していたということ。教科書でお馴染みの写真、大正13年27歳の賢治、彼が上着として身に着けていたのは、鹿革の陣羽織を仕立て直した上着とのこと。自身が抱いていたイメージとはかなりかけ離れていた。もう一つは、音楽を愛する心。「❝IHATOV❞FARMERS SONG」農民音楽歌として教え子たちに配ったという。楽器チェロを演奏し、それが「セロ弾きのゴーシュ」の作品などからも、音楽を愛する心がうかがえると、パネルに説明書きがあった。それから、信仰心があついことも新たな発見だ。今回の企画展を機に、再度彼の作品を読み返してみよう。一緒に行った友人は、その夜「よだかの星」を読み返し、宮沢賢治と重なってしまうと申しておりました。
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「自然災害」

2021-08-16 11:08:35 | 庭の花木
「メガネツユクサ」 ツユクサ科
 数十年に一度といわれている災害は、もはや毎年のようにやってくる。線状降水帯による激しい雨は、かつて経験したことがない大雨となり、日本列島に降りかかる。世界に目を向ければ、アルジェリア、トルコ、ギリシャ、ロシア、アメリカなどで山火事が発生。TVに映し出されるその様子は、空が真っ赤にそまり、映像を見ているだけでも恐ろしい。洪水に山火事、地球のどこかで常におきている自然大災害。その背景として指摘されているのは、地球温暖化。それは人間が作り出したものであるから、地球規模で本気で取り組むべき課題ではないだろうか。
 「こんなに珍しい花があるのよ」と花好きの方から頂いたツユクサ。その名はメガネツユクサ(眼鏡露草)。花の周りが白く、言われてみれば確かに、メガネのように見える。一般的なブルーのツユクサと同じ様に生命力が強く、ともすれば厄介な植物になるかもしれないと思いつつ、当家の花の仲間入り。連日の雨模様の中、その名のとおり、露に似合いの花。

涼しげなツユクサ。畑や庭やどこにでもはえている。早朝に花を咲かせ、昼頃にはしぼんでしまう一日花。ブルーの2枚の花弁が目立ち、爽快感のある花色。
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「雪客」

2021-08-13 16:24:00 | 庭の花木
「サギソウ」 ラン科
 今年は咲かない、きっと咲かないだろうと思っていたサギソウ。というのも、例年3月末頃は、サギソウの植え替え時で、鉢の中で白い芽を出した小さな球根を、芽をいためないよう一つひとつ拾い出し、新しい鹿沼土を鉢に入れ、一粒ずつ間隔をあけ、小さな豆粒くらいの球根を並べる。ミズゴケを湿らせ表面に敷き、さらに風に飛ばされないように、また鹿沼土をかぶせ、乾燥させないように水を十分にかける。なかなか手間のかかる作業だ。それでも、すぐに芽は出てこない。とにかく水を調整しながら、辛抱強く待つしかない。この大切な植え替えを、今年はできなかったので、花は咲かないだろうとあきらめていた。けれど、月日が経ち、芽が、青葉がでてくるにつれ、少しの期待に変わっていった。そして、とうとうその美しい清楚な花姿を見せてくれたのだ。植物には、多様な姿をした草花があるけれど、サギソウもその一つで「不思議な形」と思う花。羽を広げ、いかにも飛び出しそう。白い花は、シラサギが飛ぶ姿を連想してつけられた名前。別名「雪客」あるいは「鷺蘭」の名も。因みに、サギソウの誕生花・・8月13日。本日、盆迎え。
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「池の平湿原に咲く花々 ③」

2021-08-10 17:49:04 | その他
「キバナノヤマオダマキ」 キンポウゲ科
 短い夏の湿原は、花々が一斉に咲き、可憐なその美しさをそれぞれが競い合う。
登山道の林縁に、目立たなくひっそりと咲くイチヤクソウ、細く伸びた青紫の花穂が、さわやかな風を受けてなびくクガイソウ、葉が車軸の様に出て、紅紫色の花をつけるシャジクソウ、葉の形が柳に、花をランに見立てたヤナギラン、淡いピンク色の小花をつけ、芳香のあるイブキジャコウソウ、エーデルワイスの仲間のウスユキソウ、林でひときわ大きく目立つバイケイソウ、ショウマやオトギリソウ、コウリンカ、馴染みのホタルブクロやウツボグサ・・。
 アップしたのは、キバナノヤマオダマキ。下向きにつけたこの美しい花の形を、なんと表現したらいいのだろうか。漢字では「黄花山苧環」。❝苧環❞とはあまり馴染みがない名で、調べると、"苧とは麻の異名。昔、麻糸をまく糸巻きとのことで、距を伸ばした花の形に例えたものという。淡い黄色の清楚な姿に思わず心奪われる。

花の縁が細く、深い切れ込みがあるナデシコ。カワラナデシコかタカネナデシコか?

マツムシが鳴くころに咲くといわれるマツムシソウ。紫色が草原でひときわ冴える。
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「池の平湿原に咲く花々 ②」

2021-08-07 18:21:11 | 高山植物
「シモツケソウ」
 似て非なる植物、見分けるのに悩ましい植物。湿原を歩いて、所々咲いていたシモツケソウ。似ている名で、シモツケという植物がある。こちらを見分けるには容易。シモツケは木であり、他方は草。「シモツケソウに似た花でキョウカノコがあるのよ」と言ったばっかりに、「どこが違うの?」と。さぁ~困ったわ・・私もわからない。「じゃぁ、宿題ね」と、いとも簡単に言う同行者。宿題出されたら、やるっきゃない。ここは、ちょっとした意地もある。
 シモツケソウ・・頂小葉が大きく、葉は掌状に切れ込む。側小葉は4~7対。果実に毛が無い。
 キョウカノコ・・果実(見た記憶ない)に毛がある。側小葉はごく小さく1~2対。
当家にも、花は終わっているが、どちらだか明確にわからない(キョウカノコと勝手に思っている)ので、茎を観察したが、側小葉が多いのもあれば少ないものもあり、種子は見た記憶ないし・・。結局どっち?やはり、実物を実際に並べて比較しないと、素人の自身には判断できない。
 一方、所々に咲いていた可愛いオレンジ色のユリ。オニユリかコオニユリか、あるいはクルマユリか。オニユリは当家にあり、葉の付け根にムカゴが出来る。コオニユリはムカゴなし。そして、クルマユリの特徴は葉。茎に葉っぱが輪生しているので、容易。どれもユリなので、一括りにユリでいいのだけれど、知っていると見方も違い、植物に対しての思い入れが深くなるかも知れない。

可愛い鮮やかなクルマユリ


葉っぱが丸く、フキに似ていて、高い山に生えることからの命名。草丈、およそ1m。
  マルバダケブキです。
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「池の平湿原に咲く花々 ①」

2021-08-04 20:37:33 | 高山植物
「コマクサ」 ケシ科
 「コマクサが見たい!」友人とスケジュールを合わせ、ようやく決行。国道18号、軽井沢方面に車を進め、浅間サンライン、さらに高峰温泉方面に進み、湯ノ丸高峰林道をひた走り、当家を出発してからおよそ2時間30分、到着したのは池の平湿原。早朝の高原は、やや強めの風が吹いており少し寒い。
 標高2000mの高層湿原は、高山植物の宝庫。身支度を整え、花々を愛で写真を撮り、見晴歩道をゆっくり歩くこと1時間。この頃になると、うっすら汗をかき、「雷の丘」で一休み。「雷の丘は、その名のとおり、雷の通り道にあたっています。雷が鳴り始めたら、すぐに移動したほうがいいですよ」と通りがかった人。空はまさに夏空。雷が来そうになかったけれど、何だか気持ちがざわつき、早々に出発。さらに、雲上の丘広場、涼やかな風と空気を感じながら、ピグミーの森を抜け、ようやく見晴コマクサ園。勿論、柵内立ち入り禁止。
 コマクサは❝高山植物の女王❞。他の植物が育たないような、殺風景な場所に点々と咲いている。草丈は低く、花は美しく可憐で、悪条件のもとで咲いている姿に心打たれる。どの花にも、咲く時季があり、8月に入ってからのコマクサは、見られるかどうか、期待は半分くらいしかしていなかつたけれど、その期待に応えてくれた可憐な花に、一層の風情を感じる。

山頂付近からの眺望。写真では、素晴らしい眺めをお伝え出来ないので残念です。登った人にだけ送られるプレゼントでしょうか。この美しい景色を、何に例えたらよいか言葉を失う。
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「熱中症予防配布物品」

2021-08-01 14:29:20 | 庭の花木
「スイセンノウ」 ナデシコ科
 高齢者世帯を対象に、市より届けられた熱中症予防物品。冷却タオル、温湿度計、麦茶スティック。熱中症患者の50パーセントが、高齢者とのこと。リーフレットには、こまめに水分補給、温度湿度、食事、体調・・など予防するための注意点が、事細かに記載されている。今の時世、マスクは必須。しかし、この暑さ、マスクは息苦しく、しかも体温を上げる。本日は、熱中症警戒アラートもでて、危険性が極めて高い気象状況になり、対策を十分とるよう注意喚起がなされている。
 当方、市からこのような物品支給は初めてであり、ご好意をありがたく頂戴。で、配布物と一緒に、局員さん、介護保険料決定通知書も。見れば、あらら~、保険料あがっているぅ~。ちょっと嬉しい物品だったけれど、増額の保険料を見て・・?しかも、年金天引、そして年金減額!
 スイセンノウ(酔仙翁)は宿根草。茎の先に5弁の花びら。赤い花が「酔」に例えられたという。ちょっとおしゃれな名前。ヨーロッパ南部が原産で、江戸時代末に渡来したという。葉も茎も銀色の毛でおおわれている。

   熱中症予防配布物品
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