啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「蚊も必死」

2021-07-29 18:14:15 | 庭の花木
「ギボウシ」
 ❝ブ~ン❞ 少し高い羽音。今まさに蚊の季節。ほんの数分間外に出ているだけで、どこからともなくやってくる蚊。気が付けば、手にしっかりつかまって食事中! ❝ピシャッ❞ しとめた~、その喜びとともに、思いきりはたかれた手も痛い。すぐ後から、かゆみにおそわれるのは、言うまでもない。
 数年前、蚊に刺されない技があるということを、ある番組で紹介していた。人が誰でも持っている足の裏にある「常在菌」。そこで、この常在菌をふき取る、消毒することにより、蚊がよって来ないようだ。時節柄、アルコール液は常備。時々は足裏をふいて、蚊の対策をしているが、しかし蚊も必死。なんといっても、メスは卵を産まなければならないのだから。かわいそうだけれど、背に腹は代えられない。
 ギボウシの花が、一斉に咲き始めました。淡い紫の涼やかな花色。ほんのいっときでも、夏の暑さを忘れさせてくれる。病気にも強く、多年草なので、手間いらず。ギボウシ(擬宝珠)は、蕾の形が、欄干に飾られているタマネギのような形に似ていることからの命名。
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「努力」

2021-07-26 17:53:20 | 庭の花木
 「ヒメヒオウギズイセン」 アヤメ科
 開幕4日目、結果が続々と伝えられている。嬉しいニュースもあれば、ショックなことも。たくさんの競技の中で、個人的に注目しているのは競泳。昨日は、400メートル個人メドレー、大橋選手が金メダル!何度も何度もみている映像で、結果はわかっているのに、その都度、手に汗握る。
 タイミングよく、今日はプール教室。中心は平泳ぎ。先生は、大橋選手の平泳ぎの解説をしながら、実践。体重移動、手の動きなど教えてくれたが、理屈はよ~くわかる。けれど、1つか2つしか覚えられない。覚えたところで、実践できるかは全く別問題。8月はプールは開館しているが、教室はお休み。「上手になるコツはないかな~」・・「練習しかないよ」という返事が返ってきそう。9月からの教室に備え、夏休みは自主練習に精を出そう・・
 ヒメヒオウギズイセンは球根で増えるので、植えっぱなしで手間いらず。オレンジ色の華やかな花色で、夏のこの季節には、暑苦しささえ感じてしまう。姫檜扇水仙と漢字で記し、どこか名前の雰囲気から、日本的らしいイメージだが、南アフリカ原産とのこと。花言葉「陽気  楽しい思い出」
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「明日 開幕」

2021-07-22 18:42:05 | 庭の花木
「キンミズヒキ」 バラ科
 東京オリンピックが、いよいよ開幕。200の国・地域から11000人あまりが参加。33競技、339種目、42会場を舞台に、熱戦が繰り広げられる。世界から、トップアスリートのパフォーマンスがみられるかと思うと、ワクワク感が高まる一方、大会直前になっても不祥事が続いており、五輪という世界的イベントを、楽しみにしていた気持ちもそがれてしまう。日本の選手は600人近くに上るといい、自身としては、注目している選手もいる。またコロナ禍で、努力して努力して、必死にトレーニングし、代表に選ばれてきたのに、陽性となり棄権する選手もいるという。「途方にくれている。心境を表現する言葉も見つからない」と声明を出した選手もいる。なんとしても気の毒で・・・。いずれにしても明日は開会式。コロナに加え酷暑。世界のアスリートが、十分に力を発揮できることを願う。
 ミズヒキと名がついているので、タデ科と思いきや、キンミズヒキはバラ科。和名は細長い花序が、タデ科のミズヒキに似て、黄色の花から「金水引」に例えたと、図鑑に記してあった。花は小さく5弁。

タデ科  ミズヒキ
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「気が付いたら」

2021-07-19 16:52:28 | 庭の花木
「オミナエシ」 オミナエシ科
 気が付いたら東京五輪はすぐそこ。続々と海外から入国してくる選手や関係者、また、国内選手のインタビューなどきいていると、その日が待ち遠しいような・・けれど、現在のコロナ感染拡大状況に、正直、複雑な心境。考えるに、新しい国立競技場のデザイン問題から始まって、エンブレム問題、五輪に携わった都知事の辞職、招致買収問題でJOCの竹田会長退任、さらに女性蔑視発言した森会長辞任、有観客か無観客かの対応の遅れ、マラソン、競歩の札幌開催、まだまだ・・。こんなにトラブルの多い五輪は、過去に知らない。新型コロナから政権は遅れをとり迷走。そして、そのダメージは相当に大きいと考える。最近のメディアからの報道をきくにつけ「安心、安全」はどこか虚しい。
 日本のどこにでも生えているオミナエシ。黄色い小さな花が密集し、1m弱の細身の茎を、ひょろひょろと伸ばして立っている。その黄色の花を粟飯にたとえ、女飯に転じたというが、語源は明確ではないとのこと。花は、季節の到来を知らせるという。代表的な秋の七草の一つだが、もう満開だ。
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「伊参スタジオ」

2021-07-16 18:48:49 | その他
 群馬県の人口が200万人到達を記念してつくられた映画、「眠る男」の撮影拠点として使用されたのは、廃校となった中之条の中学校。そこは「伊参(いさま)スタジオ」と名付けられ、当時の映画資料などが公開されており、県内の様々な箇所で撮影していた様子が、パネルで公開されている。今でも、撮影はもちろんのこと、ロケの合宿所としても使用されている、という説明を担当者から受けた。「眠る男」は、今からおよそ20年以上も前の映画なので、記憶に残っている人も少ないかもしれない。同行者には「知らない!」と一蹴されてしまった。
 それにしても、古びた木造校舎は懐かしく、子供のころ大きく感じた下駄箱も、廊下も、職員室も教室も、何もかも「こんな感じだったな~」とあの頃に思いをはせ、ここだけは時間が止まっている空間だった。じっと耳をすましていると、階段のギシギシする木造独特の音が聞こえてくる気がした。
 中之条は文化の香りがする町。今年はビエンナーレが9月から開催され、町内各地でアート作品の展示や演劇など、芸術に町全体が包まれる。
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「苔の森」

2021-07-13 16:41:06 | 高山植物
 チャツボミゴケは、国指定天然記念物。野反湖へ向かう国道405号を、品木ダム方面へ進み、さらに西へと進んだ中之条の最奥部に位置する場所に、チャツボミゴケ公園がある。
 駐車場に到着、ここからは一般車両は進入禁止。園内巡回バス、坂道をおよそ1km。バスを降り、ここからは遊歩道。およそ300mほど歩くと、チャツボミゴケの群生地。
 個体は、酸性水域を好む特別な苔で、ここは国内最大規模の群生地という。もとは、白根火山の爆発でできたすり鉢状の大きな穴で、鉱泉が湧出し、動物が落ちると出られなくなり、死んでしまうところから「穴地獄」と呼ばれたと、看板に説明があった。
 「穴地獄」を囲むように、一周できる木道が整えられ、多方向からのビューポイントがある。自身が勝手に想像していたよりずっと広く、見ごたえ十分。
 当日は、たまたま某新聞記者が取材に訪れており、村長さんがガイドをしていたので、「チャンス」と、図々しくも同行をお願いすると、快諾してくださり、記者さんとともに説明を伺った。「あ~でもない、こ~でもない」とやかましい質問にも丁寧に答えてくださり、感謝しています。
  初夏の新緑に包まれた美しい苔、春には春の、秋には秋の、冬には雪とともに、一段と美しい景色を見せてくれることでしょう。
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「野反湖の花々・・②」

2021-07-10 12:46:47 | 高山植物
「イブキトラノオ、フウロ、カラマツソウ、ウスユキソウ、ウラジロ・・何だっけ?」。時々思い出しては、何度も繰り返し暗唱する同行者。
 草花の名前を常識として、どれくらい知っておけばよいのか分からないけれど、植物を愛でるには、やはり対象となる名前を知ることは大切だと思う。自身でも、名前を覚えてもらえば嬉しいし、コミュニケーションを図る第一歩かと。「あなた」より「○○さん」と言われるほうが、グッと距離感が縮まるのではないだろうか。高山植物は、平地ではなかなかお目にかかれないが、せめて身近な草花は知っておきたい。なぜなら、それらが日常生活を豊かにしてくれると思うから。
 ところで、あれから数日がたつけれど、まだ名前覚えているかしら?そうそう・・最後の名前は、ウラジロヨウラクでしたね。ところどころに咲いていた青紫色のアヤメが、高原にアクセントを添えていた。
 高山では、6月中頃から8月初めの、ほんの短い夏の間に、一斉に花を咲かせ、その美しさを競い合う。そして、それらの魅力は何といっても、❝可憐さ❞だろうか。高山の7月初旬の樹木の葉は、まだ黄緑色。柔らかくさした日を反射し、生き生きと輝いている。細い山道を走り、時々聞こえてくる野鳥の声は名調子。美しい景色を見ていると、悩みも悲しみもみんな抱きとめてくれる優しさが、山にはある。

 イブキトラノオ

ハクサンフウロ

カラマツソウ

ウスユキソウ

ウラジロヨウラク
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「野反湖の花々・・①」

2021-07-07 11:30:33 | 高山植物
「ノゾリキスゲ」 ユリ科
 ノゾリキスゲが見たい! 計画を立てたのは、ちょうど一年前。しかし、大雨のため、その時はやむなくあきらめることになった。昨日は、梅雨の合間を縫い、友人Yさんのご主人が、快く運転を引き受けてくださり、Kさんとともに4名で、いざ、野反湖へ。
 野反湖は別天地!八間山、弁天山、エビ山、三壁山などに囲まれ、山頂に開けた湖だ。今、見頃の花といえば、なんといっても代表はノゾリキスゲ。(日光の山に多いので、ニッコウキスゲの名で知られているが、同じ花)。大群落を見るには少し早いかも、との情報を得ていたが、行ってみれば、キャンプ場、バンガロー付近の斜面一帯に花が咲き乱れ、一度はみておきたい花の風景だ。
朝咲いて夕方には閉じる一日花。茎の頂には、3~4個の花が順々に咲く。橙色が少し強い黄色の花で、草丈は60cm程。緑の絨毯に丈のある花は美しく、野反湖に夏を告げていた。
 よく似た花といえば、同じユリ科のユウスゲ。こちらは夕方花を開き、翌日午前中にしぼむ一日花。その花は、淡い黄色で、こちらも美しい。
 野反湖は、シラネアオイを見たさに、夫とともに数回いった場所。八間山登山口を少し登ると、淡紫色の美しく上品な花が、斜面一面に咲いていた風景が、強く心に残っている。昨日は、あの時と同じ涼やかな風が吹いていた。
 
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「今日も・・雨」

2021-07-04 13:17:03 | 庭の花木
「トモエソウ」 オトギリ科
 熱海市伊豆山、斜面を一気に流れる土石流、家々が押しつぶされ、飲み込まれてゆく動画の映像にゾッとする。発生した場所は、土砂災害の危険性が高い斜面で、梅雨末期に降り続いた雨で、大規模な土石流が発生したという。ハザードマップでも、リスクが高い土砂災害警戒地域に指定されていたようだ。時間の経過とともに、被害の情報が伝えられている。記録的な大雨。これからも、雨の範囲が広がるとのこと。当地でも連日の雨。災害列島、日本。ハザードマップを改めて確認しなくては。
 草丈1mほどで、直立したトモエソウ。葉は対生。黄色の花びらは5枚の一日花。その花びら、1枚1枚ねじれていて、巴状に見えるところからの命名。
 あれは・・どこの高原だったか、ドライブ中の夫が❝トモエソウだ❞と言いながら、急に車を止め、カメラにおさめていた記憶がある。そこで、私は初めて、この植物名を知ったので、インパクトがあり、毎年デートしたい花だ。さらに、姪の名にちなみ、「ともちゃん、今年も咲いたね」などと声をかけ、花とともに彼女の顔も思い浮かべている。
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「折り返し」

2021-07-01 16:54:30 | 庭の花木
「クガイソウ」 ゴマノハグサ科
 コロナ、コロナで年が明け、コロナ、ワクチン、五輪と、気が付けば、すでに半年が過ぎた。この❝時❞の早さをどうしましょう・・。
 5月から6月20日まで、感染拡大防止の為、閉館していたプールも、本日より教室が再開。2カ月ぶりの教室・・できない、楽しめない、自信がない・・❝ない❞のトリプルダメージ。2カ月間の空白を埋めるには、数倍もの努力が必要だと痛感したが、楽しんで長く継続したい。そして「継続は力なり」を信じたい。
 花穂には、小さな花が密について、その長さは25cm程度。淡い紫色の花穂が、細い茎の先に伸びて、ゆらゆら揺れている様子に風情を感じるのだから、もし草原で会えたらきっと、うっとりしてしまうかも。5枚ほどの葉っぱが輪生し、茎を取り巻くようについている。その葉が九段になってついているという意味での命名。
 また、個体によく似た植物で、ルリトラノオがあるが、こちらの葉っぱは対生。
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