啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「キンレイカ」

2014-06-13 09:10:34 | 庭の花木
「キンレイカ」 オミナエシ科
 6月は、旧暦では水無月。水の無い月と書くが、水がないわけではない。水無月の「無」は、神無月の「な」と同じく「の」にあたるので、「水の月」という意味だと記憶している。旧暦6月は、田に水を引く月、であることから水無月といわれるようになったそうだ。その、語源のとおり、毎日凄まじく雨が降り、まさに「水の月」である。
 キンレイカは、高さ約20〜70cm。岩場に多くある多年草。和名は「金鈴花」で、花が黄金色で密集して咲き、鐘型であることから名づけられた。花期は夏。キンレイカは、コキンレイカ、マルバキンレイカなどある。コキンレイカは、花びらのもとの距が短い。マルバキンレイカは、和名「丸葉金鈴花」で、キンレイカより葉が丸みをおびている。
 
 
 

「シラネアオイ」

2014-06-11 11:33:58 | 山野草
「シラネアオイ」 キンポウゲ科
 あれから1年。今日の花は、夫の一番好きな花、シラネアオイ。今年は、山に行けず、カメラに収めることができなかった。、アップしたのは、以前、携帯で撮ったもの。シラネアオイは、山野草の女王といわれるように、大変美しく、上品で気品があり、私も大好きな花だ。夫も私も、花の好みが似ている。花の色は淡く、可愛らしく、気品があり、何とも言えない美しい花の姿が好きだ。心がひきつけられる。大きく、美しい花びらのように見えるのは、ガク。本来の花びらはない。葉も良い形をしていて、淡い紫色をより一層引き立てる。雪深い山に、ひっそりと、しかも華やかに咲く。花期は4月〜6月頃。和名は日光、白根山に多く、花がタチアオイに似ることから、シラネアオイ(白根葵)と名づけられたという。草丈、約30〜40cm。昨年、夫の弟が、鉢に植えたシラネアオイを、兄との約束だからと持ってきてくれた。我が家では、一番良い場所に鉢ごと植えたが育たなかった。こちらの気候に、なじまないのかもしれない。栽培は非常に難しい。
 今日は、畑でキュウリ1本、ナス1個、初収穫!田を耕し、肥料を与え、収穫まで一人でやり遂げた喜びは大きい。早速、夫に報告。苦笑いした顔が浮かんだ。

「ハマナスとカエル」

2014-06-07 13:08:49 | 庭の花木
「ハマナス」  バラ科
 本格的な梅雨の到来。関東・甲信は、大雨が続き、気象庁は河川の増水や土砂災害に警戒を呼びかけている。我が家の畑も、緑の絨毯のように草が一面を覆っている。この雨で、さらに伸びることは確実だ。
 数日前の朝のこと。庭に出てみると、ハマナスの花にカエルが!「おはよう」と声をかけたが、カエルはねむそうで、ビクともしない。これぞシャッターチャンス。何度も話しかけたが、動く気配なし。きっと、居心地がいいのでしょう。良い香りに包まれ、いい夢を見ているのかも。しかし、バラ科の中でも、幹や枝に、これほど細かいトゲがあるのには閉口する。香りは、甘く強い。玄関に、一輪さすだけでも、良い香りが漂って来る。。香水もつくられるのだから当然か。秋になると、オレンジ色の実をつけ、食用となる。
 それにしても、カエルはどのようにして、たくさんある、あの細かいトゲをクリアしたのか?怪我はしなかっただろうか?今は、あちらこちらから、カエルの合唱が賑やかに聞こえてくる。

「コバンソウ」

2014-06-05 17:50:06 | 山野草
「コバンソウ」 イネ科
 ヨーロッパ原産。明治時代に観賞用に導入された帰化植物。日本では、本州中部以南に分布。草丈、約10cm〜50cm。茎は直立、葉は細長い。乾燥に強く、日当たりの良い所を好む。道端や荒れ地などで見かける。和名は(小判草)。この名は、一度きいたら忘れない。名の由来は、細い小枝から垂れ下がる花穂の形と色から、昔の金貨の、小判に見立ててつけられた。非常に細い枝に、数個の小穂がつき、その重みで垂れ下がるのである。5月から今頃までは、黄緑色であるが、だんだんと日数がたつにつれ、黄金色に変わる。まさに、小判の色そのもの。
 ちなみに、小判があるなら大判もあるかもしれない、と興味を持った。ありましたぁ〜!その名を、合田草(大判草)。名は、フランスから導入した合田氏にちなんでいるという。こちらは、アブラナ科。花は、大根のようにピンク色。夏以降にできる実の形が、平たく大判草と名付けたようだ。もちろん、過去に、この花も実も記憶しているが、調べて初めて名前を知った。
 小判と大判どちらが好きか?と問われれば、もちろん大判大好き。しかし、植物の花穂は、コバンソウが美しい。

「キョウカノコ」

2014-06-03 17:07:24 | 庭の花木
「キョウカノコ」 バラ科 
 名前は全く違うが、花の形、色、葉の付き方が、非常に似ている植物が咲いている。キョウカノコとシモツケソウだ。シモツケとシモツケソウは、花は似ていても、木と草の違いなのではっきり識別できる。一方、キョウカノコとシモツケソウは、多年草で草丈40cm位。多数の茎が株立ちになり、10cm位のふんわりとした花房をつける。葉は、手のひら状に5つに裂けている。葉の付け根のわきに、小さな葉(側小葉)がついているのがシモツケソウで、キョウカノコは側小葉はなく、頂小葉だけが特徴(ネット)。2つ並べて比較したのだが、良くわからない。
植物の名前は本当に難しい。 
キョウカノコは和名「京鹿子」。花の姿を、京都で染められた「鹿の子絞り」に例えたものという。

「マイヅルソウ」

2014-06-01 15:20:56 | 庭の花木
「マイヅルソウ」 ユリ科
 今日も厳しい暑さ。ニュースでは、前橋で最高気温34℃の予報。熱中症に十分注意するようよびかけている。確かに、暑いのだが、真夏の暑さとはだいぶ違う。朝、晩は涼しく、日中は風もあり、湿度が低いので「今日は真夏の軽井沢」と思うことにした。
 マイヅルソウは草丈約10cmの多年草。分布は日本全土。和名は「舞鶴草」。ハート形の葉に、特に葉のふちに沿って曲がった葉脈は、ツルが羽を広げて舞っている姿に見立てたものという。そう言われれば、何となく、そんな形に見えなくもないが、ちょっとねっ?花径は約5mm、花の色は白。とっても小さく清楚な花。ツルといえば・・・「鶴舞う形の群馬県」と上毛カルタにある。こちらは納得!