啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「ワビスケ」

2013-12-30 20:46:51 | 庭の花木
「たとえ一週間に一度でもいい。細々とでもいいんだよ。できる範囲でいいからブログ続けて欲しいんだよ」と夫に言われ、受け継いだ啄木鳥の詩。写真、文章とも彼に比較にならない程下手で恥ずかしい。まさか、まさかこの私がブログなんて、考えてみたこともなかったのである。自己紹介に「山野草、山歩きのこと、古里の自然などいつも気にかけています」とあり、彼のように一人では山歩きもせず、それにそぐわない話題も多々あったように思う。引き継いでから半年過ぎ、このように続けて来られているのも、皆様のお蔭と深く感謝している。本当にありがとう存じました。また、明年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
「ワビスケ」 ツバキ科
常緑樹。ワビスケは椿の一種で、昔から茶人が愛した花。ツバキと違うところは、花が、ラッパ状に咲き、八分程度しか開かず小ぶり。直径3cm位。一重咲で、花期は12月から4月。炉の始まりから晩春の風炉の始まるころまで花が咲いているので、茶人に好都合ということか。「ワビスケ」とはなかなか面白い名だが、その由来は諸説あるらしい。例えば、「侘助という人が朝鮮半島から持ち帰った」、「千利休の下働きをしていた侘助という人物に由来」とか・・・。華やかに咲くツバキに比べ、控え目に謙虚に花を咲かせるワビスケ。
花言葉も「ひかえめ」。花に学びたいものだ。
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「ナンテンの実」

2013-12-27 09:43:22 | 庭の花木
「ナンテン」 メギ科
中国原産。ナンテンの実の美しさは、何と言っても、真っ赤な可愛い丸い実である。寒さにも、霜にあっても真っ赤な美しさは変わらない。寒い冬の間中、目を楽しませてくれる。ただし、野鳥に食べられなければ・・・。当家では、対策として、房にネットをかけたのだが、どうも風情がなくていけない。初夏に白い色の花を咲かせ、その後、丸い小さな実をつけるのである。雪が降れば、真っ白な景色の中、真紅の可愛い実がちょこっと頭をだし、その美しさを際立たせるのだ。「ナンテン」という音が「難を転ずる」に通ずることから、縁起の良い木として親しまれているが、この実を見ると思い出す、小さい頃を。当時、この時期になると、我が家の玄関は、筵に包んだナンテンが、足の踏みもないくらい立てかけてあったのだ。知人が買い求めて、その置き場所として頼まれたのであろうが、その情景は今でも鮮明に覚えている。何十年という時を超えても、忘れられない思い出があるものだ。葉は薬用として知られ、喘息や百日咳などの咳止めに用いられるということだ。
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「ポインセチア」

2013-12-24 20:25:47 | その他
「ポインセチア」 トウダイグサ科
今夜はクリスマスイブ。街ではもちろんのこと、いたる所で、まばゆいばかりのイルミネーション。あふれるクリスマスソング。東京スカイツリーが、赤と白のクリスマスキャンドルにライトアップされた、とのニュースが流れる。今となっては、クリスマスは全くの無縁と思っていた。が、突然届いた大きなポインセチア。高さ55cm! 苞30cm!花屋さんから「こんなに大きいのはめずらしいですよ」の一言。説明書によると・・・・ポインセチアの原産地はメキシコ。19世紀初めに、アメリカのメキシコ大使、ポインセットが欧米に紹介したことから、彼の名前にちなんでポインセチアと呼ばれるようになったという。お花のように見えるのは、実際は苞と呼ばれるもので、本当の花は、中心に粒状に固まっている小さなもの。メキシコではポインセチアを「ノーチェ・ブエナ(聖夜)」と呼ばれるのだとか。
外に出て、夜空を見上げれば、ぽつぽつと星々の光。まばゆい「星空」とはいかないが、私の心の隙間は充分に満たされたのであった。
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「ミカン狩り」

2013-12-22 20:38:26 | その他
「ミカン」 ミカン科
友人と共に、秩父のTさんのお宅にミカン狩り。晴天に恵まれ、風もなく穏やかな天気。山の南斜面の畑には、ミカンだけでなく、カキ、無花果、プラム、栗の木などが沢山植樹されている。片隅では、春の香であるセリが青々して、美味しそうであったが、イノシシが駆けずり回った様子。ミカンの有名ブランド、有田、愛媛などは糖度も高く、口あたりも良いが、「商品」でないTさん宅のものは、酸味が強く、口に含むとすっぱ~い。でも、新鮮さは最高!ミカンはもちろん美味しく頂いたが、Tさんの作ってくださったお料理には、素朴で心のこもった暖かさがあり、お話も楽しく豊かな気持ちになった。「おもてなし」とはまさに、このような事をいうのではあるまいか。春にはワラビがたくさん出るので、とりにいらっしゃいと声をかけて頂いた。又、楽しみが1つ増えた。
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「ヒイラギの花」

2013-12-20 10:01:05 | その他
「ヒイラギ」 モクセイ科
あるお宅の門にふと目をやると、咲いていたヒイラギの花。花期は11月〜12月。白い色の小花を密集して咲かせ、清楚で可愛らしい。かすかな甘い香りもする。葉は硬くツヤがあり、縁には先に鋭い刺。その刺に触れると疼(ひいら)ぐことからヒイラギの名がついたらしい。年数を重ねると、葉の刺は次第に少なくなり、葉は丸くなって行くのだという。人間も、年を重ねると丸くなるというが、果たしてそうか…どうだろう?ヒイラギといえば、子供の頃、節分の時、この枝にイワシの頭をさして戸口に飾っていたことを思い出す。古くから邪鬼の侵入を防ぐと信じられ、厄除けの習慣があったらしい。ちなみに、ヒイラギは、12月24日の誕生花。
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あった! 「フユノハナワラビ」

2013-12-18 13:17:54 | 山野草
「フユノハナワラビ」 ハナヤスリ科
「確か、あの場所にあったはず」と思い、お気にいりの散歩コース竹沼へ。周回道路、約4kmの距離で、いつも決まった場所にしか姿を現さないフユノハナワラビ。二人の秘密の場所だ。この植物と出会ったのは、今から4年くらい前。赤城自然園でのことだ。日当たりの良い芝生の中に、今までに見たことのないものがニョキ ニョキあちらこちらに。夫と「何だろう?」と不思議に思っていた。園の方から「フユノハナワラビ」と教えていただいた。それ以来、この時節、気になっている。そして、竹沼にもそれがあることを知ったのは2年前。最初、なかなか見つからなかったが、枯葉の中にけなげに、しっかりと背筋を伸ばし立っていた。高さ約25cm。夏の終わりころ、小さな葉を広げる。胞子をつける葉が花のように見えるというのが名の由来だとか。もう、そろそろ枯れてしまうだろうに、今年も出会うまで待ってくれて嬉しい。
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「ヤクシソウ」

2013-12-15 10:43:48 | 山野草
「ヤクシソウ」 キク科
好きな散歩コースの一つ庚申山。ここの歩道は、いつも手入れが行き届いていて、気持ちよく散歩できる。その道端に咲いていた黄色い花、ヤクシソウ。高さ30cm位。花期は9月から11月。直径1.5cm位の花をかたまってさかせる。キク科の黄色い花は、名前を判別するのは難しいが、この花は何度か見ているうちに慣れてきた。花は10枚くらいの舌状花。名の由来は諸説あるらしい。例えば、この花が薬師堂の傍で見つかったとか、薬効があるからとか、葉の形が薬師如来の光背に似ているとか・・・。
ところで、どこの散歩道でも、河原の土手でも、いつも感心することがある。年に数回、のこぎりのついた草刈かまで、ビューン、ビューンと雑草退治をしている人を見かける。全部刈ってしまえば作業も簡単だと思うのだが、彼らは、雑草の中でも花だけは残しておいてくれる。花に対する優しい心に触れる思いがする。       
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「木守」

2013-12-12 16:17:16 | 庭の花木
今の時節、柿の木の高い枝に、1つだけ残された実を見つけることがある。「木守」である。来年もよく実るようにという願いを込めて、1つだけ残しておく果実。こうした思いは昔からあり、柿だけでなく、その他の果実も同じだ。当家の柿は、今年は不作であったが、食べるものが少なくなる初冬、ヒヨドリが集団で柿の枝にとまり、それはそれは、賑やかにおしゃべりしながら、熟している実を食べている光景に出合ってきた。「木守」は、来年もたくさん実をつけてくれるようにと願う一方、野鳥のために果実を残しておくという、人間の優しい心づかいを、先人から学ぶ思いがする。
また、「木守」といえば、香川県、高松、三友堂の銘菓。讃岐三盆糖と柿の実の餡が、ふぁ〜と口に広がり、上品な風味がなんともいえない。
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「冬の桜」

2013-12-10 10:19:25 | その他
「桜」 バラ科
「水と緑の町、三方清らかな河川に囲まれた藤岡市、天然記念物にも指定されている冬桜咲き誇る桜山公園をウオーキングしませんか?」とのホットメール。藤岡市鬼石にある、桜山公園には、冬桜が7000本も植樹されているらしい。11月から12月と花期が長く、紅葉と冬桜、両方楽しめるのだ。さらに、ソメイヨシノ3000本も植樹されており、春には10000本の桜が見事である。いつもなら、今頃の時期は、散歩も兼ね、美しい風景を楽しんでいるはずだった。途中「10月桜と冬桜は違うんだよ」と彼からその違いについて教えられたことを思い出すが、いつも、うわの空で聞いて、忘れることを特技としている私としては、何が違うのか明確に覚えていないのだ。たぶん・・・花びらがどうとか、こうとか・・・。ネットによると、10月桜は八重で10月から1月まで咲き、白やピンク。一方冬桜は、秋から冬にかけて咲き、一重、花びらは5枚。でも、全部含めて秋から冬にかけて咲く桜の事を総称して冬桜とよぶこともある。と記されていた。今回アップした桜は11月中旬、ふじの丘公園で撮ったもの。花びらが八重なのでたぶん10月桜・・かな?
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「カタバミ」

2013-12-08 13:21:10 | 山野草
「カタバミ」 カタバミ科
とにかく雑草。抜いても、ぬいてもその繁殖力たるやものすごい!花期も長く、春から秋にかけ咲くが、今頃でも日当たりの良い暖かな場所では、その存在を主張している。 花も小さく可憐であり、特に葉が面白い。1枚1まいはハートの形であり、それが3枚寄せ合わさっており、なんだか可愛い。植物もそれぞれに特徴があり、個性が豊かだ。果実は真っ直ぐ上を向いてつく。熟すと、自ら赤い種子を勢いよくはじき出し、何と1m位まで周囲に飛ばすのだとか。まさに、そこが繁殖力の高さの所以である。葉や茎はシュウ酸塩を含んでいるので、咬むと酸っぱい。というので実際咬んでみた。あ~、やっぱりすっぱ~い!シュウ酸は英語でOxalic acidというのだそうで、当家にもオキザリスの花が今咲いている。
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