啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「以前 カッパピア 、 現在 観音山公園」

2020-06-28 13:43:57 | 山野草
「ゴマナ」 キク科
 高崎、白衣大観音山近辺に、以前、カッパピアという名称の遊園地があり、流れるプールは大人気。最盛期は、年間60万人以上の来客というから驚きだ。しかしその後、入場者の減少、施設の老朽化が著しく、2003年に閉鎖。十数年後、その跡地に出来たのが、観音山公園。そのなかで、ケルナ広場は、ドイツのケルナーステイック社の遊具がたくさん設置されている。デザイン性、色彩の組み合わせ、使い方の工夫、見たことがない遊具・・。過去の自分自身が抱いていた、遊具の固定観念から解放された。25mプール、幼児プールなどの施設も設置され、広々とした芝生公園は家族で楽しめる。訪れた日は平日で曇天。ほとんど人はいなかったけれど、休日ともなれば、ワイワイ賑やかな子供たちの声が響くだろう。カッパピアには想い出も詰まっているが、生まれ変わった観音山公園、次回は孫と共に。

 ケルナー広場は丘陵地であり、そこは尾根道の遊歩道がある。洞窟観音、白衣観音、ひびき橋から染料植物園と続いている。再び来ることはないだろう、と思っていた道なので懐かしい。その道ばたで見つけたゴマナ。草丈1m程、開花にはまだ早いが、小さな蕾をたくさんつけている。葉が胡麻の葉に似ていて、食べられることにより「胡麻菜」の名前がつけられたという。姿勢の良い立ち姿は目だつ。

 白衣観音から染色工芸館へ続く”ひびき橋”
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「畑からの宅急便」

2020-06-25 10:12:49 | 庭の花木
「カラー」  サトイモ科
 5月初旬に植え付けした夏野菜、キユウリ、なす、ピーマン、インゲン、最近ではトマトも食卓に上るようになった。もぎたての野菜は少し青臭いけれど、それがみずみずしく新鮮で、特にキユウリは、かじった瞬間のパリッとした音や、シャキシャキ感は格別。ウリの成長は早く、ものぐさしして畑をみに行かなかったり、キユウリが葉っぱの陰で見えず、発見が遅れでもしたら・・。
そして、せっかく順調に育ってきたのに、ある日突然元気がなく、萎れてきてしまったのがスイカ。ネットでは、病気、連日の雨による湿気、連鎖障害が考えられるようだ。瓜もそれなりに大きくなりつつあるところなのに、萎れた葉をみるのは悲しい。
 
 カラー、原産地南アフリカなど。当ブログ初登場。ミズバショウと見まがうほど。伸びた茎の先には仏包苞。本当の花は、その中にある棒状の部分。土に植えたまま状態だけれど、毎年花を咲かせる。大変清楚で美しい。切り花として愉しむのも一つだが、庭にちょこんと佇んでいる花を切ってしまうには、あまりにももったいない。白の他にピンクも並んで咲いている。
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「夏至と日食と」

2020-06-22 12:15:52 | 庭の花木
「ハンゲショウ」  ドクダミ科
 徳川の時代より数えて、372年ぶりという夏至の日に、日食が観察されたのは。県内は朝から厚くどんよりとした雲に覆われ、観察は期待できそうになかった。日食の道理は理解していても、現象は非日常の事であり、太陽の一部が徐々に月に隠されていく様子は、やはり神秘的。次に日本全国で部分日食が見られるのは、2030年・・あと10年、見られるかしら?
 夏至は一年で、一番昼の時間が長いが、丁度梅雨のシーズンでもあり、当地はここ数日、雨や曇りの日が多く、青い空が少し恋しくなってきた。

 夏至から数えて11日目は半夏生。今年は7月1日にあたるという。この頃になると、ハンゲショウの葉っぱの半分くらいが白くなるので、「半化粧」という意味で、半分くらいの化粧、にたとえる説もあるという。ただ、日陰ではあまり白くならない。10cm程の花穂もあるが、やはり見どころは葉。葉という葉全部白くなるわけでなく、せいぜい上部の2~3枚。不思議な事に、花が終わると白い部分は、元の緑色に戻る。
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「山歩・・覚満淵」

2020-06-19 11:19:31 | 低山歩き
「クサタチバナ」  ガガイモ科
 前橋方面から赤城山を目指し、白樺林とレンゲツツジの群落がある新坂平をとおり、さらに進むと大沼。そこから歩いても数分の場所に、県立赤城公園ビジターセンターがある。その道路を挟んだあい向かいに、覚満淵入口の看板。ここから歩道に入る。従って、覚満淵は大沼の南東に位置し、周囲は0.5㎞程のこじんまりした湿原地。沼は水を満々とたたえ、植生も豊か。湿原にある木道も、なかなか風情ある雰囲気。まるで、尾瀬を思わせる情緒を伝えている。帰り際、アメンボウを発見。長い脚で水面を支え、スイスイ可愛らしく走っていた。写真を撮ろうと何度も試みたが、沼にでも落ちようものなら・・・諦めた。

 見たことがあるような、ないような白い花。○○子さん家にもありそうな花だね、と同行者に言われたが・・何だろう?  ところがその夜、BSPにっぽん百名山選で”赤城山、湿原の花々”を放映していた。思わず、ガッテン!!その名は、クサタチバナ(草橘)。ガイドさんに感謝です。草丈、40cm程。図鑑をひも解くと、タチバナに似た花をつけるという意味。タチバナとはミカンの古名で、白い花の形が似ているところからついた名前、と記されたいた。そこで、気づいた。見たことがありそうな花、と思ったのはキンカンの花。清楚な佇まいの花姿。
 覚満淵・・ふらりと散策でき、自然も豊か。是非お勧めしたい。

  覚満淵
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「山歩・・長七郎山」

2020-06-16 17:36:49 | 低山歩き
「レンゲツツジ」  ツツジ科
 群馬を代表する山と言えば、赤城山。「すそ野は長し赤城山」と上毛かるたに詠まれ、県民にとっては親しみのある山。当家から車で、1時間30分ほど。赤城山の外輪山である”長七郎山”への登山。まるで、時代劇にでも出てきそうな名前のこの山は、1579m。登り口は、”小沼”の駐車場からなので、登山というよりは、むしろハイキングともいうべきコース。何度も登った慣れ親しんだ登山道は、雨にえぐられたのか、時に歩きにくい。野鳥のさえずり、新緑の美しさ、そしてハルゼミの大合唱、緑葉をわたる風の涼やかさ・・少し汗ばんだ身体に、幸せが広がる。山頂で、ランチタイム。その美味しいことと言ったら!おにぎり、サンドイッチ、唐揚げ、チーズ、ゆでたまご、トマト、各種漬物、ゼリー、みかん・・・全部、お腹の中へ!そして、山の空気は一番のご馳走だ。
 群馬県の花と言えば、レンゲツツジ。高さ1m程の低木。前橋から赤城山への道路を、くねくね登りつめた所にレンゲツツジの大群落がある。山の斜面が朱色で染まり、実に見事な風景だ。例年より多少花期が早かったのか、そろそろ終盤か。しかし、長七郎山からの下山道には、クマザサや白樺の中にオレンジ色の花が鮮やかで、目を奪う。

  山頂にて。
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「傘の出番」

2020-06-13 16:44:20 | 庭の花木
「アジサイ・・マイクジャク」 ユキノシタ科
 11日、気象庁は梅雨入りを発表。梅雨前線の活動で、本日も早朝から激しい雨。時々小ぶりになったりもするが、途切れることはない。雨に似合う花と言えば、やはりアジサイ。たくさんの枝に大きな花を咲かせているが、この大雨で重く頭を垂れている。強い日差しの中に咲いているアジサイは、どこか情緒がないが、雨があればこそ、その美しさは何倍にも映えるというものだ。
 アジサイの種類は、いったいどのくらいあるのだろうか?見当もつかない。今回アップした個体は、当ブログ初登場。名前は、マイクジャク(舞孔雀)。去年の梅雨時、知人から一枝を頂き挿し木にした。鉢で育て、現在は30cm程に成長し、可愛らしいピンク色の花が咲いた。ガクアジサイではあるが、装飾化、両性花も八重なので、なかなかの見応え。地植えなら、樹高1m~1.5mにもなるという。
 アジサイは、梅雨の美の象徴。


 カシワバアジサイ


 手毬咲きアジサイ

 オタフクアジサイ

 ガクアジサイ
   以上、当家のアジサイでした。
 
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「夢の通り道」

2020-06-10 17:14:49 | 庭の花木
「キョウガノコ」 バラ科
 今年も「今日」という日が来てしまった。「もう7年ですね。また一緒に歌いたかったです」と友人からのメール。毎年、この日に便りを寄せてくれる人、夫を忘れないでいてくれること、有り難いと思っている。平均寿命にはほどとおく、夫は駆け足で逝ってしまった。喪失感、絶望感、やるせなさ、言葉にできない心の儚さや迷い・・。あまりに短い闘病日記には、自身の病は語られていなく、家族への思いばかりが綴られている。そうした言葉の一つひとつが心の支えになり、今を生きてゆく力になっている。誰にでも、平等に訪れるこの地球との別れ。今は、姿形として見えなくても、数十年間の彼の生きざまは、確かに「ここ」にある。生きてきた一つひとつが、夢の通り道であったのかもしれない。私はいまだ”涙くん、さよなら”というわけにはいかない。
 細かく小さな、ふわふわの花が密生し、目が覚めるような鮮やかなピンク色の花、キョウガノコ。名は、花を京染めの”鹿の子絞り”に由来するという。草丈50cm程の宿根草。いろいろの花が庭を彩っているが、中でも個体は格別な華やかさ。花言葉「無益、儚さ・・」など。
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「マスク我が家にも届きました」

2020-06-08 17:40:00 | その他
 先週土曜日、○○NOマスク、我が家にもようやく届きました。正直、今ですか?という気持ちは否めない。3月、マスクを求めて奔走した日を思い出す。自身花粉症で、常にストックはあるものの、遠く離れた家族に送りたい!そう思う一心から、たとえ50枚入りの箱、4000円であろうがそれ以上であっても買う気満々。しかし、何処へいっても、店頭には入荷未定の札。3月はマスクに泣かされた。そんな中、友人から使い捨てや手作りマスクをたくさん送っていただいた。なんと有り難いことと、心から感謝した。5月中旬から6月ともなれば、ホームセンターにはマスクがあふれ、関心を示す人はあまりいない。たとえ、あの高値の半額であっても。
 5月中頃、布マスクの配布で需要が抑制された、と誰かさんは言っていたが、本当にそうだろうか?だって今頃ですよ届いたのは。あまりに遅いんじゃないですか?加えて、ほんまでっか?と言いたくなるほどの多額な費用。確かに、マスクがなく困っていた家庭もあったと思われる。そういう家庭にこそ、地域コミュニティーでネットワークを作り、バックアップするシステム作りをすることが大切ではないか。
 ○○のマスクをつけて、メディアに登場する○○さん、あのマスクしかないのですか?厚生労働省の資料にも、鼻からあごの下までマスクをしっかり伸ばすことと書いてあります。あなたこそ一番良いマスクをつけて、リーダーシップを発揮して欲しいと切に願う。
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「カエルの大合唱」

2020-06-05 19:28:06 | 庭の花木
「ホタルブクロ」 キキョウ科
 ものすごいカエルの合唱。一晩中鳴き続けていた。あの子たち、喉が痛くなるんじゃないか、と思うほどの勢い。というのも、隣の田んぼに水がひかれ、あっという間に田植え。「待ってました!」とばかりに、ゲロゲロ大合唱。お陰で、寝不足・・。これから先が思いやられる。一匹鳴くと、つられて全員何故なくの?何匹いるのだろう…今も。
 ホタルブクロは属名”Campanula"は、「小さな鐘」を意味する。確かにその花姿は、釣鐘のようで、一度見たら忘れられない可愛らしさ。子供が、この花の中にホタルを入れて、遊ぶことからつけられた名前というが、これからの季節、花に入ったホタルを闇夜で見られたら、何と素敵な事でしょう。想像すると楽しくなるが、最近ほとんどホタルをみることがない。
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「歴史散歩」

2020-06-02 17:55:35 | その他
 群馬県、甘楽町小幡という所に、風情ある美しい町並みがある。ここは何と、あの戦国時代の大スター、織田信長の次男、信雄(のぶかつ)が築いた2万石の城下町。白壁の武家屋敷や庭園、喰い違い郭、大手門礎石、養蚕農家群の町並み、武家屋敷の中を流れる雄川堰・・この水は陣屋内の家臣の屋敷に配水するための用水路。耳に心地よいせせらぎが、より一層町の風情を引き立てる。そしてメインは、国指定名勝となっている「楽山園」。
 楽山園・・「知者ハ水ヲ楽シミ、仁者ハ山ヲ楽シム」。論語の一説が名の由来とか。番所でチケットを求め中門を入ると、拾九間長屋。使用人たちが暮らしていたスペース、井戸、作事小屋・・目を奪われたのは、京都の庭園を彷彿させる美しい庭園。見学途中、学芸員と思しき方にお声がけしたら、親切にも、庭園の鑑賞スポットを教えていただいた。そして気付いた茶屋。現在は、梅の茶屋と腰掛け茶屋の2つ。実際は他にも2つあったようだ。作庭者を尋ねたが、それは不明だが、京都から庭師を呼び寄せたのではないか、とおっしゃっていた。何かの資料で読んだ記憶によれば、信雄は若い頃から能を好み、茶人として名高い、織田有楽斉から手ほどきを受けていたようだ。織田有楽斉といえば、利休十哲の一人。織田というブランドで、優秀な技術者をたくさん呼び寄せたのではないか。
 美しい楽山園。是非来訪をお勧めしたい。訪れた昨日は曇天で、貸切状態。凌雲亭で庭園と若葉の美しい山々をのぞみながら、干菓子とお薄を一服。気の合う、遠慮のない仲間と楽しい時間。
 小幡、是非桜の季節に。武者行列も見どころです。
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