散歩コースの竹沼。堤防沿いは毎年野焼きが行われる。栄養状態が良くなるのだろうか?生育環境が改善されるのだろうか?よくは判らないが、多彩な野草が見られる貴重な場所。ワラビを採りに土手に下りたが、アマドコロがいっぱい生えていた。この野草も、若芽が山菜として食べられるが、ここらでは誰も採る人はいないようだ。
「アマドコロ」はユリ科アマドコロ属の多年草。日当たりの良い土手や草原、明るい林の中などに自生している。早春に赤紫の芽を土中から出し、濃い緑の葉を開く。4-5月に緑色がかった白で巾着型の花を下向きにつける。花は2個か対になり葉をはさんで重なって咲く。地味ながら清々しい花。
良く似た仲間にナルコユリがあるが、茎に触ってみると違いが判る。ナルコユリは茎が丸いのに対し、アマドコロには角がありゴツゴツしている。また、穴と花柄のつなぎ目がナルコユリでは突起状になるのに対し、アマドコロはそうならない。根茎がトコロに似ていて甘いのでアマドコロの名がついている。
根茎を乾燥させたものは生薬として使われ、滋養強壮剤などとして効果。また、若芽や根茎は甘みがあり、山菜として食べられる。根は晩秋が旬で天ぷらとして食するのだそうだ。