「サンシュウ」 ミズキ科
“展覧会は一期一会。場所が変わると違ってみえます。」と、作家、原田マハは、新聞、文化の扉の欄で、語っていた。それぞれ個別で、同じ作品を、場所を変えて、みる事はあっても、同じ展覧会を、巡回地を変えて、観たことがないので、彼女の言葉に実感がわかない。美術を特に学んだことは毛頭なく、ただただ、美しいものは美しいと感じるだけで、どうたらこうたらといった、難しい知識もないのだが、ただ、作品を観ているだけで、意味もなく充実感がある。けれど、もっと深く、作品に込められた、作者の背景を知れば、楽しさもさらに増してくるのだろう。そうした意味も含め、原田マハの小説は、私に、美術館のドアをノックさせる。もちろん、小説なので、現実とは違うけれど、誰でも知っている有名な作品を、学芸員という視点でとらえ、私たちに展開してみせる。時間を忘れ、一気に読んだ後に“美術館に行こう”という気持ちにさせる。最近は連日、神経のささくれ立つようなニュースばっかり。こんな時は、楽しい本を読んだり、花をみたりして、心を落ち着かせたい。
牧野富太郎は、個体を、春黄金花(はるこがねばな)と名付けたといわれるように、春のやわらかな日に、輝くような黄色の花を、葉が出る前に、枝全体に咲かせる。今、まさに、蕾が、力強く咲こうとしている気がして、花の一番好きな瞬間。それに対して、木の皮がだいぶ剥がれているので、肥料不足や悪環境での植生かと心配したが、どうやら樹皮が剥がれるのは、個体の特徴のようだ。秋には、赤い楕円形の小さな実をつけるので、花と共に、それも楽しみ。
“展覧会は一期一会。場所が変わると違ってみえます。」と、作家、原田マハは、新聞、文化の扉の欄で、語っていた。それぞれ個別で、同じ作品を、場所を変えて、みる事はあっても、同じ展覧会を、巡回地を変えて、観たことがないので、彼女の言葉に実感がわかない。美術を特に学んだことは毛頭なく、ただただ、美しいものは美しいと感じるだけで、どうたらこうたらといった、難しい知識もないのだが、ただ、作品を観ているだけで、意味もなく充実感がある。けれど、もっと深く、作品に込められた、作者の背景を知れば、楽しさもさらに増してくるのだろう。そうした意味も含め、原田マハの小説は、私に、美術館のドアをノックさせる。もちろん、小説なので、現実とは違うけれど、誰でも知っている有名な作品を、学芸員という視点でとらえ、私たちに展開してみせる。時間を忘れ、一気に読んだ後に“美術館に行こう”という気持ちにさせる。最近は連日、神経のささくれ立つようなニュースばっかり。こんな時は、楽しい本を読んだり、花をみたりして、心を落ち着かせたい。
牧野富太郎は、個体を、春黄金花(はるこがねばな)と名付けたといわれるように、春のやわらかな日に、輝くような黄色の花を、葉が出る前に、枝全体に咲かせる。今、まさに、蕾が、力強く咲こうとしている気がして、花の一番好きな瞬間。それに対して、木の皮がだいぶ剥がれているので、肥料不足や悪環境での植生かと心配したが、どうやら樹皮が剥がれるのは、個体の特徴のようだ。秋には、赤い楕円形の小さな実をつけるので、花と共に、それも楽しみ。