啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「キンモクセイ」

2015-09-28 07:39:26 | 庭の花木
「キンモクセイ」 モクセイ科
 東京から、高崎からと、夫の元同僚の方々が、お忙しいのにもかかわらず、お花を持ってお参りにいらしてくださった。思い出話に花が咲き、今さらながら、彼の人間力と仕事力の素晴らしさに感服。こうした機会にあうたびに、有難いと感謝しつつ、胸がいっぱいになる。
   月々に 月みる月は多かれど 月見る月は この月の月・・・昨夜は十五夜。美しい月が東の空に輝いていた。やはり、一年の中で、この月の美しさは格別。庭に出て、何度も月夜を見上げる。“あ~、なんて素敵なんだろうか・・」と。こんな夜は、ロマンチックな気分で、恋心を誘う。そして、今夜は十六夜の月。スーパームーンが楽しめそうだ。2日間連続の素晴らしいお月見!
 東の窓を開ければ、ぷぅ~んと甘く強い香り。キンモクセイの香りは、七里先からも届く と聞いたことはあるけれど、七里とはかなり無理と思うが、そう思わせるほどの強い香りだ。まして、秋風に運ばれてくる香りは、窓を開け放した部屋に、その香りが漂う。オレンジ色の小花を無数に咲かせ、今が盛り。江戸時代に渡来したという。モクセイは、静岡県の花。
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「ニラの花」

2015-09-25 08:50:11 | 庭の花木
「ニラ」 ユリ科
 “スモモも モモも モモのうち”というけれど、届いた箱を開けてみれば、桃のように大きく、形もモモにそっくりで、しかも、まっ黄色のスモモが、丁寧に1つずつ、柔らかい包装紙にくるまれていた。送り主に尋ねてみると、この品種は、なかなか市場に出ない高級品とのこと。少し甘酸っぱく上品な味に、思わず舌鼓を打つ。有難く頂戴しました。
 何となく見過ごしてしまうけれど、野菜の花は、どことなく可愛いらしい。夏に、葉の間から茎を伸ばし、白い小さな花をたくさんつける。数えてみると、40以上の小花があった。茎や葉など、どこを折っても強い匂い。しかし、これがうま味の元のようだ。丈夫で作りやすく、刈った後から再び新しい芽が出て、数回収穫できる。中華料理には欠かせない食材で、レシピも豊富。栄養価が高く、スタミナもつく野菜。国内生産量1位、高知県 2位、栃木県。植えた記憶はないけれど、当家の庭や畑のあちこちにニラが出ている。 以前、当ブログで、コンパニオンプランツを紹介したが、トマト、キュウリ、ナスなどの近くに、ニラやハーブ類を植えることで、病気を予防する、害虫を寄せ付けないなど、植物の生育に良い影響を与えるという。ニラは食べてもよし、害虫対策にも良しと、有効な野菜だ。
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「ヒガンバナ」

2015-09-22 09:11:29 | 山野草
「ヒガンバナ」 ヒガンバナ科
 六本木、ミッドタウン、サントリー美術館、「藤田美術館の至宝、国宝 曜変天目茶碗と日本の美」展を訪れた。国宝に指定されている、曜変天目茶碗は3碗。1つは、世田谷、静嘉堂文庫美術館、2つは、京都、大徳寺塔頭、龍光院、そして大阪、藤田美術館が所蔵している。静嘉堂は、以前、夫と共に訪れ、その美しさに心奪われた。そして、今回もその美しさを、目のあたりにした。小さな天目茶碗の中に、きらめく大小の瑠璃色の輝き、光と見る角度で変化する表情は、目が覚めるような美しさだ。「曜変に手を出すと、身上をつぶす」と、やきものの産地では警戒されるそうだ。曜変は、中国、南宋時代に作られた天目茶碗。制作方法は全くの謎とのこと。3碗の2碗は拝見したので、あと1碗拝見したいと思うのだが、龍光院の天目茶碗は非公開。拝見するには、なかなかハードルが高そうだ。
 ヒガンバナは別名、曼珠沙華。秋の彼岸頃に咲くことからの命名。髪にさす、かんざしの様で豪華で美しいと思うのだが、個人的にはちょっと苦手。花が咲いているのに、葉が出ていない、それも強烈な赤い色。昔、墓地でよく見かけたことも、好きになれない理由の1つかもしれない。個体は白花。珍しいのでアップした。
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「ハギ」

2015-09-19 13:03:36 | 庭の花木
「ハギ」 マメ科
 姉妹は趣味も似ているのか、またまた二人で東京国立博物館。「クレオパトラとエジプトの王妃展」に出かけた。世界14か国の美術館、博物館の古代エジプトコレクションから、お宝が集まってきている。歴史的な事はともかく、今から数千年前の女性も、現代の女性も、時間と空間をこえ、おしゃれに関しては同じ。ただ、彼女たちは、権力を持つために、女性であることを、最大限の武器とした。至宝180点の中から、特にお気に入りは、“ハエ形装飾付き首飾り”。ハエをかたどった金の飾りが、ネックレスのまわりに付いている。ハエなんて、嫌われものだと思うのだが、ハエは何者にも向かっていく勇敢さの象徴なので、健闘した兵士に贈られるそうな。しかし、金のハエ、小さくてなかなか美しい。最後の部屋は、クレオパトラ。同じ部屋に、カエサル、アントニウス、オクタウィアヌス、どなた様も、居心地が良くないのではないかしら?彼女に関係した男性ばかりで・・。前31年、アクティウムの海戦に敗れ、恋人を追って死を選ぶ悲劇の女王、なんていうけれど、それはちょっと嘘くさい。決して、そんなひ弱ではなく、もっとしたたかな女性だったと思うのだが。
 秋といえば萩。ハギと名の付く植物が、当家には3種。ミヤギノハギ、ヌスビトハギ、ミソハギ。ミソハギは、ハギとついているが、同じ仲間ではなくミソハギ科。個体は、ミヤギノハギ(たぶん)、別名センダイハギともいうらしい。高さ、2m以上はあるだろうか?枝を、たおやかに伸ばし、白い花がしだれて咲いている。今が、花の盛りだ。葉は3枚で、花と葉の緑色が美しい。花が終わり、葉が落ちると、丈を短くつめてしまうが、時季になると、たくさんの芽を出す。萩は、宮城県の花。
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「クズ」

2015-09-16 09:36:10 | 山野草
「クズ」 マメ科
 つる性の多年草。とにかく繁殖力が旺盛。荒れ地、野原、やせた土地、どこでもツルで覆い、他の木々に巻きつき、ぐるぐる巻きにしてしまう程の勢いを持っている。ひと夏で、10m以上伸びるという。花は、なかなか可愛らしく赤茶色。総状花序、下の方からだんだんと咲く。房状になっているので、花全体としては豪華な印象だが、しかし、それも葉に覆われて、意外と目立たない。個体は、かなり高い場所に咲いていたのを、ズームしたもの。根は、多量のデンプンを含んでいる。風邪のひきはじめには葛根湯が効く、と勧められるが、確かにクズの根を用いての漢方薬は、効力があるようだ。その他に、葛餅、葛切りといった和菓子は好物。とろみをつける葛粉など、葛の根は、利用価値が高い。命名は、クズは、奈良県、紀の川の上流、国栖(くず)が葛粉の産地であったことに由来する、という事がネットに記されていた。そういえば、数年前、3月下旬、奈良県、長谷寺の門前で頂いた葛切りは、ことのほか冷えていて、山間は、まだ肌寒い空気に包まれていた為か、味がよくわからなかった事を、今でもよく覚えている。
 クズは、別名“裏見草”とも。葉が風にひるがえると、裏の白さが目立つことからの命名という。“恨み草”とならぬよう・・。
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「サクラタデ」

2015-09-14 08:40:57 | 庭の花木
 「サクラタデ」 (桜蓼) タデ科
 “相次ぐ空き巣、夫の形見まで„の新聞報道に唖然。記録的豪雨災害で、日に日に、その実態が明らかになるにつれ、被災された方々の心情は、さこそ と推察する。なのに、さらに、それに追い打ちをかけるように、二次災害ともいうべき被害が相次いでおり、ご自宅の室内が荒らされたり、貴金属の盗難、なかには、自宅で泥棒と鉢合わせした方もいるという。甚大な被害をうけた地域の為に、災害ボランティアや救援金を呼び掛け、支援活動をしている人もいるというのに。家が流され、人が流され、浸水、農業被害などに加え、さらに金品が奪われるという被害。盗る者の、そのさもしい根性に憤りを感じる。
 道端や畑などでよく見かけるイヌタデ。同じタデ科であるが、花びらに特徴があるのが、サクラタデ。漢字では、桜蓼。美しい花を桜にたとえたという。花のサイズは、わずか5mm程度。しかし、花びらのように見えるのは、ガクという。10月頃まで咲く多年草。地下茎を横にし、どんどん増える。長い花穂をスーッと伸ばし、淡い紅色の、小さな可愛らしい花だ。
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「カリガネソウ」

2015-09-10 16:08:02 | 庭の花木
 「カリガネソウ」 (雁草) クマツヅラ科
 台風の情報を気にかけながらも、友人ご夫妻と共に、久方ぶりのカラオケ。2時間くらいのつもりが、気がつけば、5時間経過。よくもまあ~、3人で歌ったものだと、呆れてしまった。最後は、「疲れた~」。そりゃ~、そうでしょうよ。なんてったって5時間!
 カリガネソウは、漢字で雁草。名の由来は、花の形が、雁が飛ぶ姿に似ているのでつけられたという。どの角度から見れば、雁が飛んでいるように見えるのかと、想像力を膨らましてはみたものの、なかなか・・・。う~ん?・・あっ、DVD付き、野鳥の本が自宅にあるじゃない!強い味方になってくれると、固く信じて、何度も見たが、結局よくわからない。そういえば、別名、ホカケソウともいうらしく、花が“帆掛船„に似ているという。こちらも、ちょっと・・ですが、どうでしょうか?多年草、日本全土に分布。淡い、青紫色の花びらが上品。
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センニンソウ」

2015-09-07 07:09:38 | 山野草
「センニンソウ」 (仙人草) キンポウゲ科
 大根は、9月10日頃までに種をまくのが良い、と伺い、早速、かき菜、ほうれん草、大根の種をまいた。雨が降らぬ間にと、土づくりもそこそこに。ネコの額くらいの、ほんの、ままごと遊びのような作業なのに、不慣れな事をすると、ぐったり疲れるが、それでも、芽が出てくるのを楽しみにしている。
 河原の土手を散歩中、草むらの茂みの中で、白く清楚な花が目にとまる。つるで、他の草の上を這うように茎を伸ばし、花を咲かせている。花径、3cm位だが、まとまって咲いているので、清楚な中にも華やかさがある。漢字では、仙人草と書くが、花が終わると、花柱に伸びる白い羽毛を、仙人の白い髭に見立てての命名という。日本全土に分布し、山や野、丘陵地に生育。有毒植物で、汁が皮膚に触れると、水ぶくれができることがあるが、若葉は、酢につけて食用にもされると、図鑑には記されていた。散歩からの帰宅中、JAの花木センターによったら、センニンソウ、一鉢1980円で販売されていた!! ビックリです。
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「稲の花」

2015-09-04 09:52:23 | その他
「稲の花」 イネ科
 210日(にひゃくとおか・・立春から数えて210日・・9月1日)の頃になると、稲の花が咲く、という事を伝えていた気象予報士。“ん? そういえば、稲の花なんて、意識してみたことなかったぞ”と思い、カメラ片手に田んぼに行ってみると、何と白いジミ~な、ほんとに小さな花が咲いていたのだ。籾の部分は、しっかり閉じてしまっていたが、雄しべが籾の外に飛び出している。面白そうなので、少々ネットで調べてみた。 穂がでると、頴(えい・・もみの部分)が開き、白っぽい雄しべが出てくる。これが、開花。天気の良い日は、朝、10時頃から開花し、受粉は開花の瞬間、自家受粉を行う。受粉は、2~3時間で完了し、受粉が終わると、20~30分で花は閉じ、再び開くことはないという。子供の頃から、田植えを手伝ってきたのに、何も知らず、全く認識不足というほかない。今度、頴が開く瞬間をみたくなった。 聞くところによると、小学5年生になると、日本の産業という分野の中で、農業に関しては、“米がどのようにしてできるのか„という学習をするという。
 米は、日本人の主食であり、毎日食べていても、飽きることはない。だから、主食になりえるのかもしれない。幸いなことに、米は、40年以上、買ったことがない。佐渡産コシヒカリが、夫の実家から届けられている。これが、実に美味しい。ありがたい事だと感謝している。種籾をまき、土作り、田植え、水管理、除草、害虫対策、収穫を考えれば、“米„という文字が示すように、八十八日以上はかかるのではないか。
 アップした写真で、1か所、頴が開いているのを確認。遅れ馳せながら、稲のお勉強をちょっとしました。

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「オミナエシ」

2015-09-01 09:37:11 | 庭の花木
「オミナエシ」 オミナエシ科
 新しい月になり、気持ちもあらたに・・と言いたいけれど、グズグズした天気が続き、気分も憂鬱。肌寒くもあり、湿度が高く、むし暑くもあり。そろそろお日さまが恋しくなった。子供たちは、夏休みが明け、朝の通学路からは、集団で登校する元気な声がきこえてきた。
 オミナエシを“女郎花„と漢字で表記。どこかの局の、クイズ番組で出題されそうだ。植物の名前を聞いただけでも、どことなく情緒を感じ、懐かしく思うのは、昔から馴染みの深い花という事か。草丈1m位、黄色い小花はまとまって咲く。あまりに小さく、老眼鏡はもちろんのこと、拡大鏡まで重ねてはかってみると、花径3mm程度。6月~9月頃にかけて咲くが、花後は、花びらは散っても、粟のような、つぶつぶが残り、それも長く楽しめる。葉は、深い切れ込みがある。もちろん、秋の七草だ。春の七草は、無病息災を願い、食して楽しむが、秋の七草は、愛でて楽しむ。秋の七草の憶え方、当ブログで、以前、紹介させていただいたのだが、記憶されていたらありがたい。オ・ス・キ・ナ・フ・ク・ワ、七草の頭の文字をならべたものです。夫からの伝授。
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