啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「カンちゃん家のタケノコ堀りとキランソウ」

2024-04-30 19:29:38 | その他
 安中の竹林は、私の友人の友人、カンちゃんが大切に育てている。毎年、この時季になると、温和なカンちゃんは、友人たちにタケノコを掘りに来るように連絡してくれる。各々が、根切りシャベルに背負い篭、いくつもの大きな袋を持参する。カンちゃんは皆が歩きやすいように、道の草を丁寧に刈り、竹林もきれいに整備して待っていてくれる。先が鋭くギザギザになっているシャベルを、グサッと土に入れると、運が良ければ根っこに突き刺さる。ここに当たれば、案外容易く掘れるのだという友人。私もトライしてみたが、人がやっているのを見ているようには、簡単にはいかない。困ったことに、シャベルが土に刺さりもしない。自身の全体重をかけても(そんなに軽い体重でもないのだが)なかなか難しいです。「友人は掘る人、私食べる人」と言った感じのタケノコ堀。少々、大きくてもカンちゃん家のタケノコはとてもやわらかい。煮物、たけのこご飯、メンマ・・とっても美味しくいただいています。真空パックにすれば、長時間保存可能です。

 竹林の隣はユズの畑。その山道の崩れかけた場所に咲いていたのはキランソウ。別名、ジゴクノカマノフタともいうそうで・・。なんとも恐ろしそうな名前だけれど、これは葉が地面に張り付くように広がる様子を、地獄の釜の蓋に見立ててつけられて名前という。紫色の花は小さく、地方によっては民間薬として使われ、優れた薬効があると図鑑に記されてあった。
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「三ツ岩岳・・満開のアカヤシオ・・ヒカゲツツジ・・ヒトリシズカ」

2024-04-24 12:23:28 | 低山歩き
 「山頂はピンク色に染まり、登山道はヒトツバナのトンネルになるんだよ。凄いよ‼」との話を聞いて、山行き前夜は、その景色を想像するだけで興奮し、眠れなかった。まるで、子供が遠足の前夜嬉しくて眠れないように・・。
 その山は、群馬県南牧村、三ツ岩岳(1032m)。アカヤシオ(ヒトツバナ)の群生で有名な山。4月中旬から、大勢の登山客でにぎわう。「大仁田ダム」近くの駐車場は満車。側道にも車が列をなしている。時間は9時30分、もう下山している人がいて、タイミングよく駐車。
 登山コースは2つ。右回りを選択。登山口を少し登った斜面に、ヒトリシズカやハシリドコロの花。「ハシリドコロの葉っぱは、サラダにしたらうまそうだな」と食い意地の張った同行者は言っていたが、間違っても食べてはいけない。これは猛毒だから。ゼイゼイ言いながら、1時間ほど急な杉林を登っていくと、林道にでる。「早く行きなよ。山頂はすごいよ」とでも言っているかのように、ミツバツツジの花が励ましてくれる。第一鞍部、第二鞍部に着く頃、険しい岩の間にヒカゲツツジ。淡いクリーム色がさわやかな印象。さらに、進むと大岩。これを巻き進むと、ついに出ました岩場!勿論、急登でロープ。ガイドブックには要注意との記載。今回は、一気に気合が入る。平面な岩場のロープ登りは苦手だけれど、ゴツゴツした岩場の登りは、ちょっとしたスリル感。短い足で、四つん這いになりながら登りつめたその先・・わぁ~すごい‼アカヤシオ満開‼何という淡いピンク色、右も左も上も下も・・本当にトンネルだぁ~言葉では言い表せない程の美しさです。大勢の登山者が訪れるのは、この花を見たいがため。花好きには魅力的な山。山頂は360度の展望。昼食をとりながらアカヤシオを充分に堪能。下山は竜王大権現奥宮コース。落ち葉に足をとられながら、杉林の中をゆっくり下る。
 駐車場に着いた頃には、雨がポツポツ降り始めた。21日(日)は曇り。天気を心配しながらの登山であったが、満開のアカヤシオを愉しめた。できれば、17日か18日頃がもっと良かったかも知れない。初めて登頂した三ツ岩岳、本当に良かったです。

ヒトリシズカ


 ヒカゲツツジ

 三岩ツ岳

 山肌を染めるアカヤシオ。写真では、その美しさを伝えきれない。
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「稲含山・・ネコノメソウとこいのぼり」

2024-04-20 20:41:30 | 低山歩き
 西上州の名山、稲含山(いなふくみやま)は1370m。山頂は360度の展望が素晴らしいので、私のお気に入りの山。登りは、下仁田がわからの登山道。
 茂垣峠の駐車場に到着する寸前、車の前をサーッと横切り、走り去った一羽の鳥。キジ?「ヤマドリだよ」と同行者。それが本当だとすれば、初めてみたしラッキー。こんな偶然もあるのかと感動した。
 駐車場から山頂まで標準で1時間20分と標識にはあったが、当方どの山も標準タイムで登ったことがないが、珍しく今回はほぼ同じタイム。
 山頂は期待を裏切らない。小沢岳、赤久縄山、西御荷鉾山、荒船山・・素晴らしい展望だ。山頂では神奈川県からきていた人と会話が弾む。展望をもっともっと愉しみたかったが、天気予報どおり暗雲が近づき、早々に下山。登りと同じコースで帰るのははつまらないと思い、秋畑コースで下山。こちらは、あまり整備されていなく、丸太の階段が心もとない。途中、沢がありネコノメソウを発見。
 晴れたり曇ったり、天気を気にかけながらの山歩きだったが、人との出会い、ヤマドリとの出会い、そして、車で山に向かう途中、山と山の間に渡されたワイヤー4本に、ぎっしりと並んで泳ぐ「こいのぼり」は壮観だった。

  ネコノメソウ

 勇壮に泳ぐ、こいのぼり
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「満開のとき・・さくら」

2024-04-13 18:31:40 | その他
 開花はいつか、いつかと待ちわびた桜も、今が満開のとき。さくらほど、日本人の心をとらえて離さない花はないだろう。日本人は、何故これほどまでに桜が好きなのだろうか。あの西行も「願はくは花の下にて春死なん その如月の望月のころ」と詠んだほど、桜を心から愛していたようだ。満開のとき、それは言葉にならない美しさ‼ましてや、夜桜ともなれば、ゾクッとするほどの妖艶さ。どんな植物の花も、必ず散るけれど、桜の花の散りぎわの美しさは格別。誰でもが、そこに美しさと同時に、わびしさやはかなさを感じるのではないか。そして、散ってなお、淡いピンク色に染まった地面にさえも、美しさを見出している。それほどまでに桜は日本人にとって、魅力的な花なのでしょう。
 花風に誘われながら、数か所をそぞろ歩いた。アップしたのは、藤岡市、竹沼の桜。画面が暗く映像が鮮明ではないですね。

  藤岡市鮎川の堤

  高崎市仁叟寺の五輪桜(コヒガンザクラ)  地中より幹が5本出ている

  甘楽町小幡 (ソメイヨシノ) 56本の桜並木は城下町、小幡のシンボル

  沼田城跡  旧生方家住宅での観桜添釜に伺う。その後城跡の桜見物。たくさんの人でにぎわう。
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「春の長雨・・カタクリ」

2024-04-06 19:39:13 | その他
「カタクリ」
 「菜種梅雨」ともいわれる春の長雨。春先は天気がぐずつき、曇りの日が多く、強い雨ではないけれど、しとしとと降るやわらかな雨が続いている。こんな日は気分が晴れないが、草花は日一日と成長し、木々の枝先には、柔らかな薄緑の若葉が艶めいている。とても素敵な季節で、いろいろな植物のささやきが聞えてきそうだ。
 高崎市吉井町に、知る人ぞ知る「カタクリの里」がある。山の北斜面に、5万株のカタクリが、木々の葉が茂るほんのいっとき、陽の光をうけて、斜面一面をピンク色に染め、春を告げている。
 カタクリといえば、この草の球根からは、本物の片栗粉がとれるのは言うまでもない。カタクリは種が落ちればすぐに咲くように思うけれど、実際は開花まで8年はかかるという。下向きに可憐に咲くカタクリ、今年もまた見ることが出来ました。
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「吾妻山での出会い」

2024-04-01 12:02:34 | 登山
 桐生駅の北にあたる吾妻山は、今回で二度目の山歩き。駐車場から登山口までは、吾妻公園をとおるが、ここは花が豊富で、ヤマツツジやチュウリップ、山の斜面にはカタクリが咲き、ちょっとしたお花見。
 登山口には、サンシュユの黄い花が青空に映え、見事に咲いていた。登山口で、年配の男性と挨拶を交わしたところから一気に会話が弾み、彼はなんと、高崎駅前のイベントスペースで、時々ライブをしているという。アンデスの民族音楽の演奏を、仲間と共に楽しんでいるとのこと。楽器は、ケーナ。弟子が山頂にいるので、演奏をさせるから、聴いてくださといい、さっさと先に行ってしまった。この方、師匠でした。
 ちょっと急なガレ場を登ったところがトンビ岩。ここからの展望もなかなかよく、楽しんでいると、下山してくる賑やかな保育園の子供たちの声。まるで散歩でもするかのような軽い足取り。羨ましい~。可愛い子供たちに元気をもらい、もうひと頑張り。山頂直下は急坂で、それなりの岩場もあるが、危険ではない。いよいよ、山頂。展望抜群。桐生市街はもちろんのこと、遠くには、スカイツリー、新宿の高層ビル、赤城、榛名、西上州の山々が良く見えた。
 例の師匠の一団に招き入れられ、お弟子さんの一人に演奏をして頂いた。アンデスの山を想像しながら、ケーナの響きを愉しむ。曲目、「コンドルは飛んでいく」でした。ケーナは師匠の手作りで、アメ色に光っていた。彼は、谷川岳の山開きにも演奏をしているとのこと。「袖すりあうも他生の縁」というから、お名刺もいただいたので、ライブを見に行きたいと思う。とっても印象深く、楽しい一日でした。
  登山口に咲いていたサンシュユの花。
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