啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「長瀞 岩畳散策」

2020-10-31 16:53:27 | 旅行
 長瀞駅から岩畳とおり(商店街)、およそ300mを歩くと、そこは国指定名勝 天然記念物の岩畳。幅80m 長さ500mもあり、いくえにも重なった岩石が広がっている。確かにそこは畳のような石で、ともすれば簡単に、1枚また1枚とはがれてしまうのではないかと思うほどだ。この岩畳、ミルフィールを想像していただくと、分かりやすいかもしれない。この岩石は、大昔、海底に積もった砂、泥、火山灰などが地下深く押し込められ、高い圧力と温度のもとで変化した岩石で「結晶片岩」というのだそうだ。それが、長い年月かけて地表に顔を出した。荒川の水の力によってけずられ、現在のような美しい渓谷になった、と掲示板に書かれてあった。さらに、案内板には秩父赤壁の文字。地殻変動によりできた大きな割れ目。うっすらと赤く色づいた岩肌。中国の「赤壁」になぞらえての名とのこと。
 しばらく見入っていると、なかなか品の良さそうな1人の若いイケメン、「この先に、ポットホールがありますよ」と教えてくれた。4人の女子、いっせいに・・わぁ~素敵な人!!♡マーク。
 岩に佇み、澄んだ空気を身体いっぱいに吸い、雄大な自然を満喫。美しい渓谷も、これから日一日と秋色に染まってゆくことだろう。
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「鐘撞堂山へのハイキング」

2020-10-28 20:15:02 | 低山歩き
 埼玉県寄居町にある鐘撞堂山(かねつきどうやま)は、標高330m、東京タワーとほぼ同じ高さ。登山ルートはいくつかあるが、今回は円良田湖(つぶらだこ)から、山頂を目指すルート。湖畔に駐車し、ず~と登り坂。勾配はさほどきつくなく、だらだら続く坂。登山道は良く整備されており、白や薄紫の野菊、薄紫のアザミ、鮮やかなブルーの小花をつけた植物が、あちこちで登山者の目を愉しませる。歩くこと、およそ1時間、人に会うこともなく山頂に到着。そこでは、かなりの賑わい。ようやく4人座れる長椅子を見つけ、のんびり昼食。一番楽しみな時間だ。秋晴れ、空気が澄み、頂上での見晴らしは抜群。これらをご馳走に、みんなで食べる食事は、実に美味しい。気持ちが和む。夫と何度も登った山。彼が使用していたコッヘルやガスセットもあるので、次回は暖かいコーヒーのご馳走を約束した。

「コウヤボウキ」 キク科
 山頂付近に咲いていたコウヤボウキ。草丈、50cm程度。茎の先に白い花。高野山で、茎を束ねて箒の材料としたことが命名という。

 
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「幼児の発想力」

2020-10-25 15:25:09 | その他
 発車するには、少し間のあるバスの中。自身のすぐ後ろの席には3歳の孫娘。外はかなりの雨。いつやむとも分からない窓の外を、じっと見つめていたかと思ったら、「雨のかけっこだあ~!」と、突然の声。??・・。その声につられ、雨の状態をみやれば、確かに、大粒の、やや弱めの雨が次々に降って来て、まるで競争しているしているかのよう。車のフロントに打ちつける雨音に「雨の音楽だね」と言ったり、小さい子と一緒にいると、その感性に驚かされる事がしばしば。道ばたに咲いている花には「きれいだね。かわいい~」の連発。いま、彼女はネコジャラシに夢中・・おっ、みどり・・むらさきもあるよ。黄色も~。ばあば、写真撮ったら・・。
 散歩中、落ちているドングリを両手いっぱいに拾い、ただ、拾うという事でご満悦の様子。そこで、コマをつくってあげたら「ばあば、しゅご~い」。(ばあばの株、上昇)。クレヨンで三日月を描けば、「バナナみた~い」。これには、まいりました。お月様、○○ちゃん家までついてくるね。飛行機雲は、花火の打ち上げ~・・小さい子供の想像力はどこまでも逞しい。
 散歩中、コスモスが秋風に揺れていた。ひと雨ごとに、秋が深まってゆく。じっとしていない孫娘との1週間、ようやくお役御免。
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「運動会」

2020-10-16 16:50:48 | 庭の花木
「シュウメイギク」 キンポウゲ科
 近所の保育園からは、鼓隊練習の音や、先生から名前を呼ばれると「はぁ~い」の元気な声が、スピーカーをとおして聞こえてくる。大きな声で返事をする子、少し遠慮がちな声、弾んだ声、はにかんだ声など様々だ。運動会、きっと楽しみにしているのだろう。今年は例年と同じというわけにはゆかず、園児と保護者のみで行うという。先生方も、いろいろな角度から感染対策の検討を重ね、工夫して運動会の準備をしてきたにちがいない。たとえ規模は縮小されたとしても、保護者にとっても、園児にとっても、確かな想い出として、心に残ることだろう。
 園庭には、様々な色の旗が飾られ、本番を待つばかり。毎日小さな子供たちが、先生の笛の合図で懸命に取り組んでいる姿は、実にけなげ。明日の天気は秋晴れとはいかないようだが、せめて、その時間だけでも雨が降らないよう願っている。
 中国原産のシュウメイギク(秋明菊)。菊と名がついているが、キンポウゲ科。姿、かたちが美しく、人家の庭では、ピンク、白の花が秋風になびく。そんな姿をみていると、特に夕暮れ時はどこか悲しく、その気持ちが深まってゆく。
 
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「秋祭り」

2020-10-13 15:27:10 | 庭の花木
「ダンギク」 シソ科
 秋のお祭りは、空気が澄み爽やかな季節なので、趣がある。近所の氏神様のお祭りも、春と秋、年2回行われる。古より農耕を主体とした日本人は、春のはじまりに豊作を願い、秋は収穫に感謝した。祭り当日は、大人は神社に飾り付けをし、供物をささげ、お神酒をあげ、一方子供達は小さなお神輿を担いで、そこここをねり歩く。場所によっては、さまざまな露店がでて賑わった。今では、かたちだけのお祭りになり、昔のような賑わいとはほどとおく、子供たちのいない境内は、ど~んど~んと鳴る響く太鼓の音も、どこかむなしい。
 「忘れえぬ思い」はダンギクの花言葉。真っ直ぐにのびた茎の葉のわきに蕾がつき、下から上へと段々に花が咲いてゆく。想い出の一つひとつが花の段になり、想い出がいくつも重なってゆくことからの命名とか。花の名前の所以も、このようにつけてもらったら幸せだ。花が少しずつ少なくなってゆく秋の庭に、目の覚めるようなブルーは、ひときわ鮮やか。
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「思いがけず」

2020-10-10 11:29:32 | 高山植物
 冷たい雨が降り続き、土はたっぷり水分を含み、庭には水たまりが所々出来ている。台風は今夜あたり、関東に接近すると気象庁は予報している。
 早朝、新聞をとりに玄関をあけると、門扉には雨に濡れた大きなレジ袋。そこには、見たことのない店名が書かれている。恐る恐る中を覗くと、黒いポットに入った草花。ハンゴンソウに似た黄色の花、アキノキリンソウに似た花、フウロの葉っぱに似て種をもった植物・・・ん?この葉っぱ・・腐葉土たっぷりふわふわした土と苔・・イチヤクソウだ。袋には、草花以外何も入っていなかったが、イチヤクソウをみて、持ってきてくれた主が分かった。お礼の電話をすると、昨夜、乗鞍高原からの帰宅途中、当家の門扉につるしておいたとのこと。
 花好きな事を知っていて、それぞれの草花ごとに、一つひとつ大事にポットに分けて持ってきてくれたのだ。高山植物なので、おそらく来年、花をみることは叶いそうもないが、雨の中早速、鉢に植え替えた。アキノキリンソウに似た花、(アップした個体)その人は、ハクサンオミナエシかもしれないというが、ご存知の方は名前を教えてください。複数本あったので、1本手折って、花入れに生けて愉しんでいる。
 お疲れのところ、遠方より届けてくれたやさしい気持ちに感謝します。
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「実る稲穂 実らない柿」

2020-10-07 16:10:16 | その他
 朝晩急に涼しく、というよりむしろ肌寒ささえ感じる日がある。日中は陽がさせば、肌に心地よく、爽やかな秋風が吹けば、頭を垂れた黄金色した稲穂や稲の葉が波を打ち、今年も豊作の合図をしてくれる。この辺りでは、あと1週間もすれば、稲刈りが最盛期を迎えるだろう。あちこちからコンバインの音も賑やかに、実りの喜びが田んぼに満ちるのだ。今年はすでに長岡から、特別栽培米、特選こしひかりの新米が届いている。その美味しさに、”日本人に生まれて良かった~”と食べるたびに思っているこの頃です。
 一方、全く実らないのは柿。昨年は枝が折れそうなほど実ったのに、今年は不作中の不作。10個もなっていない。こんなこと、初めてだ。落ちてしまう柿もあり、自分の口にさえ入るかどうか?しかも、不作は当家だけではなさそう。生りものは1年おき、というけれど、気候が大きく影響しているのではないだろか。例年、友人に送ると喜んでいただいていたのに、今年はそれが叶わない。




 
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「See? I told you。」

2020-10-04 11:26:51 | 庭の花木
「キンモクセイ」
 トランプ米大統領が、新型コロナウイルスに感染した、という大きなニュースが流れ、世界が注目している。大統領周辺で相次ぐ感染、集団感染がおきている可能性もあるようだ。メディアの情報では、マスクをつけない映像や、マスクをつけない大勢の集会が、たびたび映し出され、個人的に、”大丈夫だろうか?”と常々感じていた。コロナは、いつか魔法のように消えるとか、風邪のようなものといったコロナ軽視発言に、そのリスクはかなり大きいのではないか。事実、アメリカの新型ウイルス死者数は、なんと20万7千人、世界最多だ。マスクをつけないというお国柄であっても、マスクをつけることにより、リスクを減らせるという視点から、自分だけでなく、他の人に感染させない為にも、個々人、責任を果たすという対応が望まれる。ましてや、国のリーダーシップとしての責任は重大と考える。
 どこにいても、キンモクセイだと気がつくほど、甘ったるくその香りは強い。オレンジ色の花と表現するには、ちょっと違う。やはり日本語の、だいだい色という言い方が、ぴったりくる。当家には2本あるが、いつもの調子で枝をどんどん切ってしまうが、樹も年々鍛えられてきたのか、今年も花盛り。
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「今夜の月は」

2020-10-01 09:57:14 | 庭の花木
「サクラタデ」 タデ科
 今日は十五夜、中秋の名月とも呼ばれる。昔、十五夜には、縁側の戸を開き、花入れにススキ、”箕”(み)・・(あまり馴染みがないかも)には、収穫したサツマイモ、サトイモ、ナスその他クリ、ナシなどの果物、家で作った月見だんごをお月様にお供えした。穂の出たススキを稲穂に見立て、農作物をお供えすることにより、豊かな実りと無病息災を祈った。しかし、子供たちにとって十五夜は、ちょっぴり楽しい夜でもあった。というのも、辺りが薄暗くなる頃、近所の仲良しが連れ立ち、お月見泥棒をするのだ。各家庭の縁側の供物を、黙って頂戴するという楽しみ。子供たちが集まってくると、家の中ではその気配を感じ、来た、来たとニコニコ。たくさん盗られれば、それだけ縁起がいいなどと喜んだりもする。勿論、今は昔の話だ。きっとあの晩も、お月様がきれいに輝いていたのだろう。あの頃は、月より団子だったから、あまり覚えていない。さて、今夜はどんな月?天気が心配。雲間から、少しでもいいから顔をみせて欲しい。
 花の色が、桜の花に似ていることからサクラタデ(桜蓼)の命名。淡い紅色で可愛らしく美しい。今が見頃で、草丈50cm程。同じ仲間のイヌタデは、庭に生えればむしり取ってしまうが、サクラタデはその可憐な花びらから、所々に植えている。可愛いから欲しい、と友人も持ち帰り、きっと今頃は愛でていることだろう。
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