啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「オリヅルラン」

2011-03-31 15:32:08 | 山野草

我が家のリビングに可愛い花が咲いた。名は「オリヅルラン」。ユリ科(リュウゼツラン科の区分けも)の植物で、株元からランナーと呼ぶ細長い茎を伸ばす。その先に子株をつけるが、オリヅルがぶら下がっているように見えることからこの名が付いたようだ。

花もランナーに付くが、白くて1-1.5センチの小さな花は清楚で可愛い。昨年までは、咲いていても見向きもしなかった。葉の部分はヤブランや水仙の葉を薄くしたような細長い薄緑色。白い線が入っている。かなり繊細に見えるが、丈夫で育てやすいのだそうだ。
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「スミレ」の種類。見分け方?

2011-03-30 08:48:26 | 山野草

散歩コースの竹沼。いつの間にか「スミレ」が咲いていた。数年前まで、スミレのことを気にかけることはなかった。昨年までは、春になればどこにでも咲いているものと思い込んでいた。花が少ない今の時期。“もうスミレが咲いている頃”と期待しながら探していたが、見つからなかった。

「スミレ」の種類を見分けるのは至難の業。調べ始めたら「亜種、変種まで含め300種類ぐらいある」とか。図鑑やネットの画像、見分け方の記事など見ても、花の形では区別できないし、最初にみつけた“葉の丸いタイプ”だけでもいっぱいある。食用になる種もいっぱいあった。

葉の丸い最初(写真)のタイプは「アオイスミレ」か「タチスボスミレ」に近い。理由は「春の里山などで一番早く咲く」というのがアオイスミレ。葉の形のほか、生育環境やタチスボを冠する種類が多いことなど。

堤防沿いの日当りの良い草むらに咲いていたのが“葉の細い”タイプのスミレ。スタンダードを意味しているのか判らないが、そのまま「スミレ」という種もある。「ノジスミレ」「アカネスミレ」なども同じような形をしており、見分けは難しい。

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「カタクリ」

2011-03-29 16:32:32 | 山野草

国道245線沿い。藤岡市と高崎市吉井町の境の辺り、小串地区。ここにカタクリの自生地があり、ノーブルな紫の花弁を開き始めている。ここ10日間ほどが見頃だろう。自生地といっても、自然のままの自生地ではなく、地元の愛好家野方など中心に大切に保護育成してきたもの。赤城山や西上州の山の山中などで、自生しているものを見るが個体数はそれほど多くない。カタクリの名所となっているところは、地元の皆さんが丹念に保護育成してきたものが大半だが、これは仕方のないところ。

「カタクリ」はユリ科の球根性の多年草。早春を飾る艶やかな姿が多くの人の心を捉えるだけでなく、食草や薬草としてかなり有効。「全草が食用となる」のに加え、鱗茎から取れるデンプンは本物の“カタクリ粉”。薬草として強壮剤、胃腸薬、解熱剤などに使われる。美しくて役に立つ故に、盗掘され個体数を減らしてきた。

※今月の25日で「啄木鳥の詩」は1周年を迎えることができました。ワンパターンの写真と勝手な思いを綴るだけのページに、年累計で5万198PVがありました。「最近面白くない」など、感想を伝えていただけるカミさんの友人Nさん始めご覧いただいている全ての皆さん、大変有難うございます。開設にアドバイスいただいたHさん、画像の処理など教えていただいているKgさん、そして花を一緒に探してくれる“カミさん”など皆さんに感謝。もうしばらく続けて行きたいと思っています。よろしくお願いします。
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「オランダガラシ」と「セリ」

2011-03-28 08:59:50 | 山野草

「オランダガラシ」というと馴染みがないかもしれないが“クレソン”と聞けば、ステーキのつまやサラダで知っている。フランス語が訛った日本語で、英語では“ウォーター・クレス”と呼ぶのだそうだ。

図鑑によると、西洋の料理とともに明治時代に持ち込まれたようだが、繁殖力が強く今では全国の清流沿いや湿地に自生しているという。群馬県の西部でも見かけるが清流はともかく“ここで採ったのが食べられるの?”というドブ川沿いによく生えている。この個体は、牛伏山の登り口にあるミニ公園の池に注ぐ小さな川にあった。新芽は緑々として美味しそうだが、食べる気になれない場所。アブラナ科なのだそうだ。ワサビに似た白い花をつける。

「セリ」もミニ公園の湿地で葉を広げていた。セリ科の多年草。春には茎を立てず地を這うように葉を広げる。7月頃には上に伸びて白い花をつける。フキやワサビなどとともに、数少ない“日本原産の野菜”だそうだ。

春の七草にあげられている。若葉の独特な風味が忘れられない。自宅周辺の散歩コースの田んぼの中(イヌが近付かない場所)。今頃の時期にやや赤茶けた芽を出しており、摘んできて、量が多い時にはそのままゴマヨゴシ、少ない時には“カキ菜のお浸し”に混ぜて食べている。絶品である。


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敗戦の記「佐渡高校」

2011-03-27 10:47:54 | 旅行

「頑張りました!!!佐渡高校ナイン」-私たちを良くぞ甲子園まで連れて行ってくれました。26日、私たち高校時代の友人5人とカミさんを加えた6人は、甲子園球場の3塁側アルプススタンドで、ブルーのジャンバー、メガホンを片手に大声を出して応援しました。

対戦相手は強豪の智弁和歌山高校。21世紀枠選抜チームとして出場を果たしたものの、甲子園など夢の、また夢だった佐渡。相手は春夏合計28回出場の強豪校。“あわよくば善戦して!”とか“強豪でも毎年強いわけではない”などと、無責任な応援団としては夢が広がっていった。


初回に2点取られたものの踏ん張り、4回には2塁打で1点を返す。5回までは僅差で夢はさらに膨らんだ。6回表に3塁打で6点目が入り、力の差を見せ付けられた。応援団は歯が立たなくとも、健気に踏ん張る“佐高ナイン”に声援を送り続けた。甲子園のアルプススタンドで、母校のチームを応援することなど考えたこともなかった。夢のような2時間を与えてくれた選手たち皆さんにに感謝したい。



試合終了後、応援団に挨拶するナイン。夢中になって応援しており、カメラを準備するのが間に合わなかった。ファインダー越しに泣いている選手が見えた。もう一度、夏を目指して頑張るチャンスかある。ガンバレ!!そして“夢を有難う”。
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「サクランボの花」

2011-03-24 09:00:00 | 山野草

桜の開花情報が殆ど流れない。寒の戻りのような天気で、開花が遅れており、加えて“花見どころではない”という気分もあるのだろう。

畑の脇に植えられている「サクランボ」の木に、いつの間にか花が咲いていた。近辺の“ソメイヨシノ”の蕾は、膨らみが大きくなっているが、まだ固いまま。桜の花見が終わる頃に、サクランボの花が咲くと思っていたが、どうやら勘違いだったようだ。

当家の庭のものは、食用のサクランボの苗を植えたもの。種類は忘れた。ここ2年ほど、実を収穫できるようになった。といっても、手入れをしていないから小粒の実がいっぱい実る。それでも食べることはできるが、収穫の時期はヒヨドリなど鳥との奪い合いになる。

3,4年前から実をつけるようになったが、もう食べられると思った瞬間に“鳥にやられ”朝起きてみると、実は殆ど残っていないという状況だった。2年前から、野菜の畝などにかける寒冷紗を被せ、鳥から守ることで食べられるようにした。

それでもヒヨドリなど侵入し、驚かすと網の中で大騒ぎになることもある。それでも、サクランボを食べにやってくる。おいしいのだろう。

ソメイヨシノの花は美しいが、実は小さくほろ苦いだけで美味しくない。サクランボの花は小振りで目立たないが、実は甘く美味しい・・・・・・。
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「レンギョウ」

2011-03-23 10:19:59 | 山野草

※昨日の夕方、50メートル弱離れたコンビニ(セブンイレブンの直営店)で、ネオン灯(看板)に赤々と点灯されていた。150メートルほど離れたセーブオンのネオン灯にも点灯されており、早くも“節電放棄”と腹が立った。夜10時過ぎ、セーブオンは消灯されていたが、セブンイレブンは煌々とネオンが輝いていた。店舗のネオンは点灯されなかったが、計画停電が続く中、もう少し協力できないものか・・・・・・と思う。

「レンギョウ」の花を探していたが、数日前にようやく見つけた。仕事をしていた頃に、
関越自動車道の所沢インターから東京よりのところ。両サイドの崖(壁)沿いに植えられており、見事だった。車で走り回っているとあちこちの庭で見かけるが“もう咲く頃”と探していると、以外に少なかった。大学生向けの広い駐車場の片隅、石垣が積んである場所に小じんまりと咲いていた。

モクセイ科の落葉低木だそうだ。枝を蔓状に伸ばし、地面に付くと根を出すという。繁殖力は旺盛のようだ。この時期、明るい黄色の花が際立っている。種に薬効があり解熱や解毒、硝煙などに効くそうだ。

※写真に少し変化を出したいと思って、無料のソフトを導入。ちょっといじってみたが“くどいだけ”でした。勉強します。
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「キブシ」と「ツノハシバミ」

2011-03-22 08:47:06 | 山野草

※放射線・放射能の報道に厳格さと責任を!これでは「群馬の野菜まで全滅しかねない!」
 原発事故に関し、放射線が人体に与える影響を著名な大学教授、専門家など登場しテレビで解説している。ところが1、放送エリアと被災地の区別をしていない2、責任逃れ?による中途半端で無難な対応③3、ャスターはじめテレビ出演者の必要以上の悲惨な表情や同情ーなどで、不安を拡大するだけの結果になっていないか。広島大学か広島の放射線研究機関か専門病院で活躍する方の解説で「外に出て運動しないとか、野菜を食べないことなどによる影響の方が大きい」という趣旨の解説をしていた。私は、こちらを信じる。もちろん、人個々の判断で行動すべし。計測データを正確に発表することが重要。

散歩コースの竹沼(1周約4・2キロ)は桜の名所でもあるが、未だ蕾は固い。堤防下の畑よりも一足、春は遅れているが「キブシ」の花房が垂れ下がり、開花寸前。奇妙な姿をした「ツノハシバミ」の花房も咲き始めた。

「キブシ」はキブシ科の落葉低木。早春に一番を競って咲く花のひとつ。2月の末までは花芽か枝か区別がつかなかったが、いつのまにか蕾が膨らみ花目が垂れていた。淡い緑(黄)色の穂状の花をつける。果実を染料の原料の“五倍子(ふし)”の代用として使ったことから名が付いている。黄色のフジに見立てて“キフジ”とも呼ぶそうだ。



ちょっと奇妙な形をした花房は「ツノハシバミ」。ハシバミという名で実のほうは記憶していたが、おどろおどろしい形の花は、調べるまで知らなかった。先の尖った形の種子は食べられる。そのままでも食べられるといい、茶碗蒸しや煮物、すりつぶして和え物などに使うという。食用ナッツの“ヘーゼルナッツ”はセイヨウハシバミから採れると書いてあった。
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「イヌナズナ」

2011-03-21 09:08:57 | 山野草

藤岡の西北端、日野谷を流れ、高崎市の倉賀野あたりで鏑川と合流する「鮎川」の堤防沿いを約1時間、自転車で走り竹沼まで行った。いつの間にか堤防沿いには春が訪れていた。桜の蕾は未だ固いが「イヌナズナ」やショカツサイ、ホトケノザ、ナズナ、ヒメオドリコソウなどお花畑状態のところもある。

「イヌナズナ」はアブラナ科の2年草。ナズナに似ており“花の黄色いタイプ”と思っていた。自宅の周辺で本物のナズナは今が盛りと咲いているが、花が黄色いタイプは見かけない。1キロほど離れた堤防沿いでは、白花と黄花がほぼ半々ぐらい。調べてみたらイヌナズナだった。どこにでもあった野草のようだが、現在では都市部では少なくなり、郊外でもエリアによって見られなくなっているという。準絶滅危惧種に指定している県もあるようだ。

名前の前に“イヌ”が付くと、役に立たないとか品格が1ランク落ちるというようなイメージがある。ナズナは若芽を食べるのに対し、食べないことから“イヌ”を冠したという解説もあった。種を乾燥して咳止めなどに使うこともあるといい、無益ではないようなのだが。今の時期、見る花はどれも愛しいものがある。


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「ユズリハ」

2011-03-20 08:46:59 | 山野草

※藤岡でも、ガソリンスタンドの長蛇の列ができているが、スーパーの食料品などは落ち着きが出てきたようだ。原発事故の対策に従事される方の安全を願うのはもちろん、皆で奮闘に感謝しましょう。被災者の皆さんに、一日も早い平穏が得られますように。

「ユズリハ」といっても“何のこっちゃ?”という人が多いと思う。高崎自然歩道の寺尾中城址の南側の林の中。濃い緑の葉と赤みを帯びた葉の付け根が、枯れた林に際立っていた。子供の頃、トキの島ではこの木の葉を正月のしめ縄に、昆布などとともに挟み込んで飾った。祖父から「ユズリハの葉」を取ってくるように頼まれたことを覚えている。庭の西側に木が植えられていた。

ユズリハ科の常緑高木。写真は若木。春に若葉をだすと、交代するように古い葉を落とすのだそうだ。このことから、世代交代がスムースに行われることを祈って神事に使われるようだ。照葉樹と落葉樹が混在するような場所。“アオキ”とともに、表面が濃い緑の葉を輝かせていた。
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