啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「サザンカ」

2012-12-23 11:32:25 | 山野草

♪サザンカ サザンカ咲いている 焚き火だ 焚き火だ 落ち葉焚き・・♪と言うような唱歌があった。歌詞もオボロにしか記憶が無い。今頃の時期にちょうど合う曲なのだろう。山野にはほとんど花がなくなってしまった。春を待たずに咲いているタンポポやホトケノザなど狂い咲きの花も、新しい年を迎えるまでは・・・と頑張って無視してきた・・。

「サザンカ」はツバキ科ツバキ属の常緑広葉樹。晩秋から冬にかけ寒い時期に花を咲かせる。野生の花は白が基本で部分的に淡いピンクが入っている。園芸種は赤、白、ピンクやその交雑種など多彩。園芸種を含め花の色や形、咲く時期などで基本的に3タイプに分類されると言う。サザンカ群/カンツバキ群/ハルサザンカ群。サザンカ群を覗いてはツバキとの交配種だそうだ。

寒い時期に咲く割には、暖かい地を好むようで、野生のものは山口県や四国南部、九州中南部から西南諸島などに自生。台湾、中国、インドネシアなどにもある。ツバキの仲間は常緑で葉が厚く濃い緑色をしており、寒いところの植物のイメージがあったが、基本的には熱帯・亜熱帯が中心と言うから驚いた。サザンカやツバキは日本が北限なのだそうだ。

白い花は高崎自然歩道の根小屋城址に咲いていた。ヤブツバキの蕾は未だ固かったが、今の時期に咲く花としては派手な径7-9センチの大輪。カメラが向いてしまった。下の赤いサザンカは庚申山総合公園の男坂の両サイドに植えられているもの。先週あたりからポツポツ花が咲き始めている。