啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「春を探しに」

2021-02-26 18:37:51 | その他
「ショカツサイ」 アブラナ科
 栃木県、足利の山火事、今日で6日目。鎮火する様子もなく、再び火の勢いが増し、住宅地にも火が迫る。避難勧告305世帯。空からはヘリコプターで放水。群馬県内でも空気が非常に乾燥し桐生、黒保根町でも山火事が発生している。心配な状況がつづいている。それにしても、雨が降らない。
 風が当たらない陽だまりの場所に、野生化した春の花ショカツサイを見つけたのは、昨日のこと。道端や土手に、群れをなして咲く色は春の色。ムラサキハナナ(紫花菜)とか、オオアラセイトウなどの名をも持つようだが、自身としてはショカツサイ(諸葛菜)の名がなじむ。異説もあるようだが、かの有名な諸葛孔明が占領した地に、食料として栽培したとのこと。名実ともに本格的な春ともなれば、黄色の菜の花と、紫色のショカツサイとの競演がみられるだろう。
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「花粉 来てます」

2021-02-23 12:00:00 | 庭の花木
「サンシュユ」 ミズキ科
 花粉ウイルスブロックスプレーをたっぷりと顔にかけ、マスクは二重にし、しかもその上に、マスクスプレーをバッチりかけ、外出時にはサングラス‥これって効果があるだろうか、と自問自答しつつも、今はもはや、予防の対策は欠かせない。目がかゆい・・でも、多少は我慢できる。鼻づまり・・つらいけど、これも何とか。しかし、この時季一番嫌なのが、くしゃみ。このコロナ禍「私、花粉症で~す」と札を付けるわけにもいかないし。例年、かかりつけ医師からは、もっと早く来なさい、と叱られる。今シーズン、いち早く(自分では)医者に行ったが、なんと、予約制!いつの間に?受付では、待ち時間3~4時間、場合によっては診られない場合もあると、告げられた。花粉症は、20歳ころにデビュー、永い付き合いだ。
 葉っぱが出る前の枝先に、黄色の小花が、まり状に固まって咲く早春の花、サンシュユ。黄金のような春の花もいいが、むしろ秋に赤く熟した実は、つややかできれい。初夏のころだったろうか、葉っぱの裏にいたイラガに刺され、激痛が走った記憶は、今でも忘れられない。
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「月あかりに火星」

2021-02-20 15:07:52 | 庭の花木
「クリスマスローズ」 キンポウゲ科
 火星探査車、無事着陸という昨夜のニュース。打ち上げられてから7カ月、およそ4億7000万キロの飛行という。その距離を聞いても、全くまったく想像もできない距離。着陸直後に撮影された画像が、TVに映し出された。ごつごつした岩石のようなもの。これから2年ちかくにわたり、生命の痕跡を探すことや、実験、調査が行われるという。
 昨夜はこのニュースを聞き、すぐにネットで火星の現在の位置を調べた。2月19日は、月の右下あたりを指していた。早速、夜空を見上げると、あっ、あった!本当に、月の右下に一段と明るい星。あそこに、探査車が着陸しているかと思うと、宇宙のことなど何も知らないけれど、ワクワクした。火星に生命がいたとしたら・・楽しみです。
 クリスマスローズが一輪咲いた。寒さに強い植物で、日陰でも育つ。手入れもあまりしないが、毎年花をつけてくれる。今はピンク色しか咲いていないが、カラフルな色合いの植物は、心にポット灯りをともしてくれる。
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「白鳥見学」

2021-02-17 10:33:26 | その他
「鏑川の白鳥」
 足の指を痛めてから1カ月以上、まだ腫れがひかない。どんな当たり方をしたのだろうと、呆れてしまう。若い頃と違うから、と自身を慰め、治りを気長に待つことにした。
 当家から高崎へと向かう新しい橋(新鏑川橋)が、昨年秋に完成。真新しい橋の両側に、幅広の歩道あり、自転車はもとより、散歩を楽しんでいる様子を、車を運転しながら見ていた。いつか、橋を歩きたいと・・。というのは、その橋のたもとに、白鳥飛来地があるのだ。
 足先に余裕があるウオーキングシューズを履き、指の痛みのお試し散歩。何とか・・大丈夫かも。人間の身体は、1つだって無駄なものはないのだと実感する。カメラ片手にルンルン気分。新しい橋はきれいで、橋の上からの眺めも良く、欄干にもたれながら、時々新幹線が走りゆく様をのんびり眺める。
 50羽はいるだろうか、双眼鏡、カメラ、スマホ、なんとスコープなどで撮影している人もいた。美しい羽毛がはっきり見えているだろう、と羨ましく思う。散歩がてらに撮ろうなんて、甘い考えではやっぱり‟ナイスショット”というわけにはいかない。彼らが、故郷に帰るのは、もうまじかでしょう。
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「春のパラボナ」

2021-02-14 15:22:02 | 庭の花木
「フクジュソウ」 キンポウゲ科
 床にはいってとろとろしている頃、急な揺れ、雨戸はカタカタ音を立て、家はグラグラ・・怖いっ! まるで金縛りにあったように動けず、布団を頭からかぶり、揺れが収まるのを待った。福島、宮城で震度6強とラジオからの情報。早朝TVからは、けが人、土砂崩れ、停電や断水などの情報を伝えている。あれから10年も経つというのに、自然は恐ろしい。
 春風は優しく、光は明るく、まるで桜が咲きそうな陽気だ。冬枯れの庭の木々の枝に目をやれば、しだれ梅のかたい蕾、アジサイの葉っぱの芽、ミズキの新芽、ミツバツツジの花芽・・みんなみんな春の光を受けて、喜んでいる気がする。そして、ついに長い冬の寒さに耐えたフクジュソウ(福寿草)が、硬い土を割り、一気に咲き始めた。ここ数日、不愉快なニュースが続き、”一体この国はどうなっているのだろう”と呆れてしまう日々であったが、そんな気持ちを吹き飛ばしてくれそうなほど、鮮やかな黄色の花だ。花径3cm程、茎は20cmくらいまで成長するので、茶花として根締めにすると映えるかもしれない。
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「美しく可憐に」

2021-02-11 11:51:05 | 庭の花木
「ユキワリソウ」
 花径1cm程の、ほんの小さな花だけれど、どうしてこんなに、人の心をつかんで離さないのだろう・・。雪解けの春を待って、待って、待って咲く花だからだろうか。雪国に暮らす人々の、春を待つ辛抱強さと共通するものがあるからだろうか。
 数年前、長岡の雪割草街道へのツアーで、主催者からお土産に頂いたもの、そして長岡の友人から頂いたものを、3つの鉢に分け、育てている。わが当地の気候は、あまりに乾燥し、ユキワリソウにとっては悪条件。数株が残念ながら、消えてしまった。〝山のものは山で観るのが一番美しい"と夫に教えられ、私自身も同感であるが、人間の業の深さというのでしょうか、自分の庭でも愉しみたいとつい思ってしまう。そして、結局は枯らしてしまうという結末になり、植物にいつも申し訳ないと思うのだ。
 いま、鉢の中ではつぼみが次々に出て、赤、ピンクや白の花びらを見せている。おりしも、先日長岡観光協会から、パンフが届いた。花を愛で、温泉につかり、旬の料理・・早くコロナが収まりますように。
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「サブスクリプション」

2021-02-08 11:49:31 | 山野草
「ホトケノザ」 シソ科
 彼女たち全員、テレワーク。自宅から一歩も外に出なくても、仕事が出来る。勿論、ある程度フリーに休憩もとれる。こんな働き方が来るなんて、想像もできなかった。彼女たちは30代半ば、都内、埼玉、群馬在住と様々。zoomで近況報告もかねてお喋りに花がさく。1~2時間すぐに時がたち❞女は話が長いから❞と、どこから声が聞こえてきそうな・・。都内に住む彼女のパソコンに、映り込んでいる赤いアネモネ、鉢の小さなパキラ。早春らしく、インテリアグリーンとしても素敵。いつも数本のお花が飾られている。本人曰く「サブスクですよ」と。1か月に1000円支払いで、6回のお花を受け取れるという。種類も本数も花によるが、心が癒されると彼女。そんなサービスがあることも知らなかったので、感心すること、しきりです。若い人との話は、アナログの私には別世界。教えてもらうことが多いです。
 畑の隅で、ホトケノザ(仏の座)が咲いている。どこにでも生えている。2枚の葉が対になって茎を囲んでいる状態が、仏像を据える台座に似ていることからの名前。あまり意識されない花だけれど、赤紫色の小さな花は、確かな季節を知る。
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「身近な野鳥」

2021-02-05 14:26:35 | 野鳥
 暖かい春の光がガラス窓をとおし、室内にそそぐ昼下がり。TVを観ながら、うっつらうっつら・・と、突然、鳥の大きな鳴き声。パッと目を覚まし、外に目をやれば、モクレンの枝の先で、ちょこんとシジュウカラ。近い、すぐ近く。魔法の手があれば、届きそうな距離感。スズメと同じくらいの大きさなのに、驚くほど声が大きい。美しい黄緑色の羽、のどから胸にかけて、太い黒色のネクタイ、黒い帽子、目立つ白い頬、一目でシジュウカラと確認できる。
 そっと、そ~っとカメラを取りに行き、気づかれないよう、そろりそろりと窓に近づき、シャッターを切った。その音に驚いて、逃げてしまうかと思ったけれど、枝の上でちょこちょこ自分の向きを変えるだけで、飛び立つ気配がない。高い位置から、昆虫を探しているのだろうか。私の存在には、目もくれないといった状態。それならばと、双眼鏡を取り出してみたが、普段から扱いなれていなく、もたもたしているうちに、ぱぁ~と威勢よく飛び去ってしまった。
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「日本絹の里 特別展」

2021-02-02 12:37:43 | その他
 群馬県作家協会~絹によせる伝統文化~、友人Yさんと出かけた昨日は、展示最終日。竹工芸、木工芸、陶芸、編み組工芸、江戸小紋、創作人形など117点の展示。出展者11名。伝統文化
とか伝統工芸といったものは、やはりその土地の風土や、そこに暮らす人々の思いの中から生まれてくるものだと思っている。
 群馬といえば、昔は養蚕が盛んで、〝かいこ″のことを❝おかいこさま❞と呼び大切にし、そのお蚕様は、人々の暮らしに息づいていた。それは、世界遺産「富岡製紙場」に象徴される。今回の展示で初めて目にしたのは、繭を釉薬とした陶器だ。絹といえば、織物というような、直線的視点からしか考えられないが、まさか繭の釉薬とは!誰がこんな事を考えるだろうか・・。その想像力に驚くしかない。
 どの作品もみな手作りであり、そこには作った人の❝ぬくもり❞を感じる。一つひとつの作品はすべて本物であり、だからこそ、人の心に伝わるのかも知れない。
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