啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「辻井伸行」日本ツアー2012/13

2012-12-22 08:52:46 | その他

素晴らしいコンサートだった。ピアニスト辻井伸行さんの演奏に酔いしれた。ピアノのソロ演奏会を聞くのは初めてだったが、優しく滑らかで・・何だかバックにオーケストラ・・というかビオラやバイオリンと競演しているような感覚の中にゆったりと浸っていた。

ド素人が演奏テクニックを方っても仕様がないが“128分音符????が譜面いっぱい並んでいる”というか、ナノ単位の超高速というのか、・・・とにかくあきれるほど。これを全て頭の中にインプットし、人々を感動させるように表現する技術はもはや神技。

演奏曲目はドビュッシーの「2つのアラベスク」「ベルガマスク組曲」「版画」「喜びの島」の4曲。ショパンの「華麗なる大円舞曲」「スケルッオ第2番変ロ短調作品31」「幻想ポロネーズ」「英雄ポロネーズ」の計8曲。知っている曲は“英雄ポロネーズ”のみ。知らない曲でも引き込まれてしまう。

補助者に誘われてピアノへ。ピアノの角に確かめるように手を置き、3方向に深々と挨拶。演奏が始まる。首を振る動きはテレビで見たのと同じ。指の動きは遠くて見えないが、メチャクチャ早く激しい。足や体全体はどっしりと安定していたのが印象的だった。

フィナーレを終え、鳴り止まぬ拍手に1曲応えた後でピンマイクをセットし口を開いた。子供の頃に群馬に来たことがあり「ダルマ弁当と焼きマンジュウが美味しかった」と。アンコールに2曲応えてくれて・・もう少しと思った瞬間に再度ステージに。総員感激!!
ご自身がNHKの震災復興支援「花は咲く」プロジェクトに協賛しているがテーマをソロバージョンで演奏してくれた。作曲者の菅野ようこさんと紅白歌合戦に出ることを紹介すると大きな拍手。驚いたことに、4曲もアンコールに応えてくれて、最後に震災復興を祈って作曲した「それでも、生きていく」を演奏。笑顔でぎこちなく手を振りながら会場を去る辻井さんが輝いていた。

※当家のカミさんは辻井伸行さんのことを「辻井君」と呼ぶ。会ったことも無いくせに・・。私は「クンで呼ぶのは木村くん」ぐらいは許せるが・・と思っている。もうひとつ。開演前に「変なタイミングで拍手しないでよね!!!とひとこと。アンコールの3曲目に周囲の人より一瞬早く拍手をすると・・手を押さえつけられた!!無論、曲は終わっていましたよ。

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