啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「竹沼の秋姿」と「フユノハナワラビ」

2012-11-30 09:23:06 | 里山

旅に出た。東海随一の紅葉と謳われる“香嵐渓”。ピークは過ぎていたが、その分紅葉吹雪の中に佇むと言う幸運にも恵まれまずまず。大勢の人が訪れていたが“老夫婦が2人で椛を拾っていたり“老いた母を車椅子に乗せ、3人の子等で押しているなど、元気でほほえましく、暖かい人の心を遊歩道を歩きながらあちこちで見かけた。

それに比べて・・・。毎朝、決まったように飛来するモズに“モッくん”の名をつけ、キムタクグッズを部屋に持ち込み“木村くん”とか呼びながら、一人でぶっ飛んでいる当家のカミさん。何なんだろう!!!???これも平和の証か!!!!!

「竹沼」は当ブログで一番多く登場する舞台。藤岡市の西にある周囲4・2キロの灌漑用ダム。1週間に2回は回る当家の散歩コース。ユウスゲなど一部植栽されたものもあるが、春のアマナや夏のヤマユリ、秋のハギやセンブリなど山野草の宝庫。夏には道脇のナラの木に集まって樹液を吸うオオムラサキをはじめ昆虫も多い。寒くなって、ここで冬を越すカモ類の数が増えたほか、啄木鳥やウグイスなど野鳥も多い。ワラビやタラの芽、栗やアケビもある。私にとっては、身近で気軽な自然観察の場所なのである。

昨日、紅葉は残っているが葉がだいぶ落ち、道は落ち葉で埋まっていた。ここでは、中高生のマラソン大会から、市民マラソン大会まで開かれるが、毎日散歩している人も多い。みな元気だ!!!

「フユノハナワラビ」はヤナヤスリ科ハナワラビ属の多年草。ネット上で見るとハナワラビ科としている書き込みもある。冬に向けワラビに似たシダ類らしい葉を出し、花のように見える“胞子葉”をつける。竹沼では堤防ぼ東側、駐車場の奥の所に自生している。

2年前、赤城山麓の赤城自然園で初めて見つけ「変わった草」と興味を持った。以外に何処にでも生えているようだが、地味な草だけに生えていても見逃してしまいそう。ナツノハナワラビやオオハナワラビなどの仲間もある。


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「ヒメアレチノギク」

2012-11-29 00:02:57 | 山野草

竹沼の周回道に今にも咲きだしそうになって1週間以上経つセンブリがあるが、ここまで気温が下がってしまうと花を咲かせることなく終わってしまいそう。寒くなり花の種類がめっきりと減ってしまった。昨日、バスの中から見た南アルプスの山々は真っ白だったが、赤城や浅間隠山など低山も初冠雪を見ており、雪山経験の無い者には山歩きも大変。ネタ探しに苦労する時期となった。3週間ほど前に撮った絵だが、名前を確定するのが難しくそのままになっていたものがあった。

「ヒメアレチノギク」はキク科イズハハコ属の越年草。道端や荒地などに生える。この個体は鮎川堤防下の未だ売れていない工業用地の草むらに生えたもの。明治維新の頃に北アメリカから入ってきた植物だと言うことで「維新草」「明治草」の別名がある。個体のものは草丈1メートル弱だったが、盛期では2メートル近くまで成長するものもある。花期は夏ー秋。

秋に発生しロゼット状態で越冬。春に茎が立ち上がり、上部に円錐花序をたていっぱい花をつける。

南アメリカ産の外来種、オオアレチノギクと良く似ており、見分けが大変。ネットで調べて見ると区別のポイントの書き込みがあった。ただし、もう現物を比べるのは無理。頭に残っているイメージを加えてヒメムカシヨモギに決めた。異議ある方はコメントで・・。

見分けのポイント
1、ヒメムカシは花が小さく(2-3ミリ)俵型。オオアレチの花はやや大きめ(3-4  ミリ)で徳利形。白い舌状花がヒメムカシには目立つ。
2、ヒメムカシの方が葉が細めである。
3、葉に触ると葉が薄く、ザラザラしているのがヒメムカシ。オオアレチは葉が厚くビロ  ード状。
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「ツユクサ」

2012-11-28 10:30:38 | 山野草

久し振りにノンビリした朝。さぁブログに取り掛かろうかと思った矢先に甥っ子の来訪。相手をしているうちに、大論争に発展??企業グループの意味?社名ロゴの使い方?何だか訳のわからないテーマで激論。若者は元気だけではなく、口も達者だ。だが、負けないぞ!!!!

「ツユクサ」はツユクサ科ツユクサ属の1年草。道端や畑の端など日本中何処にでもある雑草。世界中にあるという。草丈は15-50センチ。茎の先のほうは直立するが、下部は横にも広がる。真っ青な青い花が印象的。未だ露の残る早朝から咲き、日が高くなる午後には萎んでしまう1日花。

花期は9-10月というが、近辺では11月半ばまで良く見かけた。花は1.5-2センチ。花弁は3枚あり、上側の2枚は鯉青色で大きい。下の1枚は白系だが、ほう葉の包まれほとんど見えないほど。

オシベが6本あり、そのうち2本が長く突き出し、先が上に反り返る。虫で受粉できないと雄シベと雌しべが巻き合って自家受粉するという。かなり強烈で元気な?草だ。

染色にも使われるが青い色を出すのではなく、色落ちが早いということで下絵を描くのに使われる。花の部分を乾燥させ下痢や解熱に紅葉のある生薬(鴨跖草=おうせきそう)になる。
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「ヤマガラ」と「シジュウカラ」

2012-11-25 08:41:19 | 野鳥

昨日のYahoo!の最初の画面に「メディアの信頼揺らぐ!」と言う見出しがあり、興味を持ったので開けててみた。メディアへの信頼度を100点を満点に、アンケートの結果で点数をつけるもの。年々点数が下がり続けているのだそうだ。公益法人の新聞通信調査会というところが、5千人を対象にアンケートを行い、回答のあった3404人の結果をまとめたもの。

一番高い評価はNHKで70・1点。新聞は68・9点。一番悪いのは民放テレビで60・3点。皆、前年調査より点数が下がっていると言う。原発事故での対応、写真を間違えての掲載、偽物の発表を信じてしまう・・・など、不振をかうことが多かったのも一因としているようだが、特に民放TVの信頼の低さは「面白ければそれで良い=視聴率第一」の姿勢。そして、キャスターなどの「“私は正義の味方”的な視聴者に擦り寄る姿勢など、見透かされているのだろう。

「ヤマガラ」と「シジュウガラ」が一緒に写真に写っていた。野鳥のことに詳しくないのだが、同じような環境にいるものの、一緒に並んでいるのは見たことが無いような気がする。竹沼の周回道で時計回りに歩きはじめて間もなくの場所。シジュウカラの群れが、餌を拾っていると思って撮った写真に、ヤマガラも入っていた。誰かが、餌を与えているのかもしれない。美味しい木の実が落ちている場所だったのかも知れない。グレイの胸毛に黒のネクタイが見分けのポイント。

「シジュウカラ」はスズメ目シジュウカラ科の留鳥。「ツピー ツピー」と可愛らしく囀る。体長は15センチほどで、翼を広げると20ー22センチ。スズメとほとんど同じくらいのおおきさ。平地から山林の林の中から、最近では市街地にも生息している。

「ヤマガラ」もスズメ目シジュウカラ科の留鳥。鳴き声は「ツツーピー ツーツーピィー」。図鑑に「冬期は他のカラ類の群れに混じることが多い」と書いてあった。別項の私の記憶は間違っているのだろう。体長は14センチほど。翼を広げると22センチほど。シジュウカラより少し大きめ。シジュウカラに似ていて、胸毛が橙色なのが見分けのポイントと思っている。
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「スカシタゴボウ」

2012-11-24 08:59:06 | 山野草

二大政党による、政権交代が可能な政治体制・・を目指した筈だった。形の上ではできたが、新しい方が未熟で体を成さなかった。来月は総選挙があるが、二大政党どころか15党?が乱立する乱戦。”第三極の結集”による新勢力作りも模索されているが・・。

どの候補者、どの政党を選ぶか決めるのが大変と多くの人が言う。こんな時、重要な位置を占めるのがマスコミ。新聞はそれなりにじっくりと情報提供をする。新聞を読んで公平なデータから自分で決めるのがベスト。

問題は“視聴率を取るため面白ければ良い”というテレビ局の姿勢。”盛り上げるため、無理矢理議論を対立させる”“絵になる(ex田中真紀子氏)人に集中する”“あたり障りの無いことを、各局が同じように繰り返す”“お涙頂戴の安芝居の垂れ流し”・・・・・など。テレビ(民放)の主張を選択の判断にするのは危険です。民放テレビ局にとっては、選挙もビジネスチャンスなのですから仕方がありませんが・・。

※皆さん投票には行きましょう!!!!決めるポイントは1、新聞により候補者や政党の 公平な形で掲載(比較のための一覧表など)される主張や公約などデータを比較検討  2、時間のある人はNHKの政見放送を見る3、何よりも自分で考えて投票すること。一番まずいのは、民放テレビの評論家や本音を語らないキャスターの何にも責任を取らない主張や意見に惑わされることです。

「スカシタゴボウ」はアブラナ科イヌガラシ属の1年草。水田の畔など少し湿り気のあるような場所に生える雑草。つかみ所がどころが無いためか、そのままで頬被りをしてザルを持ち踊りだせばピッタリの“ドジョウ総理”のネーミング。この植物も、和名にすると「透かし田牛蒡」となるのだそうだが、名の付いている理由がよく判らないのだそうだ。

イヌガラシによく似るが、葉により深い切れ込みがあったり、鞘上の実がイヌガラシより太く短いことなどで分類できると言う。花期は春から秋とされるが、厳冬期でも咲いている。
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「スズメノトウガラシ」

2012-11-23 10:44:36 | 山野草

25日の山行を誘っていただいたが、都合で失礼した。月内にもう一度は登っておきたいのだが・・・。今は、新しいチャレンジ?にしっかりと区切りをつけるのが第一。・・・今日はタマネギも植えられそうだ。陽が差してきた。
 久し振りに近所を散歩をしてきたが、田の畦に這いつくばるように咲く花を見つけた。春から秋までいつでも咲いていることから“トキワハゼ”と呼ばれるものだと思って写真を撮ってきた。調べて見ると何だか違うようだ。同じゴマノハグサ科だが似た種にアゼトウガラシやトキワハゼ、ウリクサなどいろいろある。エィ!ヤッ!!とではなく、かなりの確率でスズメノトウガラシと決めた。異議ある方はコメントで。

「スズメノトウガラシ」はゴマノハグサ科アゼトウガラシ属の一年草。ネット上で調べるとウリクサ属に分類する書き込みもある。花期は夏から秋と長いようだが11月末になってもこの辺では咲いている。花は淡い紅紫色の唇形で、上唇は幅が細く、下唇は先が3裂している。花長は8-10ミリほど、花径は5-7ミリほど。

茎は根元から分岐し花の付かない枝も多い。直立させれば草丈は10センチ以上になると思うが、地面を這うように生えており、花の位置は地面から2-3センチ。とにかく小さくて目立ちにくい存在。10月頃までなら、咲いていても無視してしまうだろう。図鑑によると草丈は5-15センチ。
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「ヤマシロギク(シロヨメナ)」

2012-11-22 00:03:44 | 山野草

「ゆっくり歩こう」「急ぐ必要は全く無い」と思う山歩きだが、哀しいかな・・後から登ってくる人に追いつかれ無いように頑張ってしまう。追い越されてしまうと、敵(追い抜く人)は“若い”“達人”など勝手な理由をつけて、自分をかばってしまう。そんなことが往々にしてある。ここ3日間の体験も、そんな状態・・・・。恥ずかしくて中味は書けないが、一生懸命頑張ったが・・・と・・・・なっている。

「ヤマシロギク」はキク科シオン属の多年草。山地の林の縁や日当たりの良い草地、道路の則面などでよく見る。あちこちの山で何回か写真を撮ったのだが、御荷鉾山南面のスーパー林道沿いで撮ったものを掲載した。

主軸の上部が枝分れしし先に複数の花がまとまって咲く。花期は9-11月。花径は2-2・5センチほど。10枚ほどの舌状花の中央に黄色く管状花がまとまる。もう、野菊でも咲き残っている花は少なくなった。♪霜が降りても負けないで、ノハラや山に群れて咲き♪とか言うような唱歌の歌詞は無かっただろうか。

何だか、泣きそうなことばかり・・・・。
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「イヌホオズキ」

2012-11-19 08:05:52 | 山野草

立冬も過ぎ、山野草の種類もめっきり減ってしまった。苦手なノギクの比較をしようと思って写真をファイルしたが、ネットで調べていると“昨年、啄木鳥の詩で書いた”のが見出しに並んでいた。少し嬉しく、恥ずかしかった。と言うことで、今のところ「白い野菊」は掲載停止。

「イヌホオズキ」はナス科ナス属。別名をバカナスという。そういえば葉の形などホオズキに似ており、花の形はナスとそっくり。イヌを関しているが、アルカロイドを含み毒草であることから葉も実も食べられないので、人の役に立たないということからこの名が付いている。実は未熟の内は緑色で小さいトマトににており、熟すと黒くなり径が6-8ミリの小さなナスに見えなくも無い。

花は群馬県南部では10-11月頃。茎の途中から花枝を出し、その先に散房状(1点の花枝から周りに広がる形)に4-8個の花をつける。花びらは白い色をしており、中心の黄色の雄シベが飛び出している。

冒頭の写真の花の色はナスににており紫色蛾かっていた。ネットで調べて見るとほとんどは「花の色は白」となっている。下の写真では花色が白。変種や近縁種が多いようだが、私の調査範囲では花色に係わらずイヌホオズキだとおもうのだが・・。

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「コセンダングサ」

2012-11-18 11:28:26 | 山野草

現役だった頃、開店セールや量販店の安売りに行列する姿を見て“並びたくないな”と思ったものだ。今日、ある大手チェーン店の前に1番で並んでしまった!!!!開店10分前に店に到着。駐車場に車は10台ほど。車の中で待っている人がいた。並んだのは私が一番!!チラシで見た商品を求めて昨日お昼頃に同じ店に行ってみたのだが「売り切れ」。“明日は開店時に行ってみようと思った”のだ。目指した商品はありました。5点のうちLサイズは1点しかなく、夫婦で来店していた人が手にしていたが、Mサイズに変更したので私がゲットした!!めでたしめでたし??少し情けない話なのだが・・・・。

「コセンダングサ」はキク科センダングサ科の一年草。道端や荒れた草地、川原など今の時期何処にでも自生している雑草。花期は9-11月。頭花(花)は管状花だけで構成され黄色。仲間や変種が多い中での見分けのポイントとなる。似た草のセンダングサより小さいのでコが付いている(草丈は50-100センチほど)が、実際に大きさは変わらないと言う。若葉は食用になる。


上の写真はそう果(種)となった状態。これが厄介者で、今の時期に草むらを歩くとしつこく衣類に刺さって離れない。しつこさはヌスビトハギやイノコズチを上回る。写真のような群生地に入ったら“針千本状態になる”こと請け合い。

下の写真は「シロノセンダングサ」で変種の一つ。このタイプには5片の花びらがあるが、散ってしまうとほとんど見分けが付かなく黄色の管状花の部分が残る。

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「フジバカマ」と「クチナシ」

2012-11-17 11:14:28 | 山野草

今日は、庭に咲いているフジバカマとクチナシ。何の脈絡も無い花同士。もうとっくに盛期は終わっているのでは??と言うのが共通点か。花の種類がなくなってきた現在。一挙に2種は厳しいが、庭に咲いている花だからよしとしよう。当家のカミさんが、庭に咲く花(山野草が中心)を写真に撮り、アルバムに納めている。先日で144種類に達したという。一部は木に咲く花も入っているが、種の多さに驚いた。

「フジバカマ」はキク科ヒヨドリバナ属の多年草。秋の七草の1つだが、立冬を過ぎた今も堂々と?咲いている。散房状に淡い紫紅色の花をつける。川沿いの草むらなどやや湿気の多い草むらを好む草のようだが、絶滅危惧種に指定されているそうで、野原で見る機会は少なくなっているのだそうだ。

観賞用として園芸店などで入手でき、好んで植えられている。ただ、ほとんどは同属他種か雑種なのだそうだ。写真の個体はお茶の先生から頂いてきたものを植えた様だが、原種か雑種かは判らない。

「クチナシ」はアカネ科クチナシ属の常緑低木で木の高さは1-3メートル。この木も、野生では森の中に低木として自生するが、園芸用として栽培されたものを見る機会が多い。10-11月に「赤黄色の実をつける」というが、当家では今の時期になっても白い花をつけている。花は開花した頃は真っ白で徐々に黄色実を帯びてくるのだと言う。

野生している木を見たことが無く、♪クチナシの花が~とかいう歌で知っていたが、花は白いままと思い込んでいた。果実は漢方薬の原料となる。

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