啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「コウゾリナ」

2014-05-30 13:58:53 | 山野草
「コウゾリナ」 キク科
「茎のところ触ってごらん」 「あ~、ざらざらしていて痛いね」。散歩中、この花を見ると、こんな会話をしていた事を思い出す。土手や荒れ地など、普通に生えている多年草。コウゾリナは、名前が変わっているので忘れない。どこで区切ればよいのか、といえば、漢字では「剃刀菜」 「髪剃菜」と書くので「コウゾリ、ナ」という事か。つまり、カミソリ菜という意味だ。茎や葉には、トゲのような硬い毛がたくさん生えていて、ざらついてひっかかるのである。「菜」は食べられ、若い葉は茹でて、水にさらして和え物に、または天ぷらにしてもよいという。やや苦味があるというが、個人的には遠慮したい。草丈50cm位で頭花は2cm程度。花期は、5月〜10月。わりあい長く咲いているので、多分皆様もごらんになっていらっしゃることでしょう。
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「キキョウソウ」

2014-05-28 16:32:40 | 山野草
キキョウソウ」 キキョウ科
突然届いた大きな封筒。長岡のIさんからだ。封を開ければ、本と共にモーツアルトのCD。Iさんご夫妻は、昨年3月スペインへの旅行で親しくさせていただいた。それ以来、いつも優しい心を届けてくださる。何とありがたいことか、感謝の気持ちでいっぱいだ。本には、モーツアルトの美しい旋律は、心を癒す「魔音」だと記してあった。音楽を楽しみ、花を愛で、早く体調を整えていきたい。
キキョウソウは別名、ダンダンギキョウ、と呼ばれるように花は下から上に段々に咲く。草丈30〜40cm位の二年草で、花径は約1,5cm。キキョウに似ていることからつけられた名。空き地、乾いた道端、草地などで良く見かける。鮮やかな青紫色の花は、人目をひきつける。花期は、5月〜7月頃で、かなり長期間楽しめる。北アメリカ原産であり、関東地方より西に多いという。
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「ウマノアシガタ」

2014-05-26 10:49:45 | 庭の花木
「ウマノアシガタ」 キンポウゲ科
まあ〜、何とへんてこりんな名! ウマノアシガタだって!どこからこんな名がついたのだろう。植物図鑑を、とっかえひっかえ調べてみた。それによると、茎の上部につく葉に比べ、下の葉は切れ込みが浅いため、遠目には円形の馬の脚形に見えることからついた、とか、「鳥の脚形」としてあったのが、字が消えかけていて「馬の脚形」と読み違えたもの と記してあった。 ふぅ〜ん? でも、どこから見ても、鳥にも馬にも見えないんですけど・・・。この名をつけた方の想像力はすごいですぅ。でも、実は・・個体の名はちょっと自信がない。5枚の花びらで、黄色はよしとしても、葉っぱがちょっと・・ネ?違っていたらお許しくださいませ。何せ、ど素人なもので。逆に、正確な名を教えていただけたらありがたいです。ウマノアシガタは全国に分布。土手や草地など、日当たりの良い場所に、黄色の小花(花径2cm)を、たくさんつけて咲いている姿は可愛らしく、しかも独特な輝きがある。しかし、この花にはご注意くださいませ。花に強い毒があります。
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「フタリシズカ」

2014-05-24 20:53:36 | 山野草
「フタリシズカ」 センリョウ科
山林のやや湿った、比較的暗い場所に群生。草丈は、ヒョロヒョロと頼りなげにのび、約40cm。葉も大きく色も薄い。花は、5月〜6月。茎の先に穂状花序を(基本的には2本)を出し、小さな米粒のような白い花をつける。和名は、2本の花序を、能楽「二人静」の静御前とその亡霊の舞姿に例えたものという。しかし、この花は3本、時には4本もある。いくらあっても三人静、四人静とは言わない。何本あっても「二人静」である。古来から日本に生育している花で、万葉時代は「つぎね」と呼ばれていたという。4枚の大葉の先に立ち上がった姿は、清楚で美しい。いかにも山草という雰囲気だ。また、これに似た花で「ヒトリシズカ」がある。「シズカ」とは、もちろん義経の愛妾、「静御前」のこと。この花はその名のとおり、気品があり、その名にふさわしい風情がある。ヒトリシズカもフタリシズカも共に好きな花だ。
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「Madame・Hide」

2014-05-22 19:10:40 | その他
「バラ」 バラ科
子供の頃からの仲良しⅯちゃんから「前橋のバラ園が見頃になったから、遊びにいらっしゃい」と誘われ、敷島公園、バラ園を訪れた。バラは世界で3万種類あるというが、ここは、600種のバラ、7000株が楽しめる。見頃は5月下旬から6月上旬で、現在、春のバラ園祭りが開催されている。満開になっているのもあるが、まだ蕾もあるので、長期間色とりどりの花の色や香りが楽しめる。友人とおしゃべりしながら歩いていると、目に飛び込んできた「Madame・Hide」の立札。花は、早咲、華やか、優美、大輪、愛らしいピンク色、葉は濃い緑。ほのかな甘い香りまで漂ってきた。個体のものは珍しく、入手困難とのこと。1989年、太田嘉一郎作出。彼はどのような思いで、この名をつけたのだろうか?   
因みに、前橋市の花もバラ。名は「あかぎの輝き」。園内、7000株ものなかで、たまたま巡り合った「Madame・Hide」。何か縁を感じ、注目したい花だ。風の強い日であったが、園内は甘い香りに包まれていた。
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「チョウジソウ」

2014-05-20 15:53:00 | 庭の花木
「チョウジソウ」 キョウチクトウ科
「シカに注意」の看板。竹沼はお気に入りの散歩コースで、今まで一度もシカに出会ったことがなかった。本日、散歩中、何かいるような予感がして、山側を見たら、何とシカがいた。しかも近距離!ジーッと私を見ている。こんな時どうしたらいいの?「シカに注意」はわかるけど、何をどうしたらいいのかわからない。突進してきたらどうしようかと思ったが、結局、知らん顔して横を通り過ぎた。それにしても、とっても優しそうな目をしていた。
チョウジソウは本州、九州などに分布。原野の湿地、川のふちなどに生える。花が5つに裂けて、花弁が平たく開くので、横から見た形が、漢字の「丁」の字に見える、ことからついた名前とか、また、香料をとるチョウジの花に似ているところからとったという説もある。いろんな角度から花を観察したが、どこをどう見ても「丁」の文字には見えないのだけれど・・・。う~ん? 草丈は約30cm。淡い青色の小花を咲かせ今が見ごろ。上品な印象である。
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「スズメノテッポウ」

2014-05-17 16:38:03 | 山野草
「スズメノテッポウ」 イネ科
春の水田やあぜ道でよく見かけるスズメノテッポウ(雀の鉄砲)。全く地味な雑草だが、円柱形の花序は独特で馴染み深い。花期は4月から6月。北海道、本州、四国、九州まで分布。2年草。遠い昔、この草で、草笛として遊んだことを想いだす。草の葉を摘んで、唇に当てて吹くと、ピーッと高い音が出る。この草笛を吹くと、青葉の香りが口元に広がる。高い音からやや低い音まで、何度も何度も試して吹いたものだ。何も遊具のない時代で、子供たちは身近なものを見つけ、レンゲやシロツメグサなどで、ネックレスや冠など作って遊んだ。はるか、はるかの昔のことだ。
草丈は20cm位で、葉は5cm程度。「細くて小さな花の穂を、スズメの使う鉄砲に見立てたもの」というのが名の由来。スズメノテッポウは他に、ピーピー草とかフエクサとも呼ぶらしい。
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「ヤマブキソウ」

2014-05-15 17:59:27 | 庭の花木
「ヤマブキソウ」 ケシ科
本州から九州に分布。多年草。自生は極めて少なく、自治体によっては絶滅危惧種に指定されているという。ヤマブキソウ(山吹草)は、その名のとおり、花の形や色がヤマブキ(山吹)、バラ科に似ているところからこの名がついた。バラ科のヤマブキは、5弁の花だが、ヤマブキソウは4弁で、花も少し大きめの黄色。山地の半日蔭を好む。当家でも、乾燥している庭で、シャガの葉っぱに囲まれながら、細々と毎年目を楽しませてくれる。草丈20cm位で花径4cm位。
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「ギンラン」

2014-05-12 18:03:50 | 山野草
「ギンラン」 ラン科
幸せそうな野鳥のさえずり、細く急な坂道では、春の草花が私たちを迎えてくれた。ここは里山。夫と二人だけの秘密の場所だ。 というのは、ここには、ほんの数株しかないが、自生のキンランとギンランが咲いているのだ。発見したのは数年前だが、5月の中旬頃は必ず訪れる場所だ。今日は、友人のAさんと一緒。彼女は山歩きが好きで、山野草をこよなく愛している。花はもちろんのこと、蝶も子供の頃からの趣味という。一緒にいると勉強になるし楽しい。「今年も咲いているように・・・盗掘されていないように・・・」と願いを込めながら、あちこちキョロキョロしていると、一本のキンラン、少し離れてギンランを発見!何と可憐で、上品で、小さく可愛く、美しいことか。草丈は20cm位、花は全開しない。この花は「菌根菌」と呼ばれる菌類と共生する特殊な生育形態であり、特殊な土壌でないと育たない。この花の美しさ故、盗掘も多いのだろうが、是非、山のものは、山で愛でて欲しいと痛感する。キンランは金色に輝く花の意味で、ギンランは花が白。(銀色)この里山で見つけたのは、キンラン1本、ギンラン4本のみ。ギンランの写真は全部ボケていた。残念。今年も、この花達に出会えた喜びを、夫に報告しよう。
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「ヒメウツギ」

2014-05-10 10:43:17 | 庭の花木
「ヒメウツギ」 ユキノシタ科
木々に囲まれた散歩コースは、朝の太陽の光をとおし、青葉が輝き、葉脈までも透けて見え、それを目にする一瞬の幸福感は、何と贅沢な時間だろう。心が癒される思いだ。
♪「ウノハナの匂う垣根に ホトトギス早やもき鳴きて・・・・・夏は来ぬ」。この花が咲くと、つい口ずさんでしまう。この、ウノハナとは、ウツギの事であり、ヒメウツギ(姫空木)は、小さいウツギのこと。ウツギ・・・空木とは幹が中空、つまり幹の芯がない。この、白い花がまとまって咲く姿は、さわやかで初夏を感じさせる。それに、何と葉の煎じ汁は黄疸の薬にもなるそうだ。
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