啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「冬桜」

2014-11-30 15:24:45 | 低山歩き
「冬桜」 (バラ科)
 藤岡市南部にある桜山へ妹とハイキング。晴天に恵まれ、風もなくおだやかなハイキング日和。桜山は標高591mと低山、ここで有名なのが冬桜だ。現在、7000本もの桜が満開。紅葉と桜が同時に楽しめる。この桜、実は春にも咲く。つまり、冬と春の2回楽しめるのだ。冬をむかえ、咲かずに残った冬桜のつぼみは厳しい冬を乗り越え、4月に再び花を咲かせるという珍しい桜。国の名勝、天然記念物に指定されている。小ぶりな為、ソメイヨシノほど華やかでないが、花の少ないこの時季に、山をピンク色に染めている姿は実に珍しい。春には、ソメイヨシノ3000本を合わせると10000本もの桜が山を染める。日本さくら名所100選にも名をつらねている。県内、上毛かるたの「さ」の札に「三波石と共に名高い冬桜」と詠まれている。
 桜山は、夫と、時々訪れた場所。「10月桜、冬桜、寒桜はそれぞれ違うんだよ」と散歩しながら話していたことを懐かしく思い出す。その時は、本気で聞いていなかったので、全くその違いが記憶に残っていなかった。しかし、偶然にも、桜に詳しそうな女性に出会った。尋ねてみると・・・10月桜は八重、冬桜は一重、寒桜は2月頃咲く。しかし、桜山には寒桜はない というお答えだった。
  明日、12月1日は桜山祭りが開催される。今日は、大勢の観光客でにぎわっていた。
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「シロヤマブキの実」

2014-11-27 15:36:47 | 庭の花木
「シロヤマブキ」 (白山吹) バラ科
 雨上がりの朝ということで、今朝は厚い霧がかかっていた。洗濯日和とニュースでは報じていたが、いつになったら、この霧がとれるのかと思うほど、真っ白な世界だった。しかし、陽ざしと共にポカポカと暖かさが戻ってきて、空気がしっとりとしている一日だった。
 午後になり,ほんの少し風もでてきたが、ふと目をやると、庭にシロヤマブキの葉が照葉となり、可愛い実と共に風にゆれている。春には白い花をたくさんつけた。花弁は4枚で一重。初めは緑色だった果実も、秋になり熟すと、光沢のある黒色の実を4個つける。一つひとつの果実は小さく5mmくらい。それがきちんと4個並んでいる。表皮は案外もろく、ちょっと爪をたてると剥がれてしまうが、内側は茶色で非常に硬く、その硬さは梅干しの実より硬い。噛んでみたら歯がかけそうになった。
 枝を一輪おり、花入れに生けた。秋には木の実が可愛い。
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「茶会」

2014-11-24 09:57:23 | その他
ここ数日、風もなく、穏やかな天気の秋日和だったのに、今朝は薄い灰色の雲がかかっている。
 昨日はT市での茶会。江戸千家、表千家、裏千家、遠州流・・・等々の合同茶会だった。普段、拝見できない茶碗、茶器、茶杓、・・・あげたらきりがない。それらのお道具をめでるのも楽しみの一つであるが、何といっても季節の和菓子とお茶の美味しさは特別!自然と会話も弾む。もちろん、お花もご馳走だ。お茶は 総合芸術だ と言われるが、確かに奥が深い。偶然にも、着物の着付けの先生にお会いでき、楽しい一日だった。アップしたのは、あと片づけ寸前の写真。バタバタ忙しくしていたが、もっと早く撮れば良かった と後悔している。ちょっと間抜けな写真になってしまった。
 お茶といえば、縁あって先週、ボランティア活動に参加した。施設にお伺いするのは初めてで、多少緊張したが、ある素敵な女性と出会いがあった。彼女は、昭和2年生まれという。私の母と同じだ。生きていれば、こんな感じになっていたのかと母を想う。「戦前はお稽古していたんですよ。戦後になりやめてしまったけれど、また始めてみようかしら」と。物腰の柔らかい上品なおばあちゃまだった。
 最近、数か所からボランティアの声をかけられている。以前から、そのような活動に取り組みたいと考えていたので、自分なりに活動してゆきたい。自分が行動すれば、そこには出会いが待っているから。
 
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マユミ」

2014-11-20 14:36:26 | 庭の花木
 「マユミ」 (真弓) ニシキギ科
 私に、真弓さんという名の友人がいると知った夫が、 記念に と言ってマユミの木を植えてくれてから、かれこれ10年が過ぎた。落葉低木で、枝は緑色、白いすじがあり葉は楕円形。葉の先はとがり、縁にはギザギザがある。マユミも立派に成長し、今では葉も美しく紅葉している。 
 春から初夏にかけては、緑がかった白い花をたくさんつける。地味であまり目立たないのだが、小さく可愛らしい。それが、晩秋の頃は、ピンクの果実が、四角いふうせんのようにぷっくりふくれ、熟すと4つに割れて、中から赤いツヤのあるタネがそっと顔を出す。可愛いピンクの果実に加え、紅葉したマユミが夕陽をあび、庭の隅で輝いている。
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「花に寄せて」

2014-11-17 18:21:28 | その他
 シクラメン、ビオラ、カルーナ・・・などの鉢植え。それにランの花束。「元気になってよかったですね。会えて本当に良かった!」やさしい言葉と共にプレゼントされたholyさんからの花々。朝晩は特に寒くなり、冬の訪れを感じるこの頃、心がふぁ~と暖かくなった。
 カルーナは、耐寒性が強く、霜にあたるほど色が鮮やかになる。こんもりと密生して茂り、カルーナは「掃く」という意味があるようで、この枝で箒を作ったことに由来してるという。
 ビオラはスミレ科。「紫の」という意味らしい。秋から春まで長く咲く。花ガラをこまめに摘めば、新しい花が次々と咲く。
 シクラメンはサクラソウ科。冬を代表する花として有名だ。色もピンク、赤、白、花の姿もバラエティに富んでいる。あの有名な歌「シクラメンのかほり」がヒットし、本当に香りがあるのかと思ったが、実際は、ほとんど香りがない。しかし、その後、「香り」に対する期待感が高まり、品種改良の結果、バラとヒアシンスを合わせたような、香気を持つシクラメンが流通しているという。香りがちょっと微妙ですね?これらの花々は、春までず~と咲いてくれる。花は手を加えれば人の気持ちを裏切らない。
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「妙義山」

2014-11-14 16:18:25 | 旅行
 賢人会(夫の友人仲間)に誘われ、奥様方と1泊2日の小旅行。今回は妙義山。妙義山は、赤城山、榛名山と共に、上毛三山の一つで、独特な奇峰、怪石に目を奪われる山だ。日本三奇勝の一つでもある。老体ばかりで、山登りというわけにもいかず、御木戸展望台からさくらの里、石門入口に通じる山の神の道、関東ふれあいの道の一部を散策するコース。春は、ソメイヨシノ、ヤマザクラが5000本も咲くという。今は紅葉が見ごろ。山の上は、葉が落ちてしまったが、散策コースには燃えるようなカエデの美しさが目にやきついた。群馬県にある上毛かるたには、「紅葉に映える妙義山」と詠まれるほど、紅葉が見事だ。日当たりの良い場所ではリンドウが目を楽しませてくれた。
 宿は、かねてから、泊まってみたいと思っていた妙義グリーンホテル。テーブルを囲み、皆で頂く食事は最高! 水墨画、書の得意なIさん、詩を詠むHさんは本も出版している。そして、全国を飛び回っている竹細工の先生Yさん・・・皆さん、文化の香りがする方々ばかり。夕食後、恒例の竹細工教室。繭玉の様な形の中に鈴を入れたストラップ作り。細かな作業に四苦八苦。あまり、授業態度の良ろしくない生徒たち(?)を相手にYさんは、全員素晴らしい作品を完成させてくれた。さらに、話題は、、東アジア問題に及び、議論。さすが、賢人揃い。
 翌朝、久方ぶりに早起き。朝日が、妙義山、ゴルフ場と、紅く染めていくグラデーションの美しさに、しばし見とれてしまった。
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「野菊」

2014-11-10 17:06:40 | 山野草
 一口に、菊といっても多種類あり、名を確定するのは非常に難解だ。身近なものとしては、ノコンギク、リュウノウギク、ヨメナ。共に、道端の、日当たりの良い場所に生えている花である。淡い紫色の、上品な色合いで、葉もよく似ている。植物図鑑によれば、葉と果実、花びらを包む総苞で見分けるのだという。そうはいっても、素人の私には、3種の花を一度に並べ、比較しないと難しい。従って、これらの花は、全部まとめて、野菊という事にしている。実際、当家にも、何種類かのキクがあるのだが、名を特定できないのがほとんどだ。
 菊は、秋を告げる花であり、日本の風情にぴったり合う。最近、県内各地で、菊花大会と称して、菊人形や大小さまざま、丹精こめて育てられた鉢植えの菊が展示してあり、最高の美しさを誇っている。 
 菊はまた、目を楽しませるだけでなく、舌も楽しませてくれる。長岡のIさんから食用菊を送って頂いた。鍋に水を入れ、酢を少し加え、サッとゆでる。ザルにあげ、軽く絞り三杯酢で頂いた。「お正月までもちますよ」とのことだったが、あまりの美味しさに一気に食べてしまった。
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「ヤッタ~ 撮った! キツツキだぁ~」

2014-11-07 13:09:04 | 野鳥
 当家から南東へ約4km行ったところ庚申山。ここは、総合運動公園にもなっており、サッカー場、テニスコート、体育館、ミニ動物園や遊園地もある。市民の憩いの場として親しまれている。今日は、やや風が強いが秋晴れの良い天気。秋を告げる10月桜がまだ咲いており、落ち葉を清掃している方と一時桜談義。これから、寒桜もそろそろ咲き始めるそうだ。
 庚申山は「山」と名はついているが、山頂はわずか189m。山頂までのコースはいくつかあり、私のお気に入りは約1時間の軽いアップダウンのコース。天気もよく、はなうたでも歌っていると・・・なに? 何?このドラミング!そうですぅ~。啄木鳥です!!それも比較的近く。そ~と耳を澄ます。姿を探すと、いました、いました。カメラにスイッチ入れても逃げない。普段は、微妙なスイッチの音で逃げられてしまう。人が来ないことを祈りながら、何度もシャッターを切った。啄木鳥は、そんな私にお構いなしで、夢中で木をつついて、木くずを振りまいている。その姿は何とも可愛い。「あんなに首を振って、よくむち打ちにならないねぇ~この子は」とバカなことを言いながら、さよならした。
 簡易カメラで撮影し、さらに拡大した為、だいぶ、ぼやけてしまった。おまけに余分な枝までしっかり写って・・・失礼。
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「アキノキリンソウ」

2014-11-04 09:01:58 | 山野草
 「アキノキリンソウ」 (秋の麒麟草)キク科
 紅葉前線南下中。群馬県内でも紅葉が楽しめる名所はあるが、身近なスポットとして、渋川市の伊香保温泉、河鹿橋。日中は陽に照らされ、照葉が輝き、透きとおるような美しさ。夜は、ライトアップされ別世界。太鼓橋にかかるカエデやモミジなどの葉が、現世とは思えない雰囲気を醸し出している。つい、つい、童謡「紅葉」を口ずさんでしまう。楓や蔦は、まさに、これから山のふもとを、美しく彩ってゆくだろう。そして、秋が深まるにつれ、咲いている花の種類も一段と少なくなってしまう。今の時期、アキノキリンソウは花期も長く、目につく花。和名では(秋の黄輪草)とも書くらしい。「秋の」という名がつくだけで、秋の花という雰囲気だ。草丈約50cm。日当たりの良い里山に生え、一枝に花をたくさんつける。花径は12mm位で、とても小さな花が総状に咲いている。花言葉「要注意」「用心」「警戒」などと少々穏やかでない。
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「柿」

2014-11-01 10:39:56 | その他
 今年も届いたトキの島からのおけさ柿、長岡 Iさんからの見附の柿。アップした三種類の柿で、葉が少しかかっているのが、おけさ柿。直径約8cm。見附の柿は、中でも一番大きく直径約10cm。共に脱渋してあり、種がなく食べやすく、なめらかで上品な甘さ。しかし、時が経過すると柔らかくなるので、上部の皮をむき、スプーンでいただいている。また、一度にたくさん食べられないので、冷凍して、夏に半解凍すると、シャリシャリしてシャーベットのようで美味しい。さらに、これにミルクを入れ、ミキサーにかけると口あたりもよく、一層甘く美味しいのである。当家の柿は、手前のもの。これは富有柿。甘柿である。昨年は全く実らなかったのに、今年は鈴なり。これも甘くておいしい。
 「柿が赤くなると医者が青くなる」とはよく言ったもので、果物の中ではトップクラスのビタミン含有量。カリウムや食物繊維は、体内の老廃物を排出するといわれる。
 トキの島に行くと、義母が常時用意してくれていた柿の葉茶。独特な香があるが、ポットから注ぐ熱いお茶と共に、心も温かくなった思い出がある。
 
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